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リスクを隠してリンク売買をもちかける悪徳SEO業者ってどうなの?

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イメージ画像:リスクを隠す悪徳SEO業者

鼻風邪とかいう名の重い伝染病に侵されて、昨日の午後は自宅で療養していたんだけど、そこでふと目にとまったのが、Search Engine Landに載ったダニー・サリバン氏の記事。

間抜けなリンクブローカーとのやり取りの様子が書いてあったわ。このサリバン氏の記事はお薦めね。ある人からSphinn.comのトップページに「検索エンジン最適化」というアンカーテキストでリンクを置きたいっていう申し出があって、その人に彼がどんな質問をしたかが詳しく書かれてるの。その人は、英国に拠点を置くSEO会社の人間だって。

「私たちの業界で成功するには、Sphinnを読んだり、さらにはSphinnのステータスを認めることが必要だ」なんてことを私は言うつもりはないけど、おそらく、SEOや検索エンジン会社の従業員がよく読んでいるサイトからリンクを買うのは避けるべきね。

リンクの依頼なんていうのは、もちろん目新しいことではないけど、サリバン氏がメールでやり取りした人は、単にリンク獲得を提案しただけじゃないのよ。このリンクブローカーは、まあ頭はあんまり良くなさそうなんだけど、口だけは達者で、follow属性付きでリダイレクトもJavaScriptも使わない、PageRankを受け渡すリンク購入は、グーグルのガイドラインの範囲内だとサリバン氏に思わせようとしたの。

もちろんサリバン氏は業界の大御所で、この方面のことは詳しいから、しばらくの間その人をからかって遊んだ後、自分が本当はその問題についてとても詳しいことを明かしたら、それっきりメールは来なくなったそうよ。サリバン氏の書いてることを引用しておくわ。

このメールが連中のメールボックスに届いたときの、「ああ、クソッ」っていう瞬間を想像するのは楽しいものだ。

でも、仮にこんな勧誘メールを受け取ったのが、グーグルの考えるフェアプレーの基準についてあまり詳しくない、あるいはまったく知らないWebサイトのオーナーだったらどうなるかしら? サリバン氏の相手のように口が達者だと、成功する確率が高そうよね。たとえば、私の父だったらどうかしら。

私の父もブログを持っていて、リンク交換やディレクトリ登録、リンク獲得の勧誘メールが週に1通程度は届いているわ。最初のころ父は、何が「合法的」で何がそうでないか(そういう勧誘メールの99%は合法的でないことがわかっている)なんて、まったく知らなかった。だから父は私にそのメールを転送してきて、どう思うかって聞いていたの。でも、5回か6回、「パパ、だめよ、返信しちゃ」って返したら、それ以降父はそういうメールを無視するようになったわ。

父がこれまでに受け取ったその手のメールのうち、送信者が父のWebサイトについて、ツールバーページランクだけでなく内容まできちんと確認したと思われるものは3通だけで、関連のある内容を扱っているサイトは1つだけだったわ(どのメールも同じ「テーマ」を扱っていると主張してはいるんだけどね)。

問題は、私がSphinnのスレッドに書いたように、小規模なWebサイトを運営しているすべての人にSEO会社で働いている娘がいて、そういう問題について相談できるわけじゃないってことなのよね。サリバン氏にメールを送ってきた人の話だって、その方面の知識のないWebサイトのオーナーにとっては、完全に合法的に聞こえたかもしれないわ。

私たちは往々にして、こうした問題に詳しくないWebサイトのオーナーのことを失念しているんじゃないかしら。ウェブ開発やマーケティングについて知識が豊富な人たちでさえ、必ずしもグーグルのガイドラインの細かな部分まで熟知しているわけじゃないわ。だから、こうした戦術に引っかかったからって、その人が必ずしも間抜けだってわけじゃないのよ(だけど、サリバン氏にあんなメールを送ってくる連中が間抜けだっていう意見には賛成するわ。彼のことをググってすらいないなんてねぇ。特に、彼がその話題について知っていると匂わせるような発言を始めた時点で気がつかないなんて)。

Sphinnのスレッドと昨日のTwitter上のやり取りでは、このようなまったく詐欺的な行為をウェブマスターは検索エンジンに報告するべきかどうか、という問題が議論されていたわ。それに対する意見は、概ね次の5つに分類できそうね。

  • 報告する必要はない。それってグーグルの仕事だろ?
  • 報告する必要はない。ウェブは自由参加の世界だし、引っかかるのは当人の問題だと思う。
  • 報告するべき。報告すればグーグルの検索結果ページがまともになるし、それはわれわれ全員のためになる。
  • 報告するべき。報告すれば徐々にでもこの問題が減るし、こうした鬱陶しいメールも減少するはずだ。
  • 報告するべき。こういう輩はクズなんだから、当然の報いだ。

サリバン氏の例は、すごくわかりやすいわ。そのSEO会社の人間は、グーグルのガイドラインについてわざわざでたらめな話をしてくれたんだから。でも、リンク購入を申し出るメールで、ガイドラインに違反する可能性について言及しなかったらどうかしら? そのメールを受け取ったウェブマスターが尋ねなかったら? リンクブローカーには、PageRankを販売する潜在的な危険性について説明責任があるのかしら? それとも、すごく巧妙にやれば有料リンクだってことはばれないんだから、そんなことはまず問題にならないのかな?

私だって、もちろん勧誘メールが横行してるのは認識しているし、普通のリンク購入の依頼ならほかの人に転送したりしないわ。そんなの、私の柄じゃないもの。SEO業者にとって、有料リンクなんかは日常茶飯事で、私はそれに逆らいもしないし、積極的に関与もしない。そういった行為が存在しないかのように振る舞ったり、あるいはなくなってほしいと願ったりするなんて青臭いわね。でも、私にわからないのは、いったいどうしてそんな会社を喜んで受け入れる人がいるのかってこと。自分たちの提案が、別の会社や個人のWebサイトをとんでもない危険にさらすかもしれないっていうのに、そんなことをごまかしたまま何度もメールのやりとりをするような会社をよ。

実を言うと、ここのコミュニティの人たちがリンク購入の依頼についてどう思っているのか、私はすごく知りたいと思っているの。もし、あるWebサイトに接触して、リンクを売ってくれないかと持ちかけるとしたら、その危険性をきちんと知らせるのが最低限の倫理でしょ? それとも、それはこっちの責任じゃないのかしら? まったく、私は「悪徳」行為にうんざりよ。近ごろSEO界ではこの問題にあまりにも多くの時間を取られているわ。他人が自分のサイトに何をしようと私の知ったこっちゃないし、そのサイトに関係する人すべてが危険性を理解しているなら、それはそれで公平な勝負だと思うけどね。でも、他人の無知につけ込んで、欲しいものを手に入れるためにわざとでたらめな話をし、相手を危険にさらす人たちがいたら、それを通報するのは何ら間違ったことじゃないって断言できるわ。

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