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主なURL短縮サービス14個の長所と短所(その3)

3回に分けてお送りしてきたこの記事もようやく最終回だ。前回、前々回に引き続き、さまざまなURL短縮サービスの特徴をご紹介する。→その1を見るその2を見る

URL短縮サービスについて紹介しているこの記事、「そもそもURL短縮サービスとは何か、どういう場合に便利なのか」については、主なURL短縮サービスの長所と短所(その1)で解説して、さらにいくつかの代表的なサービスを紹介している。その2でも、いくつかのサービスを紹介しているので、見ておいてね。では、残りのサービスを解説とともに紹介していくわ。

bit.ly(ビットリー) <http://bit.ly/>

長所bit.lyはSEO業界でもすっかり認知されてて、TwitterやPlurkのリンクにしょっちゅう顔を出すまでになったわ。ここは、たいていの競合サービスより機能が豊富で、現在私のお気に入りの1つになってるわ。

ユーザーが短縮したURLの直近15件の履歴を保存していて、各URLについてきちんとしたデータを提供してくれるの。URLが獲得したビジター数や、リファラーごとのユーザー参照数、ページのスナップショットとかね。それに、Twitterであなたをフォローしている2万人の人たちが一斉にリンクをクリックする場合に備えて、ミラーURLを用意してくれてるわ。

画面キャプチャ:bit.ly(1)

統計ページは、bit.ly独自の機能も含めて、私がこれまで見た中でおそらく最も強力なものだわ。もちろん、短縮したすべてのURLについて利用状況を常に細かくチェックする必要はないけど、必要な場合には機能がそろってるってことね。

画面キャプチャ:bit.ly(2)

私がTwitterに投稿したURLが獲得した総クリック数81回の内訳に注目。41+2+2+1は81にならないわよね。これは、TwitterFoxやTwitBinといったサードパーティのTwitterクライアントからクリックすると、bit.lyが判別できないからよ。

Bit.lyはまた、短縮URLの情報をJSONやXMLの形式で提供しているほか、新機能の開発にも取り組み中って明言しているわ。

ブックマークレット可能。

カスタマイズ可能。

APIあり。

PiURL.com(パイURL) <http://piurl.com/>

長所PiURLは標準的な機能をすべて備えているほか、短縮URLをさらに加工できるの。作成した短縮URLの後ろに「/ファイル名」という形で、サイト内のファイル名やディレクトリ名を付け加えられるわ。こんな機能を提供しているサービスなんて、ほかではあんまり見かけないわね。多少奇をてらったようにも思える(まったく新しいURLを作ればいいんじゃないの?)けど、それでも長所に挙げられることは確か。

短所Webサイト内のファイル名を付け加えられる機能を除けば、PiURLには競合サービスと比べて独特なものはそれほど多くない。

ブックマークレット可能。

カスタマイズ多少は可能。ユーザーはURLに、そのURLが何に関するものか記した「タグ」を追加できるけど、ランダムな数字/文字の組み合わせで誰もが行き詰まってるわ。

APIあり。

LinkBee.com(リンクビー) <http://linkbee.com/>

長所このURL短縮サービスは、広告を通じてユーザーがクリックから収入を得られるようにしている。

短所このURL短縮サービスは、広告を通してユーザーがクリックから収入を得られるようにしている。長所に挙げたことを短所でも挙げるのはつまり、短縮URLをクリックしたときに広告を本気で見たい人なんているのかってこと。リンク提供者は、広告ページを表示するのか、リンクしたページの上部にバナー広告を表示するのかを選択できるの。それほど短気な人じゃなければこれでもいいでしょうけど、URL短縮サービスをあれこれよく知ってるTwitterユーザーにはたぶんあまり好かれないわね。

ブックマークレット不可能。

カスタマイズ不可能。

APIなし。でも興味がある人は、Facebookのアプリケーションが使える。

traceurl.com(トレースURL) <http://traceurl.com/index.html?locale=en#t0>

長所暗号化オプションが豊富で、traceurlはその点で他のサービスより若干進んでいるわ。ここは、割と標準的な統計ページを提供していて、ドイツ語版のページもあるの。

画面キャプチャ:traceurl.com

短所traceurlが生成するURLは、ネット上で最も短いものというわけではなく、この種のサイトとしてはやっぱり問題ね。traceurlだけに限った問題じゃないんだけどね。ここは、どの暗号化オプションを選択しても、かなりの数の文字をURLの末尾に加えるの。だから、URLを「短く」したはずが、場合によっては、かえって長くなってしまうことがあるのよ。

Tweetburner(トゥイートバーナー) <http://tweetburner.com/>

長所特にTwitter用のリンクを意識した作りになっていて、サイトがTwitterのログイン情報を保存して、ユーザーに代わってTwitterに直接リンクを送信してくれるの。最も効率的なサービスを目指す競争においては、Tweetburnerのウェブサイトそのものより、Tweetburnerのブックマークのほうが間違いなく役に立つわ。ブックマークをクリックして、今見ているページのURLをTwitterに直接送れるっていうのは、すごく効率的よね。

画面キャプチャ:Tweetburner

短所私はTwitterに特化したブランディングが問題だと思う。これをTwitterに送るリンク生成にしか使わない人が多いんじゃないかな。とはいえ、Twitterのユーザー基盤と、そこで利用されているURL短縮サービス市場の規模を考えれば、これは大問題ってほどじゃないのかも。

このサイトにログインするには、Twitterのアカウント情報を入力するしかないので、自分が作成したURLの統計データをチェックしようと思ったらTwitterのアカウントが必要になるわ。中にはTwitter嫌いの人もいるわけだから、おそらくブランディングの問題よりもこっちのほうが大きな問題だわ。

※Web担編注 Tweetburnerのブログによると、9/11からはTwitterのアカウントがなくてもログインできるようになっている模様。

ブックマークレット可能。たぶんこれがTweetburnerでいちばん役に立つ機能よ。

カスタマイズ不可能。

APIあり。

◇◇◇

おしまいに、URL短縮サービスは、紹介した以外にもたくさんあるのよ。私が見かけたまずまずのサイトをリストアップしておくわね。提供されている機能は大体これまでと似たようなもの。

いろんなURL短縮サービスを簡単に紹介してきたけど、私が言いたいのは、どういう場合にどのURL短縮サービスを使うのが最善か、少しは考えてみる価値があるってこと。たいていのサービスには、それぞれ長所と短所があるけど、どんな場合でも、必要としている機能を提供してくれるサービスはきっと見つかるはずよ。

用語集
Facebook / SEO / URL / URL短縮サービス / アクセス解析 / ディレクトリ / リンク / 便利ツール
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