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主なURL短縮サービス14個の長所と短所(その1)

長いURLをメールなどで送るときに便利な「URL短縮サービス」は、有名なものからそうでないものまで数多く利用されている。でも、その中で特に人気の高いサービスって、何が人々を引きつけているのかしら。

間違いなく、いちばん目につくURL短縮サービスはソーシャルメディアで広く使われているTinyURL(タイニーURL)なんだけど、その人気は主に、この分野で最古参のサービスの1つだってことから理由の1つのような気がするわ。

何かが普及していくときの常で、URL短縮サービス市場には野心的な新興企業がが何十社も参入し、今ではおかしな名前のサイトがたくさんひしめき合って、ユーザーに選んでもらうのを待っているわ。私たちみたいにリンク好きなSEOコミュニティの仲間なら、URLを短くする必要があるときは、提供されているものの中からベストなものを選ぶはずだって思われているかもしれないけど、さて、実際はどうでしょうねぇ?

URL短縮サービスって何?

よくわからないっていう人のために、URL短縮サービスなんていうものが存在する理由を簡単に説明するわね。これが見苦しくて長くてカッコ悪いURLの例。

http://maps.google.com/maps?f=q&hl=en&geocode=&q=north+sydney+olympic+pool&sll=-33.870565,151.213208&sspn=0.242301,0.528717&ie=UTF8&ll=-33.84939,151.2117&spn=0.007574,0.016522&t=h&z=17

「このページおもしろいよ」ってだれかにメールで教えようとしても、メールソフトの中には、送ったメールの本文で長い行があると途中で勝手に改行を入れてしまうものがある。そうすると、メールを受け取った人(特にテクノロジー系の知識にうとい人)がURLをクリックしてアクセスしようとしても、改行された一部分のURLにアクセスすることになって、うまくいかないことがあるの。ホントに技術オンチな私の友人なんて、こんなの見たら怖気づいちゃうわ。うちの父だったら、ウイルスだと思うかも。

それに、TwitterやPlurkのようなソーシャルネットワーキング/「マイクロブログ」サイトは、メッセージ1件につき文字数の上限が140字だから、こんな184字もあるGoogle MapsのURLを書き込むのは絶対に無理。

さっきウイルスって話がちょこっと出たけれど、アフィリエイトのリンクをごまかすのにURL短縮サービスを使う人もいるわ。

それから、偽のリンクを使ってリック・アストリーの動画に飛ばす、いわゆるRickrollを仕掛けるのに使われることも増えてきたわね。年に何回かあることだけど、いちばん盛り上がるのはエイプリルフールの時期。これは覚えておいて損はないと思うんだけど、いちばんよく使われているRickrollの動画は、URLにかなりわかりやすい目印があって、末尾が「uuiU」で終わってるの。こういう話を聞くと、今度誰かにいたずらするときにはURLを短くしたいと思うんじゃないかしら。だって、Rickrollを見破れる人はますます増えてるわけだから。まあ、それはともかく。

さっきの地図のURLをTinyURLを使って短くしたら、「http://tinyurl.com/5ut47m」になったわ。皮肉な話だけど、私の父や年配の親戚たちは、こういったURLなら大した不安も感じずにクリックするはずよ。その先に何が待っているのかもわからないままにね。

ところで、今あるURL短縮サービスの長所と短所は何かしら? 私が見たかぎり、短縮URLを使ってリンクを公開している人はたいてい、深く考えずにTinyURLを利用しているみたい。もしかしたら、それがベストな選択じゃないかもしれないのに。というわけで、状況に合わせて私がベストだと感じるURL短縮サービスを、今回リストにまとめておこうと思ったわけ。

TinyURL(タイニーURL) <http://www.tinyurl.com/>

画面キャプチャ:TinyURL

長所リンクを公開しっぱなしにしておくのなら最高。何人の人がどこからそのリンクをクリックするか、あるいはそもそもそのリンクがクリックされたかどうかさえ大して気にしないというのなら、TinyURLは申し分ないわ。Twitterや、サードパーティー製のTwitterクライアントの多くは、長いURLがあったら自動的にTinyURLを通して短縮するので、ユーザーにそのつもりがなくてもTinyURLを利用することになっちゃうの。

短所注目を集めるという点では最低。確かに私にも、TinyURLを見かけても見ないふりをする習慣みたいなものが身についたわ。ある程度経験を積んだユーザーなら、TinyURLはできのよくないURL短縮サービスだということを知っているので、TinyURLを使うと大きな信用は得られない。

ブックマークレット可能。ブックマークツールバーからURLを短縮できる。

カスタマイズ可能。先ほどの例で言うと、地図のURLの末尾が5ut47mでなければならないということはないの。「http://tinyurl.com/sydneypool」というURLでもさっきの地図が表示できるわ。でも要注意。URLの後半を「/rickastleyvideo」なんてしたら、手の内を見せることになるかも。でも、TinyURLを使ったRickrollなんてお勧めできないわ。実はほんの10分前、カスタマイズしたURLを試してたら、うっかり自分でRickrollに引っ掛かってブラウザをクラッシュさせたばかりなの。ドジな話よね。

APIなし。

is.gd(イズ・グッド) <http://is.gd/>

長所URLが非常に短い。ドメイン名が短いという点で、is.gdは競合する他のURL短縮サービスよりいくぶん有利ね。4文字のTLDだってあるのに、ここはドットとスラッシュを含めても6字だから、ずいぶんと文字数を節約できるわ。

短所is.gdにはカスタマイズ機能も、クリック追跡機能もない。したがって、is.gdの強みはほぼ唯一、ドメイン名の短さだけ。私はis.gdを「is good」と読んでいるんだけど、それも向こうの狙いなんだと思うわ。

ブックマークレット可能。TinyURL同様、is.gdもブックマークツールバーにドラッグ&ドロップできる。

カスタマイズ不可能。is.gdが寄越してきた短縮URLしか使えない。

APIなし。

Snurl <http://snurl.com/>
Snipr <http://snipr.com/>
SnipURL (スニップURL) <http://snipurl.com/>

3つあるけど、どれも同じSnipURLのサービス。

長所URLのカスタマイズ機能がプライバシー保護にも使えるようになっているの。下の画像で示したURLは、「プライベートキー」(数字以外も使用可)機能を使って、"seomoz"っていうキーワードを組み込んだ例(SEO目的じゃなくて、使い勝手をよくするために決まってるでしょ)。

画面キャプチャ:Snipr

プライベートキーを使用する目的は、URLを推測しにくいものにすること。「http://snipurl.com/12345」みたいに最後の部分が数字だけの短縮URLだと、それを見た誰かさんが、好奇心から「http://snipurl.com/12344」や「http://snipurl.com/12346」を覗きにくる可能性があるでしょ。何らかの理由でそうした事態を避けたい人は、プライベートキーを付け加えることで、自分の短縮URLに鍵をかけておけるってわけ。これが必要になる状況なんて、そうたくさんは思いつかないけど、必要だっていう人は使えばいいわ。

登録メンバーなら、自分が短縮したすべてのURLのクリック状況を追跡できるわ。短縮したURLのアクセス状況をRSSフィードで受け取ることもできるし、自分のリンクで人気の高いものや、そのうち過去1か月に人気の高かったものだけをRSSフィードで受け取ることもできるの。今までに作成した短縮URLの記録をExcel形式でダウンロードして読み込むことも可能よ。また、総クリック数とユニーククリック数をカウントする機能もあるので、たとえば私が自分自身のURLをクリックした16回分を除外したりできる。もちろん、ちゃんと機能したこともチェック済み。

短所病的なくらいに統計にこだわりすぎ。SEOに携わる人たちがたいていデータ好きだとはいえ、利用できるRSSフィードやスプレッドシートを増やすのが本当に健全なことなのかどうか、気になることがあるの。でも真面目な話、このサイトには短所と言えるようなものは、それほど多くないわ。ここは、保存してあるURLのスナップショットプレビューも見られるんだけど、私はどういうわけかスナップショットプレビューが嫌いなので、私ならこれを短所として挙げるわ。まあ、あまり説得力はないわね。

ブックマークレット可能。

カスタマイズもちろん可能。

APIあり。

この記事は長いので、3回に分けてお送りする。次回も、引き続きさまざまなURL短縮サービスを紹介していく。→その2を見るその3を見る

用語集
RSS / SEO / TLD / URL / URL短縮サービス / アクセス解析 / アフィリエイト / ソーシャルメディア / ダウンロード / ドメイン名 / フィード / リンク / 便利ツール
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