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「SEOの意外な裏技」その4:ドメイン名を購入してリンクを獲得しよう

404イメージ画像

今回の裏技はたぶん、ドメイン名の保有によってリンクを獲得する、最も簡単な方法の1つだろう。

SEOに関しては、外部から得ている被リンクのリンク先が404エラーページ(「ページが見つかりません」エラー)になっていないかを再確認するようにと言われることが多い。それは、こうしたリンクがあるとチャンスを逃してしまうからだ。リンクされているページが存在しない場合、一般に、検索エンジンがそのドメイン名やどこかのページに何らかのメリットをもたらすことはないと考えられている。全ウェブページの7%ぐらいは404エラーページ(それらに到達する唯一の方法はリンクを経由することだ)なんだから、ここには確かに大きなチャンスがある。

だが……ドメイン名のレベルでも同じようなチャンスは存在する。linkdomain:wikpedia.org -site:wikpedia.orgのようなクエリを見てみると、600以上の無効なリンクがある。seomoz.comへの外部リンクはどうだろうか。50以上の無効なリンクがあった。あるいは、yutube.comへの外部のリンク(300以上)はどうだろう? 念のために説明しておくと、最初のはwikipedia.orgへ張ったつもりが間違っているリンク。2つ目は、僕らのドメイン名は正しくはseomoz.orgだ(ありがたいことに、僕らはこれらのリンクについて認識し、リダイレクトをしている)。当然、3つ目は正しくはyoutube.comだね。

そう。あるドメイン名について、よくある綴り間違いや、キーボードの打ち間違い、あるいはトップレベルドメイン名(TLD)違いのドメイン名を購入すれば、それを保有しておくだけで簡単にリンクを獲得することが可能なんだ。こうしたドメイン名を手に入れ、適切なサイトに301リダイレクトすればいい。そのドメイン名上のページに張られた外部リンクが多いようなら、たぶん301リダイレクトを設定しておくのがいい(「ミススペルしたドメイン名.com/*」が「あなたのドメイン名.com/*」にリダイレクトされるようにね)。

これで大量のリンクが獲得できるというわけではないが、ドメイン名(そして、綴りがどれだけ難しいか)とリンクプロファイルの規模次第で、その割合は、全外部リンクの0.05%から0.1%程度になる可能性があると言っておこう。自分のサイトに質の高いリンクを獲得するのに、これ以上安上がりで簡単な方法はたぶんないだろう。

◇◇◇

さて、この裏技の悪玉的利用法についても触れておこう(こういうブラックハット的手法についてもSEOmozで取り上げるように求められたからだ。こんな手法をお奨めしているわけではない)。

この裏技からさらに一歩進めば、綴り間違いやキーボードの打ち間違いのURLを所有することについて、ドメイン名所有者たちがそれを重視してそこからSEO的価値を獲得しようとする手段や理由も、こういう行為をあなた、あるいはあなたの競合相手に対する武器として利用する方法も簡単にわかるだろう。建前上、既存のブランドやドメイン名に関してよくある綴り間違いのURLを購入することは合法だ。だが、僕らはこうしたやり方を認めているわけではない。また、個人的にはこうした行為をグレーハットだと見ているものの、いかなるウェブマスター向けガイドラインにも規定されているのを見たことがないということも申し添えておく。それでも間違いなく、ウェブマスターの精神に反する行為だ。

ところで、検索エンジンに関してはおそらく、こうしたリンク(あるいは、そこからの301リダイレクト)で多少なりとSEO的価値を獲得するには、よほど早く手を打ってドメイン名を獲得する必要があるだろうというのが、僕の個人的な意見だ。綴り間違いによる、意図しない被リンクプロファイルを獲得するだけの目的で、これまで登録されたことのないドメイン名を購入したり、ドメイン名ブローカーから既存のドメイン名を購入したりしても、意味などないに等しい。感心なことに、各検索エンジンは、ドメイン名の所有者が変わった時点で、サイトのリンクプロファイルをほぼゼロに「再設定」しているようだからね。

用語集
SEO / SEOの意外な裏技 / TLD / トップレベルドメイン / ドメイン名 / リンク / 外部リンク / 検索エンジン / 被リンク
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