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アスクルの「LOHACO」、送料無料の条件を「税込3240円以上」に引き上げ

7 years ago

アスクルは12月11日、日用品ECサイト「LOHACO」の配送料金を1月10日に改定すると発表した。

配送料が無料になる注文金額の条件を、現在の「税込1900円以上」から「税込3240円以上」に引き上げる。一方、基本配送料は350円から216円に値下げし、利便性を維持するとしている。

宅配業界で人手不足が深刻化する中、アスクルはこれまで、商品をまとめて注文しやすくするサービスを提供するなど、宅配個数の抑制に努めてきたという。

しかし、さらなる配送効率化を推進するには、これまで以上に、まとめ買いを促進する必要があると判断し、送料の料金体系を変更した。

アスクルは日用品ECサイト「LOHACO」の配送料金を1月10日に改定する
配送料が無料になる注文金額の条件を、現在の「税込1900円以上」から「税込3240円以上」に引き上げる(画像は編集部がサイトからキャプチャ)

今後は、夜間や早朝に配達時間指定を行える独自の配送サービス「Happy On Time」の対象地域を拡大するほか、購入金額に応じた値引き施策などを行うことで、一層の利便性向上に取り組むとしている。

特別配送料も変更

基本配送料以外の送料も変更する。「飲料特別配送料」と「離島特別配送料」は、どちらも350円から324円に引き下げる。

生鮮食品のECサービス「IYフレッシュ」の送料は、現在は購入金額3000円未満で350円だが、料金改定後は3240円未満で216円になる。

アスクルは2012年10月に「LOHACO」を開始。2018年5月期の「LOHACO」の売上高は417億円。累計顧客数は2018年8月に500万人を超えたという。

通販業界で相次ぐ送料の改定・値上げ

宅配業界における人手不足や、配送会社による運賃値上げの影響で、通販・EC業界では2018年3月以降、送料の値上げや改定が相次いでいる。

セブンネットショッピング、ディノス・セシール、ファンケル、ベルーナ、ニッセン、カタログハウスなどが、送料無料の廃止や送料の値上げに踏み切っている。

渡部 和章
渡部 和章

ECユーザーの「今すぐ」「全部知りたい」への対応が顧客満足度UPに役立つ理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

7 years ago

消費者はさらに早く商品が届くことを期待しているため、小売事業者にとって大きなプレッシャーになっています。

オンライン通販を利用する消費者は、待つことが苦手です。E-tailingグループとインターネットリテイラーが、BizRate Insights社経由で1,105名に行った最新の調査によると、発送から配達、商品のトラッキングまで、消費者にとっては「今すぐ」が重要なことがわかりました。

「全部知りたい」消費者にとって、わかりやすい発送・配送情報がさらに重要になっています。調査対象者の58%が、配送情報が不明瞭だったり、配達までの時間が長かったりする場合は、商品を注文しないと答えています。

消費者の配達に対する期待は高まるばかりですが、その理由は明らかです。Amazon(アマゾン)をはじめとする各社が、配送を改善しようと常に切磋琢磨しているからです。

現在のデジタル社会で競争するには、スピードが重要になります。消費者はすぐに商品を手に入れたがり、そのためであれば追加料金を支払います。43%が希望の日時に配送してもらうために、追加料金を払ったことがあると答えています。

差別化するためには当日配送が重要で、そのためには実店舗の活用が鍵を握るようになるでしょう。3人に1人は、店舗もしくはECサイトの同日配送で注文した経験がありました。

同時に、消費者は店舗受け取りの選択肢も望んでいます。54%が店舗受け取りサービスを利用したことがあり、36%は今後も積極的に利用したいと答えました。

最も人気の高い送料無料サービス
オンライン通販利用者が直近6か月以内に取った行動
  • 送料無料を利用した(95%)
  • 注文しなかった:配達までの時間が長い、もしくは配達情報がわからない(58%)
  • スピード配送の追加料金を支払った(43%)
  • ECサイトで同日配送の商品を注文した(35%)
  • 店舗から同日配送される商品を注文した(32%)
出典:E-tailingグループ/インターネットリテイラー消費者調査

オムニチャネルの成長

多くの消費者は、モバイルデバイスを利用して小売事業者のオムニチャネルサービスにアクセスしています。もっとも重要なことは利便性で、商品の取り扱いがあるかどうかで、お店に足を運ぶかどうかを決めます。

オムニチャネルに関する調査結果は以下の通りです。

  • 3人に2人が今後6か月の間に実店舗での商品検索を利用する
  • 10人に4人が店舗の在庫確認のためにモバイルデバイスを利用する
  • 36%はオンライン注文、店舗受け取りのサービス利用を検討しており、32%はモバイルデバイスを使って頻繁に同サービスを利用する。

追跡情報の重要性

消費者の期待値は、販売者が提供する最初の情報によって設定されます。販売者はその期待に応えなければいけません。そうでなければ、カスタマーサービス担当が対応することになります。ですから、配送中の商品に関しては定期的に情報を提供して、信頼を得る必要があるのです。

しかし、注文した商品の追跡情報を受けとる消費者は半分にとどまっています。約半数の48%は配達前に販売者に問い合わせた経験があり、40%は配送業者に状況を確認したことがありました。モバイル経由で配送状況を確認する人は多く、10人に6人はアプリを利用して商品をトラッキングすると答えました。

同日配送に注目が集まっていますが、多くの小売事業者はまだ配送の基本的な部分に苦戦しています。消費者の3人に1人は商品が届かなかった経験があり、10人に7人は予定配達日に商品が間に合いませんでした。

商品配送に関しては、消費者に既存のルールは通用しません。毎日配達されることが期待され、アマゾンと全米郵便サービスが鋭意努力しています。物流が改善されているため、10人に8人は週末の配達を望んでいます。消費者は配送業者にこだわりがなくなり、40%の消費者は配達サービス業者やライドシェア企業に商品を配達してもらった経験があります。

消費者の購買行動
今後6か月の間にとる購買行動はどれですか?
  • 店舗から同日配送される商品の注文(6%)
  • ECサイト経由で同日配送される商品の注文(11%)
  • 店舗受け取り商品をモバイルデバイスで注文(15%)
  • オンライン注文で同日、または翌日店舗受け取り(17%)
  • モバイルデバイスで商品の店舗在庫確認(19%)
  • 近隣店舗の在庫確認(31%)
出典:E-tailingグループ/インターネットリテイラー消費者調査。四捨五入しているため、合計100%にはなりません。

顧客満足度に注目

オンライン通販利用者が“満足した”だけでは十分ではありません。配送に関して満足度が高い消費者に注目する必要があります。商品を正しい場所に届け、無駄のない梱包を心がけ、配送情報も随時提供するためには、改善点はいくつもあるはずです。

我々の調査でわかった配送に関する重要なポイントは以下のとおりです。

  • 指定した場所への配送に満足している消費者は3人に2人
  • 適切な梱包に満足している消費者は2人に1人
  • 配送状況の情報提供に満足している消費者は2人に1人

返品ルールや返品プロセスに関する見直しも、サービス改善の機会になります。消費者の80%は、購入製品の5%以下しか返品しませんが、透明性の高い返品ルールを用意しておく必要があります。返品ルールと返品方法に満足している消費者は10人に4人しかいません。すべてのチャネルにおいて返品プロセスを合理化することは、消費者の満足度を高めるために重要です。3人に1人しか、店舗での返品プロセスに満足していないからです。

オンラインで購入した商品を返品する際、消費者が返品コストの支払いを嫌がることに小売事業者は気づいているはずです。返品に関しては、返品の送料無料が最も重要な要素で、どのオンライン事業者にも当てはまります。利便性の高い返品プロセスを目指している小売事業者は、「わかりやすい返品ルール」「すばやい返金」「返品に関するお知らせを商品に同梱」などに注力しなくてはいけません。そうすれば、消費者に好印象を残し、リピートしてくれるようになるでしょう。

デジタル時代の消費者のキーワードは、「今すぐ」です。進化した消費者の期待に応えていくには、より素早い対応を常に心がけることが最も大切です。

Internet RETAILER
Internet RETAILER

Googleアシスタントでの音声ニュース配信をGoogleが試験公開

7 years ago

Google アシスタントで、音声ニュースを配信する機能を Google は試験公開した。ユーザーは、自分の興味関心があるニュースを好きなときに聴くことができる。一方、パブリッシャーは、Google Home など Google アシスタントを搭載したデバイス経由で音声ニュースを届けることができる。

投稿 Googleアシスタントでの音声ニュース配信をGoogleが試験公開海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

インタビュー動画を活用する3つのメリットとは?

7 years ago

インタビュー動画を活用する3つのメリットとは?

マーケティングに効果的なツールの一つとして、インタビュー動画が活用される機会が増えています。では実際に、インタビュー動画を依頼する場合のメリットやコツはどのようなものがあるのか、具体的な実例を交えながら見ていきましょう。

インタビュー動画をマーケティングに活用する3つのメリット

インタビュー動画の大きなメリットとして、会社の担当者やユーザーの思いをよりリアルに伝えられることがあります。では詳しく、マーケティングにおいてインタビュー動画がどのようにメリットにつながるのか、その理由を3つ解説します。

思いが伝わりやすくなる

開発者がどのような思いを込めて商品を作ったのか、そこに至るまでの苦労話は商品に込められた思いを伝える上で視聴者の印象が残りやすいです。さらに、経営者がどのような企業を目指しているのかといった内容をインタビューして動画にすることで、情報だけでなく、熱意や思いが多くのユーザーに伝わりやすくなります。

購入意欲を高める

開発者目線ではなく、実際にその商品を購入し使用しているユーザーへのインタビューも大きな効果が期待できます。すでに商品を買った人の「買って良かった」などの「お客様の声」と呼ばれるユーザーインタビューは、購入を迷っている人の背中を押すことにつながります。

リピート促進

すでに利用しているユーザーにとっても、インタビュー動画で話すことで、改めて「自分も購入してよかった」と言う満足感を得ることができ、次の購買へと結びつけやすくなる可能性があります。

制作会社にインタビュー動画を依頼するときのコツ

これからインタビュー動画を制作しようと思った時により良い動画にするために大切なコツを紹介します。

インタビュー動画の目的を明確に伝える

これまで述べてきたように、インタビュー動画はマーケティングの重要手段の一つではありますが、その方法を間違えると効果が薄くなってしまいます。そこで必要となってくるのが、動画の制作会社に、より明確な方向性や目的を伝えることです。例えば、インタビュー動画を誰に向けて発信するのか、ターゲットを決めることです。さらに、動画を見たユーザーにどのような感情になってもらいたいのか、そして、動画を見終わった後に、どのような行動をして欲しいかを決めることが大切です。これらのポイントを明確にすることで、目的に沿ったインタビュー動画をスムーズに制作できるようになります。

質問内容を事前に共有する

インタビュー動画を撮影するときに大切なことは、事前の準備です。実際にカメラが回って、いざ自分が話すとなると緊張し、いつもならスムーズに受け答えできることにもつまってしまうことがあります。そして、インタビュー終了後に、大事な点を話すのを忘れていたと後悔することがあります。これでは、せっかくの伝えたいメッセージも相手に届けることができません。それを防ぐためにも、質問内容を事前に共有し、スムーズに話せるよう準備をしておくことが重要です。そうすることで、インタビュアーとの意思疎通も図ることができ、方向性が一つにまとまりやすくなります。

様々なカットを動画の中に盛り込む

インタビュー動画は映像が視覚的に単調になる傾向があります。最後まで飽きずに視聴してもらうために、インタビュー映像をそのまま流し続けるのではなく、話題に関連するカットを盛り込むことでよりインタビューの内容を引き立て、視聴者の理解促進につなげることができます。

 企業のインタビュー動画の活用実例

ここまで、インタビュー動画に期待できる効果や、制作会社に撮影依頼をする際のコツを話してきましたが、ここからは実際に、企業のマーケティングに活用されているのはどのようなインタビュー動画なのか、使用シーンや実例を動画制作サービスCrevo(クレボ)の制作した動画とともに紹介していきます。

経営者インタビュー動画

経営者へのインタビュー動画の特徴として、企業理念やメッセージを動きをもたせて伝えられることがあります。例えば、会社の目標とその実現に向けた計画です。さらに、業界の最新動向・将来についての認識・対策もあります。そして社員に対して求める基本的価値など、経営者自らの口で話すことで、文字だけでは感じられないような思いを、相手に届けることができます。その活用例として、以下の動画をご覧ください。

出典:Crevo制作実績

この動画は、「働き方を考えるカンファレンス 2018」で使われたオープニングムービーです。動画自体は、カンファレンスのオープニングムービーではありますが、見る人をテーマに引き込むことや、働くことについての思いをインタビューで紹介し、加えて社内での日常シーンも入れ込むことで、企業への関心が高まるきっかけになります。「働くことは何か?」その問いに対してさまざまな人の思いが自分の言葉で話すことで、文字だけでは伝えられない説得力を相手に感じてもらうことにつながります。

商品ブランド紹介動画

動画のメリットとして、商品を写真や文章で紹介するよりも、動画を使ってイメージで見せたほうが、良さや特長をユーザーへ直感的にすぐ伝えられることがあります。さらには、動画の持つテロップと言う特徴を活かせば、海外の作品も日本人にわかりやすく伝えられると言うことになります。その具体例を以下の動画でご覧ください。

出典:Crevo制作実績

こちらの動画は、ブランドサイト「アルベール・ビショー」サイト掲載用動画です。1831年創立アルベール・ビショーは、ブランドの持つ世界観や作っている側の人たちの思いを写真や文字だけではなく動画で撮影し丁寧に紹介することで、ブランディングを強化しています。さらに、前述のように海外の製品の説明では言語がわからなくても、紹介動画のようにテロップで伝えることで、滑らかな意思伝達が可能になることにつながります。

お客様の声・感想によるPR動画

動画は、その人自身の言葉で伝えることで相手に説得力持たせることに期待ができます。それにより、お客様の声を文章や写真で紹介するよりも、実際に話してもらっている様子を配信することで、感想の信頼性にもつながります。

利用者の声

サービス利用者の声をインタビュー動画にすることで、テキストでは伝えにくい面もわかりやすく伝えることができます。その実例を以下の動画でご覧ください。

出典:Crevo制作実績

この動画は、デジタルサイネージ用配信管理クラウドシステム「クイックサイネージ」と呼ばれるサービスを導入した感想をインタビューしたものです。文字や写真だけではわからない、実際の動画広告の様子が動き付きで見ることができるのでイメージが湧きやすく、インタビューされている人が、利用者が増加するなど良い効果が出ていることを嬉しそうな表情で話している様子も伝えられていて、実際に自社にもこのサービスを導入してみたいと思わせるような映像になっています。この動画のように、実際に使われているシーンを紹介することで、サービスの導入後の姿を想像できることも大きな特徴です。

社長と社員の声

社長と社員の声をまとめた動画では、そのサービスを実際に使っている現場の声がリアルに伝えられます。その一例が以下の動画です。

出典:Crevo制作実績

この動画は、経費精算システム「マネーフォワード クラウド経費」の紹介動画です。経費精算システムである「マネーフォワード クラウド経費」を実際に利用する企業の社長・社員に対しインタビュー形式の流れで進め、どう言う人がどのようなシーンで使っているかがわかります。社長に加えてさまざまな業務を行う社員もそれぞれメリットを感じている様子も伝えることができ、サービス導入に向けて前向きに検討する企業の増加も期待できます。

インタビュー動画の活用で可能性が広がる

前述のように、動画では写真と文字だけのプロフィールでは伝わらない雰囲気や人となりを伝えることが期待できます。さらに、言葉ではありきたりになる表現も、動画なら臨場感をもってユーザーに届けられます。ぜひ一度、インタビュー動画をマーケティング活用してみてはいかがでしょうか。Crevoではインタビュー動画制作も手がけておりますので、ぜひご相談ください。

Crevoの関連サービス

インタビュー・お客様の声動画制作

crevoAdmin

「futureshop」と「b→dash」が連携、自社ECデータを活用したMAや分析を効率化

7 years ago

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは、フロムスクラッチのデータマーケティングプラットフォーム「b→dash(ビーダッシュ)」との連携を開始した。

「b→dash」は、企業が保有するユーザーデータ・広告データ・購買データなど、マーケティングプロセス上に存在する全てのビジネスデータを、一元的に取得・統合・活用・分析するSaaS型マーケティングソリューション。

従来、「futureshop」導入企業は「b→dash」でのマーケティングオートメーション(MA)や分析を実施する際、手動でデータを「futureshop」からダウンロードし、「b→dash」にアップロードする手間が発生していた。

今回の連携で、「futureshop」の会員データと受注データを定期的に「b→dash」へ同期。前日に購入した顧客へのステップメールでのフォロー、未購入会員に対してメールでのアプローチといった販促を自動化することで、自社ECのデータを活用したMAを実現できる。

「b→dash」へのMAのシナリオ落とし込みはドラッグ&ドロップを中心に実現。効果測定としてCRM分析やRFM分析が利用できるなど、PDCA実施の効率化が図れるとしている。

9月にリリースした「futureshop」の新CMS機能「コマースクリエイター」を活用すると、会員ログイン保持期間の長期化(最大180日間)、クロスデバイスによる同一会員IDでのログイン時にカート内の商品情報を、PC、スマートフォン、タブレットで共有といったことができるようになる。ECサイトでの購入完了までの導線が整備でき、MAの導入効果を高めることができるという。

瀧川 正実
瀧川 正実

動画広告とは?4つの種類と制作のメリットについてやさしく解説!

7 years ago

動画広告とは?4つの種類と制作のメリットについてやさしく解説!企業の宣伝に効果的だと言われているものの1つに動画広告があります。この記事では、初めて動画広告の制作を検討している方向けに動画広告の種類や特徴実際の事例中心に紹介します。

動画広告の種類と特徴

まずは、代表的な動画広告を4つご紹介します。インストリーム広告、インリード広告、インバナー広告、そしてオーバーレイ広告です。それでは、それぞれの広告の特徴を詳しく見ていきます。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画コンテンツと同じ画面に表示される広告のことを指します。代表的な例にYouTubeが挙げられます。インストリーム広告は、従来のバナー広告よりも大きな画面で表示されるタイプの広告です。動画本編の前、途中、終了後に再生されるため視認性が高く、音声がONの状態で見られることが多いので、動画の世界観を伝えやすいと言う特徴があります。

インリード広告

2つ目のインリード広告とは、記事(テキストコンテンツ)内に挿入される動画広告のことを指します。ニュースサイトなどでさまざまな記事を閲覧している際に、動画の広告が自動で再生されるようなものがインリード広告です。インリード広告の特徴として、動画広告が画面内に正しく表示されたときのみ再生されることや、広告枠のところまで閲覧されなければ動画は再生されないことがあります。

インバナー広告

3つ目はインバナー広告です。インバナー広告とは、ウェブサイト内の広告枠で配信される広告のことを指します。例えばYahoo!などの大型情報サイトで使われているもので、従来のバナー枠に表示されます。インバナー広告の特徴は、インストリーム広告とは異なり、動画を途中で飛ばしたりするスキップ機能はありません。さらに、ターゲット設定をもとにユーザーのニーズに合う広告を表示してくれることがあります。つまり、動画サイトの利用が少ないユーザーに対しても動画広告が届けられると言う強みがあります。

オーバーレイ広告

最後に4つ目はオーバーレイ広告です。オーバーレイ広告とは、ウェブブラウザの一定の位置に固定されて表示される広告のことを指します。例えば、ウェブで記事を読んでいる際に、スクロールをしていくと、大きな広告が記事を覆いかぶさるように表示され続けるものを見たことがあるのではないでしょうか。それがオーバーレイ広告です。特徴は、ページの前面に重なるように表示されるため、スクロールの影響を受けないことが挙げられます。そして、常時広告が表示され続けることがあります。

動画広告のメリット

それでは、ここからは前述の4つの動画広告のメリットを、印象の残りやすさ、情報量、拡散のされやすさの視点から紹介していきます。

印象に残りやすい

それぞれ4つの動画広告の大きなメリットとしては、静止画に比べてより視界に入りやすいので印象に残り、わかりやすいことがあります。静止画であれば、記事同様、目に入ってくる情報が文字情報になりますが、動画広告を使えば、自分が見ている情報との差別化を図ることができ、より印象に残りやすいと言う強みがあります。加えて、静止画や文字ではわかりにくい商品でも、動画広告を利用すれば短時間で理解しやすいと言う特徴もあります。ユーザーからしても、動画広告は文章を読むよりハードルが低く、飽きずに見ることができます。動画広告は、ユーザーに対して負担なく、情報を伝えることが可能となります。

情報量が多い

動画広告は、テキストなどと比べると多くの情報量を伝えることができます。さらには、視覚的な情報で伝えることに長けているため、テキストだけでは伝えらない、その人の話し方など動きがあるものを伝えることができます。その動画の持つ強みと、テキストなどさまざまな情報と組み合わせることで、最適な形で情報を提供することができます。例えばインタビュー動画では、その人が話している内容などを字幕で表示することで、よりわかりやすく情報が届けられるようになります。

拡散されやすい

動画広告の強みは、何と言っても拡散されやすいことにあります。文字での情報よりも、企業や商品のファンになってもらえれば、消費者がその動画を宣伝してくれることが多いです。そして、動画は拡散されやすいため、その熱が一気に広がる可能性があります。

動画広告を制作する場合の注意点

ここからは、実際に動画広告を制作する場合の注意点について見ていきます。

ノウハウが必要

まず、動画広告の大前提として、ユーザーに興味を持ってもらわなければ視聴してもらうことができません。そのためには、最初の数秒で続きを観たくなるような内容にするノウハウや、インパクトのあるオープニングなど、作り手のノウハウが必要となります。そのため、動画広告の知識があり、しっかり対応できるクリエイターに依頼しなければ、広告としての十分な効果は発揮できない可能性があります。

費用や時間がかかる

この部分がネックになる企業も多いのですが、ある程度のクオリティの広告動画を作るためには費用が必要となります。動画の質は、そこに投じる金額で大きく変わってきます。自分たちがどのレベルのクオリティの作品を作りたいのか、そのために投じることのできる予算はどのくらいかを確認しておく必要があります。さらに、動画制作は企画や制作手順などしっかり決める必要があるので、手間や時間もかかります。

Crevo(クレボ)の動画広告の事例

それでは、実際の動画広告の事例を紹介していきます。動画制作のプロであるCrevoが制作した動画広告を中心に、動画の特徴やサービス内容を踏まえて詳しく紹介していきます。Crevoでは、企業の要望に応じてクリエイターを選定するので、多彩な表現に対応することができます。

可愛いイラストを利用した動画

出典:Crevo制作実績

この動画では、女性のユーザーが利用を前向きに考えられ、かつカジュアルに婚活の相談ができるように、イラストを用いた可愛らしいデザインに仕上げています。今回のターゲットである30代に合わせた素朴なテイストになっているのが特徴です。

サイトの利便性を訴求した動画

出典:Crevo制作実績

この動画は、LIFULL HOME’Sのウェブプロモーション用の動画です。女子会の日常的な会話をベースにすることで、視聴者に親近感を与えるような内容になっています。さらに、「こだわり条件検索」や「地図検索」ができること、そして「360度パノラマ」で部屋の様子を見ることができるなど、利便性に長けたサービスである点を端的に紹介する内容となっています。これも動画広告の特徴を活かして、文字や画像では紹介しづらいようなものが、わかりやすく表現されています。

動画広告のメリットを理解して最適な制作方法を選ぼう

これまで説明してきたように、動画広告には文字の広告とは違う特徴やメリットが多々あります。これらの特徴を理解することで、より良い動画を作ることにつながります。ぜひ、自分に合った方法で動画広告の制作を検討してみてはいかがでしょうか。

Crevoの関連サービス

ウェブCM動画制作

YouTube(TrueView)広告動画制作

crevoAdmin

ECアプリをインストールしている人は約5割、SNS・交流アプリのベスト3は「LINE」「Twitter」「Instagram」

7 years ago

MMD研究所が12月10日に公表した「2018年版:スマートフォン利用実態調査」によると、スマートフォン(スマホ)所有者がECやオークションのアプリをインストールしている割合は52.6%だった。

スマホを所有している15~59歳の男女2718人を対象に調査した。

インストールしているアプリの種類を選択式・複数回答で質問したところ、最も多いのは「動画」(63.5%)だった。2位以下は「天気」(60.7%)、「コミュニケーション」(60.5%)、「SNS」(59.7%)、「写真/ビデオ」(53.6%)、「ゲーム」(52.7%)、「EC/オークション」(52.6%)、「ナビゲーション」(52.6%)、「クーポン/ポイント」(52.6%)。

MMD研究所が12月10日に公表した「2018年版:スマートフォン利用実態調査」 インストールしているアプリの種類
インストールしているアプリの種類

SNS・コミュニケーション系のアプリで1位は「LINE」

「コミュニケーション」や「SNS」のアプリをインストールしている2070人を対象に、現在利用しているSNS・コミュニケーションアプリを複数回答で質問した。

その結果、利用割合が最も高いのは「LINE」(92.9%)だった。2位以下は「Twitter」(56.2%)、「Instagram」(38.8%)、「Facebook」(35.0%)、「Messenger」(11.0%)。

MMD研究所が12月10日に公表した「2018年版:スマートフォン利用実態調査」 現在利用しているSNS・コミュニケーションアプリ
現在利用しているSNS・コミュニケーションアプリ

「Instagram」の利用頻度は?

「Instagram」を利用している804人を対象に、「閲覧」「撮影」「投稿」の頻度を聞いた。「閲覧」は「ほぼ毎日」が63.9%、「週4~5回」が9.8%、「週2~3回」が8.6%、「週1回」が8.2%。

「投稿」と「撮影」は、「この行動はしない」がどちらも最多。行動している人では「月2~3回」がそれぞれ1割前後で最も多かった。

MMD研究所が12月10日に公表した「2018年版:スマートフォン利用実態調査」 「Instagram」を利用している804人を対象に、「閲覧」「撮影」「投稿」の頻度を聞いた
「Instagram」の「閲覧」「撮影」「投稿」頻度

調査概要

  • 調査名:「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」
  • 調査期間:2018年10月31日~11月1日
  • 有効回答:2718人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:スマートフォンを所有する15歳から59歳の男女
渡部 和章
渡部 和章

Instagramで顧客獲得件数10倍! メンズスキンケア「バルクオム」の広告クリエイティブ戦略 | ココがポイントSNS広告 Powered byアライドアーキテクツ

7 years ago

2013年に誕生した「BULK HOMME(バルクオム)」は、20代~30代の男性を中心に支持されているメンズスキンケアブランドだ。急速に売上を伸ばすきっかけとなったのは「UGC(User Generated Contents)※1」を活用した新しい広告手法だ。Instagram広告のクリエイティブにUGCを活用することで、Instagram広告経由の獲得件数が1年で10倍に成長したという。

今年9月、「顧客獲得のためのInstagram広告活用」と題したセミナーが都内で開催され、バルクオムのEコマース部部長である高橋文人氏、フェイスブック ジャパンのフェイスブック パートナー マネージャーの濱田雅章氏が講演した。顧客獲得という観点から、Instagram広告の可能性や成功の秘けつについて語った。

※1「UGC」……企業ではなく一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのこと。InstagramなどSNSに投稿された写真や動画などが UGCとして注目されている。

1年で顧客獲得件数は10倍、CPAは3分の1に

バルクオムでは従来、リスティングやアフィリエイト施策による獲得が中心だったが、多くのユーザーがアクティブに利用しているInstagramで広告を展開することで、より幅広い層に男性向けスキンケアや自社の存在を知ってもらうことができると考え、Instagram広告を開始した。

変化の速いSNS広告を展開する際に重要なのは、クリエイティブのパターンを複数用意し、それらをスピーディーに差し替え、きちんと成果を測っていくことだ。そのためにはしっかりした制作体制と、ツールを活用した定量的な観測環境が必要。また、SNSならではの特性を理解し、効果を発揮するクリエイティブが不可欠と考えた。

そこでバルクオムは、ソーシャルメディアマーケティングにおいて13年の実績があり、SNS広告専門の部署を持つアライドアーキテクツをパートナーに選定した。理由はSNS専業の実績、クリエイティブの制作とPDCAを回せる体制が整っていること、「Letro※2」というUGCマーケティングツールの強みだった。

※2「Letro」……アライドアーキテクツが提供するUGCマーケティングプラットフォーム。Instagram上のUGCをハッシュタグにより収集・編集し、LPや広告、SNS投稿などの各マーケティングチャネルで活用を可能とする。効果の計測も可能。Instagram公式マーケティングパートナーとして認定されている。

バルクオム Eコマース部部長  高橋文人氏
バルクオム Eコマース部部長 高橋文人氏

本格的にInstagram広告を開始して1年、Instagram広告経由での顧客獲得件数は運用前の約10倍に跳ね上がり、CPA(顧客獲得単価)は約3分の1に削減したという。

ここまで大きく成功した理由は、クリエイティブの勝ちパターンを見つけられたことだ。まずは1週間〜2週間に1回の頻度でクリエイティブを差し替え、顧客からの獲得件数が高い「勝ちクリエイティブ」を探すことに注力した。PDCAを回していく中で勝ちパターンを見つけ、その勝ちパターンをさらに横展開する、という繰り返しが大きな成果につながった。

クリエイティブのポイントは「自分ごと化」

Instagram広告を始めた当初は「ブランド寄り」の素材を使って配信していたという。バルクオムのプロダクトの洗練性を訴求する「かっこいいクリエイティブ」だ。しかしその成果は思わしくなく、顧客の求めている情報ではないとわかった。

そこでバルクオムが取り組んだのがUGCの広告活用だ。顧客がInstagramに「#バルクオム」のハッシュタグを付与して投稿した画像を(顧客からの許諾を得た上で)そのまま広告に活用することで、顧客にとって「自分ごと化」される広告になるのではと考えた。

下の図はバルクオムが実際にInstagram広告で出稿したクリエイティブだ。ブランド寄りの訴求をしたクリエイティブ(左)に比べ、UGCを活用した右側のクリエイティブのCTRは165%、CVRは407%改善し、またCPAは約3分の1に削減した

改善する前のクリエイティブ(左)と、改善後のクリエイティブ(右)
改善する前のクリエイティブ(左)と、改善後のクリエイティブ(右)

プロが作った洗練されたクリエイティブよりも、顧客がただ手に持って撮影したUGCの方が圧倒的に広告効果が高かったというのは驚くべき事実だ。

ブランドのかっこいいイメージを推したクリエイティブでは、リアル感が伝わらず、顧客にとって「この商品かっこいいな」で終わってしまっていたのではないか。「実際に手に取ってこれから使いますよ」というクリエイティブにすることで、顧客の自分ごと化を促進でき、その結果、CTRやCVRの改善につながったと考えている。(バルクオム 高橋文人氏)

UGCが作り出す意外な効果

アライドアーキテクツで企業のSNS広告施策を支援する菅谷健太氏は、SNS広告を実施する上で重要なのは「フィードに馴染むクリエイティブ」であると説明する。SNSはあくまでユーザー同士が好きなものとつながり、欲しい情報を集める場所であり、決して企業の広告を見に行く場所ではない。「パーソナルスペースに企業がおじゃましているという感覚を持つべき」という主張だ。

企業メッセージがメインの広告色が強い「従来型のクリエイティブ」をSNSに投稿することは、下記のような悪循環を生む可能性があると強調する。

誤ったコミュニケーション。タイムラインを汚す→ユーザーが敬遠し藩王率が下がる→媒体のアルゴリブ無により掲載単価が下がる→配信効率が悪化し、出稿が減少する→出稿量を担保するために入札を強化
SNS広告でよくある失敗例。ユーザーに好まれないクリエイティブを出稿することで、負のサイクルが始まる

バルクオムが活用したUGCは、もともとがユーザーによって投稿された画像のため、フィードに馴染むクリエイティブと言える。また、UGCにはデザイナーだと思いもつかないような画像が存在しており、それが思わぬ好反応となることも多い

また、すでに存在する投稿を活用するため、デザイナーが画像を制作する時間を削減できるため、UGCを広告に活用することでPDCAを回すスピードを上げることもできる。菅谷氏は「SNS広告の成功において、UGCの広告活用は1つのポイントとなる」と語る。

「勝ちクリエイティブ」の横展開でさらに効果をUP

反応の良いクリエイティブに変化を加えることで、さらなる効果も見込める。勝ちクリエイティブにハッシュタグ風のテキストを加えることで、CTRは110%、CVRは125%改善、CPAは約2分の1に削減した

勝ちクリエイティブ+ハッシュタグ風のテキストの例

その他の勝ちクリエイティブとして以下のような例もある。季節感のあるUGC画像+画像内テキストの組み合わせだ。

季節感のあるクリエイティブ+画像内テキストの例

InstagramはビジュアルのSNSであり、画像の下のテキスト投稿は読まれにくい傾向がある。そのためもっとも重要なのは画像だが、UGCの画像だけでは商品の説明として足りない場合もある。そこで商品説明を補足するテキストを追加することで、フィードに馴染ませながらも、商品訴求をきちんと行える。

UGCをそのまま活用するだけでなく、テキストなどの加工をして活用することで、Instagramらしさと広告としての効果の間を狙うことができる。(菅谷氏)

SNSの広告とLPの世界観を統一する

バルクオムではSNS広告から誘導するLP(ランディングページ)も一新した。従来のLPは、冒頭に大きく商品のキャッチコピーを置き、お悩みに関する詳細な解説を記載、ページ下部に著名人によるクチコミを掲載したものだった。

新しいLPではフィードに馴染むクリエイティブからの誘導後として違和感のないデザインを心がけた。冒頭のキャッチコピー表示をやめ、使用シーンのクリエイティブを見せた。お悩みの説明も重要なものに絞り、わかりやすく簡潔に説明するよう心がけた。また上部には顧客の生の声としてInstagramのUGCを表示した。これによりCVRを大きく向上させることができたという。

バルクオムのLP

従来のLPでは「商品を買ってほしい」というメッセージが強すぎて、効果はあまり良くなかった。広告のクリエイティブの勝ちパターンを作るだけでなく、Instagramのビジュアルを見て直感的に「良いな」と思った人が来る場所を整えることも大事だとわかった。(バルクオム 高橋文人氏)

拡大するInstagramのビジネス活用。ストーリーズ広告のポイントは?

今回のイベントでは、フェイスブック ジャパンでフェイスブック パートナー マネージャーを務める濱田雅章氏が、最新のInstagram活用事例や手法について解説した。

女性ユーザーが多い印象のInstagramだが、現在は女性6割、男性4割となっているという。また全体の8割のユーザーが企業のアカウントをフォローし、7割のユーザーが「Instagramを見て何らかの行動を起こしたことがある」と話し、Instagramがビジネスに高い効果をもたらす可能性を示唆した。

フェイスブック ジャパン フェイスブック パートナー マネージャー 濱田雅章氏
フェイスブック ジャパン フェイスブック パートナー マネージャー 濱田雅章氏

こうした状況を受けて、Instagramでは企業のビジネス活用を支援するさまざまな機能を追加している。中でも、24時間で消える写真や動画が投稿できる「ストーリーズ」機能は、Instagramでビジネスプロフィールを利用するアカウントの半数が利用しており、もっとも視聴されているストーリーズ投稿の3分の1はビジネス(企業あるいはブランド)による投稿となっている。

「ストーリーズ広告」の活用も広がってきているが、フォローしている一般ユーザーのカジュアルな投稿の間に流れることをふまえ、広告っぽさを感じさせないことが大切だと濱田氏は語る。例えばユーザー自身が商品を利用しながら撮影している自撮り風の動画コンテンツも有効。バルクオムのようなUGCを活用した広告戦略と相性が良い機能と言えそうだ。

また、ユーザーをリンク先へと誘導するスワイプアップを促すために、先の画面が「チラ見え」するような表現を動画に取り入れるなど、楽しく遊ぶ工夫が大切だと語った。


今回のまとめ
  • UGC(User Generated Contents)を利用し、SNSで違和感のない訴求を行う
  • A/Bテストを繰り返し、自社の「勝ちクリエイティブ」を見つける
  • 勝ちクリエイティブが見つかったら、横展開でさらなるCVアップをねらう
  • LP(ランディングページ)のデザインにも気を配る
◇◇◇

バルクオムの新規顧客獲得を目的とした広告施策ではInstagramが主力媒体になっており、「今後はさらに動画広告の活用やショッピング機能との連動などにもチャレンジしていきたい」(バルクオム 高橋氏)としている。女性のみならず男性ユーザーも拡大している今、Instagram広告はあらゆる企業にとって顧客獲得の重要なツールになりつつある。

小川 裕子
小川 裕子

Google、求人検索のJobPosting構造化データで設定するテレワークの仕様を更新

7 years ago

求人検索に適用されるために必要な JobPosting 構造化データにおける、テレワーク用の仕様を Google は変更した。additionalProperty プロパティの代わりに jobLocationType プロパティを使う。

投稿 Google、求人検索のJobPosting構造化データで設定するテレワークの仕様を更新海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

「TikTok」などライブ配信&ショート動画プラットフォームの台頭で変わる中国の消費行動とマーケティング | 中国の最新買い物事情~トランスコスモスチャイナからの現地レポート~

7 years ago

日本で話題になっている動画共有コミュニティと言えば「抖音(TikTok)」。日本でも若年層を中心にユーザーが広がっていますが、中国ではライブ配信とショート動画を配信するプラットフォームの利用が急拡大し、ビジネスに活用する事業者が増えています

編集した最大15秒のオリジナルビデオを友人にシェアできる「TikTok」のほか、ビデオ編集・共有アプリの「快手(KUAISHOU)」はショート動画プラットフォーム「一直播(YI)」「斗魚直播(DOUYU)」「花椒直播(HUAJIAO)」などはライブ配信プラットフォームとして分類され、多くのユーザーが利用しています。新しいメディアとして注目されているライブ配信とショート動画のプラットフォームについて解説していきます。

ライブ配信プラットフォーム

中国ではこの2年で、ライブ配信市場が急速に成長し、新しいインターネット文化が形成され始めています。そして、多くの個人や企業がライブ配信事業に参入し、多くのインフルエンサーが出現しています。

多くのライブ配信プラットフォームではユーザー登録が非常に簡単。18歳以上であれば誰でもキャスター(配信者)になることができます。一定数以上のファンを集めれば、ライブ配信プラットフォームと契約し、それなりの所得を得ることも可能です。専門知識、プロフェッショナリズム、クリエイティビティ、スター性が高ければなお良しです。

ライブ配信に関しては、「一直播(YI)」「斗魚直播(DOUYU)」「花椒直播(HUAJIAO)」といったプラットフォームが代表サービスになります。

中国のオンラインライブ配信市場規模
中国のオンラインライブ配信市場規模

ショート動画プラットフォーム

誰でも簡単にコンテンツを制作できるようになったことで、ショート動画市場は急速に成長しています。コンテンツがまねしやすくなっていること、ソーシャルメディアとの親和性が高いことも、発展の大きな要因と言えるでしょう。

「TikTok」「快手(KUAISHOU)」が代表的なサービスになります。

中国のショート動画市場規模
中国のショート動画市場規模

ショート動画は高いインタラクティブ性があるのも人気を集めている点の1つ。新しい世代のエンターテイメントに対するニーズを満たしながら、自由に感想を表せる空間を与えていることが多くのユーザーを引き付けているのでしょう。

中国のショート動画アプリ一覧
ショート動画アプリ一覧

ショート動画の台頭でインフルエンサーマーケットが誕生

ショート動画の台頭により、オウンドメディア、EC事業の境界線がなくなってきています。多くのインフルエンサーが、ショート動画とライブ配信を通じて、商品を解説・販売し、プロダクトプレイスメント手法によるマーケティングを行っています。これにより、インフルエンサーマーケットが急成長を遂げました。

インフルエンサーマーケティングの本質は、実際にはコンテンツECであり、ソーシャルECでもあります。中国では、インフルエンサーが主にショート動画やライブ配信プラットフォームなどを利用し、ファンたちと交流を図っています。交流を重ねていくと、ファンはインフルエンサーのコーディネートやライフスタイルなどを自身の生活に取り入れていきます

インフルエンサーが意図的に推奨しているわけではなく、ファンとの日常的な交流の中で、自然に影響を与えているのです。その結果、ユーザーエクスペリエンスは向上し、インフルエンサーはファンに品質の良いプレミアム商品をオススメすることができます

“類は友を呼ぶ”ということわざがあります。社会心理学の観点から見ると、インフルエンサーのファンは、本質的に言えばインフルエンサーと「同じ趣味」を持っていると言われます。そうでなければ、インフルエンサーの動向を常にフォローすることなどしません。

インフルエンサーとファンは、食べ物、飲み物、遊び、衣食住などについて似た嗜好を持っているため、新しい服、新しいコスメなどをインフルエンサーが推薦することで、キーオピニオンリーダー(KOL)の役割を果たしているのです。

インフルエンサーがファンに個性的な趣味、ライフスタイルを伝え、ファンがそれを認め、推奨された商品を購入するのがインフルエンサーマーケティングのサイクルです。言い換えれば、インフルエンサーは、“共通の趣味”を販売していることになります。

インフルエンサーは多くのファンを持っているため、1つの動画を配信したら、プラットフォーム上でたくさんシェアされ、あっという間にプラットフォーム全体、ひいてはネットワーク全体に広がっていきます。

具体的な数字を紹介しましょう。2017年の「独身の日(ダブル11)」では、スタートから10分もたたないうちに、動画プラットフォーム「梨視頻(Pear Video)」の親会社である宸帆(Chen Fan)の取引額が1億元を突破しました。宸帆(Chen Fan)は多くのインフルエンサーを抱えているECプラットフォームで、そのうち、6軒のインフルエンサーの店舗が女性向けファッションの上位30位にランクイン。取引額は2016年に比べて50%増加しました。

また、2軒のインフルエンサーの店舗が初めてダブル11期間の取引額のトップ10に入り、4軒のインフルエンサーの店舗において、ダブル11当日の取引額が1億元を超えました。

注目プラットフォームは「TikTok」、Canonの活用事例を解説

ライブ配信、ショート動画プラットフォームの発展で、多くの企業がこの分野に注力し始めています。企業イメージの向上を図るために、視覚的な訴求力、拡散性、強力なインタラクティブ性、インフルエンサーの強い影響力などの特長を持つライブ配信、ショート動画プラットフォームの活用に乗り出しているのです。

2017年10月には、「Canon TMALL公式旗艦店」が、インフルエンサーのライブ配信イベントを行いました。イベントでは2名のインフルエンサーによるトークショー、イベント会場の来場者の実体験の様子、撮影方法の講座などを行いました。ライブ配信の総視聴回数は27万7900回、「いいね!」総数は58万8,700件を達成。イベント終了後には、キャンペーン商品の訪問者数、「お気に入り」総数も着実な成長を達成し、キャンペーン商品の売り上げも増加したようです。

「Canon TMALL公式旗艦店」が行ったオンラインライブ配信
「Canon TMALL公式旗艦店」が行ったオンラインライブ配信

ライブ配信プラットフォームにおける商品のプロモーション活動に加え、ショート動画プラットフォームを活用した取り組みを始めています。もっとも人気を集めているのは「TikTok」です。

「TikTok」は、音楽に合わせて15秒間のオリジナル動画が作れるアプリです。「TikTok」には、「もっとちゃんとした生活を送ってください」といったテーマがあり、ユーザーはこのテーマに沿ったオリジナル動画の制作に挑戦できるといった機能もあります

「TikTok」のテーマ挑戦のポスター
「TikTok」のテーマへの挑戦に関するポスター

Canonは2018年4月、新規デジタルカメラ製品「EOS M」の発売キャンペーンとして、「TikTok」で「M Dance募集」というテーマを設定し、大きな反響を集めました。

Canonは「EOS M」発売キャンペーンとして、「TikTok」を活用した
Canonは「EOS M」発売キャンペーンとして、「TikTok」を活用した

「いいね!」数の1位には、旅行用のスーツケース1つ、2~4位には男優「陳坤(Chen Kun)」氏のサインブック3本を贈呈しました。

このキャンペーンでは、有名なインフルエンサーが「TikTok」を利用してCanonの専属音楽「M-Dance」に合わせてダンスするといったショート動画を制作しました。インフルエンサーがファンたちとの交流を行い「いいね!」を獲得すると同時に、「テーマへの挑戦に参加して賞品を獲得してください」とファンたちにアピールすることで、ブランドの宣伝にもつなげています。

中国におけるショート動画、ライブ配信プラットフォーム市場は、今後、利用シーンごとのセグメンテーション、動画パターンの変化・多様化が進むでしょう。また、技術革新によって、将来的にはユーザーのニーズを満たすための多様な新サービス、プラットフォームが出現するはずです。

◇◇◇

トランスコスモスは現地に精通したスペシャリストが最適なメディアを選定し、Webサイト、キャンペーンサイト、クリエイティブ、スマートフォン向けアプリケーションをはじめとする各種Web マーケティングの企画、設計、構築・開発、運用をワンストップで支援し、最先端の広告技術を活用し、クライアント企業のプロモーション戦略を支援します。

今後、トランスコスモスは最新の市場動向をリアルタイムで把握し、最新のマーケティング手法と組み合わせてお客様企業に多方面からのサポートを提供し、ブランド認知度、売上高の向上を支援していきます。

トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)
Hiki Ma
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China), Hiki Ma

【EC市場予測】ネット通販は27兆円、オムニチャネル・コマースは76兆円[2024年度]

7 years ago

野村総合研究所は12月6日、ICTやEC市場、メディア市場などに関するトレンド予測レポートを公表、2024年度に「BtoC EC(消費者向けEC)」の市場規模は27兆2000億円、「オムニチャネル・コマース」は76兆1000億円に拡大すると予想している。

野村総研の推計では「BtoC EC」の市場規模は2018年度が19兆3000億円。2024年度まで年率5~10%程度の成長が続く見通し。

「オムニチャネル・コマース」の市場規模は2018年度が56兆6000億円で、2024年度までの成長率は年率5%前後となっている。市場規模には「B2C EC」の市場も含まれる。

野村総合研究所は2024年度に「BtoC EC(消費者向けEC)」の市場規模は27兆2000億円、「オムニチャネル・コマース」は76兆1000億円に拡大すると予想
日本におけるオムニチャネルコマース市場とBtoC EC市場予測

BtoC ECの定義

野村総合研究所が試算した「B2C EC」の定義は「インターネット経由で一般消費者向け商品・サービスを販売・購入すること」。携帯電話端末やスマートフォン、タブレット端末など、携帯電話回線を介したネット経由の商品・サービスの販売金額を含む。また、ホテル予約など、店頭で決済が行われる商品・サービスであっても、オンラインで予約したものは含まれる。

自動車や不動産の見積もりをネット経由で行うなど、契約がネットで完結しないものは含まない。オンラインの金融サービスや音楽・映像・eラーニングといったデジタルコンテンツ、ネットを介した公営競技やオークションも含まない。

オムニチャネル・コマースの定義

「オムニチャネル・コマース」の定義は、「最終的な購買経路がインターネット経由かリアル店舗かを問わず、一般消費者向けの商品・サービスを、インターネット上の情報を見たうえで購入、利用すること」。

インターネット上の情報とは、公式のサイトやブログ、SNS、ECサイト、比較サイトや地図検索、友人・知人とのSNSでのやりとり、アプリ、メールなどの情報を含む。

渡部 和章
渡部 和章

アクセス解析講座(ゼミナール)の申込み(2019年2月実施分)を開始

7 years ago
本ブログの筆者「衣袋 宏美」による、アクセス解析の講座になります。2017年までアナリティクス アソシエーション主催でしたが、2018年度からは講師本人の主催に変更になりました。

内容詳細はこちらをご覧下さい。

[カリキュラム]
アクセス解析の仕組みや取得するデータの定義・意味を知った上で、導入計画から実装、分析と運用までのプロセス、そして目的に応じた分析をするための手順(つまり分析の型)、指標とその扱い方、各種データを解釈する上での留意点などを習得してもらいます。


[開催日時] 丸2日間、合計12時間のトレーニングプログラムです。
1日目 2019年2月19日 火曜日 (1日目) 10:00~17:00(昼休み1時間)
2日目 2019年2月26日 火曜日 (2日目) 10:00~17:00(昼休み1時間)


[開催場所] 新大宗ビル FORUM8、1202会議室
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−10−7 新大宗ビル12階
(JR、東京メトロ、田園都市線、京王井の頭線 渋谷駅 徒歩5分)


[費用]
[早割価格] 84,000円(税込)
[通常価格] 92,000円(税込)
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro)

ライブストリーム用の Indexing API と構造化データを導入します

7 years ago

ここ数年、ライブ動画のオンライン ストリーミングがこれまでになく簡単になり、セレブ動画からイベント動画まで大きな広がりを見せています。しかし、どの動画が進行中なのか、またいつ動画が始まるのかを見付けるのは必ずしも簡単ではありません。

そこで、Google 検索やアシスタントでライブストリームを簡単に見つけられるようにするため、本日新たに「ライブストリーム構造化データ」を導入しました。ライブストリーム構造化データと Indexing API を使用すると、ライブ動画をいつストリーミングするかを Google に知らせることができます。それにより、ストリーミング中のライブ動画に赤色の「進行中」バッジを表示することも可能になります。

ライブストリーム構造化データをページに追加する

ウェブサイトでライブ動画をストリーミングする場合は、ライブストリームに関するデベロッパー向けドキュメントを参照し、動画がライブ配信であることを示すとともに、配信の開始時間と終了時間を指定してください。さらに、ページ上に動画があることを Google に伝えるために、VideoObject 構造化データを追加する必要があります。

Indexing API でクロールをリクエストする

今回の導入に伴い、Indexing API がライブストリーム構造化データに対応しました。Indexing API を呼び出して、ライブ配信に間に合うようにサイトのクロールをリクエストしてください。Indexing API は、ライブストリームの開始時と終了時、構造化データに変更を加えたときにも呼び出すことをおすすめします。

詳しくは、デベロッパー向けのドキュメントをご覧ください。ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラムまでお寄せください。皆様のライブ動画が、Google 検索に表示されるのを楽しみにしております。

越境EC商品を体験できる実店舗を中国・重慶市に開設、JD.com

7 years ago

中国の大手ECサイト「京東商城(JD.com)」を運営する京東集団は11月30日、中国の消費者が海外の商品を購入前に体験できる店舗「京東越境EC体験センター」を重慶市内にオープンした。

商品を体験できるリアルの場を設けることで、中国の消費者が海外の商品を購入しやすくするのが目的。また、中国で知名度が低い海外商品の認知を獲得し、販売を促進する。

重慶市内にオープンした1号店を皮切りに、今後は上海市、広州市、寧波市、杭州市などにも出店する予定。

中国の大手ECサイト「京東商城(JD.com)」を運営する京東集団は11月30日、中国の消費者が海外の商品を購入前に体験できる店舗「京東越境EC体験センター」を重慶市内にオープン
「京東越境EC体験センター」では直に越境EC商品に触れることができる

京東傘下の物流会社「京東物流」は、220以上の国と地域で物流ネットワークを保有し、各国の商品を中国の消費者に届けているという。中国国内の物流インフラも整備し、重慶市のような内陸地域でも海外の商品を迅速に届けることができるとしている。

「ボーダーレスリテール」の実現めざす

「京東越境EC体験センター」は、京東集団が提唱する「ボーダーレスリテール」の理念に基づき開設した。

「ボーダーレスリテール」とは、オンライン(EC)とオフライン(実店舗)、物流機能などを融合させたビジネスの総称。消費者がいつでもどこでも、オンライン・オフラインの境界を越えて快適に消費できる環境作りをめざしている。

渡部 和章
渡部 和章

よく利用するECサイトは「Amazon」が75%、「楽天市場」は53%、ヤフーは28%[MMD研究所調査]

7 years ago

MMD研究所とコロプラが共同で実施した「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」によると、スマホユーザーがよく利用するECサイト・アプリのトップは「Amazon」で利用率は75%だった。次いで「楽天」が53%、「Yahoo!ショッピング」が28%。MMD研究所が12月10日に調査結果の一部を公表した。

スマートフォンを所有しており、かつネットショッピングを利用している15歳~59歳の男女2560人に、よく利用するECサイトやECアプリを質問した(選択式・複数回答)。

利用割合が高い順に「Amazon」(75.0%)、「楽天」(53.6%)、「Yahoo!ショッピング」(28.8%)、「メルカリ」(18.8%)、「ZOZOTOWN」(8.0%)、「ラクマ」(6.0%)、「LOHACO」(5.5%)、「Wowma!」(4.8%)、「Qoo10」(4.1%)、「セブンネットショッピング」(4.0%)となっている。

スマホユーザーがよく利用するECサイト・アプリは、利用割合が高い順に「Amazon」(75.0%)、「楽天」(53.6%)、「Yahoo!ショッピング」(28.8%)、「メルカリ」(18.8%)、「ZOZOTOWN」(8.0%)、「ラクマ」(6.0%)、「LOHACO」(5.5%)、「Wowma!」(4.8%)、「Qoo10」(4.1%)、「セブンネットショッピング」(4.0%)

デバイス利用率はスマホが約8割、PCが約4割

スマホ所有者(2718人)を対象に、ネットショッピングの際に利用するデバイスを質問した(複数回答)。

その結果、「スマートフォン」は81.3%、「PC」は38.2%、「タブレット」は12.0%、「その他のデバイス」は0.8%だった。「ネットショッピングをしない」は5.8%。

ネットショッピングの際に利用するデバイス

スマホで買うものトップは「服・ファッション・小物」

スマホでネットショッピングを利用すると回答した2210人を対象に、2018年にスマホで購入した商品ジャンルを質問したところ、「服・ファッション・小物」が42.3%で最も多かった。

2位以下は「本・漫画」(34.0%)、「食料品・飲料・お酒」(33.3%)、「美容・化粧品」(27.4%)、「DVD・BD・CD」(25.7%)、「シューズ・バッグ」(24.8%)、「雑貨・家具・インテリア」(21.9%)と続いた。

2018年にスマホで購入した商品ジャンル

2018年からスマホ決済を使い始めたのは21%

スマホ所有者(2718人)のうち、今年から利用し始めたスマートフォン決済が「ある」と答えたのは21.4%だった。

2018年から使い始めたサービスは「楽天Edy」「楽天Pay」「LINE Pay」「nanaco」「WAON」などが上位にあがっている。

2018年から利用し始めたスマートフォン決済

調査概要

  • 調査名:「2018年版 スマートフォン利用者実態調査」
  • 調査期間:2018年10月31日~11月1日
  • 有効回答:2718人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:スマートフォンを所有する15歳から59歳の男女
  • 設問数:52問
渡部 和章
渡部 和章

町の床屋さんまでPayPay導入を検討。「100億円あげちゃうキャンペーン」のスゴさ【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

7 years ago
ネッ担まとめ

100億の予算があったらテレビCMなど広告に使うことを考えてしまいますが、ユーザーに「あげちゃう」のはなかなか考えられないですよね。この破壊力はすさまじいです。

あっという間に認知が上がってしまったキャンペーン

ペイペイ「100億円あげちゃうキャンペーン」には、どんな裏があるのか | Yahoo!ニュース(徳力基彦)
https://news.yahoo.co.jp/byline/tokurikimotohiko/20181203-00106414/

まとめると、

  • 「PayPay」の20%還元キャンペーンが12月4日にスタート
  • このキャンペーンには「決済体験をしてもらう」「PRと財務リスク低減」「ユーザー獲得と加盟店舗獲得」の3つの効果がある
  • 全額キャッシュバックを利用したタダ取りなど悪用も発生

LINEペイでも、1000円上限の期間限定10%還元キャンペーンを毎月のように実施していたようですが、それほど外部向けには大きな話題になっていないように思います。
 新規登録者は20%還元ではありますが、やはり上限が1000円ですし、毎月のように実施していると話題度が薄れてくると言う面もあるでしょう。

まさにこれですね。LINEは継続的にキャンペーンをしているものの、一瞬でPayPayがスマホ決済の主役になってしまいました。リアル営業も相当力を入れているようなので知名度も上がってきそうです。

ちなみに、筆者の近所の床屋もこのキャンペーンを機にPayPay導入を決めていて、近隣の美容院と床屋の導入状況まで個人的に調査したそうです。インパクトの大きい施策はこんなところまで影響するんですね~。

関連記事

シニアの「もったいない」を理解すると打ち手が見えてくる

メルカリ初のシニア座談会、取引成立率が若者より高い理由が明らかに | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20181205_96202.html

まとめると、

  • メルカリは同社初となる60歳以上のユーザーを対象としたシニア限定座談会を開催
  • 不用品の二次流通想定額は推計37兆177万円。最多は60代女性で49.8万円
  • 最高齢は80歳。「出品や販売が難しい」という不満はほとんど聞かれなかった

デジタルリテラシーが上がっていることもあるが、マインドの変化もあるようだ。「私たちの世代はもったいない精神が強いが、誰かに購入してもらえれば無駄にしたという意識は少ない。むしろ家で眠らせている方がもったいない」(参加者女性)。出品できるアイテムの保有数や出品にかけられる時間を考えれば、リタイア世代の伸びしろは若年層以上。

若い世代はお金がもったいないから売る前提で買い物をしてメルカリを使う。シニア層は誰かが使ってくれれば無駄にはならないという意識でメルカリを使う。この差を知っていると売り方も工夫できそうですね。

「顧客時間」の考えは覚えておきましょう

しまむらがオムニチャネル戦略に乗り遅れた理由/「店舗とのエンゲージメント」という罠 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/29722

まとめると、

  • デジタル導入を進める上で最初にやるべきことは「顧客を理解すること」。アプリを作ったりすることではない
  • 4Pのひとつ「場(Place)」の強みは、企業視点の顧客を吸引する力ではなく、そこで顧客とのエンゲージメントを構築する力に変わりつつある
  • 「なぜ商品やサービスを購入・利用したいと思ったか」を自らに当てはめ、突き詰めてみることが大切

多くの企業は、「選択」ではなく「購入」ばかりを気にかけているのです。店舗を売り上げの場としか見ることができていないことが多く、店舗に足を運ぶ前の「選択」を見過ごしてしまうことが往々にしてあります。着目すべきは、オンラインでもオフラインでも購入ではなく、顧客がどのような動機・経路で商品・サービスを「選択」しているかです。

購入してもらうためには選択してもらわないといけない。選択してもらうためには顧客がいつどこでどう選択しているかを理解しないといけない。……ということですね。オムニチャネルに限らず顧客理解は必要です。「なぜそれを買ったのか?」を考えてみましょう。

EC全般

“売れれば”いいのか?西野カナが公開した“作詞手法”に批判の嵐 | デイリーニュースオンライン
http://dailynewsonline.jp/article/1591291/

しまむらの記事に関連して、とっても参考になるマーケティングリサーチの記事です。

ジーユー/原宿にリアルとデジタル融合した実験店、EC比率30%へ |流通ニュース
https://www.ryutsuu.biz/report/k112914.html

GUショールーミングストアの課題 -- GU STYLE STUDIOは注目に値するか? | 商業界オンライン
http://shogyokai.jp/articles/-/1294

運営体制とスタイリング提案に課題があるものの、いずれ解決されていきそうです。

アマゾン「お薦め」技術を外販 購買データでのビジネス促す 自社はクラウドシフト | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO38341160Z21C18A1TJ2000/

「でもデータはAmazonさんが持っていくんでしょう?」と思いつつ、使わざるを得ないものになっていきそう。

2019年の消費増税、ECでの買い物はどうなる? 2014年増税時のYahoo!ショッピングから見えるもの | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6008

「買いだめする予定」は28%、「わからない」は45%となっています。いざとなったら買いだめしてしまいそうですけどね。

世界初の“スーツ型作業着”を開発した女性社長が抱く夢「アパレルやるからにはパリコレ」 | AbemaTIMES
https://abematimes.com/posts/5356777

「最初の1カ月の売り上げはなんと当初目標の5倍」。着てみたくなります。

商品検索したユーザーの87%が「店舗で買いたい」。「近くの」検索でモバイルユーザーを集客するモバイル施策 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6020

「その瞬間に買いたい」を逃さずに買うことができるように。

今週の名言

サッカー選手でも建築家でも、みんな自分の職業で一番になりたいと思っている。自分を良くするために毎日頑張る。それが人生だと思っている

「カンテラ」育ちのイニエスタが語った、「僕が日本で本当に伝えたいこと」 | 文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/9895

イニエスタにこう言われたら頑張らないといけないですね。それが人生です。

森野 誠之
森野 誠之

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