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味の素、宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービス。食品ECやEC支援の「イングリウッド」との協業で実現

1 year 10ヶ月 ago

味の素は1月31日、宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービスを始めた。冷凍おかずサブスクリプションサービスの「三ツ星ファーム」など提供するイングリウッドとの協業で展開する。味の素はイングリウッドと資本業務提携を締結しており、協業の第1弾となる。

サービス名称は「あえて、」。混ぜご飯の上におかずを詰めた一食完結型の冷凍弁当で、味と栄養バランスにこだわった20種類をラインアップした。冷凍保管および紙容器のまま電子レンジで加熱できる。「多忙な毎日のなかで、食事の準備や片付けが負担になっており、時短や効率化を意識している」といった時短・効率化を求めるユーザーニーズに応える。

味の素は宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービス「あえて、」をスタート。冷凍おかずサブスクリプションサービスの「三ツ星ファーム」などのイングリウッドとの協業で実現
ECサイトのイメージ

容量は1食350グラム前後(メニューによって異なる)、賞味期間は12か月、1回あたりの配達食数が異なる3種類の定期便コース(6食、12食、20食)を用意した。1食あたりの価格は6食コースが1090円、12食コースが1069円、20食コースは961円(すべて税込)。

味の素は宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービス「あえて、」をスタート。冷凍おかずサブスクリプションサービスの「三ツ星ファーム」などのイングリウッドとの協業で実現
「あえて、」で展開する製品

今回のビジネスモデルでは、ECサイトやデジタル広告を通じて生活者のライフスタイルに沿ったパーソナルな価値を伝達することが重要と判断。EC領域でのデータ・知見・インフラを有するイングリウッドとの協業で展開する。

イングリウッドは、「三ツ星ファーム」やアパレルなどのネット通販のほか、小売業やメーカー向けにDXコンサルティングサービスも提供。味の素は中期経営計画では成長領域の1つにフード&ウェルネス領域をあげており、パーソナルな価値提供を通じた“食と健康のソリューションサービス”の実現を掲げている。

アミノサイエンスに基づいた商品開発・製造技術により生活者1人ひとりのニーズに沿ったブランド展開を進める味の素と、自らEC事業を手がけるなどEC知見が高いイングリウッドのビジネスモデルは親和性が高いと判断し、資本業務提携に至ったという。

味の素は宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービス「あえて、」をスタート。冷凍おかずサブスクリプションサービスの「三ツ星ファーム」などのイングリウッドとの協業で実現
味の素とイングリウッドの協業について

味の素が保有する健康・栄養の幅広い知見・技術、イングリウッドのEC領域でのデータ・知見・インフラを組み合わせ、パーソナルな価値を提供する“食と健康のソリューションサービス”の構築を推進していく。

松原 沙甫

日本郵便、「ゆうパック」などの集荷受付にAIを活用した電話自動受け付けを導入

1 year 10ヶ月 ago

日本郵便は、「ゆうパック」などの集荷受け付けでAI(人工知能)を活用した集荷電話自動受け付けサービスを始める。2月6日から一部エリアでスタートし、対象範囲を順次拡大する。

現在、「ゆうパック」などの集荷受け付けは、オペレーターによる電話、インターネットやLINEアプリなどを用意しているが、インターネットやLINEアプリでの受け付けの操作が難しい、電話が混雑してオペレーターにつながらない――といった声が一部ユーザーからあがっていた。

日本郵便は、NTT コミュニケーションズが提供する、集荷依頼の申し込みAIが自動的に音声対応するシステムを採用。一部問い合わせをオペレーターに代わってAIが対応することで、安定してつながりやすいコールセンターの実現をめざす。

日本郵便 AIを活用した電話対応のイメージ
AIを活用した電話対応のイメージ

 

瀧川 正実

愛知県のアパレルブランドが低予算で全国に商圏を拡大&ファンを獲得した秘訣。「UZUiRO」に学ぶお客に選ばれるECサイト作り

1 year 10ヶ月 ago
プラットフォームにはECサイト構築サービス「カラーミーショップ」の「プレミアムプラン」を活用し、決済の利便性向上をめざして導入した「Amazon Pay」はCV率の向上に寄与している、アパレルブランド「UZUiRO」を手がける渦japanに取材した
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愛知県三河に拠点を構え、草木染めのレディースカジュアルウェアブランドのECサイト「UZUiRO」を運営する渦japan。大きな予算をかけずに販路拡大を実現しようと立ち上げた自社ECサイトは、順調に売り上げを伸ばしている。低予算でECサイトを立ち上げ、どのように事業を軌道に乗せたのか? 渦japanの青木淳社長と、「UZUiRO」をECプラットフォームの側面から支援するGMOペパボ 執行役員 兼 EC事業部部長の寺井秀明氏に、成長の秘訣(ひけつ)を聞いた。

渦japanの青木淳社長と、「UZUiRO」をECプラットフォームの側面から支援するGMOペパボ 執行役員 兼 EC事業部部長の寺井秀明氏

もともとは捨てる服をリユースして生まれた

開業は2016年。「らしく、心地よく、着るたび好きになる」のキャッチコピーのもとで展開するレディースカジュアルウェアブランド「UZUiRO」は、草木染めの味わい深い色味のアイテムが特徴で、30~40代の女性がメインの顧客層だ。

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 草木染めの味わい深い色味のアイテムが特徴
草木染めの味わい深い色味のアイテムが特徴の「UZUiRO」

「UZUiRO」は地元の愛知県三河エリアの繊維関連工場の職人からの指導や工場見学などで得た技術を活用、自社で染める色味にこだわりを持つ。また、愛知県内の工場に残った糸や生地を使い、SDGs(持続可能な開発目標)に配慮したアイテムの展開にも力を入れる。

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 実店舗
「UZUiRO」を販売する渦japanの実店舗

「もともとは妻が趣味で始めたんです」と語るのは渦japan社長の青木淳氏。そして、商品作りへの思いをこう話す。

私の趣味がブレイクダンスで、たまったダンスチームのTシャツを捨てるのが惜しかったんです。そこで、それを妻が切って張り合わせて、手帳やクッションカバーにしてくれました。SNSで公開したら友人や知人から作ってほしいとリクエストをいただくようになり、そこからホームページを作ってビジネス展開をしていったという経緯があります。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 1枚1枚職人の手で染めている
「UZUiRO」は1枚1枚、職人の手で染めている

低コストでカスタマイズも自由に行える「カラーミーショップ」を採用

自社ECサイト「UZUiRO」を立ち上げたのは2017年。

地方で立地が良くない場所に実店舗を構えたため、ECを活用して低予算で販路拡大に着手したいと考えました。商品の良さをきちんと説明して自分たちで売ろうという思いから、ECモールではなく自社ECという販路を選びました。(青木氏)

自社ECの立ち上げ・運用にはGMOペパボが提供するECサイト構築サービス「カラーミーショップ」を選んだ。その理由について青木氏は「低コストでスタートでき、カスタマイズも自由に行えたため」と説明する。

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 渦japanが活用するECサイト構築サービス「カラーミーショップ」
渦Japanが活用するECサイト構築サービス「カラーミーショップ」

また、CMSの「WordPress」とドメインを統合し、コンテンツとECを1ドメインのサイトで展開できるというのも魅力だったようだ。そこで2017年8月、「カラーミーショップ」の「スタンダードプラン」でECサイトを立ち上げた。

「カラーミーショップ」は基本機能に搭載されていない機能をアプリ経由で追加できる「カラーミーショップ アプリストア」を展開している。「アプリの活用やデザイン変更など、成長に合わせてショップを更新していけること」と青木氏は言う。

渦japanはスタッフが少なく、ECサイトの更新に割けるリソースが限られています。実際、日々の運営は私がほぼ1人。そんななかで、「カラーミーショップ」のアプリストアでは業務を効率化できるアプリなどがあるので、それを活用することで作業効率をアップできます。そして、自社の成長に合わせてアプリを通じて機能拡張できるのが魅力でした。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 渦japanの青木淳社長
渦japanの青木淳社長

5万店以上のECサイトが利用する「カラーミーショップ」とは?

「カラーミーショップ」は、ECサイトの構築・運営ができるSaaS型のECプラットフォーム。サービス提供から19年が経過。利用サイトは5万店を超えており、最も多い商材は食品で、次がアパレルとなっている。

豊富な利用プランを用意しており、事業規模や成長に合わせて、柔軟にサイトを構築できる。また、開店サポート・電話サポート・運営支援(セミナーの実施・コミュニティ・YouTube動画等)などサポート体制も充実している。GMOペパボ 執行役員 兼 EC事業部部長の寺井秀明氏は「事業を継続するなかで、成長に合わせてご利用いただけるさまざまなサポートをプランに合わせて提供している」と言う。

2023年1月からは、より成長した事業者向けに専属の「ECアドバイザー」が担当者としてECサイトの運営をサポートする「プレミアムプラン」の提供も始めた。

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC カラーミーショップの「プレミアムプラン」
「カラーミーショップ」の「プレミアムプラン」

購入までの利便性を高めCV率アップを目指して「Amazon Pay」を導入

ECサイト「UZUiRO」では、決済手段にAmazonが提供するID決済サービス「Amazon Pay」を活用している。導入したのは2021年5月だ。

認知度が高い決済だったので導入しました。加えて、決済までの流れがシンプルなため、ユーザビリティが向上してコンバージョン(CV)率が上がることを期待しました。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC ECサイト「UZUiRO」
ECサイト「UZUiRO」

導入以前にさかのぼると、ECサイトではクレジットカード決済とコンビニ決済のみだったためか、入力の手間などが原因と思われるカゴ落ちが多発していた。

「この課題をどう解決しようか?」と悩んでいたところ、知名度が圧倒的で利用者が多く、シンプルな3ステップで決済が完結する「Amazon Pay」を知った。「購入までの利便性が飛躍的に高まるのではないか」。こう考えた青木社長は2021年5月に「Amazon Pay」を導入した。

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC ショッピングカート内で表示される決済方法
ショッピングカート内で表示される決済方法

「Amazon Pay」は決済全体の39%と最も多く使われる

クレジットカード決済とコンビニ決済がメインだった決済手段は現在、さまざまなID決済を導入。決済面から顧客満足度、利便性向上を高めるアプローチを進めている。

そんな決済手段で最も利用が多いのは「Amazon Pay」。2023年6月度で全体の決済手段のうち39%を占めた。その次はクレジットカード決済で34%。青木氏によると、「Amazon Pay」経由の決済額も、導入当初の時期に比べて徐々に増えているという。CV率についても「Amazon Pay」導入後に「一気に上がった」(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 2023年6月度における決済手段別の利用割合
2023年6月度における決済手段別の利用割合

CV率の向上はさまざまな要因があるので、断定はできませんが、「Amazon Pay」は間違いなく大きな要因と言えます。「Amazon Pay」に使い慣れている人がたくさんいるため、決済手段に「Amazon Pay」があるということがわかれば、すんなりと購入に至るのではないかと推測しています。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 青木氏

ECサイト運営の積み上げによるブランド浸透などで、「UZUiRO」には新規顧客が増加中。ECサイトに来訪した際、個人情報やカード情報を入力する必要がない「Amazon Pay」が使えることで、コンバージョンに至る割合が高まると青木氏は見ている。

また、「Amazon Pay」の場合、他の決済手段と比べてトラブルが少ないことも青木氏は評価する。たとえば、商品代引き決済。消費者が受取拒否をした場合、梱包材、返送にかかる送料、請求手続きに関する人件費や手間などコストが発生してしまう。

「Amazon Pay」経由の注文はそのようなトラブルが発生することが少ないため、「Amazon Pay」の決済比率が高まると突発的なオペレーションやコストの発生抑制につながっているようだ。

GMOペパボの寺井氏も、「UZUiRO」における「Amazon Pay」の導入効果について次のように指摘している。

「Amazon Pay」を導入する前と現在の売り上げを比べると、「UZUiRO」は3.5倍成長しています。現在は売り上げ全体の4割程度を「Amazon Pay」経由が占め、利用金額は導入時と比べて1800%成長と、他の決済手段と比べても断トツです。「Amazon Pay」がEC売上高の成長に寄与していると言えます。(寺井氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC GMOペパボ 執行役員 兼 EC事業部部長の寺井秀明氏
GMOペパボ 執行役員 兼 EC事業部部長の寺井秀明氏

「UZUiRO」の利用を端末別で見た場合、スマートフォンが圧倒的に多く、全体の86%のユーザーがスマホ経由。パソコンは10%で、タブレットが4%程度。

そのためECサイトの施策などもスマホをメインに展開。決済もスマホユーザーをにらんでより簡単で入力に手間のかからない「Amazon Pay」に信頼を寄せている。

「Amazon Pay」はすぐに決済が完了するため「ユーザビリティが高い」

売上成長に寄与している「Amazon Pay」について青木氏は、「他の決済手段よりも、利用率が予想より高く満足しています」と評価。「お客さまの決済の不安点を解消できたと思う。『Amazon Pay』であれば、決済の際に面倒な情報入力、そしてストレスなく完了できるので、ユーザビリティが非常に高い」(青木氏)と続ける。

利便性向上などの効果を踏まえ、決済手数料について「まったく高いと思わない」と青木氏。「Amazon Pay」の決済手数料は 3.9%、デジタル商材は 4.5%。一般的なクレジットカード決済の手数料と比べる数字面を見ると割高に見える。青木氏は、利便性向上、消費者の不安解消など数字以外の効果も大きく評価している。

GMOペパボの寺井氏は「Amazon Pay」はただの決済ツールではなく、マーケティングツールだと例える。

発生する決済手数料は、単に決済に関する手数料ではなく、ブランディングなどマーケティングツールとしての料金と考えることもできます。マーケティング的な視点から自社ECの成長に寄与するものという捉え方も可能だと思います。

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 寺井氏と青木氏は「『Amazon Pay』はマーケティングツールと言える」と話す
寺井氏と青木氏は「『Amazon Pay』はマーケティングツールと言える」と話す

「Amazon Pay」の導入効果は、「UZUiRO」が利用するECプラットフォーム「カラーミーショップ」全体でも顕著に表れているようだ。

ID決済と呼ばれる決済手段の流通額において、「Amazon Pay」の割合が「カラーミーショップ」全体のなかで増えています。「Amazon Pay」を導入しているショップオーナーさまによると、クレジットカード決済と並ぶかそれを上回る利用率を記録、購買率が大きく伸びたという声もよく聞きます。さらにセキュリティもしっかりしていて安心して利用できると好評です。(寺井氏)

青木氏はさらに「Amazon Pay」導入が競合他社との差別化にもつながったと言う。

圧倒的な認知度があるため、「Amazon Pay」を導入していない店舗に比べてお客さまは安心して決済ができます。お客さまの商品購入を後押ししているのは間違いないでしょう。(青木氏)

専任の担当者がつく「プレミアムプラン」で、気になったことを尋ねたり成功事例の共有も

渦japanは現在、「カラーミーショップ」の「プレミアムプラン」を利用している。このプランは、カラーミーショップの「ECアドバイザー」がショップの成長を支援するプラン。機能面や施策面などで気になることがあればすぐに聞くことができる。また、担当者からの他社の成功事例なども共有されるため、施策やサイト改善に役に立つようだ。

定例のミーティングがあり、そこでデータを提示してもらいながら他社さんの事例なども踏まえて、今後の改善点などを相談できます。施策を打つ際もアイデアをもらえるので、非常に助かっています。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 「ECアドバイザー」とのミーティング(左)、定期レポート(右)のイメージ
「ECアドバイザー」とのミーティング(左)、定期レポート(右)のイメージ

専任担当者がECサイトをサポートするほか、「プレミアムプラン」は他のプランよりもクレジットカードの決済手数料が安くなるのも特徴。売上規模にもよるが、「UZUiRO」の場合は同プランへの移行によって採算は向上、専任担当者によるサポートでサービス品質も向上したようだ。

ある程度の規模になってくると、施策などもやり尽くしてしまっており、別の人の知見が必要になってきます。そうしたタイミングで「プレミアムプラン」に移行したのはいい選択でした。ECサイトを運営していると孤独になることもあります。そうした際にも丁寧に相談に乗ってもらえるのもありがたいです。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC 青木氏と寺井氏

「プレミアムプラン」のリリース背景とサービスの内容

「カラーミーショップ」を継続利用している企業が多いなか、ECサイトが拡大・成長していくことより、「より大規模なECサイト運営に必要な機能がほしい」「悩みを相談しやすいサポート体制を作ってほしい」といった声が「カラーミーショップ」に寄せられていたという。

また、これまで「カラーミーショップ」の主な利用企業は中小企業が多かったが、EC利用が大幅に伸びたことで急速成長して事業規模が拡大した企業が増加。そうした企業がより成長するための新プランとして「プレミアムプラン」の提供を始めたという。

「プレミアムプラン」は月商200万円以上のECサイトが対象。利用料金は初期費用が2万2000円、月額利用料が3万9600円(ともに税込)。ECアドバイザーによるサポートがあり、定期的にミーティングを実施してECサイトの課題解決に向けた提案を行う。さらに「会員ランク」や「予約販売」などの機能も追加料金なしで利用可能。また、クレジットカードの決済手数料は他のプランよりも安価になる。

流通規模が大きくなったショップさまに対して、「プレミアムプラン」を通じてECサイトでの施策やカラーミーショップで扱える機能などを提案することで、さらなる成長を後押しします。(寺井氏)

「カラーミーショップ」「Amazon Pay」を活用したキャンペーンや男性向け商品展開を視野

「UZUiRO」では今後の展望として、「カラーミーショップ」や「Amazon Pay」の特徴・機能などを生かしたキャンペーンやプロモーションなどを実施していきたいという。

また、現在はレディースウェアがメインだが、今後はメンズのラインアップの展開や、越境ECなども計画しており、販路拡大を視野に入れている。

男性のアクセスが3割くらいあり、商品に対する問い合わせもいただきます。男性向けラインアップで需要を開拓していきたいと考えており、男性向けアイテムを手がける人材を募集中です。(青木氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC Amazonギフトカード
「Amazon Pay」のプロモーションで活用されているのが「Amazonギフトカード」で、その残高で決済すると、購入額の最大1%を「Amazonギフトカード」で還元するプログラムを実施している(還元率はAmazonプライム会員には1%、通常会員には0.5%)。「Amazonギフトカード」で決済するとお得になるとバナーを使って告知するEC事業者が増えている

一方、「カラーミーショップ」を運営するGMOペパボの寺井氏は今後の目標として、次の2点をあげる。

1つは「プレミアムプラン」を通じてショップオーナーさまと併走し、ECが事業の柱となるよう支援していきたいです。2つ目はAIを活用した機能提供をさらに加速させてショップオーナーさまの事業の生産性を最大化できるようプロダクト面からも支援していきたいと考えています。(寺井氏)

渦japan UZUiRO Amazon Pay GMOペパボ カラーミーショップ アパレルEC
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キヨハラサトル
廣井誠(ヒロイフォトオフィス)

小学館子会社、単行本のオンデマンド印刷サービスを開始。電子コミックの“受注印刷”を実現

1 year 10ヶ月 ago

小学館傘下の小学館集英社プロダクションはECサイト「マンガワンSHOP」内で、漫画を1冊から印刷・配達するサービス「マンガワンオンデマンドCOMICS」を始める。「電子でしか読めない」「書店でしか買えない」といった作品を印刷できるようになり、漫画ファンの「紙の単行本で手に入れたい」というニーズに応える。

小学館 小学館集英社プロダクション マンガワン マンガワンSHOP マンガワンオンデマンドCOMICS 漫画

印刷は、注文が入り次第1冊から印刷できるプリントオンデマンド方式を利用する。対象とする漫画は、小学館が運営する漫画配信アプリ「マンガワン」で配信している作品。顧客の注文に応じて1冊から印刷・製本し、完成した書籍を届ける。

サイズは書店で販売されている単行本と同じB6判(128mm×182mm)。カラーのカバーを付ける。

「マンガワンオンデマンドCOMICS」に対応する、第一弾の作品は「教え子がAV女優、監督はボク。」(著・村西てんが氏)の13巻~15巻。通常価格は各3300円(税込)で、発売日は3月19日。

同作品は、1巻から12巻までは全国の書店・ネット(電子書店)で販売してきた。紙の単行本を書店ではなくオンデマンド印刷とする13巻~15巻は、新たな試みとなる。なお、電子版のコミックスは既刊と同様に各電子書店で発売する。

「マンガワンオンデマンドCOMICS」の購入画面(画像は「マンガワンSHOP」から編集部がキャプチャ)
「マンガワンオンデマンドCOMICS」の購入画面(画像は「マンガワンSHOP」から編集部がキャプチャ)

対応する作品は今後、追加を予定している。

高野 真維

オウンドメディアのKPIには何を設定すべき? 設定手順や運用フェーズに応じた具体例も紹介! | 今日から試せるネットショップ運営ノウハウ powered by カラーミーショップ

1 year 10ヶ月 ago
オウンドメディアで設定すべきKPIとは? そもそもKPIって何? 何故必要なのか? 具体例を交えながら設定手順などを解説します

オウンドメディアを立ち上げたものの、うまくいっているのかいってないのか良くわからないと感じていませんか? そう感じるのは、KPIを設定していないことが原因かもしれません。この記事では、オウンドメディアでKPIを設定するメリットや設定手順などを紹介します。

よむよむカラーミー ツクルくん ツクルくん

オウンドメディアでもKPIを設定したほうが良いの? でも、どんなKPIの設定が最適なんだろう?

よむよむカラーミー カラミちゃん カラミちゃん

オウンドメディア運営を成功させるには適したKPIを設定することが重要です。これから、KPIの具体例もご紹介しますよ。

オウンドメディアとは?

オウンドメディアとは、自社が所有・管理するすべてのメディアのことです。
一般的には自社で発信した情報を掲載するWebサイトを指すことが多いですが、広い意味ではSNSアカウントやYouTube動画、メルマガ、パンフレットなどもオウンドメディアと捉えられています。

オウンドメディアを運営する主な目的として、自社の認知拡大やファン作り、採用活動につなげるといったことがあげられます。
独自コンテンツを作成することで自社のカラーを出し、他社と差別化するのにも有効です。

オウンドメディアには費用をかけずに集客できたり、オウンドメディア経由で得たユーザーデータを企画戦略に生かせたりなどのメリットもあります。
商品が売れる仕組みを作るためのマーケティング活動の一環が、オウンドメディアなのです。

KPIとは何? オウンドメディアになぜ必要?

KPIは、「Key Performance Indicator」の頭文字を取った言葉で、日本語では「重要業績評価指標」といいます。目標を達成するために必要な取り組みの、進捗具合を表す指標のことです。

たとえば「今月5件の契約を取る」という目標があった場合は、達成のために「30件の商談を行う」という行動目標がKPIになります。

商談数30件というKPIに対して実際に行った商談数を確認することで、「今月5件の契約を取る」という目標に対する達成度合いを把握できるのです。

では、そのKPIを設定する目的やオウンドメディアで設定する重要性を紹介していきます。

KPIを設定する目的とメリット

KPIを設定すると以下のようなメリットが得られると考えられます。

  • 目標達成のためにやるべきことが可視化される
  • やることが明確になりモチベーションが上がる
  • 社員の評価を客観的に行える
  • 目標に対する進捗の遅れに素早く対応できるようになる

KPIを設定していないと、最終的な目標達成のための行動が曖昧になりがちですが、KPIがあればプロセスが明確になるので何をやるべきかが可視化されます

やるべきことがはっきりすれば社員は「KPI達成のためにどんなアクションをすべきか」と仕事へ意欲的になれますし、KPIの数値を見ることで自分がどれだけ目標達成に貢献しているのかもわかり、モチベーションも上がるでしょう。
同時に、KPIがあれば社員の評価も客観的に行えるようになります。

また、KPIという数値を見れば、目標達成に対する進捗も把握できます。目標の数値に達していないKPIはアプローチを変えるなど、早目に対処できるようになることもメリットといえるでしょう。

オウンドメディア運用でKPIの設定は重要

さまざまな業務において設定することが重要だといわれているKPIは、オウンドメディアにおいてももちろん大切です。

その理由は、オウンドメディアが長期的に運営するものだからです。

ファン作りやブランディングなどを目的としているため、オウンドメディアは短期では結果が表れにくいとされています。

成果がなかなか見えないなか、「毎月○本の記事をリリースする」「オウンドメディアの訪問者を△人にする」といったKPIを設定することは、長期の目標達成に向けて何をすべきか明確にしたり、チームで目標を共有してモチベーションを上げたりするために重要といえるでしょう。

オウンドメディアでKPIを設定する手順

オウンドメディアにとってKPIが重要であるとわかったところで、これからKPI設定の手順を見ていきましょう。

まずはKGIを設定する

KGIとは、「Key Goal Indicator」のことで、日本語では「重要目標達成指標」といい、最終的なゴール(目標)のことです。

たとえば「オウンドメディア経由で30万円を売り上げる」が最終的なゴール(KGI)とすると、「アクセス数は●件」「商品ページへの遷移数が○回」といったようなKPIが自然と設定できるようになります。

このようにKPIはKGI達成のために必要な要素であるため、KPI設定のためにはまずはKGIの設定が必須なのです。

商品の販売やブランディング、リクルーティングなどそもそものオウンドメディアの目的を元に、どのようなことをKGIにするのかをまず考えてみましょう。

オウンドメディアでの主なKPIを確認する

いきなり「オウンドメディアのKPIを考えよう」といわれても、どう設定すればいいのかわからないと思います。
以下で、よく設定されやすいKPIを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

記事の本数

「毎週1本」や「月10本」など、公開記事の本数は、オウンドメディアを立ち上げたばかりの時期や自社発信のコンテンツに力を入れたい時期に重視される指標です。
記事を増やせば増やすほどサイトへのアクセス数アップが期待できるので、KPIとして設定されやすいでしょう。

また、オウンドメディアは成果が出るまで時間がかかり長期運用になるため、小さな目標(KPI)を設定してモチベーションを維持することが大切になります。

記事数が順調に増えていることは、記事制作のための体制が構築されているとも捉えられます。さらに、記事を蓄積していくことで、情報網羅性などが高まりコンテンツの価値も向上します。

CV数(申し込み・お問い合わせ・会員登録)

CV数とはコンバージョン数の略で、「サイト側の目標であるアクションを、ユーザーがWeb上で行った数」といえます。

具体的にはサービスの申し込みや問い合わせ、会員登録やメルマガ登録などがコンバージョン数として設定されます。

オウンドメディアのもともとの目的や、どのような事業を行っているのかによって何をCVとするのかが変わってきますので、自社のオウンドメディアは何が最適なのかを考えてから設定しましょう。

セッション・PV・UU数

セッション数、PV数、UU数はいずれもWebページの訪問に関する数値ですが、下記のような違いがあります。

セッション数 オウンドメディアに訪問された数のこと。訪問数と同じ意味
PV(ページビュー)数 ユーザーにページが閲覧された数のこと。同じサイト内でもページごとにカウントされる
UU(ユニークユーザー)数 特定の期間に訪問したユーザー数のこと。同一人物であれば集計期間内に何度訪問しても1カウント

たとえばAさんが1週間のうち、あるオウンドメディアを3回訪問し、それぞれ2ページ閲覧したとしましょう。この場合、セッション数は「3」、PV数は「6(2ページ×3回)」、UU数は「1」となります。

オーガニック(自然検索)流入数

オーガニック流入数は、自然検索流入数ともいいます。
広告を介さず、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで検索した結果から自然にサイトへ訪れた数のことです。

オウンドメディアの名前をユーザーが直接入力し、サイトを訪れてくれることはほとんどないため、オーガニック検索での流入数を稼ぐには、SEO施策を行い検索結果で自社サイトを上位表示させることがポイントでしょう。

遷移数

サービスサイトへの流入を目的として、オウンドメディアの運営を始めるということはよくあります。そのため、オウンドメディアからサービスサイトへ訪問した数、つまり遷移した数もオウンドメディアのKPIとして設定されることが多いです。

遷移先としては、LPや申し込みページ、サービス・商品の詳細ページなどがあげられるでしょう。

SNSでのリアクション数(シェア・いいね・保存など)

SNS(X、Instagram、YouTube、Yahoo!知恵袋など)のシェア数、いいねの数、保存の数などのリアクション数もオウンドメディアの代表的なKPIです。

オウンドメディアのコンテンツをSNSに投稿して話題になれば、ブランドを知ってもらえたり、ファンになってもらえたりするきっかけが作れます

また、もし商品やサービスがさまざまな人に興味を持ってもらえれば、売り上げにも直結するでしょう。

SNSで話題になることは企業にとって多くのメリットがあるため、KPIの設定で必須といえるかもしれません。

ですが、リアクション数を稼ごうとすると炎上行動につながることもあるため注意が必要です。炎上リスクも踏まえた企業の行動が求められます。

資料ダウンロード数

オウンドメディア経由で、資料がユーザーにダウンロードされた数のことです。

企業向け(BtoB)のサービスや商品の場合、個人と異なり担当者が独断で決めることはほとんどなく、契約や購入に至るまで社内で検討される傾向にあるので、「製品やサービス資料のダウンロード数」がKPIとして設定されることが多いでしょう。

またBtoCの場合でも、他社と比較検討されやすい金融や保険などのサービスでは、資料ダウンロード数は重要なKPIとされやすいです。

KPIツリーを作成する

KPIツリーは、以下のようにKGIとKPIの関係をツリー状にして視覚的にわかりやすくした図です。

KGIを頂点に置き、KGIを達成するためのKPI、さらにそのKPIを達成するためのKPIを追加してツリーを完成させていきます。

KPIツリーを作成することで、KGI達成のためにはどのような要素が必要なのか、達成のために何が不足しているのかがビジュアルで把握しやすくなるでしょう。

部署内やチーム内でのKPIに対する認識がずれないようにするためにも、KPIツリーを作成して可視化しておくことをおすすめします。

正しいKPIかどうかチェックする(SMART原則)

手順に従ってひとまずKPIの設定ができたら、本当にそのKPIが適切かどうかチェックしましょう。KPIが正しいかどうかの検証に活用できるのが、以下のSMARTの原則です。

SMARTは、「Specific(明確な)」「Measurable(測定可能な)」「Achievable(達成可能な)」「Relevant(関連性)」「Time-bound(期限)」の頭文字をとった言葉です。

SMARTの原則に「達成可能か」「期限」などとあるように、設定したKPIが実際の数字や状況とかけ離れていないかどうかを確認しています。

設定したとしても到底追いかけられないような数字だったら、形だけで意味のないものになってしまいます。SMARTの原則と照らし合わせて不可能そうな数値のときは、KPIを設定し直しましょう。

オウンドメディアの成長段階別! KPI設定の具体例

一口にオウンドメディアのKPIといっても、どのような段階なのかによって目標とすべきことは変わってきます。そのため、フェーズに合わせて適切なKPIを設定することが大切です。

ここでは、オウンドメディアの成長段階(フェーズ)ごとにどのようなKPIを設定したらいいのか、具体例を紹介します。

【フェーズ1】立ち上げ直後~1年後(立ち上げ初期)

オウンドメディアを立ち上げたばかりの初期段階は、メディアの下地(地盤)作りの時期です。

記事数が少ないため可能な範囲で充実させて、より多くのユーザーにコンテンツを見てもらうことが最優先になります。そのため、以下のようなKPIを設定するのがおすすめです。

  • 公開する記事数
  • SNSのリアクション数(シェア数、いいね、保存など)

どのくらいの記事を公開するのかといった目標は、自社でコントロールしやすいので目標にしやすいです。

また立ち上げ初期は知名度があまりないので一定のPV数やUU数の獲得ではなく、記事を良いと感じてもらい「いいね」や「シェア」といった記事に対して好意的なリアクションをもらうことをめざしましょう。

SNSでリアクションをもらえるような(ユーザーにとって有益な情報が含まれている)記事を、できる限り発信していくことが立ち上げ初期のKPIでは大切です。

【フェーズ2】1~1年半後(立ち上げ中期)

メディア内のコンテンツが増えて下地はできているので、集客に力を入れてより多くのユーザーをオウンドメディアへ流入させることをめざすのが、立ち上げ中期です。

サイトへの集客力を把握できるのは、以下のようなKPIです。

  • UU数
  • PV数
  • セッション数
  • オーガニック検索流入数
  • 検索順位

どれくらいの人が流入して閲覧したのかを表す数値以外にも、オーガニック検索流入数を増やす要因である検索順位をKPIとして設定しても良いでしょう。

また、この時期はただ集客するだけではなく、訪れた人にコンテンツを見てもらい満足度を高めることも大切です。

なぜならオウンドメディアの主な役割は「自社のファン作り」「サービスや商品の購入」などなので、1回訪れてすぐに離脱されていては当初の目的がなかなか達成できません。

記事を見たユーザーの満足度を確認するには、以下のようなKPIを設定すると良いでしょう。

  • 再訪問回数
  • ページあたりのスクロール率
  • ページあたりの熟読率
  • 記事間の回遊率(同サイトの複数ページを訪問する割合)

立ち上げ中期は、集客とともにユーザーを自社のオウンドメディアに惹きつけることをめざします。

【フェーズ3】1年半~2年後(立ち上げ後期)

立ち上げ後期はオウンドメディアの認知も進み、潤沢なコンテンツにより一定のセッションや流入などが維持できている状態でしょう。

そのため本来のオウンドメディアの目標である、サービスや商品の購入につながるようなアクションをKPIとします。

成果につながるようなKPIの例としては、以下のようなものがあります。

  • 申込数・購入数・成約数(CV数)
  • 資料ダウンロード数
  • 遷移率

すぐに購入に結びつかなくても、サービスの紹介ページへの遷移数や資料のダウンロードといった、最終的なコンバージョンにつながる行動もKPIとして考えられます。

オウンドメディアのKPI設定を成功させるポイント

せっかくKPIを設定するなら、ただ形だけ取り組むのではなくきちんと機能させたいですよね。
最後に、オウンドメディアのKPI設定を成功させて、KGIを達成するための4つのポイントをご紹介します。

現実的な目標を設定する

SMARTの原則にもあったように、KPIは現実的な目標であることが重要です。
明らかに達成不可能な目標をしてしまうと、メンバーがそもそもめざすことを諦めてしまう可能性があります。

また、目標が高すぎるとメンバーへの負担が大きくなり、オウンドメディア運営に対するモチベーションを削いでしまうことにもつながるでしょう。

だからとって、何もせずとも達成できてしまうような簡単な目標では、オウンドメディアが成長していきません。
運営体制や自社の状況と照らし合わせながら、現実的な目標を具体的な数値で設定するのがポイントです。

KPIを多く設定し過ぎない

オウンドメディアを成長させたいという想いからKPIを増やし過ぎると、優先順位がわからなくなったり、力を入れるべき部分が曖昧になったりしてしまいます。

先ほど紹介したフェーズごとのおすすめのKPIを参考にしながら、自社のオウンドメディアの成長段階に合わせたKPIのみ設定しましょう。
その際、KPIツリーを作成して、図として見たときに多すぎないか確認するのもおすすめです。

すべてのKPI管理を1人に託さない

KPIの管理を担当者1人に集中しすぎないことも大切です。
複数のKPIをすべて1人に託してしまうと、それぞれのKPI達成のための施策立案や決定に時間がかかってしまい、効率が悪くなってしまいます。

設定したKPIごとに担当を分けたほうが進捗の確認や効果測定、改善などに取り組みやすくなるでしょう。

KPIの評価はこまめに行う

長期的なKPIのみ設定してしまうと、オウンドメディアがうまくいっているのかどうなのかの現状がわからず、今の課題が見えにくくなってしまいます。

オウンドメディア自体は長期的な目線で取り組むものですが、現状を適切に把握して早期の改善や見直しを図るためには「週に○本の記事を公開する」「今月の目標CVは××件」など、短期的なKPIを設定してこまめに評価しましょう。

まとめ

KPIを設定することで目的の達成度合いを把握できるようになるため、オウンドメディアでも設定することをおすすめします。

ただし、オウンドメディアは立ち上げ時期(成長段階)によって設定すべきKPIが変わってきますので、フェーズに合わせて最適なKPIを選びましょう。

また、達成できないような無謀な数値ではなく、現実的にめざせるレベルで設定することが重要です。

この記事はカラーミーショップの公式Webメディア『よむよむカラーミー by GMOペパボ』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

よむよむカラーミー

消費者の8割、有料化より広告が増えることを希望

1 year 10ヶ月 ago

IABが調査したところ、消費者の約8割は、ウェブサイトやアプリに費用を支払うことの代わりに、より多くの広告を受け取ることを選ぶと回答した。インターネットの利用を1年間中止するために必要な代金を質問すると、平均的な世帯収入の半分以上に相当する38,000ドルだった。ベビーブーマーは29,000ドル、Z世代は54,000ドルだったので、若年層の方がインターネットの価値を高く評価していることになる。

Nearly 8 in 10 Consumers Would Rather Receive More Ads Than Pay for Digital Content and Services, According to IAB Research
https://www.iab.com/news/consumer-privacy-research/

noreply@blogger.com (Kenji)

Amazonの2023年売上高は5747億ドルで約12%増、日本円換算では約81兆円

1 year 10ヶ月 ago

米Amazonが2月1日(現地時間)に発表した2023年度(2023年1-12月)連結業績によると、売上高は前期比11.8%増の5747億8500万ドルだった。

営業利益は同約3倍の368億5200万ドル。当期純損益は2022年度の損失(27億2200万ドル)から304億2500万ドルの黒字にV字回復した。

日本銀行が参考計数として公表している「東京外為市場における取引状況(2023年中)の2023年平均レート「1ドル=140.59」を参考に、1ドル=141円で換算した場合、日本円ベースの売上高は約81兆446億円。

セグメント別売上高では、直販にあたるオンラインストア売上は2318億7200万ドルで同5.4増。第三者販売サービス売上(マーケットプレイスを通じた第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は1400億5300万ドルで同19.0%増えた。

ホールフーズ店舗が大部分を占める実店舗売上は200億3000万ドルで同5.6%増だった。

サブスクリプションサービス売上(「Amazonプライム」の会員費、デジタルビデオ、オーディオブック、デジタル音楽、電子書籍などのサブスクリプションサービス)は、同14.2%増の402億900万ドル。

広告サービスの売上高は469億600万ドルで同24.3%増。AWS(アマゾンウェブサービス)は907億5700万ドルで同13.3%増。その他は49億5800万ドル。

瀧川 正実

売れるネット広告社がECモール向け支援事業。Amazon販売事業者向けのコンサルティング+広告運用事業をスタート

1 year 10ヶ月 ago

売れるネット広告社は、Amazon販売事業者の悩みや課題解決をサポートする「Amazonコンサルティング事業」「Amazon広告運用事業」を開始する。新事業によって「Amazon領域のサービス提供による事業の多角化」「モール事業のノウハウ拡充」をめざす。

Amazonコンサルティング事業では、「Amazonにおけるアカウントの立ち上げ」「商品ページの最適化」「レビュー対策」「転売対策」「SEO対策」などの総合的な支援を手がける。

Amazon広告運用事業では、AIを用いたAmazon広告自動運用ツールを活用しながら、Amazon内での最適な広告運用に取り組む。

現在、Amazonの販売事業者は約14万社。Amazon全体の2022年の年間広告売上高は前年比21.1%増の377億3900万ドル(約5兆円)となっており、出品企業の広告出稿需要が伸びている。Amazonの販売事業者によるコンサルティングニーズも高まっているため、新事業に乗り出した。

売れるネット広告社はモール向けの支援にも事業領域を拡大する
売れるネット広告社はモール向けの支援にも事業領域を拡大する

「すでに自社ECサイト専用のカートシステムやランディングページを利用しているが、Amazonにも出店して売り上げを拡大したい」「D2C(ネット通販)事業の開始にあたって、まずはAmazonへの出店から始めたい」といったニーズが高まっている一方、Amazonにおける適切な打ち手がわからない事業者も多い。

「売れるノウハウ」の蓄積を自負する売れるネット広告社は、Amazon販売事業者向けのコンサルティング、広告運用においても自社の強みを生かせると考えている。

高野 真維

「マキヤ」が「ユージュアル」グループを買収/ヤマト運輸の法人向け投函サービス「クロネコゆうメール」とは【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

1 year 10ヶ月 ago
2024年1月26日~2024年2月1日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 静岡の上場小売店「マキヤ」、売上約60億円のEC会社「ユージュアル」グループを買収

    マキヤは静岡県富士市に本社を置く東証スタンダード市場に上場。総合ディスカウント店「エスポット」、食品スーパー「ポテト」「mammy」のほか、「業務スーパー」「ハードオフ・オフハウス」「ダイソー」などのフランチャイズ店を、静岡県、神奈川県、埼玉県、山梨県で合計103店舗を展開している

    2024/1/29
  2. ヤマト運輸が始める法人向け投函サービス「クロネコゆうメール」とは? ヤマトが集荷し、日本郵便が配送

    メール便領域についてヤマト運輸は「クロネコDM便」(カタログやパンフレット、チラシを全国へ送ることができる投函サービス)を1月31日に終了。配送を日本郵便へ委託する

    2024/1/29
  3. 【大雪の影響】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便で引き続き広範囲な配送遅延、一部地域で集荷・配送業務の停止

    広い範囲で交通規制などが発生し、荷物の配送に大幅な遅れが生じている

    2024/1/26
  4. 「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」などを展開する「俺の」はなぜECでも成功しているのか。自社ECのシステム変更+決済手段の見直しによる成功事例

    フレンチやイタリアンなどのレストランを手がける「俺の」。新型コロナウイルス感染症をきっかけにECに着手。順調にEC事業を拡大させている背景には、手厚いサポートが強みのECシステムと、使い勝手の良い決済手段があった

    2024/1/30
     
  5. 日本郵便が「ゆうパック」サービスの見直し、配送日数を半日程度後ろ倒し+「20-21時」の配達希望時間帯を廃止

    日本郵便は2024年4月以降、「ゆうパック」と速達郵便物など(レターパックを含む)のサービス内容を見直す

    2024/1/31
     
  6. 【2024年のECモール動向まとめ】「楽天市場」はAI、「Amazon」は物流、「Yahoo!ショッピング」は「LYPプレミアム」【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年1月22日~1月28日のニュース

    2024/1/30
     
  7. 6割の再注文率UP+コスト減を実現したECノウハウを無料で利用できる「リターンズ」とは? キャンセル対応から買い物体験を改善

    「リターンズ」は商品購入後の買い物体験向上を支援するサービスの総称。サービスローンチした「リターンズ オートキャンセル」は、キャンセルに関する課題を解決することに着目している

    2024/1/30
     
  8. ゆうこす流! ファンを楽しませるから愛される ライブコマースもECサイトも決め手は“魅せるコンテンツ”

    インフルエンサーとして活躍し、コスメブランドやライバー事務所を運営する、ゆうこす氏(菅本裕子氏)が、ファンから愛されるECサイトについて語る

    2024/1/29
     
  9. ZOZOが「能登半島地震」への災害支援として義援金の寄付と支援物資を提供

    義援金として500万円を寄付、約1300着の肌着を提供した

    2024/1/30
     
  10. 【物流2024年問題】配送料の値上げ+コスト増の対策は「まとめ出荷」「再配達への対応」(通販・EC会社の取り組み+対策)

    通販新聞が実施したアンケート調査の結果によると、物流問題に向けた対策は「効率化」「再配達削減」がトップ2を占めた。各社の本音と取り組みをまとめる

    2024/1/30
     

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

藤田遥

「ひとりEC」の三浦卓也氏がEC運営のノウハウを凝縮! 書籍「月商100万円を達成する 最強のEC運営術」とは

1 year 10ヶ月 ago

インプレスホールディングス傘下のインプレスは、2024年2月6日に書籍「月商100万円を達成する 最強のEC運営術」を発行する。著者は「ひとりEC」を標榜し、たったひとりで年商1億円を稼ぎ出し、ECコンサルやサロンを運営する三浦卓也氏。書籍発売に当たり、事前予約した人を対象に特典を贈呈するキャンペーンも実施している。

ひとりEC 「月商100万円を達成する 最強のEC運営術」 書籍 発売 特典

個人で達成できるECの実践ノウハウを徹底解説

本書では、ネットショップ運営において、個人や小規模事業者が高いハードルと感じている「売上の壁」を突破するための考え方や施策を解説する。

三浦卓也氏がここ数年間で築き上げてきた、小規模事業者が売り上げを伸ばすための考え方や手法を、あますところなく伝授。「月商10万円の壁」「月商30万円の壁」「月商100万円の壁」をそれぞれ段階的に突破していくためのノウハウを詳しく伝える。目次は次の通り。

「月商100万円を達成する 最強のEC運営術」目次
第1章:2年間で起きたEC環境の変化
第2章:売るために押さえるべき根本的な考え方
第3章:月商10万円の壁を突破するための施策
第4章:月商30万円の壁を突破するための施策
第5章:月商100万円の壁を突破するための施策
第6章:売れる3要素を強化するその他の施策

事前予約者に特典をプレゼント

インプレスでは、発売に先駆けて書籍の事前予約キャンペーンを実施している。

事前予約者を対象に、特典として著者のセミナー動画を贈呈。動画では、著者が書籍では語りきれなかった考え方や施策を解説する。動画のブラウザ視聴およびMP4ファイルのダウンロード権を提供する。事前予約は2024年2月5日まで。

書籍を事前予約した人を対象に著者のセミナー動画を贈呈する
書籍を事前予約した人を対象に著者のセミナー動画を贈呈する

特典の対象者

申し込みの流れ

  1. 「月商100万円を達成する 最強のEC運営術」をAmazon.co.jpや楽天ブックスなどのオンライン書店で予約し、注文確認メールなどに記載されている「注文番号」を控える。
  2. 予約キャンペーンページの申し込みフォームにて必要事項を入力し、申し込み。※予約キャンペーン告知前に書籍を予約した方も申し込み可能です
注文番号はオンライン書店から届く「ご注文の確認」メールなどに記載されている
注文番号はオンライン書店から届く「ご注文の確認」メールなどに記載されている

書籍の概要

  • 品種名:書籍
  • 発売日:2024年2月6日
  • ページ数:288ページ
  • サイズ:四六判
  • 著者:三浦卓也氏
  • 価格:税込1760円
  • ISBN:9784295018421
ネットショップ担当者フォーラム編集部

ニトリグループと富士通、配送最適化技術を活用した配送ルート作成の運用を開始

1 year 10ヶ月 ago

ニトリホールディングス(HD)とニトリHDの100%子会社で物流業務を手がけるホームロジスティクス、富士通の3社は、ホームロジスティクスが運営する全国80か所の配送センターの配送システムに、富士通の配送最適化技術を導入、運用を開始した。

数ある組み合わせからトラックの積載量やドライバーの作業時間、走行距離を考慮した最適な配送ルートが導き出せるという。ドライバーの労働時間の短縮を実現し、CO2排出量の削減による地球温暖化や大気汚染などの環境負荷軽減にも貢献するとしている。

ニトリグループが導入したシステムは、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を中心としたソリューションを活用した配送最適化技術。「デジタルアニーラ」は、現在の汎用コンピュータでは解くことが難しい「組合せ最適化問題」を高速で解くコンピューティング技術。

ニトリグループは、顧客に直接荷物を届けるラストワンマイルのサービスを追求し、物流品質の向上に取り組んでいる。配送ルートの作成における作業時間の短縮、今後も増え続ける取扱個数に対する配送効率の向上が課題となっていた。

松原 沙甫

わかさ生活、「能登半島地震」支援で石川県輪島市など5市町に計5000万円を寄付

1 year 10ヶ月 ago

わかさ生活は2月1日、「令和6年能登半島地震」の被災者支援として義援金5000万円を寄付したと発表した。

石川県の穴水町、珠洲市、七尾市、能登町、輪島市に1000万円ずつ、計5000万円を寄付した。

今回の義援金の寄付は「令和6年能登半島地震」の被災者支援の追加支援。わかさ生活は1月、ブルーベリー サプリメント(ブルーベリーアイ)を3万3000袋、グルコサミン サプリメント(グルコサミン&ロコモPRO)3000袋を被災者支援として提供している。

わかさ生活は社会貢献活動に力を入れており、東日本大震災の際は3億円の義援金、サプリメント10万袋を提供。2014年の京都府福知山市・兵庫県丹波市の豪雨、2019年10月の「台風19号」など、自然災害による被災者への支援を積極的に行っている。

健康をサポートする企業として「一縁のeye基金」を設立。商品1袋につき1円、チャリティグッズの収益金や寄付金を基金として積み立て、盲導犬協会への寄付、児童養護施設の支援などに充てている。

瀧川 正実

「楽天ラクマ」がコメ兵と提携、「ラクマ鑑定サービス」の本格提供をスタート

1 year 10ヶ月 ago

楽天グループ(楽天)は1月29日、フリマアプリ「楽天ラクマ」でコメ兵と共同テスト展開していた商品検品サービス「ラクマ鑑定サービス」の本格提供を開始した。

「ラクマ鑑定サービス」は、「楽天ラクマ」で対象商品を購入した商品が到着した後、ユーザーが鑑定を希望する場合に鑑定依頼ボタンを押して指定場所に発送し、鑑定を利用できるサービス。商品の検品・鑑定は楽天の依頼を受けたコメ兵が実施する。

鑑定結果が基準内の場合、コメ兵が購入者へ商品を発送し、受取後に受け取り通知をすることで取引が完了となる。基準外だった場合は取引をキャンセルし、売上金は購入者に返金、商品は出品者に返品する。

「ラクマ鑑定サービス」は2023年9月から、二次流通における偽造品撲滅を目的に楽天とコメ兵が共同で「楽天ラクマ」ユーザーに無料でテスト提供してきた。約4か月間のテスト運用を経て、鑑定対象品に表示されるバッジや申し込みボタンのUI/UXを改善。二次流通の偽造品撲滅に貢献するため、意見ページも開設した。

「ラクマ鑑定サービス」の本格提供は、「楽天ラクマ」における個人間取引を安心して楽しんでもらい、中古市場のさらなる活性化を図りたい楽天グループの考えと、商品の目利きと精度の高いAIを活用し中古品市場の偽造品排除につなげる新たなビジネスモデルを構築したいコメ兵の考えが一致、実現したとしている。

松原 沙甫

みずほ銀行、サイバーエージェントらとマーケティング基盤構築で提携

1 year 10ヶ月 ago

みずほ銀行、サイバーエージェント、フライウィールが、マーケティングプラットフォームの構築に向けて業務提携。広告事業の創出、プラットフォームサービスの提供、データサイエンスの取り組みを通じた分析の高度化などに取り組む。

https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29728

noreply@blogger.com (Kenji)

【アマゾンのFBA改定まとめ】低在庫+過剰在庫に手数料。長期在庫は手数料を引き上げ、1000円以下の商品は一律66円引き下げなど

1 year 10ヶ月 ago

アマゾンジャパンは3月以降、「フルフィルメント by Amazon(FBA)」の手数料や仕組みを改定する。

コスト管理と最適化に取り組む一環として、FBAの仕組みや手数料の変更、新たな手数料を徴収する仕組みを導入する。配送コストが増加するなか、多くの手数料を変更なく維持するために、手数料の仕組みを細かく見直すことにしたという。

FBAの仕組みや手数料の変更

FBA新商品特典プログラムの対象拡大(2024年3月1日~)

複数のバリーエーションを持つ商品グループを表す親ASIN(商品識別のためのAmazonの独自コード)を初めてFBAに出品する場合、売り上げに対して5%のリベートを受けることができる仕組みを提供している。これまで、ブランド登録済みの親ASINが対象だったが、ブランド登録のない親ASINも対象にする。

FBA配送代行手数料のサイズ区分変更(2024年4月1日~)

商品1点あたり434円の現行の標準2Aサイズ(3辺の合計が40センチ以下)を、以下の3つのサイズに分割する。

  • 標準20サイズ(同20センチ以下)同413円
  • 標準30サイズ(同30センチ以下)同434円
  • 標準40サイズ(同40センチ以下)同455円

1000円以下の商品のFBA配送代行手数料改定(2024年4月1日~)

重量が1キログラム以下など一定の条件を満たす商品のFBA配送代行手数料が割引になるFBA小型軽量商品プログラムを終了。価格が1000円以下の全商品についてはサイズや重量を問わず、FBA配送代行手数料を一律66円引き下げる。

FBA長期在庫追加手数料の改定(2024年4月15日~)

在庫保管期間が271~365日または365日以上の在庫について、FBA長期在庫手数料を引き上げる。4月15日時点の保管中の在庫に基づき、4月22日付の請求から適用する。

新たな手数料を徴収する仕組みの導入

特定の条件に当てはまる商品に追加でかかるコストを反映させたという。在庫の適正管理によって適用を避けることも可能で、全体としてコスト削減を図ることも可能になるとしている。

低在庫レベル手数料の導入(2024年5月1日~)

小型・標準サイズの商品に低在庫レベル手数料を導入する。在庫レベル(販売数に対し、フルフィルメントセンターに十分な在庫量があるかを示す指標)が継続して一定基準を下回る商品に適用。十分な在庫量を維持することで、Amazonの物流拠点間で商品を適切に分配し、配送スピードや配送コスト、FBA配送代行手数料を適正に保つためという。

関連指標、販売している商品が対象か否かはセラーセントラルで確認できる。なお、追加納品などを実施することで、事前に手数料の適用を避けることが可能としている。

FBA在庫保管追加手数料の導入(2024年6月1日~)

販売数に対して過剰な在庫数をフルフィルメントセンターに保管している販売事業者に対し、月額の在庫保管手数料に加え、FBA在庫保管追加手数料を新たに徴収する。服・ファッション小物、シューズ・バッグの全サイズの商品と、それ以外のカテゴリーの小型・標準サイズの商品に適用する。

関連指標、販売している商品が対象か否かはセラーセントラルで2月をメドに確認できるようにする。なお、在庫を適正に管理することで、事前に手数料の適用を避けることが可能としている。

松原 沙甫

ロイヤルティ向上につながるAI活用+「TikTok」コミュニティの活用法を米国の大手EC企業の事例に学ぶ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

1 year 10ヶ月 ago
オンライン書店を運営する米国大手事業者のAI活用法など成功事例を紹介します

生成AI(人工知能)を積極的に活用するEC事業者が増えています。オンライン書店の米ThriftBooks(スリフトブックス)はその1社で、生成AIと大規模言語モデルを使った新技術を取り入れて売上高を伸ばしています。リフトブックスによるAIや大規模言語モデルの活用方法、ソーシャルメディアを活用した顧客との関係性強化の具体例を解説します。

前年比20%売上アップの理由とは?

大手オンライン書店のスリフトブックスは、AIとLLM(膨大なデータ学習に基づいて単語や文章のつながりを適切に予測し、高精度なテキスト生成などができる機能)を使って1900万冊の書籍の要約を作成し、本の内容を顧客向けにわかりやすく提示しています。

スリフトブックスの販売・マーケティング担当副社長を務めるバーバラ・ハーゲン氏は「2023年のホリデーシーズンは大成功だった」と説明。米国の祝日の1つである「感謝祭」から「サイバー5」(翌週の月曜日に行われるECの大規模セール“サイバーマンデー”までの5日間)の期間、値引きはしませんでしたがホリデーシーズンの売上高は前年比20%増となりました。

売り上げがアップしたのは、スリフトブックスが生成AIなどの新技術を取り入れたことが理由です。(ハーゲン氏)

スリフトブックスが運営するオンライン書店(画像はThriftBooks.comから編集部がキャプチャ)
スリフトブックスが運営するオンライン書店(画像はThriftBooks.comから編集部がキャプチャ)

2024年の注力ポイントは顧客体験価値の向上

生成AIとLLMを活用して、運営するオンライン書店の体験価値を向上させることが2024年の最優先事項だとハーゲン氏は言います。

顧客体験価値の向上には、生成AIの活用は欠かせません。また、LLMの活用によって、潜在顧客と書籍を結び付ける新たな切り口を見い出すことも重要です。(ハーゲン氏)

ハーゲン氏によると、スリフトブックスはAIを使い、顧客1人ひとりに適切な本を推薦しています。たとえば、近年のベストセラーを読んだ顧客は、類似ジャンルの本も購入する傾向にあることを独自の技術で学習し、類似ジャンルの本を顧客に薦めることができます。

スリフトブックスが運営するECサイトで商品を購入する顧客が増えれば増えるほど、より多くのデータを活用できるようになるため、レコメンデーションの精度はより優れたものになります。

レコメンドに基づくアプローチは、より大きな感動につながる顧客体験を生み出すのに役立ちます。ひいては、顧客エンゲージメントと顧客維持率の向上につながります。(ハーゲン氏)

レコメンデーションを助けるLLM

スリフトブックスは1900万タイトルもの膨大な書籍の在庫を持つため、顧客に合わせたレコメンデーションはとても重要です。

人間が処理するには膨大な情報です。しかし、LLMを使えば、システムにコストをかけることなく、データをより簡潔で管理しやすいものにすることができます。(ハーゲン氏)

LLMは商品説明、著者の略歴、レビューに基づいて書籍の要約を作成、消費者にわかりやすいテキスト情報を提供します。「LLMによる要約は、絶版本などあまり人気のない本にも特に役立っています」(ハーゲン氏)

スリフトブックスは2023年初頭から、オープンソースの機械学習ライブラリーを使用し、さまざまなLLMを実験し始めており、2024年もその検証を続ける計画です。

満足度向上につながる会員向けプログラム

スリフトブックスには顧客との結び付きを強くするためのプログラムが他にもいくつかあります。ハーゲン氏は、会員向けプログラム「ReadingRewards」も顧客を引き付けている要素だと説明します。このプログラムは顧客を次の3つのランクに分けて構成しています。

  • “読書家”:入会無料の会員ランク
  • “本の虫”:年間利用額75ドルの会員ランク
  • “文学者”:年間利用額150ドルの会員ランク
スリフトブックスの会員向けプログラム「ReadingRewards」の会員ランク(画像はThriftBooks.comから編集部がキャプチャ)
スリフトブックスの会員向けプログラム「ReadingRewards」の会員ランク(画像はThriftBooks.comから編集部がキャプチャ)

無料特典の書籍が果たす2つの役割

会員はオンライン書店「ThriftBooks」で買い物をするとポイントを得ることができ、上位レイヤーの会員にランクアップすると、利用額1ドルにつき、さらに多くのポイントを獲得することができます。

この会員向けプログラムの最も優れている点は、書籍を無料で配布する特典を付けていることです。単純にポイントを値引きに交換するのとは異なります。この特典によってスリフトブックスから無料で贈呈する本をお客さまはとても好んでおり、自宅に本が郵送されてくるのを楽しみにしていただいています。(ハーゲン氏)

無料書籍の贈呈は、こうしたロイヤルティ向上のほか、AIが薦める本が顧客の実際のニーズに合っているかどうかを低リスクで試すための検証にも役立っています。

LLMを使用することのメリットの1つは、顧客がその存在を知らないままでいたかもしれない本に出会う手助けができることです。顧客にとって目新しい本に出会い、それを読んでみて、楽しんでもらえることを願っています。(ハーゲン氏)

「ReadingRewards」の会員は、スリフトブックスのオンライン書店を繰り返し利用する可能性が高いとハーゲン氏は言います。実際2023年、「文学者」ランクの会員数は前年比30%増、「本の虫」ランクの会員数は同20%増となりました。

消費者コンテンツを生かすSNS運用

ハーゲン氏によると、スリフトブックスはソーシャルメディアを積極的に活用することで、年齢の若い消費者とのタッチポイントを増やしています。

TikTokでは近年、さまざまな本を紹介したり、本のレビューをする“BookTok”コンテンツが大きく成長しており、若い世代や若い消費者の共感を生み出すのに大いに役立っています。(ハーゲン氏)

TikTok上で本を紹介したり本のレビューをするコミュニティは“Booktok”と呼ばれており、出版社は2021年、Booktok経由で2000万部の本が売れたそうです。

スリフトブックスはTikTokで書籍を直接販売しなくても、ソーシャルメディアから利益を得ています。(ハーゲン氏)

スリフトブックスは、TikTokのなかで商品を購入・販売できるEC機能「TikTok Shop」での販売は行っていませんし、今後販売する予定もありません。その代わりに、顧客が作成した動画を活用しています。たとえば、顧客による本の開封動画を再投稿しています。

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エンドユーザーによるスリフトブックス紹介動画の一例(編集部が追加)

スリフトブックスがインフルエンサーマーケティングにあまりコストをかけない理由は、すでに16万6000人超にのぼるフォロワーがいるからです。エンドユーザーが自分でスリフトブックスに関する動画を作成したり、関連する動画に参加したりすることで、スリフトブックスはコストをかけずとも十分なオーガニックコンテンツを得られています。(ハーゲン氏)

このように、インフルエンサーマーケティングに手間をかけないスリフトブックスですが、例外もあります。2023年の、スリフトブックスの20周年記念では、BookTokのインフルエンサーを招待して物流センターの1つを見学してもらい、その動画をフォロワーと共有してもらいました。ハーゲン氏は「この施策は特に好評でした」と振り返っています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

エアークローゼット、宅配ボックスを活用した非対面型交換配送の実証実験を開始

1 year 10ヶ月 ago

エアークローゼットは、三菱商事、パナソニック ハウジングソリューションズ、SBS即配サポートの計4社で、宅配ボックスを活用した非対面型交換配送の実証実験を2月1日から開始した。

レンタルサービスの利便性向上、再配達削減をめざす

実証実験は、エアークローゼットが展開する月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」の利便性向上、「物流2024年問題」の課題の1つである再配達削減につなげる目的があるという。

実証実験の概要は次の通り。

  • 対象:戸建て住宅30世帯(一都三県で募集)
  • 検証期間:2024年2月1日~2月29日
  • 検証方法:月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」サービス利用者の個人宅に、戸建て住宅向け宅配ボックス「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)スマリ対応タイプ」を設置し、利用状況・利便性などを比較・検証。本実証実験の結果に基づき、今後の導入是非を検討していく予定
エアークローゼット airCloset 宅配ボックスを活用した非対面での受取・返却を同時に行う実証実験 利便性向上と再配達削減につなげる
宅配ボックスを活用した実証実験を行う

非対面での受取、返却の同時対応を実現

「airCloset」はレンタルする洋服をシェアリングする仕組みのため、ユーザーへの商品配送だけでなく返却が必要となる。加えて、返却を確認してから次の配達を行うため、ユーザーの手元に次の洋服が届くまでにタイムラグが発生する。

実証実験では、宅配ボックスを活用して洋服の受け取りと返却を同時かつ非対面で行うことで、洋服の受け取りと返却に要する手間、次の洋服の到着を待つ時間を解消し、レンタルサービスの利便性向上を図る。

また、受け取りと返却を同時に行う配送は従来も行われているが、ほとんどが対面だったため、不在時の再配達が発生し、配送業者の負担につながっている。今回の取り組みでは宅配ボックスを使用することで非対面で受取・返却が完結するため、不在時でも配達ができるようになる。

再配達削減で、「物流2024年問題」課題解決につなげる

実証実験では、非対面でEC商品・レンタル商品を発送できる「スマリサービス」を提供する三菱商事、スマリサービスに対応する戸建て住宅向け宅配ボックスを開発したパナソニック ハウジングソリューションズ、即配に強みを持つSBS即配サポートと連携し、配達の確実性を高め、不在時の再配達をなくすことをめざす。

さらに、これまで別々に行われていた配達と集荷を一度で済ませることで、配送回数自体を減らし運送業者の負担軽減に寄与する考えだ。

実証実験で使用する、戸建て住宅向け宅配ボックス「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)」
実証実験で使用する、戸建て住宅向け宅配ボックス「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)」
藤田遥

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