Aggregator

プロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」に新規上場する買取販売のゼロジャパンとは

2 years ago

貴金属やブランド品の買取販売を手がけるゼロジャパンは、東京証券取引所が運営するプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」への株式上場を申請した。上場予定日は3月28日。

ゼロジャパンは2002年、消費者向けに家電、ブランド、貴金属の買取販売をするリユースショップを開店。2003年に法人化、2005年にネットオークションをスタートするなど、買取・販路の拡大を進めてきた。

商品の買取方法は、一般消費者を対象とした「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」、事業者を対象とした「業者買取」の4種類。「店頭買取」が2023年6月期における仕入高17億5000万円のうち17億1500万円(構成比98.0%)と全体の大半を占めている。

「店頭買取」は実店舗「ワンダープライス」に顧客が直接持ち込んだ製品をスタッフが鑑定・査定し、その場で買い取る。買取店舗数は43店舗(そのうち3店舗は販売併設店舗)で、ショッピングモールなど、集客力の高い商業施設内へのテナント出店を中心に展開している。

貴金属やブランド品の買取販売を手がけるゼロジャパンは、東京証券取引所が運営するプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」への株式上場を申請
ECサイトの「Wonder Price」(画像は楽天店から編集部がキャプチャ)

買い取った商品は「専門卸業者への販売」「Webオークション販売」「店舗・ECサイトでの小売販売」といったチャネルで販売。「店舗・ECサイトでの小売販売」は、自社ECサイトや一部店舗、ECモールで一般消費者向けに販売している。

このほか、「自社オークションにおける委託販売」「レンタルジュエリーのサブスクリプション」も展開。「自社オークションにおける委託販売」は、自社で運営するオークションで、自社仕入商品以外にオークションに参加するリユース事業者の商品を委託出品することで、出品事業者から手数料を徴収している。委託商品が落札された場合、落札事業者からも手数料を得る。「レンタルジュエリーのサブスクリプション」は、一部ジュエリー商品をメンテナンス、再生加工後、レンタルジュエリーとして展開している。

貴金属やブランド品の買取販売を手がけるゼロジャパンは、東京証券取引所が運営するプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」への株式上場を申請
ゼロジャパンのビジネスフローについて

ゼロジャパンの2023年6月期業績は、売上高が前期比1.0%増の30億6500万円、営業利益は同15.4%増の2億300万円、経常利益は同6.4%増の1億9600万円、当期純利益は同47.1%増となる1億6000万円だった。

ゼロジャパンは、さらなる事業内容の発展に向けた社会的信用力の向上、認知度の拡大を目的として「TOKYO PRO Market」への上場を申請した。

松原 沙甫

ウォルマート、ターゲットなどに学ぶ最新のオムニチャネル。カギは「データドリブン」「SNS活用」「インフルエンサー」 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

2 years ago
米国小売事業者の最新オムニチャネル戦略とは? 各社の事例を交えて解説します

ECを展開する小売事業者にとって、2024年はよりオムニチャネルによる戦略が求められそうです。オムニチャネルは従来、ECとリアル店舗をそれぞれつないで販売チャネルを融合するイメージでしたが、双方のチャネルの利点を有効活用した上で、データの追跡と分析を融合させたデータドリブンの取り組みが求められる時代になりつつあります。

データドリブンのマーケティングに注目集まる

米カリフォルニア州南部の都市であるパームスプリングスで2月27日に開催された小売業界の招待制カンファレンス「eTail Connect West(イーリテイルコネクトウエスト)」。ここで、小売事業者によるオムニチャネル戦略が前面に打ち出されました。

登壇した小売企業の各社は、顧客の商習慣や好みを捉えるだけでなく、デジタル化が進んでいる昨今の市況に対応し、データ主導のマーケティングで事業を最適化する必要性があることを強調しました。

小売事業者はこれまでの過去4年間、「新型コロナウイルスの影響による市況の変化に対処し、より少ないリソースでより多くの成果を得る」ために、多方面での最適化・効率化を強いられてきました。カンファレンスの会場となったJWマリオット・デザート・スプリングス・ホテルのホールや館内で交わされる会話を聞けば、小売事業者は共通の悩みを抱えていることがわかりました。

顧客の潜在ニーズを探るターゲット

米国の大型スーパーマーケットチェーンであるターゲットで、アパレル・アクセサリー商品を担当するジェナ・フォックス氏(シニアバイスプレジデント)は、次のように話します。

ターゲットは、「お客さまが求めるものは何か」を捉えたいと考えています。お客さまのニーズは何なのか――その理由の一部は科学の力で解明することができます。また、ある意味では、新たなニーズの創造とも言えるでしょう。お客さま自身がまだ気付いていない、潜在的なニーズを把握したいと考えています。(フォックス氏)

ターゲットの消費者ニーズの追求は、マーチャンダイジング、ブランディング、オムニチャネル戦略、さらにはその先にまで広げています。

ターゲットがフィットネスブランドの「All In Motion(オール イン・モーション)」を立ち上げたとき、女性、子供、男性など1万5000人の消費者にインタビューを行い、フィットネスに関するあらゆるニーズの把握に努めました。市井(しせい)の人々はフィットネスウェアに何を求めているのでしょうか? わかったことは、人によってささいな違いがあっても、結局は「着心地」に行き着くということでした。(フォックス氏)

ウォルマートの会員獲得戦略

会員制スーパーマーケット「Sams Club(サムズ・クラブ)」を運営する米ウォルマートのEコマース担当サブリナ・カラハン氏(バイスプレジデント)とデジタルマーチャンダイジング担当のジョーダン・エディ氏(バイスプレジデント)は、フォックス氏と似た考えを持っています。

「サムズ・クラブ」のECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「サムズ・クラブ」のECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

「サムズ・クラブ」の運用では、会員の維持・獲得にこだわっています。「サムズ・クラブ」のビジネスは会員制モデルなので、会員を獲得し、会費を支払ってもらわなければ運用できません。注力しているのは、会員に「サムズ・クラブ」を積極的利用してもらうこと。会員は1年ごとに、会員を継続するか、やめるかを決める権利があるため、会員を更新するタイミングが来た時に継続してもらうためです。(カラハン氏)

「サムズ・クラブ」が、コンピューターを活用して顧客の支払いプロセスをスピードアップする店舗用の新しい決済テクノロジーを発表したのは、米国のラスベガスで2024年1月に開催された電子機器の展示会「コンシューマー・エレトロニクス・ショー(CES)」。

この技術は、既存の「サムズ・クラブ」の決済システムである「スキャンアンドゴー」を発展させたもので、アプリを使って購入予定の商品を顧客が店内でスキャンできるようにしています。レジを通ることなく、スマホで商品登録から決済まで済ませることができる技術です。

ウォルマートの担当部門が開発したのは、顧客にとってストレスフリーな決済スキームです。買い物カゴのなかに入っている商品をスキャンする人工知能と、コンピュータービジョンの技術を応用し、「スキャンアンドゴー」を活用して、最終的にレジに並ばず店舗を出ることができるのです。(カラハン氏)

カラハン氏によると、ウォルマートは10店舗の「サムズ・クラブ」で新たな決済スキームを試験的に導入し、会員のフィードバックを集めているところです。たとえば、決済スキームが「うまく機能しているのか」「便利だと思われているのか」「決済に関連する会員のストレスを軽減できたか」。「こうした細やかなこだわりこそが『サムズ・クラブ』が会員を大切にしている証です」(カラハン氏)

小売事業者におけるソーシャルメディアの重要性

小売事業者が、自社が扱うブランドと顧客のつながりを築くためには、オンライン上だけでなく、実店舗へのリアルな導線も必要です。オンラインからの導線では、ソーシャルメディア経由でたどり着くことが多いようです。

ECサイトと実店舗の購買体験が消費者によってどのように組み合わされるかを考える上で、ターゲットはオンラインとオフラインのオムニチャネル機能を十分に展開してきました。最新の検討要素は、ソーシャルがお客さまにどのような影響を与えているかということです。ターゲットにとっての潜在顧客がいる所で、お客さまがちゃんとターゲットに出会えるように設計しなくてはいけません。(フォックス氏)

ターゲットやその他の小売事業者にとって、それは中国のバイトダンス社が提供する動画共有アプリ「TikTok」で潜在顧客と接触することを意味しています。

コロナ禍の時、自宅で過ごしていたら当時5歳の末っ子が「TikTok」をやっていたんです。私は「そんなものをやってはいけない」という感じで、末っ子に「『TikTok』はもうやめなさい」と促しました。でも、それから何年も経った今、私自身が夜、ソファに座って『TikTok』をスクロールしながら、最新のトレンドが何なのかを知ろうとしています。そして子供たちは、私が『TikTok』を使っていることを快く思っていません。(フォックス氏)

インフルエンサー選びの重要性とは

フォックス氏はターゲットが手がけるブランド「Future Collective(フューチャーコレクティブ)」を、インフルエンサーや著名人を中心に取り込んだ成功事例の1つとしてあげています。

「フューチャーコレクティブ」のブランドページ(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「フューチャーコレクティブ」のブランドページ(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

「eTail Connect West」のパネルディスカッションに登壇した際、フォックス氏は次のように話しました。

「Future Collective」の立ち上げ当時の商品ラインアップは、インフルエンサーのカーラナ・バーフィールド・ブラウン氏と供に立ち上げました。最近では、モデルからファッションインフルエンサーに転身したジェニー・K・ロペス氏とコラボレーションした最新コレクションを発表しました。このような取り組みは、これまでとは違った顧客アプローチを仕掛けるための良策だと思っています。(フォックス氏)

「フューチャーコレクティブ」とコラボレーションしているジェニー・K・ロペス氏(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「フューチャーコレクティブ」とコラボレーションしているジェニー・K・ロペス氏(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

ブランドとのこうしたコラボレーションでインフルエンサーを起用することは、ブランドがどのようなパートナーシップを結ぶかを考える機会にもなります。パネルディスカッションでフォックス氏は、「フューチャーコレクティブ」のコラボレーター選びに関するターゲットの意思決定についても説明しました。

消費者の好みやニーズは何か。そして、ターゲットの価値観と本当に一致するパートナーをどうやって見つけるのか。多様な視点を持つことが大切です。(フォックス氏)

「TikTok Shop」が新たな重要チャネルに台頭

あくまでオムニチャネル戦略の一環として、「Instagram」「TikTok」「YouTube」などのソーシャルメディアのインフルエンサー活用を小売事業者が進めるなか、「TikTok」上で商品やサービスを販売できる「TikTok shop」の即時性に注目が集まっています。

「Neweggが『TikTok』で大きな成功を収めた理由は、ユーザー数ではなく、買い物のしやすさです」と話すのは、米国の大手家電EC事業者であるNewegg(ニューエッグ)のドリュー・ロダー氏(ディレクター)です。

「TikTok Shop」が立ち上がった際、Neweggはいち早く実験的な挑戦。家電商品を販売するために社内で動画を制作し、複数のアカウントで展開して成功を収めたのです。Neweggの登壇者は「eTail Connect West」のパネルディスカッションに登壇したとき、「TikTok」で配信しているネックマッサージャーの短い動画を紹介。その動画は1970万回視聴され、数十万ドルの売り上げにつながったと説明しました。

また、Neweggの登壇者は、「Webサイトの分析ソフトなどを提供している米国PowerReviews(パワーレビュー)の調査データによると、Z世代の消費者の57%が美容関連の商品の購入をする際に『TikTok』の動画を参考にしている」ということにも言及しました。

注目が集まるデータドリブン主導のオムニチャネル戦略

小売事業者がどのようなオムニチャネル戦略を展開するにしても、重要な役割を果たすのは顧客による購買データの追跡とその適切な分析です。

SPARC Group Holdings(スパーク・グループ・ホールディングス)で、ファッションブランド「FOREVER(フォーエバー)21」のCRMおよびチャネル・マーケティング担当するライアン・ホフマン氏(バイスプレジデント)は、データ主導のシンプルなマーケティングを推奨。「小売事業者が限られたリソースでより多くのことを行わなければならない場合、データ主導の戦略は不可欠です」(ホフマン氏)

データマーケティングと、それを活用したシンプルな顧客アプローチを実現するには、複雑な課題があるように思えますが、実際には顧客ターゲットとブランドが伝えたいメッセージを明確にするだけです。そのような文脈でマーケティングを考えることができれば、ターゲット層や既存顧客にしっかり焦点を当てることができます。そして、ターゲット層に適切なプロモーションメッセージを送ることができるのです。ただ、そのプロモーションを送るのにふさわしいターゲットを見つけにいく場合もあります。(ホフマン氏)

最適化して結果を評価しながらマーケティングを進めることで、最終的には経営上のどの数字が重要なのかに焦点を当て、判断することができるようになります。

まずに見直すべき点は、各数値の評価基準です。たとえば、販売チャネルのKPI、メールの開封数、クリック数、インプレッション数、広告費から何人の新規顧客を獲得できたのか。顧客の構成比は、2回目、4回目、5回目……と、リピート購入する顧客に対して、1回きりの購入で離れてしまう顧客はどれくらい占めているのかといった項目です。(ホフマン氏)

フォックス氏は、オムニチャネルマーケティングの成功には「アート(ニーズの創造)とサイエンス(データ分析)の融合」が必要であると指摘。データに関してはサイエンスの出番だと言います。人々のニーズを予測することが想像に近い場合であっても、科学がそれを裏付けるのです。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

ていねい通販の「すっぽん小町」、ユーザー数385万人突破+定期購買継続率は90%超の秘訣とは?

2 years ago

健康食品・化粧品の通販ブランド「ていねい通販」の生活総合サービスは、主力商品のすっぽんサプリ「すっぽん小町」の累計出荷数が2640万袋、ユーザー数が385万人を超えた。ロングセラーの要因と考えている施策は、目の前のユーザーに寄り添う姿勢を徹底してきたことだという。

ていねい通販の主力製品「すっぽん小町」
ていねい通販の主力製品「すっぽん小町」

事業成長の背景

生活総合サービスのECは自社ECサイトがメイン。主力の「すっぽん小町」は、すっぽんを丸ごと粉末化しカプセルにした健康食品で、2006年7月から販売してきた。

「すっぽん小町」の累計出荷袋数の推移
「すっぽん小町」の累計出荷袋数の推移
「すっぽん小町」ののべ顧客数
「すっぽん小町」ののべ顧客数

77人の従業員のうち半数がカスタマーサポート

ていねい通販は、売上目標を社員に課さず事業を展開しているのが特徴。ユーザー、生産者、スタッフに無理のない販売を行うことを重視している。

特にカスタマーサポートに注力する体制やオフィス環境を整えている。オペレーターには顧客との通話時間の制限を設けないなど、目の前のユーザーと向き合うことを最優先。ユーザーの話やニーズに耳を傾け寄り添う姿勢をとってきた。ていねい通販では、77人の従業員のうち、約半数がカスタマーサポートに従事する。

ていねい通販のカスタマーサポート
ていねい通販のカスタマーサポート

通話の内容は、商品と全く関係のない今晩の献立の相談や家族の話題、趣味に関することなどに及ぶこともあるという。生活総合サービスでは、オペレーターがこのような通話にも積極的に参加することを推奨している。

ユーザーからのアンケート収集を担当するスタッフのなかには、アンケートをきっかけに文通するなどユーザーとの対話を楽しむことが業務1つになっているという。

提起継続率90%超のワケとは?

「すっぽん小町」の定期購買継続率は90%超えている。ユーザーに寄り添った対応が商品や企業への信頼につながっているという。「すっぽん小町」は定期購買に回数制限を設けておらず、必要に応じてオペレーターから購買を一時中止する提案をすることもある。

1997年の創業以来続けている顧客との電話や手紙に加え、メール、チャット、LINEなどさまざまなコミュニケーションチャネルを充実。2020年以降は完全無料・登録不要のメッセージギフトサービスも展開している。

広告クリエイティブを制作する際には、ひとつのデザインに対してコピーのフォントや色違いで10パターン以上を制作、実際に広告として運用した結果を分析し、その後の広告出稿増減を判断する。

どの媒体に出稿する際にもテストマーケティングを繰り返し、細かな分析を経てブレーキやアクセルを踏むことを繰り返し、効率的な広告運用を行っている。

2023年2月からは「Amazon」「楽天市場」にも出店。ECモールの年間累計売上は7000万円超、出荷数は2万袋超。ECモールは、レビュー機能で利用者が感想を発信し自由に閲覧できるため、従来になかったコミュニケーションの場として可能性を感じているという。

今後は、LINEをベースとしたチャットコミュニティの活性化など、目の前のユーザーとの対話を楽しむ環境をデジタルの普及に合わせて一層強化する考え。ユーザーとのつながりの強化に努める。

高野 真維

購買行動に影響を与えるSNSは「Instagram」が1位で約76%、2位は「YouTube」、3位は「X」

2 years ago

全国各地の工芸品や工芸メーカーに関する情報を発信するメディア「わたしの名品帖」を運営するuluコンサルタンツが2月に実施した「SNSがライフスタイルに与える影響」に関する調査によると、購買行動やライフスタイルに影響を与えているSNSで「Instagram」が76.8%でトップ、「Youtube」が38.5%、「X」が37.8%で続いた。

調査対象はは20~40代の女性1006人。20~40代女性は特に「Instagram」から影響を受ける傾向にあると言える。

「SNSで得た情報が自身のライフスタイルや購買行動に影響を与えていると思うか」と聞いたところ、「非常に思う」が24.4%、「やや思う」が55.1%。合計79.5%が「影響を与えている」と回答した。「ほとんど思わない」は15.9%だった。

全国各地の工芸品や工芸メーカーに関する情報を発信するメディア「わたしの名品帖」を運営するuluコンサルタンツが2月に実施した「SNSがライフスタイルに与える影響」
購買行動やライフスタイルに与える影響について

「何かを購入する際にSNSで情報を収集するか」の質問では、「非常によくする」が27.0%、「よくする」が45.8%、「あまりしない」は22.7%で、72.8%が「情報収集する」としている。

「SNSで購入品の情報収集をする理由」では、「多くの人が話題にしているから」が48.7%、「写真や動画があると生活に取り入れるイメージが沸きやすいから」が41.2%、「商品の背景情報を知れるから」が37.9%、「商品の比較ができるから」が34.8%。

全国各地の工芸品や工芸メーカーに関する情報を発信するメディア「わたしの名品帖」を運営するuluコンサルタンツが2月に実施した「SNSがライフスタイルに与える影響」
SNSでの情報収集について

「ものの具体的な使用シーンを見ることで購買意欲が沸くことはあるか」という質問では、「よくある」が21.4%、「ややある」は56.0%、「あまりない」が18.5%、「全くない」は4.1%。77.4%が具体的な使用シーンを見ることで商品を欲しくなると回答した。

「よく使うSNSとして当てはまるもの」で最も多かったのは「Instagram」で82.6%、「Youtube」が67.3%、「X」が61.7%、「TikTok」が30.0%、「Facebook」が21.3%で続いた。

全国各地の工芸品や工芸メーカーに関する情報を発信するメディア「わたしの名品帖」を運営するuluコンサルタンツが2月に実施した「SNSがライフスタイルに与える影響」
SNS利用について

「SNSでよく見るコンテンツ」は「知人の投稿」が51.2%で最多。「日々の暮らしに関する情報」が49.3%、「美容・ファッション関連」が42.5%だった。

全国各地の工芸品や工芸メーカーに関する情報を発信するメディア「わたしの名品帖」を運営するuluコンサルタンツが2月に実施した「SNSがライフスタイルに与える影響」
SNSで閲覧するコンテンツについて

uluコンサルタンツは今回の調査結果について、「日常的にSNSを利用することにとってSNSが購買行動に与える影響は大きい。商品やサービスの情報を発信するのにSNSは有効で、特に『Instagram』は女性ユーザーにとって魅力的なプラットフォーム」としている。

調査概要

  • 調査名称:「SNSがライフスタイルに与える影響」に関する調査
  • 調査期間:2024年2月7日
  • 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
  • 調査対象:調査時にSNSを利用する習慣のある20~40代の女性と回答したモニター1006人
  • モニター提供元:ゼネラルリサーチ
松原 沙甫

コロワイド、「チーズガーデン」「クリオロ」「グリンデルベルグ」などのブランドを有する日本銘菓総本舗を買収

2 years ago

「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋ごはん処」などの外食チェーン大手コロワイド3月1日、地域の銘菓や名産品の製造小売りを手がける日本銘菓総本舗の全株式を取得すると発表した。

投資ファンドのアドバンテッジパートナーズなどから4月1日付で取得する予定。株式の取得価額は公表していない。

日本銘菓総本舗は、地域銘菓・名産品関する事業承継のプラットフォームとして2018年6月に設立。「チーズガーデン」「グリンデルベルグ」の庫や、「クリオロ」のエコール・クリオロを傘下に抱える。地方店やECのほか、埼玉県深谷市の「ふかや花園プレミアム・アウトレット」、東京都港区の「麻布台ヒルズ」といった一等地にも旗艦店を出店している。

庫やが運営する「チーズガーデン」
庫やが運営する「チーズガーデン」(画像はECサイトから編集部がキャプチャ)

コロワイドは日本銘菓総本舗の事業が今後も成長が期待できると判断。国内・海外を含めた出店による日本銘菓総本舗の事業成長を含め、コロワイドグループの既存事業における販売などでも新たな事業機会を創出し、企業価値を最大化する。

日本銘菓総本舗の2023年5月期における連結業績は、売上高が前期比27.8%増の59億3100万円、営業利益は同119.4%増の3億9500万円、経常利益は同170.0%増の3億5100万円、当期純利益は1億600万円(前期は2600万円の損失)だった。

松原 沙甫

化粧品・コスメECを成功させるにはどうすれば良い? 運営の注意点+8つの成功ポイントなど【事例で解説】 | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

2 years ago
化粧品・コスメECとはどういうもの? どういった課題があって、どのように解決すれば良いのかなどを成功事例を交えて解説します

「化粧品・コスメECへの参入を検討しているが、成功させるにはどのような施策を打つべきかわからない」「成功事例を参考にして、自社ECの運用に役立てたい」化粧品・コスメ業界企業の担当者のなかには、上記のような悩みを持つ人が多いです。本記事では「化粧品・コスメECを成功させるための8つのポイント」と「成功事例10選」を中心に解説します。自社の化粧品・コスメECの運営に役立つため、ぜひ最後までお読みください。

化粧品・コスメECとは?

化粧品・コスメECとは、インターネットを活用してメイクアップコスメや基礎化粧品などを販売することです。

実店舗での販売に必要なテナント料や光熱費、人件費などのコストが不要なうえに、24時間注文を受け付けられます。また多言語対応を行えば、日本だけでなく海外にも商品を届けられます。

消費者にとっても自宅にいながら商品が手に入るため、手軽に利用できる購入手段です。

「メイクアップコスメ」と「基礎化粧品」で戦略が違う

化粧品・コスメECで扱う商品には「メイクアップコスメ」と「基礎化粧品」があります。

メイクアップコスメは「ファンデーション」「リップ」「チーク」などが該当します。

一方、基礎化粧品には「化粧水」「乳液」「美容液」などが該当します。化粧品業界で人気の高いブランドがECサイトに参入しているケースが多く、新規獲得が難しい傾向があります。

いずれも消耗品のため、気に入った商品を長期的に使い続ける傾向があります。そのため、ECでは「定期購入」を主体に行われています。

また、リニューアルを知らないユーザーが「ECサイトが閉鎖した」と認識してしまうケースもあるでしょう。すると顧客を逃してしまい、ECサイトの売り上げに悪影響を及ぼします。

化粧品EC(コスメEC)の市場規模とEC化率

化粧品・コスメECの「国内の市場規模・推移」と「ECの市場規模とEC化率」について解説します。

国内の化粧品市場の規模と推移

矢野経済研究所が実施した調査によると、2022年の化粧品市場規模は2兆3700億円でした。2018年からの推移は以下の表のとおりです。(参考:矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査を実施(2023年)」)

 2018年度2019年度2020年度2021年度2022年度
市場規模2兆6490億円2兆6480億円2兆2350億円2兆2290億円2兆3700億円
前年度比104.1%100.0%84.4%102.5%103.5%

2021年度と比べると増加しており、2023年度には2020年度を上回る2兆4500億円に回復すると予測されています。新型コロナウイルスによる行動制限や消費者の買い控えなどが落ち着き、2023年度以降の国内需要は上向きになる見込みです。

また、化粧品市場の製品カテゴリー別の市場構成比は以下の表のとおりです。(参考:矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査を実施(2023年)」)

カテゴリー構成比
スキンケア市場47.3%
ヘアケア市場20.3%
メイクアップ市場17.6%
男性用化粧品市場5.4%
フレグランス市場1.2%
その他8.2%

スキンケア市場が最も多く、次いでヘアケア市場、メイクアップ市場が続く結果となりました。2021年度と比べるとスキンケア市場の割合が0.6%減り、メイクアップ市場が0.6%増えています。

化粧品ECの市場規模とEC化率

2022年に経済産業省が実施した「電子商取引に関する市場調査」によると、化粧品・医薬品の分野におけるBtoCのEC市場規模は9191億円EC化率は8.24%でした。

物販系分野のBtoCのEC市場規模・EC化率は以下の表のとおりです。(出典:厚生労働省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」から一部抜粋)

分類市場規模
(億円)
EC化率
食品、飲料、酒類275054.16%
生活家電、AV機器、PC・周辺機器等2552842.01%
書籍、映像・音楽ソフト1822252.16%
化粧品、医薬品91918.24%
生活雑貨、家具、インテリア2354129.59%
衣類・服装雑貨等2549921.56%
自動車、自動二輪車、パーツ等31833.98%
その他73271.89%
合計1399979.13%

ほかの市場と比較すると「化粧品・医療」のEC市場は小さく、EC化率も低いことがわかります。

化粧品・コスメ業界のECに関する課題

化粧品・コスメ業界のECにおける課題は次の3つがあげられます。

  1. 実店舗の利便性が高い
  2. 購入前に試したいというニーズが高い
  3. Webマーケティングが難しい

1.実店舗の利便性が高い

メイクアップコスメや基礎化粧品は、消費者の生活圏にあるドラッグストアやコンビニで購入できます。特にドラッグストアでは、手頃な価格のメイクアップコスメを多く取り扱っており「購入のしやすさ」や「価格面」で比較しても、実店舗の利便性が高い点が化粧品・コスメECの課題です。

また基礎化粧品は、ドラッグストアに置いてあるテスターで試すことができます。テクスチャーや香りなどが事前に確認できるため、購入後の失敗が少ないのも実店舗が有利な点です。

ECサイトの場合、インターネットを通じて自宅にいながら商品が手に入るのがメリットです。しかし「商品が到着するまで時間がかかる」「送料がかかる」「使用感が試せない」といったデメリットがあるため、ドラッグストアやコンビニで入手しやすい商品との相性は悪いといえます。

また、デパートで販売されている「デパコス」の実店舗での購入時には「販売員から使い方を直接教えてもらえる」「自分に合った商品をアドバイスしてもらえる」といった付加価値があります。これらのニーズには実店舗の方が応えやすいため、高価格帯の商品に関しても実店舗で購入される傾向があります。

2.購入前に試したいというニーズが高い

メイクアップコスメの場合「ファンデーションを購入したが肌の色と合わなかった」「想像していた発色と違った」などの「消費者のニーズ」と「商品」のミスマッチが起きがちのため、事前に試してから購入したいというニーズが高いです。しかしこのようなニーズに対し、ECでは実店舗のように応えられない点が課題です。

特にデパートコスメは、高価格帯の商品が多いため「事前に試して商品選びに失敗したくない」と考える消費者もいます。そのため消費者は、購入前に試せるうえに販売員からアドバイスをもらえる実店舗で購入する傾向があります。

3.Webマーケティングが難しい

化粧品・コスメ業界は競合が多く、資金力がある大手企業が参入しています。そのためWebマーケティングに必要な広告費が高騰しており、ECの売り上げにつながるWebマーケティングが難しい点が課題です。

また、これまで化粧品・コスメ業界で展開されていた「アフィリエイトサイト」を活用したマーケティング施策は、Googleのアルゴリズムの変更により難易度が上がりました。企業の公式サイトやAmazon、楽天などのサイトが上位表示されるため、専門性の高いコンテンツの制作が必要です。また「薬機法の改正」も難易度を高めた要因です。

なお「レビュー」や「インフルエンサーマーケティング」といったWebマーケティング施策は、比較的展開しやすいです。レビューの場合は「自社ECサイトにユーザーのレビューを掲載する」「SNSで口コミキャンペーンを実施する」などの方法があります。

一方、インフルエンサーマーケティングの場合は「インフルエンサーに商品を提供し、SNSで感想を発信してもらう」「インフルエンサーとのコラボ商品を開発する」などの方法があります。

また、メイクアップコスメの場合はイメージ戦略が有効です。アパレルのように展開を増やし、ブランディングにつなげる施策です。

Web広告の出稿は難しい一方で、比較的取り組みやすいWebマーケティング施策もあります。費用対効果を考慮したうえで実施しましょう。

化粧品・コスメECを成功させるための8つのポイント

化粧品・コスメECには課題が多くあるため、成功させるには適切な施策を実行する必要があります。成功させるためのポイントは、次の8つです。

  1. バーチャルメイクサービスを導入する
  2. ライブコマースを活用する
  3. オンライン接客を取り入れる
  4. インフルエンサーマーケティングを取り入れる
  5. SNSでコンテンツを配信する
  6. CRMを活用したメルマガ・チャット施策を取り入れる
  7. ユーザーレビュー機能を活用する
  8. PRに力を入れて認知を拡大する

1.バーチャルメイクサービスを導入する

メイクアップコスメのECを成功させるには、実際に使用した状態が確認できる「バーチャルメイクサービス」の導入が有効です。バーチャルメイクではAIやAR(拡張現実)を活用し、気になる商品をインターネット上で試すことができます。

バーチャルメイクは、スマートフォンやパソコンなどのカメラ機能で自分の顔を映して使用します。気に入った商品は、そのまま購入できるECサイトもあります。

ECサイトに導入すれば「購入前に試したい」といった消費者のニーズに応えられるため、化粧品・コスメECの課題解決につながります。

2.ライブコマースを活用する

ライブ配信とEコマースを組み合わせた「ライブコマース」を活用すれば、SNSや動画プラットフォーム上で商品をアピールできます。メイクアップコスメと基礎化粧品の両方に有効な施策です。

ライブ配信をエンタメとして楽しんでもらいながら、写真や文章では伝えづらい商品の魅力が伝えられます。視聴者の悩み・疑問に対してリアルタイムで答えられるため、コミュニケーションを取りながら購入前の不安の払拭まで可能です。

なおライブコマースは、リアルタイムで実施できる一方で、アーカイブ配信を活用した「後日購入してもらえる導線設計」も可能です。そのため、生配信を視聴できないユーザーにもアプローチできます。

3.オンライン接客を取り入れる

オンライン上で販売員が顧客を接客する「オンライン接客」は、メイクアップコスメと基礎化粧品の両方に有効です。商品の説明や顧客からの相談への対応などを行うため、実店舗に近いサービスが提供できます。

たとえば質問形式で診断サイトを作成し、一問一答でユーザーに答えてもらったのちにおすすめの商品を提示する方法があります。するとユーザーは、診断サイトの結果をもとに自ら商品を選べます。

4.インフルエンサーマーケティングを取り入れる

X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどのSNSで人気があるインフルエンサーを起用したマーケティングも効果的です。特にメイクアップコスメのECに有効です。

インフルエンサーは各SNSで多くのユーザーにフォローされています。インフルエンサーに商品を宣伝してもらうことで、主にインフルエンサーのフォロワーに対してアピールできます。

ユーザーが自らフォローしているインフルエンサーが宣伝するため、消費者にとっても安心感・信頼感につながります。また、商品と相性が良いインフルエンサーに依頼すれば、高い費用対効果が見込めるマーケティング施策です。

5.SNSでコンテンツを配信する

若年層がメイクアップコスメや基礎化粧品を探す際、多く利用する傾向があるのはSNSです。そのため、SNSにおけるコンテンツ配信も有効です。

「トレンド」や「消費者のニーズ」に沿ったコンテンツだけでなく「ブランドに込めた思い」「企業理念」「商品開発に至った流れ」なども発信すれば、ECサイトの売り上げやブランディング、認知度向上につながります。

特に化粧品・コスメ業界は、視覚的に訴求できる「Instagram」との相性がよく「ショッピング機能」をはじめとした機能が活用できます。コンテンツから購入まで導線がスムーズなため、顧客の買い物体験が向上します。

6.CRMを活用したメルマガ・チャット施策を取り入れる

ECサイトの利益を安定して伸ばすには、新規顧客の獲得だけでなく「既存顧客」の育成も重要となります。そのためには、CRM(顧客関係管理)を活用したメルマガ・チャット施策への取り組みが効果的です。メイクアップコスメ・基礎化粧品の両方に有効です。

CRMを活用すると「顧客の属性」「購入履歴」「リピート率」などの情報が把握できます。蓄積したデータを活用して「誕生日クーポンを配布する」といった施策の実施も可能です。

またCRMとチャットボットを連携させれば、顧客ごとの会話内容が記録できます。会話内容のデータは消費者のニーズが把握できる情報源となるため、マーケティング施策への活用も可能です。

7.ユーザーレビュー機能を活用する

商品の購入者が感想を投稿できる「ユーザーレビュー機能」があれば、消費者の安心感につながって購買の後押しになります。主に基礎化粧品に有効です。

アースケアが実施した「コスメ購入」に関する調査によると、購入前にレビューを調べる割合は86.5%にのぼりました。この結果からも、消費者がレビューを重視する姿勢がわかります。(参考:アースケア「86.5%の女性がコスメ購入時に口コミをチェック。後悔しないコスメ購入には@cosmeやLIPSの利用がおすすめ!」)

良い評価が多いほど、商品に対する信頼度が高まります。レビューとあわせて購入したユーザーの「年代」「肌質」などが掲載されていれば、消費者が商品を選ぶ際の参考になります。

また、悪い評価がついた場合は「消費者からの貴重なフィードバック」と捉え、商品やサービスの改善につなげることも可能です。商品の質やECサイトのサービスが改善できれば、売上向上につながります。

8.PRに力を入れて認知を拡大する

PRを通じてインフルエンサーに依頼し、認知拡大をめざします。特にメイクアップコスメは新規参入が難しいため、PRが重要です。

実施する際は「企画にあったターゲットを設定しているか」「ブランドイメージを損なう企画になっていないか」といった点を確認する必要があります

ただし、競合の大手企業も大きな額をPRに投資しています。また、インフルエンサーにギフティングする場合は「発信内容がコントロールできない」「炎上に巻き込まれる可能性がある」といった懸念点もあります。

化粧品・コスメECの成功事例10選

ここからは、化粧品・コスメECの成功事例を10選紹介します。

1.meeth

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 meeth
引用:meeth

「meeth」は、美容研究家が立ち上げたスキンケアブランドです。日本国内で立ち上げ、わずか2年で中国や台湾、シンガポールなどに展開しています。

日本国内では商品やコンテンツに予算を割き、SNSを中心にマーケティング施策を実施しています。SNSではドキュメンタリーのように成功も失敗も見せて、「商品に込めた思い」や「製造に対する思い」を伝えています。

その結果、公式アカウントのフォロワーは多くないものの、熱量の高いファンがついています。またInstagramを活用し、ブランドのファンを採用しています。ファンの気持ちがわかるため接客に役立っており、スタッフにもファンがついています。

2.BOTANIST

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 BOTANIST
引用:BOTANIST

「BOTANIST」は、ヘアケアやスキンケア、ボディケアなどを取り扱うブランドです。2015年に誕生してから6年弱で累計販売個数1億個を突破しています。発売当初では珍しい、シンプルで洗練されたパッケージで注目を集めました。

InstagramをはじめとしたSNSマーケティングに注力し、商品紹介だけでなく「ボタニカルライフスタイルを楽しむ」をコンセプトにしたコンテンツも発信しています。

また、InstagramのUGCをクリエイティブに活用しており「自然にリーチできるクリエイティブ」を制作しています。UGCのLP(ランディングページ)への実装により、1か月でCVRが1.73倍に上昇しました。

3.MiMC

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 MiMC
引用:MiMC

「MiMC」は日本のオーガニックコスメブランドです。ファンデーションやチーク、リップ、スキンケア用品などを扱っており、数々の女性誌でベストコスメを受賞しています。開発者の化学物質過敏症になった経験から、オーガニックにこだわった商品を開発しています。

ECサイトのトップページには「新発売の商品」や「キャンペーンに関する情報」などを目立つ位置に掲載しています。オンラインカウンセリングを実施しており、ブランドの専属メイクアップアーティストやビューティースペシャリストによる提案・アドバイスが受けられます。

4.PHOEBE BEAUTY UP

「PHOEBE BEAUTY UP」は、まつげ美容液やスキンケア商品を中心に取り扱うブランドです。若い世代を中心に支持を集めており、わずか2年で年商15億円を達成しています。

ASPカートの導入により、施策実行スピードが格段に向上しました。カートシステムの変更前と比べると、売り上げは1005%成長しています。また「LINEの友達キャンペーン」や「決済方法をクレジットカードに変更したユーザーへのクーポン付与」といった施策も行っています。

5.blanche étoile

「blanche étoile」は、メイクアップアーティストが立ち上げたコスメブランドです。ECサイトと実店舗の両方で販売しており、スキンケア用品やベース・ポイントメイクなどを取り扱っています。

ECサイトで購入するとサンプルのプレゼントがあり、購入金額によっては複数選べます。またInstagramでは、メイク方法や悩み別のおすすめ商品を紹介しています。

また「採用ページ」や「コラム」などのページもあり、ホームページと一体化しているECサイトです。

6.MEDULA

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 MEDULA
引用:MEDULA

「MEDULA」は、日本初のパーソナライズシャンプーを提供するブランドです。ユーザーに寄り添ったサービスが評価され、2021年には累計会員数30万人を達成しています。

ECサイトの「ONLINE髪質診断」をもとに、5万通りの組み合わせから髪質に合わせたシャンプーが届きます。また「定期カウンセリング機能」で「そのときの髪の状態に合わせた処方」や「ヘアケアの提案」といったアフターケアが受けられるため、ユーザーの満足度につながっています。

7.R.Cosmetics

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 R.Cosmetics
引用:R.Cosmetics

「R.Cosmetics」は、ラッシュアーティストが立ち上げたブランドのECサイトです。まつげエクステの施術に必要なグルーをはじめとした商材を扱っており、動画で講習できるセミナーも販売しています。

ECサイトのトップページからカテゴリー別に商品ページにアクセスできるため、ラッシュアーティストが欲しい商品が見つけやすいデザインです。英語や中国語にも対応しており、価格表示も多くの国の通過に対応しています。

8.RICAFROSH

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 RICAFROSH
引用:RICAFROSH

「RICAFROSH」は、ファッションモデルの古川優香さんが手がけるコスメブランドです。リップをメインに扱っており、ファッション業界専門誌の「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」において、リップ部門で1位を受賞しています。

プロデュースした古川優香さんがInstagram上で情報発信し、ファンを獲得しています。またYouTuberとしても活動しているため、チャンネルで商品の「正しい使い方」や「解説動画」などを投稿しています。コメント欄やメッセージをファンとの交流に活用しています。

9.KOALABEAUTY

フューチャーショップ 化粧品・コスメEC 成功事例 KOALABEAUTY
引用:KOALABEAUTY

「KOALABEAUTY」は、フレグランスやキャンドルといった香りをテーマにした商品を扱うオンラインビューティーショップです。世界中からセレクトした7ブランドの商品を扱っており、より洗練されたライフスタイルを提案しています。

ECサイトでは「ムエットお届けサービス」を実施しており、香りのついたムエット(試香紙)を無料で配送しています。ECの課題である「購入前に香りが確認できない」という点を解決しており、オンラインでの購買促進に役立っています。

また検索画面では「香り」「シーン」「こだわり」といった項目で検索できるため、消費者のイメージに沿った商品が見つけやすいのが特徴です。

10.アンブリオリス

「アンブリオリス」は、1950年にフランスで生まれたスキンケアブランドです。約20年前に日本市場に参入し、2018年11月にECサイトを立ち上げました。ECでは初月から売上高の計画を達成し、2019年1月のコンバージョン率は7%を超えています。

アンブリオリスのブランド力を生かしながら「戦略的なPR」や「カスタマージャーニーを踏まえた集客施策」を実施した結果、ブランドに興味をもった消費者をECサイトに誘導することに成功しました。

これまでの客層より少し若い世代へのリーチを重視し「Web媒体でのタイアップ企画」「ECサイトのオープンに合わせたトライアル商品の発売」などを行っています。また「送料無料のお試しセットの販売」や「一定金額以上の購入での送料無料」といった施策を実施し、新規顧客の獲得につなげています。

化粧品・コスメECでよくある3つの質問

化粧品・コスメECでよくある質問は次の3つです。

質問1.化粧品・コスメECのメリットは?

化粧品・コスメECに取り組むメリットは次の3つです。

  • 売上アップが期待できる
  • 実店舗と比べるとコストが抑えられる
  • 定期購入につながりやすい

ECサイトを運営すれば、24時間注文を受け付けられます。加えて幅広い地域の消費者に商品を届けられるため、機会損失を防ぐことが可能です。

また、実店舗の運営に必要となるテナント料や人件費、光熱費といった費用が抑えられます。「テナントを探す」「スタッフを採用する」といった手間も削減できるため、実店舗と比べると始めやすいのがECサイトです。

さらに、化粧品は消耗品のため定期購入との相性が良いです。一定の顧客が獲得できれば、安定した収益につながります。

質問2.化粧品・コスメECの今後の動向は?

化粧品・コスメECの今後の動向は次の3つが考えられます。

  • DtoCモデルが拡大する
  • 他業種の参入が増加する
  • 越境ECへの参入が増加する

SNSの普及により、企業と消費者が直接やり取りできる時代となりました。そのため企業がECサイトを構築し、消費者に対して直接商品を販売する「DtoCモデル」がさらに拡大する見込みです。

また、化粧品業界では他業種からの参入が増えています。たとえば、フィルムメーカーの「富士フイルム」や、食品企業の「味の素」などの異業種がすでに参入しており、これまで培った技術・知識を商品開発に役立てています。

さらに、グローバルな取引ができる「越境EC」も盛んに行われています。日本は人口が減少傾向のため、海外の潜在顧客にアプローチすれば販路拡大につながります。海外進出を視野に入れ「ブランドのロゴを漢字からアルファベットに変更する」といった取り組みを行う企業もあります。

質問3.化粧品・コスメを販売する際の注意点は?

化粧品・コスメの販売時には「景品表示法」や「薬機法」に沿って訴求する必要があります。たとえば「病気の予防を暗示している表現」や「取引条件を著しく有利に見せかける表現」などが該当します。

近年、虚偽・誇大広告が増えており、消費者庁が注意喚起を行っています。違反した場合は懲役や罰金、販売停止といった罰則が課されるため、化粧品・コスメの販売時には規則に沿って訴求しましょう。

まとめ

化粧品・コスメECは課題が多く、EC化率が伸び悩んでいるのが現状です。しかし、技術の進歩や消費者を取り巻く環境の変化から、適切な施策を実施して成功している事例もあります。

本記事で紹介した成功させるためのポイントと成功事例を、自社の化粧品・コスメECの運営に役立てましょう。

この記事はフューチャーショップのオウンドメディア『E-Commerce Magazine』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

E-Commerce Magazine

グッドマンとギークプラスが作る新たな従量課金型ECフルフィルメントサービスを解説

2 years ago
生産性を高めつつ快適で柔軟でサステナブルな運用ができる物流施設とは。グッドマンとギークプラスが物流倉庫の最新事情を解説
[Sponsored by: ]

最先端のAI物流ロボットソリューションを導入し、入出荷の従量課金で物流代行料金を徴収する、物流施設における新たなビジネスモデルが2024年春に稼働する。物流施設の所有・開発・管理を手がけるグッドマンが、物流の自動化や倉庫オペレーション事業を展開するGeek+(ギークプラス)と協業し、新たな物流スタイルを提供するという。

「グッドマン常総」の概要と新しい物流の在り方について、グッドマンジャパンCEOのアンガス・ブルックス氏、ギークプラス代表取締役CEOの加藤大和氏が解説した。

運用総資産8兆円のグッドマンは立地を厳選

オーストラリアに本社を構えるグッドマンは世界各国のEC企業、物流企業、データセンターオペレーターといったさまざまな企業に向けて、物流不動産、データセンター、ビジネスパークなどを含む産業用不動産の所有、開発、管理を手がけている。

「デジタル経済にとって非常に重要な、必須となるインフラストラクチャーの構築」をミッションに掲げ、グローバルでの運用総資産は8兆円になる。

グッドマンのビジネスモデル
グッドマンのビジネスモデル

世界各地の主要な成長経済市場で先進的な産業用不動産を自社で開発し、長期の保有と運用を行っている。開発力とイノベーションがグッドマンの強みと自負している。(ブルックス氏)

グッドマンジャパンCEO アンガス・ブルックス
グッドマンジャパンCEO アンガス・ブルックス

グッドマンが追求する物流施設の立地条件は、まず「消費者に近い場所」であること。顧客である入居企業が倉庫に保管している商品をエンドユーザーへ迅速に配送できるよう、消費者に近い場所での開発を重要視している。

次に「アクセス性」。顧客のサプライチェーンの交通網に近いことはもちろん、物流施設で働く従業員にとっても通勤しやすい場所であることは重要なポイントになる。

最後に「都市化が進むエリア」であること。土地の供給が限定的かつ顧客のニーズが集中する地域でも、適正価格で開発用地を確保するのがグッドマンの戦略だ。

グッドマンが作る物流施設の3つの要素
グッドマンが作る物流施設の3つの要素

では、前述した立地にどのような物流施設を建てるのか。まずは「快適な就業環境」。洗練された外観と内装にこだわり、倉庫で働く従業員や配送を担うドライバーにとって、快適で魅力的な空間であること、そこで働くことにプライドを持てるようなデザイン性の高いラウンジやアメニティ施設が特徴だ。

次に「柔軟な設計」。これはギークプラスが提供するAI搭載の自動棚搬送ロボットといったロボティクスのテクノロジー、冷凍冷蔵施設、フロアの分割使用など、先進的な物流オペレーションにも柔軟に対応できるようにする。

そして「サステナビリティ」。物流不動産として、グローバルでも最高レベルのサステナビリティを実現していると自信を持って言える。太陽光パネルや蓄電池、EV充電ステーション、屋上庭園や菜園など、さまざまなサステナビリティの取り組みは、自社および顧客のESG目標達成に寄与しており、最新の物流施設は優れた環境性能や省エネ性能において最高レベルの評価を獲得している。(ブルックス氏)

※EGS……Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を考慮した経営・事業活動のこと

ギークプラスとコラボレーションした新施設「グッドマン常総」とは?

今回、グッドマンとギークプラスがコラボレーションした最新鋭の物流施設「グッドマン常総」は、茨城県常総市の巨大な敷地内に1棟目として立ち上げた5階建て総賃貸面積17万4000平方メートルの巨大物流倉庫である。1フロアが1万坪を超える成形で大空間の物流スペースを提供できる施設は希少だ。

常総市の新たな地域一体型の統合開発プロジェクト、「アグリサイエンスバレー常総」の一翼を担う物流施設であることも特長のひとつ。近隣には新たに誕生した道の駅をはじめ、TSUTAYA BOOKSTORE、カフェ、店舗、温浴施設、都市公園などが賑わいを創出している。また、複数の最寄り駅とグッドマン常総を循環する路線バスが運行され、常総市の推進する雇用対策にも後押しされて、人材確保にも有利な施設である。

サステナブルな取り組みとして、ルーフトップに4.25メガワットのソーラーパネルを設置。ここで発電された太陽光電力を庫内で使用する。余剰電力は敷地内に設置したテスラ社のバッテリーで蓄電し、ピーク需要時に利用している。

グッドマンとギークプラスが連携した施設「グッドマン常総」
グッドマンとギークプラスが連携した施設「グッドマン常総」

新たな従量課金型ECフルフィルメントサービス

目まぐるしく変わる世の中で、今までと同じような物流の在り方ではなく、事業の成長に合わせて物流の対応力を変えていかないと、今後のポジティブな成長を遂げられない。(加藤氏)

ギークプラス 代表取締役CEO 加藤大和氏
ギークプラス 代表取締役CEO 加藤大和氏

こう話すのは、グッドマンと協業したギークプラスの加藤社長。ギークプラスはAI搭載の自律走行搬送ロボット(AMR)や自動搬送ロボット(AGV)を提供している企業で、現在国内約70拠点にこれら物流ロボットを導入、およそ2500台が稼働している。

「グッドマン常総」では、ギークプラスのロボットテクノロジーを導入。企業の成長に合わせたスケールアップ、不要なスペースやコスト削減をロボットテクノロジーで実現しているため、従来の固定の倉庫スペースで利用料金を徴収する契約モデルではなく、事業規模に合わせた従量課金モデルを採用している。

ここで、ギークプラスが提供するロボットテクノロジーを活用した物流の現場に触れておく。

千葉県印西市にあるギークプラステクニカルセンターの様子

上の動画はある大手ECサイトの出荷現場で、ギークプラスのAGVが物流倉庫内を駆け回る。左側のスペースにロボット棚を積んだAGVがスタッフの近くまで自動で棚を運んでいるのがわかるだろう。右側に並んだ青いコンテナは、 1コンテナが1つの注文を表しており、中央にあるモニターに「どの商品をどこの棚の位置からいくつ取る」という指示が表示され、ピッカーはそのモニターを見ながら中央で作業する 。

モニターの表示に従い、AGVが運んできた棚と中央のコンテナでピッキング作業を行う。手元のハンディスキャナーでピッキングをした商品のバーコードをスキャンすると、右側のコンテナのいずれかが光る。ピッカーはそこに商品を入れて次の梱包出荷工程に回す。ピッキングする商品を積んだ棚はAGVが自動的にピッカーの近くまで運ぶため、ピッカーは歩き回る必要がない。

倉庫内の歩く作業を0にする。これがロボットソリューションの大きな効力である。物流業界の「2024年問題」に向けて、小売業やメーカーなどはいま、このような自動化ソリューションを推進している企業が多い

最新テクノロジーを使う相模原倉庫はすでに満床

出荷数の拡大や商戦波動などへ柔軟に対応できるように進めている従量課金制の物流センター。ギークプラスは「グッドマン常総」での導入に先がけ、ファッションECのクルーズの倉庫の一部を借りてEC向け物流センター「相模原LaaSセンター」を2022年に開設、従量課金制を導入した。延床面積は約9900平方メートル(3000坪)。AGVを合計80台導入し、商品の保管棚を1400棚設置している。

このセンターで導入しているのが、初期費用ゼロで作業数量に応じてロボットの利用料金を徴収する「ロボット従量課金サービス」。作業数量に応じた課金システムで、取扱商品や作業数量の変更など、物流倉庫における環境変化に応じて料金を徴収するシステムとなる。

スタートから約1年半で倉庫内は満床。利用している企業の多くはBtoCだが、BtoBも一部請け負っている。ロボットを多用しているので高い生産性を得ることができ、リードタイムの大幅な短縮、作業の効率化、コスト削減などのメリットを得ている企業が多い

相模原LaaSセンター
相模原LaaSセンター

なお、このセンターは競合他社や連携パートナーのさまざまな最先端のテクノロジーを採用し、荷主に利用してもらう実験の場でもあるという。

たとえば、ギークプラスの新型棚搬送型ロボット「PopPick」とプラスオートメーションの立体型ロボットソーター「t-Sort 3D」との連携。異なるメーカーのロボットを掛け合わせることで、保管からピッキング、仕分けまでの工程の生産性向上を実現した例だ。「PopPick」からのピッキング後の仕分け工程に、空間活用可能な「t-Sort 3D」を連携し、スペースを大きく広げることなく仕分け間口数を何倍にも増やすことを実現している。

「PopPick」とプラスオートメーションのロボットソーター「t-Sort 3D」

また、荷主企業がすでに持っている既存のセンターを自動化したい場合や、年末年始の波動対応など、荷物の一時的な保管場所としても使用。このような実際の荷物を預ける用途だけでなく、実際のギークプラスのロボット導入前の仕様確認や稼働テスト、現場でのアルバイトの教育などでも利用されているという。

入居までの長いプロセスは不要の「グッドマン常総」内の「Plug&Play常総LaaSセンター」

グッドマンの「グッドマン常総」内にギークプラスが新たに設ける「Plug&Play常総LaaSセンター」は、「相模原LaaSセンター」と同様に従量課金型のECフルフィルメントセンターとして運用する。

「Plug&Play常総LaaSセンター」の特徴
「Plug&Play常総LaaSセンター」の特徴

今までは入居が決まると決算書を提出して与信確認を行い、保証金を入れて契約といったプロセスが必要だったが、「Plug&Play常総LaaSセンター」ではそのような長いプロセスは不要。すぐに入居できるという。物流、副資材、配送のタリフなども「Plug&Play常総LaaSセンター」がすべて用意する。

ハードウェア、ソフトウェアの両方で初期投資はシステム面の改修がなければ一切必要なく、実際に入荷した数量と出荷した数量に応じて、完全に使った分だけ支払う従量課金サービスになる。オペレーションは大手3PLであるセンコーが担い、ピース単価の従量課金によって人材リソースや必要な管理体制を築いていく。

従量課金型の物流はどんな企業におすすめ?

従量課金型の物流サービスはどのような企業に適しているのだろうか。加藤氏は「まずは物流コストを下げたい企業」と説明。どんどん時給が上がり、人手が集まらなくなっている昨今、物流コストはここ数年で10%から20%上がっていると言われているため、ここを重視する企業は多い。

「もっと出荷数を増やしたい」と考える企業も、LaaSセンターであれば、1人あたりの生産性は1時間に200から250点のピッキングが可能だ。通常のマニュアルオペレーションでは、1時間にピッキングできるのは50から60点だと言われているなか、1人あたりの生産性を上げることで全体の入出荷量を増やせる。また、「注文から出荷までのスピードを上げたい」「物流波動を吸収したい」という企業にもおすすめしたいと話す。

物流の「2024年問題」を前に、今後事業を加速させていくための投資ができていないという人も多い。自動化するためにいきなり自社で数億円の投資はリスクが高いが、比較的トライアルしやすいようにパッケージを組んでいる。物流DXへの関与を加速させていきたい。(加藤氏)

ネットワークシステムで拠点をシームレスに連携

送料軽減、スピード配送、BCP(事業継続計画)といった観点から従量課金型のECフルフィルメントセンターを複数拠点で使いたいといった要望も出てくる。

ギークプラスでは物流クラウドネットワークシステム「nest(ネスト)」の開発を進めており、複数拠点の従量課金型のECフルフィルメントセンターにおける在庫情報や配送状況などを最適化。複数拠点を活用した物流アウトソーシングのメリットを享受できるようにする。2024年の年末までには、西日本エリアでも従量課金型のECフルフィルメントセンターを新設する予定という。

複数のWMSを束ねる「ネスト」の概要
複数のWMSを束ねる「ネスト」の概要

「ネスト」は複数のWMS(倉庫管理システム)を1つに束ねる物流クラウドネットワークシステム。上図の左上側が荷主のERP基幹システム、左下側がさまざまな販売チャネルからの注文をまとめる「OMS(オーダーマネジメントシステム)」。たとえば北・中央・南に3拠点あるとすると、荷主側の上位システムは拠点を気にせずデータを連携し、「ネスト」が注文を振り分け、届け先に近い拠点から出荷できるようにする

拠点を増やす場合、ERPとWMSを直接つないで在庫・出荷データを管理しようとすると大きなシステム改修が必要になるうえに、複数拠点の在庫情報をリアルタイムで共有することが難しくなるといった課題があった。「ネスト」はWMS、OMS、ERPのハブになり在庫・出荷データを統合的に管理、導入することで、これまで抱えていた課題の解消が期待される

このシステムはギークプラスのECフルフィルメントセンターを使用しない顧客にもシステムのみの提供が可能である。なお、「Plug&Play」常総LaaSセンターの稼働日は、現状2024年春を予定しており、3月から内覧できる予定だ。

[Sponsored by: ]
大村 マリ

シャープが頭皮ケア商品のECを初展開。子会社のD2Cスキンケアブランドを通じてシャンプー、トリートメントを販売

2 years ago

シャープはグループ会社を通じて、スキャルプ(頭皮)ケア商品のネット通販を始める。

傘下のSHARP COCORO LIFEが展開するスキンケアブランド「CRYSTALIQ(クリスタリーク)」シリーズに、スキャルプ(頭皮)ケア商品としてスキャルプケアシャンプーとトリートメントを投入。公式通販サイト「COCORO STORE」で3月1日に発売した。

発売したスキャルプケアシャンプー(左)とスキャルプケアトリートメント
発売したスキャルプケアシャンプー(左)とスキャルプケアトリートメント

「頭皮も肌の一部」という考えから、頭皮ケアの商品ラインアップを決めた。「クリスタリーク」シリーズは、「マスク着用の日常化にともなう肌の悩み」に応えるため、マスクのネット通販が好調だったシャープグループが開発したスキンケアアイテム。2022年3月に発売し、シャープは化粧品事業に参入した。

「CRYSTALIQ」シリーズから販売するスキャルプケアシャンプーとトリートメントの特徴は次の通り。

  • 両製品ともに、保湿成分「サガラメエキス」、肌荒れケア成分「グリチルリチン酸2K」など、11種の植物由来のスキャルプケア成分を配合
    シャンプー・トリートメントの両方に配合している11種の植物由来スキャルプケア成分(画像はシャープの公式サイトから編集部がキャプチャ)
    シャンプー・トリートメントの両方に配合している11種の植物由来スキャルプケア成分(画像はシャープの公式サイトから編集部がキャプチャ)
  • トリートメントとセットで使用することでダメージをケア。シャンプーに配合された毛髪補修成分がダメージを受けた毛の空洞化した部分を補修し、トリートメントに配合された内包化成分が補修成分を空洞内部に閉じ込める
    毛髪補修成分がダメージ毛の空洞化部分を補修するイメージ(画像はシャープの公式サイトから編集部がキャプチャ)
    毛髪補修成分がダメージ毛の空洞化部分を補修するイメージ(画像はシャープの公式サイトから編集部がキャプチャ)
  • 地球環境に配慮し、サステナブル原料を使用。毛髪補修成分の一部に、廃棄される卵の殻から得られる卵殻膜を加工した原料を配合している。このほか、保湿成分として沖縄県宮古島産の「アロエベラ葉エキス」を配合しており、原料の売り上げの一部を宮古島のサンゴ礁保護活動を行う団体に寄付する
    卵殻膜(左)とアロエベラ葉エキスのイメージ(画像はシャープの公式サイトから編集部がキャプチャ)
    卵殻膜(左)とアロエベラ葉エキスのイメージ(画像はシャープの公式サイトから編集部がキャプチャ)
  • シャンプーの泡が皮脂などの汚れを洗浄し、頭皮にうるおいを与えて健やかな状態に導く
  • シリコンフリー処方
  • ハーバルウッディの香り

新商品の出荷は2024年3月下旬から開始。また、トライアルセットもラインアップする。各商品の主な仕様は次の通り。

商品仕様

  • シャンプー
    • 商品名:スキャルプケアシャンプー(ハーバルウッディ【ひのき】)
    • 内容量:400ミリリットル
    • 「COCORO STORE」販売価格:税込2860円(送料別)
    • 詰め替え用パックも展開
  • トリートメント
    • 商品名:スキャルプケアトリートメント(ハーバルウッディ【ひのき】)
    • 内容量:400グラム
    • 「COCORO STORE」販売価格:同2860円(送料別)
    • 詰め替え用パックも展開
  • トライアルセット
    • 商品名:トライアルセット シャンプー・トリートメント各1回分×5セット入り
    • 「COCORO STORE」販売価格:同1150円(送料込み)
高野 真維

リピート率UPするためのCRM施策、マーケティング戦略立案のポイントなどを学べるオンラインセミナー【3/19開催】

2 years ago

WUUZYは3月19日(火)、スクロール360、ジーニー、ファブリカコミュニケーションズ、ACROVEと合同オンラインセミナー「“自社EC”で勝ち残る!最新トレンド戦略&売上アップ術」を開催する。

▼「“自社EC”で勝ち残る!最新トレンド戦略&売上アップ術」(3/19開催)

セミナー スクロール360 WUUZY ジーニー ファブリカコミュニケーションズ ACROVE

セミナーでは、「EC市場の変遷から見るマーケティング戦略立案のポイント」「サイトを訪れたユーザーの離脱を防ぎ購入率をUPするサイト設計ノウハウ」「LTVを最大化する『次世代CRM物流』の具体的な事例」などをテーマに解説する。

講師として、スクロール360の高山隆司氏、WUUZYの吉田拓未氏、ジーニーの飯田海道氏、ファブリカコミュニケーションズの中村隆嗣氏、ACROVEの小林広紀氏が登壇する。

こんな方にオススメ

  • サイト離脱が多く、ユーザーが購入しないことに悩んでいる
  • CV数が純増する施策について知りたい
  • リピート売り上げに課題を抱えている
  • LTVを上げる方法を具体的に知りたい
  • 「物流2024年問題」について知りたい
  • 最新のCRM物流について知りたい
  • 物流の効率化を考えている
  • 自社EC、ECモールどちらから始めれば良いかわからない
  • 事例を基に、売り上げを伸ばす手法を知りたい

タイムスケジュール

  • 13:00~13:30【第1部】
    EC市場から見る、売上アップのために必要なマーケティング思考とは〜カスタマイズされた戦略の作り方を人材起点で解説〜(WUUZY 吉田拓未氏)
  • 13:30~14:00【第2部】
    CVRを底上げして、売上向上!テクノロジー視点で考えるUI/UX(ジーニー 飯田海道氏)
  • 14:00~14:30【第3部】
    総合通販のリピート売上を今すぐ1.5倍に増やす! 成功率100%のCRM鉄板シナリオを大公開!(ファブリカコミュニケーションズ 中村隆嗣氏)
  • 14:30~15:00【第4部】
    「物流2024年問題」は今年起こらない!? 最新物流のトレンドと次世代CRM施策の成功事例を大公開(スクロール360 高山隆司氏)
  • 15:00~15:30【第5部】
    営業利益200%以上のメーカー事例から学ぶ! 自社EC売上UPするためのロードマップを大公開!(ACROVE 小林広紀氏)

開催概要

  • イベント名:“自社EC”で勝ち残る!最新トレンド戦略&売上アップ術
  • 日時:2024年3月19日(火)13:00~15:30
  • 開催方法:Zoom
  • 参加費:無料(事前申し込み必要)
  • 主催:WUUZY
  • 詳細と申し込みhttps://www.ecnopro.jp/times/seminar20240319
藤田遥

【BtoBの広告施策】リードを獲得しない戦略を選んだトヨクモ。その理由や効果に迫る | EC事業者のための「SEO」と「広告」の話

2 years ago
「SEO」「広告」2つの視点から語る、EC事業者のためのデジタルマーケティング講座。「トヨクモ」のリードを取らない戦略と広告活用とは(前編)【連載第14回】

BtoBのマーケティング活動において必要不可欠な顧客リード(顧客の情報)。多くの企業が顧客リード獲得のために広告を配信するなか、あえてリードを取らない戦略を採用している企業があります。今回は、ビジネス向けのクラウドサービスを提供するトヨクモにフォーカス。どのような理念でリードを取らないマーケティング戦略に舵を切り、何を目的に広告を活用しているのか、中井康喜氏(トヨクモ マーケティング本部 プロモーショングループ マネージャー)に伺いました。

あえてリードを取らないマーケティング戦略に舵を切った理由とは?

「すべての人を非効率な仕事から解放する」をミッションに掲げるトヨクモは現在、サイボウズの「kintone(キントーン)」に付随する連携サービス6製品、社外の人とも簡単にスケジュールを共有できるスケジューラー「Toyokumo Scheduler(トヨクモスケジューラー)」、災害・非常時など緊急を要する際、即座に従業員とコンタクトを取り、その場で議論から指示まで行える次世代型安否確認システム「安否確認サービス2」などを提供しています。

アユダンテ SEO 広告活用 トヨクモ
「kintone(キントーン)」に付随する連携サービス6製品などを提供するトヨクモ
(画像は「トヨクモ」のサイトから編集部がキャプチャし追加)

河野氏クラウドサービスを販売する上で、顧客リードは必要不可欠と言っても過言ではないほど重要かつ資産になると考えられます。そのために広告を活用している企業が多いなか、トヨクモはリードを取らない戦略を実施しています。その背景を教えていただけますか?

中井氏私たちのようないわゆるSaaS系企業の場合、「The Model(ザ・モデル)」型といいますか、きちんとリードを取って、インサイドセールスが電話などでコンタクトを取り、セールスが商談につなげて成立させる、カスタマーサポートが離脱率を低下させる――というモデルが主流です。しかし、トヨクモでは2022年秋に「リードを取る・取らない」ではなく、顧客目線で、顧客を優先することを第一に考えるマーケティング戦略に変更しました。

海外のマーケティング書籍「No Forms. No Spam. No Cold Calls.」のなかで提唱されている「興味がない人からのフォームも取らない、スパムのようなメールもしない、興味のない人に電話をしない、アポも取らない」という戦略をトヨクモも実施したいと考えたのです。

その1つ目の理由として、たとえばサービスとは関係ない資料をダウンロードした程度の人に電話をしたり、スパムメールのような形でメールを送ったりしたところで、何かが起こるわけではありません。顧客起点で考えると、資料を見ただけで企業から電話がかかってきても迷惑だと思うのです。資料を見るだけでフォームに入力するのも手間ですし……。「それをやめよう」ということです。

アユダンテ SEO 広告活用 トヨクモ 一般的なBtoBのマーケティングフロー(上)とトヨクモのマーケティングフロー(下)の違い
一般的なBtoBのマーケティングフロー(上)とトヨクモのマーケティングフロー(下)の違い

河野氏確かに「ちょっと知りたいな」と思って資料をダウンロードした途端に電話がかかってきて、「まだ読んでない!」と思うことはよくありますよね。

中井氏2つ目の理由は、これからますます世間の人達のITリテラシーが上昇していくことを想定しており、そうなると、各個人が自身の目で、耳で、製品を選ぶようになっていく。押し売り的手法では、製品自体伝わらなくなる世の中になると考えているんです。

あと1つ、AIの発達です。SEOだけではなく、AIにも選ばれるような製品であることが必要になる。そのためには、質の高いコンテンツを多数展開しておくことで、AIの判断によってトヨクモを選んでもらえるようになるのではないかと考えています。

河野氏面白いですね。すでに広告システムでは各媒体が自動入札を導入していて、その裏側にあるのは機会学習、すなわちAIの力なしでは語れない仕組みになっています。トヨクモにおける「AIに選ばれる」という点をもう少しお話いただけますか。

中井氏想定の話ですが、今はまだAIの精度は低い。「○○を教えて」という質問に対して返ってくる答えは、まだ納得できるものではなかったりしますよね。ただ、「シンギュラリティ(技術的特異点)」などと言われているなかで、近い将来AIの精度が爆発的に向上し、「あなたに合ったサービスはこれだよ」とレコメンドしてくれる世の中になると良いな、と。今はまだ間違った答えが返ってくるので信じない人も多いかと思いますが(笑)

AIはベースのデータがないと学習も始まりません。そうなると、優良なコンテンツを拡充していくことで、そのコンテンツが必要な人とのマッチングをしてくれるのではないでしょうか。

もちろん、現在トヨクモのサービスを使ってくれているお客さまにも、サービスを使ってもらいたい未来のお客さまに対しても、正しいタイミングで正しい情報をきちんと出していくことがとても重要だと感じています。

トヨクモ マーケティング本部 プロモーショングループ マネージャーの中井康喜氏
トヨクモ マーケティング本部 プロモーショングループ マネージャーの中井康喜氏

リードを取らない戦略を行った後の現状は?

河野氏「正しい情報を出していく」ことは、とても重要ですよね。運用型広告の側面でも正しいコンテンツはとても重要という認識ですので、良い方向転換をしていると感じています。リードに頼らず良質なコンテンツを拡充する戦略を取るようになって、現在の感触はいかがですか。

中井氏現在、広告配信などで注力しているサービスは「安否確認サービス2」と「kintone連携サービス」です。「kintone連携サービス」は、現時点でコンテンツのストックも増え、マーケティング目標にも寄与しています。また、お客さまは情報システム系の人が多く、自力で調べてお客さまご自身で判断・選ぶことができる人が多い印象ですので、私たちの戦略にマッチしていると感じています。

インサイドセールスしないことによって、私たちの生産性も上がりました。サービス自体、能動的価値のあるシステムなので、改善すればするだけリターンがあるサービスですね。

一方で、頑張らなければならないのが「安否確認サービス2」。このサービスは受動的価値のあるサービスと位置付けており、もしもの時のための準備を手助けするサービスです。そのため、導入したいと思うタイミングが限られている。もちろん広告にも力を入れていますが、これからだと考えています。

アユダンテ SEO 広告活用 トヨクモ トヨクモが提供する「安否確認サービス2」
広告配信を注力している「安否確認サービス2」
(画像は「安否確認サービス2」のサイトから編集部がキャプチャし追加)

リードを取らない戦略で、広告をどのように捉え、活用しているのか

河野氏ここからは広告についてお聞きします。戦略を変える前と後で、広告の使い方は変わりましたか。

中井氏リードを取らない戦略に方針を変えたのは2022年11月。その前から、アユダンテに広告運用を支援してもらっているのですが、支援前はインハウスで広告を運用していました。その時は、取締役や広告運用経験のあるメンバーが広告を担当し、当時は「とにかくユーザーを集めてみよう」という戦略で検索を中心に実施していました。

河野氏2年以上経ちますが、2022年の方針を変えたタイミングや、2023年も方針に変化があると考えています。たとえば、2023年初めは検索広告もきっちり配信対象を絞った状態で配信していました。それは今とは違う点ですよね。

中井氏違っていますね。前は広告の評価以前に、どのチャネルから流入していたのかといった数値も見ていなかったです。

河野氏その当時は、広告のなかだけで広告の評価を行っていましたか? もちろん、それが当たり前だった時代だと思うのですが。

中井氏そうですね。広告のなかだけでしたし、全体のファネルも見れていませんでした。もちろん、当時から集客のゴールポイントは変わっていないのですが、今はオーガニックサーチ、ペイドサーチ、メール、リファラルを信頼できるチャネルと仮決めし、そこからのゴールポイントを増やすように取り組んでいます。

河野氏そのために、たとえば検索を強化して、能動的なユーザーに対するインプレッションシェアを重視したり、ディスプレイ系でも新しいプロダクトにチャレンジしたりしました。流入してもらいたいターゲットの質を意識して取り組んでいますよね。

中井氏以前は漠然としていた広告運用も、いろいろと教えてもらえる環境ができ、理解が深まってきていると感じています。たとえば「安否確認サービス2」は災害時に必要なサービスなので、「大きな地震が起きた際に広告をどうするか」などの判断と行動をすぐに連絡を取って話し合って決めたこともあり、助かっています。

河野氏リードを取らない戦略を取ってから約1年が経過。今後どのように広告を活用していくのか、広告の枠にとどまらずマーケティング活動としてどのようなことを実施してくのかを次回、伺います。

河野 芽久美

アフィリエイト運用の基礎、ステマ規制への対応などを学べる無料セミナーを渋谷&オンラインで4/24開催【広告主向け】

2 years ago

一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)は4月24日(水)、「広告主向けアフィリエイト運用基礎セミナー」を東京都渋谷区とオンラインで開催する。

広告主向けアフィリエイト運用基礎セミナーはこちら

セミナーでは下記について解説する。

  • アフィリエイト・ビジネスの基礎知識
  • 他のインターネット広告との違いと注意点
  • アフィリエイト運用面での基本施策
  • ASPや広告代理店の選び方
  • 広告主側が知っておかなければならない景品表示法や特商法などの各種法律
  • アフィリエイターによる不正・違反行為の対応策
  • 広告主側のアフィリエイト成功事例
  • アフィリエイト・ガイドラインに関する案内
  • 2023年10月1日から始まったステマ規制への対応

セミナーは2部構成で、第1部は日本アフィリエイト協議会(JAO)事務局による講座を実施。第2部では鈴木珠世氏(すずきたまよ事務所)が、広告主側としてどのようにアフィリエイト運用を行うべきかを、実体験や事例を交えながら講演する。

アフィリエイト・プログラムを利用している広告主、またはアフィリエイトの広告出稿を検討している事業者が対象。アフィリエイト運用を手掛ける広告代理店、ASPも参加可能(JAO正会員限定)。

●セミナープログラム

 13:40~14:00 受付(オンライン配信開始)

 14:00~14:50 第1部 日本アフィリエイト協議会(JAO)事務局講座

 14:50~15:00 休憩

 15:00~16:15 第2部 鈴木珠世氏によるアフィリエイト運用基礎セミナー

 16:15~16:30 Q&A

 16:30 オンライン配信終了

 16:30~17:00 個別相談・質疑応答、名刺交換(現地参加者限定)

 17:00 終了予定

 17:15~19:15 懇親会(任意参加、事前エントリーの希望者のみ)

●開催概要

  • セミナー名:【JAO】広告主向けアフィリエイト運用基礎セミナー
  • 日程:2024年4月24日(水)
  • 時間:14:00~17:00 (受付&オンライン配信開始13:40~)
  • 場所:アットビジネスセンター渋谷東口駅前 東京都渋谷区渋谷2-22-8 名取ビル[地図
  • 参加費:無料(懇親会参加の場合は会費5000円)
  • 定員:現地参加は先着20人(1社あたり2人まで)、オンライン視聴・録画視聴は無制限
  • 主催:一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)事務局
  • 詳細と申込みhttps://www.japan-affiliate.org/news/koukoku240424/
藤田遥

わかさ生活、2つの機能性表示を持つというサプリメント「ブルーベリーアイ Wの効果」を開発

2 years ago

わかさ生活は3月1日、主力のアイケアサプリメント「ブルーベリーアイ」シリーズに、「Wの機能性表示を持つ」(わかさ生活)という機能性表示食品「ブルーベリーアイ Wの効果」を投入、通販サイトでの販売を始めた。

「ブルーベリーアイ Wの効果」は、機能性が実証されたという「ビルベリー由来アントシアニン」「ルテイン」を配合。「ピント調節力を改善して目の疲労感を軽減する機能」「かすみやぼやけを緩和してくっきり見る力(コントラスト感度)を改善する機能」を訴求するという。

わかさ生活は3月1日、主力のアイケアサプリメント「ブルーベリーアイ」シリーズに、「Wの機能性表示を持つ」(わかさ生活)という機能性表示食品「ブルーベリーアイ Wの効果」を投入、通販サイトでの販売を始めた
「ブルーベリーアイ Wの効果」のイメージ

「ブルーベリーアイ」シリーズは累計販売数1億4000万袋を超える、わかさ生活の主力商品。「Wの機能性表示を持つサプリメントは、わかさ生活では初めて」(わかさ生活)。現代を生きる幅広い年代の目の悩みをサポートしていくとしている。

瀧川 正実

イングリウッド、冷凍おかず定期便サービス「三ツ星ファーム」のモバイルアプリの提供をスタート

2 years ago

イングリウッドは3月1日、冷凍おかず定期便サービス「三ツ星ファーム」のモバイルアプリの提供を始めた。アプリ内で買い物を完結できるようにし、顧客体験の向上につなげる。

「お届け情報」「お知らせ」「マイページ」といった機能を搭載。「プッシュ通知機能」は4月にリリースし、従来はメール、LINEによる発送情報や新商品情報、サービスに関する案内をプッシュ通知にて実施できるようにする。メニューや配送周期といった変更もアプリ内で完結できるようにした。

「三ツ星ファーム」は2021年6月にサービス提供を開始、約2年半で累計1000万食以上を提供してきた。会員ランク制度や人気メニューの復活総選挙などを実施するなど顧客との接点を重視してきたなかで、アプリ提供を望むユーザーからの声が増えていたことからアプリの開発に踏み切ったという。

瀧川 正実

コメリが公式ECサイト「コメリドットコム」にレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」を導入

2 years ago

コメリは、公式ECサイト「コメリドットコム」にレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」を導入した。

おすすめ商品や売れ筋ランキングを表示

「コメリドットコム」は、園芸用品、金物資材、DIY用品、インテリア用品など約13万点の商品を取り扱っている。

コメリ コメリドットコム ZETA RECOMMEND
コメリの通販サイト「コメリドットコム」(サイトは「コメリドットコム」からキャプチャ)

ほかのユーザーが閲覧した商品を「この商品を見た人はこんな商品も見ています」のように、おすすめとして表示する機能を実装した。これにより、購入予定のなかった商品のページを閲覧するきっかけを作り、商品閲覧数増加、顧客単価向上などの効果が期待できるという。

コメリ コメリドットコム ZETA RECOMMEND おすすめ表示
親和性の高い商品をおすすめとして表示し、クロスセルの機会創出につなげる

商品詳細ページで同じカテゴリの「売れ筋ランキング」を表示することで、サイト内の商品の比較・検討を促しサイト回遊率アップにつなげる。

コメリ コメリドットコム ZETA RECOMMEND 売れ筋ランキングを表示
売れ筋ランキングを表示して、サイト回遊率アップに寄与

コメリは既にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入しており、「ZETA RECOMMEND」との連携でさらなる相乗効果が期待されるという。

「ZETA RECOMMEND」とは

パーソナライズされたレコメンドで潜在ニーズを発掘し、収益とユーザーの満足度向上を支援するマーケティングソリューション。

購買履歴、閲覧履歴、検索履歴などの行動履歴を元にした各ユーザーの特徴づけを行い、リアルタイムにレコメンドを提示する。

JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
「ZETA RECOMMEND」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
藤田遥

「メディア」という言葉に踊らされるな。リテールメディアの肝は「One to Oneアプローチ」【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

2 years ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年2月26日~3月3日のニュース

2024年に流行っている「リテールメディア」。メディアとなると広告収入が目的になってきがちですが、そうではなく「One to Oneアプローチ」のための基盤です。ここを間違えるとEC自体の売り上げが下がってしまう可能性もありそうです。

リテールメディアはデータ収集基盤を作ることから

日本式リテールメディアに未来はあるか?逸見氏が小売に必須な現場視点とデータのハイブリッド活用を語る | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/14175

逸見氏は「サイネージ訴求が主軸の広告施策と化している点を危惧している」という。

「米国でリテールメディアが広がったのは、購買データを基軸に、アプリなど顧客と強固なつながりを獲得しているチャネルへ『ぶれないレコメンド』をするからです。One to Oneのアプローチはマストと言えるでしょう。しかし、日本のリテールメディアはまだこうした段階に達していないケースがほとんどです。

2023年ごろから話題になってきている「リテールメディア」。オムニチャネルコンサルタントの逸見さんは日本の現状を危惧しているようです。日本では広告の配信面が広がってサイト運営者には広告収入が入るイメージになっていますし、実際にそういった記事もよく見ます。

日本の小売はまだデータ収集環境を整備し、顧客像を捉えようとしている段階であるケースが多いですから、『メディア』という言葉がもつイメージや、各社のポジショントークに踊らされすぎないよう、気をつけなければならないと思います」

こちらの記事(https://webtan.impress.co.jp/e/2023/12/13/46116)にもあるように、日本はアメリカの取り組みレベルが違っていることを知っておかないといけないです。そして、その先にはまだまだステップがあるので、リテールメディアを成長させていかないといけません。提案を受ける際は、どのステップまでを見据えたものかを確認しておきたいですね。

『では、何から始めるべきか』と言われたら、やはりデータ収集環境の整備です。顧客軸で見るためのデータが集められるか。箱だけ用意しても中身が充実しなければ意味がありませんから、店頭やECサイト含めて顧客に対し、十分なメリット訴求と使いやすさの提供ができているか。

リテールメディアはアメリカから始まりました。そして、アメリカはデータが大好きですね。日本人の比ではないくらい細かいことまでデータが好きです。近年では野球のデータ化が話題になっています。その背景を理解しておくとリテールメディアの本質が理解できると思います。「広告」ではなくて「One to Oneのアプローチを行うためのデータ収集基盤」というとらえ方から始めましょう。

関連記事
ZOZOTOWNが語るリテールメディア成長への突破口ー「購入の瞬間」にこそチャンスーATS Tokyo 2023イベントレポート(9) | Exchangewire Japan
https://www.exchangewire.jp/2024/02/28/news-atstokyo2023-rokt-zozotown/

今週の要チェック記事

Amazon、通常配送の送料無料ライン変更 3月29日から「2000円」を「3500円」に | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10885/1/1/1

プライム会員には影響がありませんが、会費値上げが近づいてきた感じです。

「楽天市場」の基本出店料を約3割値上げへ(6/1から)。楽天グループが初めて月額固定費の引き上げに踏み切る理由とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11962

16年間変わらなかったものが値上げ。物価も上がっていますので致し方なし。「楽天市場」成長の資金になってくれれば良いですね。

「Yahoo!ショッピング」、「PayPay」上でミニアプリ提供 販売機会を拡大 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10887

「最大70%割引」「最大25.5%のポイント付与」。Yahoo!ショッピング内の「超PayPay祭」は3/1スタート | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11987

LINEヤフー行政指導へ 総務省、情報管理を問題視 | 共同通信
https://nordot.app/1135904394532865003

攻勢に出たと思ったところで行政指導。そろそろ情報管理をしっかりしないと身動きが取れなくなりそう。

「2023年 日本の広告費」解説──新型コロナ5類移行が追い風となり過去最高を更新。コロナ禍で広告費はどう変わった? | ウェブ電通報
https://dentsu-ho.com/articles/8831

ラジオ、テレビ、イベント系が伸びています。リアル回帰はますます進んでいきそうです。

「楽天市場」、2024年の新生活に向けたトレンド予測を発表 「タイパ」関連商品やインフレ対抗消費などに注目が集まる傾向に | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/47626

タイパ商品はどんどん出てきますよね。ARも人気なのが今の流れ。

日本全国への翌日配送をめざすANAの航空便輸送+EC物流とは?「早く」「安く」「ムリなく」輸送を実現する取り組み | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11980

「関東地区発、中国・四国地方からの岡山以西への翌日配送を可能に」。物流の2024年問題を発端に新しい輸送手段が増えてきそうです。

ECサイトの全商品の分析・最適化を継続的にAIが自動でサポートするECサイト改善支援アプリの提供を開始 | ユニマル
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000016521.html

売れるものがより売れるだけになるのでしょうか? 全体的な底上げができれば良いのですが。

今週の名言

なんでも面白がるクセをつけよう! すべては妄想から生まれている | マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ
https://www.ex-ma.com/archives/17221

面白い方を選んでいれば、つまらないことはなくなっていく。

面白い企画、面白い記事、面白い○○。見つからないということは、日ごろから面白がっていないのかもしれませんよ。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
森野 誠之

Amazon、楽天、LINEヤフーのモール運営はどう改善された? どんな対応を求めている? 【経産省の「透明化法」評価まとめ】

2 years ago
「相乗り出品」スタイルの、他社製品との競争問題、無在庫転売、事前通知なしの販売手数料変更など、デジタルプラットフォームの課題は尽きない。経産省の発表から、改善状況や取り組みの評価をまとめる
経産省は、経済産業大臣による「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性についての評価」(総合物販オンラインモール、アプリストア及びデジタル広告分野)を取りまとめた。ECプラットフォームはアマゾンジャパン、楽天グループ、LINEヤフーの3社が評価対象。「透明化法」の実施状況、各社の取り組みについての「評価」を解説する。

オンラインモールの4つの課題に対する改善状況

「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」(透明化法)※のオンラインモール分野における主な課題は、「自社および関係会社の優遇」「アカウント停止の手続とそれに伴う売上金の留保・没収」「返品・返金の取り扱い」「不正行為の取り締まり、相乗り出品に伴う課題、商品の販売価格の推奨、販売手数料カテゴリーの事前説明なしでの設定・変更」――の4つ。それぞれの改善状況や取り組みを見ていく。

※……「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」(透明化法)
2020年5月27日に成立し、同年6月3日に公布された法律。デジタルプラットフォーム提供者が、透明性および公正性の向上のための取り組みを自主的・積極的に行うことを基本とし、国の関与や規制は必要最小限のものとすることを規定する。デジタルプラットフォームのうち、特に取引の透明性・公正性を高める必要性の高いプラットフォームを提供する事業者を「特定デジタルプラットフォーム提供者」として指定し、規律の対象としている。評価は総合物販オンラインモール、アプリストア、デジタル広告分野が対象。

1. 自社優遇行為の改善状況

自社優遇行為とは、特定デジタルプラットフォーム提供者やその関係会社が、当該の特定デジタルプラットフォーム上で商品などの提供を行う場合に、自社のプラットフォームやその関係会社を優遇すること。たとえば、ECプラットフォーム自身が直販する商品を検索結果の上位に表示することなどがあげられる。デジタルプラットフォームの利用事業者からは「こうした自社優遇行為が行われているのではないか」と懸念する声があがっている。

懸念の払しょく、商品の表示順位の透明性・公正性の確保に向けて、3社は次のように取り組みを報告した。

  • アマゾンジャパン:検索結果やおすすめ出品の機能は、現場の判断で変更することはできないよう管理。必ず日本の法務部も含めた関連部署において自社優遇がないことを確認した上で変更を行うプロセスになっている。
アマゾンジャパンの優遇措置の考え方(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
アマゾンジャパンの優遇措置の考え方(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
  • 楽天グループ:自社および関係会社の優遇に関する監査対応として、ファーストパーティー店舗に対して説明会を実施。アンケートを行い、各ファーストパーティー店舗の担当者に対して、監査部門からヒアリングを実施している。
現在アンケート聴取は終了しており、アンケート結果に基づいて監査対象のファーストパーティー店舗担当者へ監査対応中(画像は楽天グループによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
現在アンケート聴取は終了しており、アンケート結果に基づいて監査対象のファーストパーティー店舗担当者へ監査対応中(画像は楽天グループによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
  • LINEヤフー:自社グループ企業優遇施策のリスクを一元的に把握・管理する部署の設置や利益相反行為および自社優遇行為に関わる管理方針を公開した。
LINEヤフーの自社優遇行為に関わる管理方針(画像はヤフー(現LINEヤフー)によるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
LINEヤフーの自社優遇行為に関わる管理方針(画像はヤフー(現LINEヤフー)によるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)

アマゾンジャパンとLINEヤフーは、自社優遇の確認・管理などをする部門について、楽天グループとLINEヤフーは内部監査に関して言及したが、具体的な確認方法などは説明されていないと報告書は指摘。内部監査の結果とその改善サイクルの状況が今後の確認事項となっている。また、LINEヤフーは自社優遇行為に関する管理方針を公開しているが、アマゾンジャパンと楽天グループはは管理方針の有無やその内容を明らかにしていない。

こうした状況から、経産省は「客観的な検証が可能な形での説明が尽くされたとは言えない」として、次のように指摘する。

特定デジタルプラットフォーム提供者には、自社及び関係会社の優遇に対する懸念に応える情報開示、自社優遇措置の管理体制の整備を進め、これらの取組内容を客観的に検証できる形で説明していくことが求められる。

商品の検索順位については、3社は主要な構成要素を開示していると評価。ただ、出店者の関心が高いこと、消費者の購買行動に影響を与え得ることから、経産省は今後も注視する方針を示した。

自社および関係会社優遇に関する懸念への対応も含め、恣意(しい)的な運用を行っていないことの説明を行うなど、透明性・公正性の確保につながる追加的な取組や説明を行うことが求められる。また、恣意的な運用がなされていないかを注視していく。(経産省の取りまとめより)

2. アカウント停止の手続とそれに伴う売上金の留保・没収

透明化法ではアカウント停止などの措置を行う場合、原則として30日前にその内容と理由の通知を義務付けており、具体的には下記の対応を求めている。

  1. アカウント停止措置を行う必要性および相当性を慎重に判断する必要がある。特に、事前通知のない即時のアカウント停止措置を行う場合には、その必要性及び相当性を含め、透明化法上の例外事由への該当性を慎重に判断する必要がある。
  2. アカウント停止措置を行う場合には、原則として、利用事業者が実質的に異議申立てを行うことができる程度に具体的な理由を事前に開示することが求められる。
  3. 利用事業者からの異議申し立てなどを通じて、誤ったアカウント停止措置であったことが判明した場合、速やかなアカウントの回復、補償の要否の検討等、利用事業者の利益に十分配慮した取り組みを行うことを期待する。

各社の対応は不十分と評価

アカウント停止の必要性および相当性をどのように判断しているかについて、アマゾンジャパンとLINEヤフーからは説明がなかったという。楽天からは1件ずつ確認している旨の説明があったが、確認体制、利用事業者との事前のコミュニケーションの有無といった具体的な方法や現在の確認方法が相当である根拠についての言及がないと指摘。アカウント停止手続きの公正性について外部検証可能な形で説明されたと言い難いとしている。

アマゾンジャパンによるアカウント停止措置に関する取り組み(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
アマゾンジャパンによるアカウント停止措置に関する取り組み(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
販売事業者への強制措置に関するLINEヤフーの運用(画像はヤフー(現LINEヤフー)によるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
販売事業者への強制措置に関するLINEヤフーの運用(画像はヤフー(現LINEヤフー)によるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)

異議申し立て可能な理由の開示について、アマゾンジャパン、楽天グループ、LINEヤフーはアカウント停止の通知文を開示。停止措置が誤っていた場合の対応は、各社からアカウントを回復することについての説明が行われたが、金銭的な補償についての説明はなかった。

「楽天市場」出店事業者のアカウント一時停止や契約解除を行う場合の判断基準や目的(画像は楽天グループの「楽天市場」出店案内ページから編集部がキャプチャ)
「楽天市場」出店事業者のアカウント一時停止や契約解除を行う場合の判断基準や目的(画像は楽天グループの「楽天市場」出店案内ページから編集部がキャプチャ)
楽天グループは出店前の事業者に対しても規約ガイドラインを開示している(画像は楽天グループによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
楽天グループは出店前の事業者に対しても規約ガイドラインを開示している(画像は楽天グループによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)

こうした状況を踏まえて、経産省は下記のようにまとめている。

アカウント停止などの措置を行うに当たって、消費者などの利益保護とのバランスを図りつつ、適正なプロセスを確保するとともに、継続的に対応改善を図っていくことが求められる。具体的には、アマゾンジャパンによるアカウント停止措置や措置が誤っていた場合の対応に関する説明、楽天グループによる通知文の見直しを含め、オンラインモール各社には、2022年度の大臣評価で示された取組を更に進めることが求められる。(経産省の取りまとめより)

なお、大臣評価に沿った取り組みとして評価したのは次の通り。

  • 退店処分について例外なく理由開示・事前通知をすることとしている(楽天グループ・LINEヤフー)
  • 退店措置及び休店措置について事後検証を行う体制を構築し、業務フローを改善し、具体的な件数をもって成果を説明した(LINEヤフー)
  • アカウント停止に対する異議申立て件数を公開した(楽天グループ)
  • アカウント停止などに関する通知文のサンプルを公表した(アマゾンジャパン・楽天グループ・LINEヤフー)
  • アカウント停止に関する通知文に連絡先や異議申立てに必要な情報が記載されている(アマゾンジャパン)

3. 返品・返金の取り扱い

2022年度の大臣評価で、返品・返金の取り扱いは「『プラットフォームの利用事業者に積極的にわかりやすく説明すること』『返品・返金実績に関する一定の情報を公表・説明すること』など利用事業者の理解増進や事業の予見性向上に向けた取り組みを進めていくことや、異議申し立てプロセスの充実といった対応を講じていくことを期待する」とまとめた。

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」は、返品・返金条件の設定、個別の返品・返金の受け入れは出店者の判断事項のため、返品に関する出店者の不満が生じにくい。「Amazon.co.jp」は、Amazon出品サービスなどはアマゾンジャパンが返品・返金に関する条件の設定、個々の返品・返金に関する対応を行う場合がある。そのため、出品事業者からの不満が生じやすい状況にあるとし、2022年度の大臣評価でアマゾンジャパンに対して次の対応を個別に「期待する」とした。

  1. 返品条件について、あらかじめ利用事業者に与える影響等も考慮して適切に設定していることを公表・説明すること
  2. 個々の返品判断や返品情報の提供、異議申し立てに関する取り組みについて積極的にわかりやすく説明し、利用事業者の理解を促進すること
  3. 返品判断について利用事業者から異議申し立てが行われた場合、利用事業者と十分なコミュニケーションを行い、個々の事案に即した適切な解決を図ること
  4. 返品に関する補償に関連する取り組みについて、公表・説明すること 
アマゾンジャパンによる返品・返金関連の規約の開示(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
アマゾンジャパンによる返品・返金関連の規約の開示(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
アマゾンジャパンによる規約の設定・変更前のプロセス(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
アマゾンジャパンによる規約の設定・変更前のプロセス(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)

経産省は、アマゾンジャパンの直近の取り組みとして「出品・販売に関して重要と思われる規約やヘルプページをまとめたページを新たに作成・公開したことは評価できる」(経産省の取りまとめより)とした一方、2022年度の大臣評価で示された内容のさらなる対応を求める方針を示した。 

アマゾンジャパンが新たに作成・公開した、出品・販売に関して重要と思われる規約やヘルプページをまとめたページ(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)
アマゾンジャパンが新たに作成・公開した、出品・販売に関して重要と思われる規約やヘルプページをまとめたページ(画像はアマゾンジャパンによるモニタリング会合への発表資料から編集部がキャプチャ)

利用事業者の不満の声が多い類型ごとに、①返品・返金の条件 ②返品・返金の判断権者 ③アマゾンジャパン・利用事業者・消費者のそれぞれの金銭的負担の在り方(返送時の送料を含む)をわかりやすく整理・説明することが求められる。(経産省の取りまとめより)

4. 不正行為の取り締まり、相乗り出品に伴う課題、商品の販売価格の推奨、販売手数料カテゴリーの事前説明なしでの設定・変更

不正行為の取り締まり

ECプラットフォーム運営企業に対し、プラットフォーム上での不正な行為の取り締まりを要請しても、定型的な回答しか返ってこないという声は少ないくない。出店者からあがっている不正行為の例は次の通り。

  • 無在庫販売
    利用事業者が、他の利用事業者の商品ページの画像などを盗用して販売ページを作成し、無在庫のまま販売。消費者が購入した場合には、他の利用事業者から商品を購入し、消費者に発送。
  • 不正注文
    競合他社と思われるところから、在庫量を超える大量の注文がなされ、発送ができない上、在庫が押さえられるため、他の注文を受けることができない状態となり、最終的には当該大量注文はキャンセルされることが繰り返される。 

2023年度のモニタリングレビュー※では、LINEヤフーは次の取り組みを報告した。

  • 無在庫販売は、この半年、1年での相当重要な事例と認識しており、現在、徹底して対策をとっている。
  • 画像転載に関して、著作権侵害が明らかであると確認できるものについては削除対応を実施したり、在庫確認のヒアリングをストア側に実施するなどの対策を実施している。

※……モニタリング・レビューとは

特定デジタルプラットフォーム提供者より提出された報告書と、「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」(DPCD)に相談者から寄せられた声を、特定デジタルプラットフォーム提供者の改善につなげること。有識者や利用事業者の業界団体などからなるモニタリング会合での議論に反映し、特定デジタルプラットフォーム提供者の運営状況についてレビューを行う。議論の結果を踏まえ、経済産業大臣による評価を報告書の概要とともに公表。大臣評価を受けて、特定デジタルプラットフォーム提供者は運営改善に努める運びとなる。

DPCDは、「透明化法」の実効的な運用を図るための手段の1つとして運営されている相談窓口で、ECモール出店者からの相談を受け付けている。経産省からの委託を受け、公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)が2021年4月1日から運営している。

「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性についての評価」では不正行為の取り締まりについて、次のようにECプラットフォーム運営事業者へ対応を求めた。

特定デジタルプラットフォーム提供者には、利用事業者との相互理解の観点から、出店者からの取り締まり要請に対して、丁寧な状況説明をしていくことが求められる。(経産省の取りまとめより)

相乗り出品に伴う課題

アマゾンジャパンは1商品につき販売ページ(カタログ)が1ページの構成を採用しており、同一の商品に複数の販売事業者が存在する(相乗り出品)。この場合、「出品者が商品カタログに問題を発見しても、当該出品者にページの修正権限がなく、迅速な修正がしにくい場合がある」「利用事業者が同じ商品を販売する他事業者による不正行為の影響を受ける場合がある」などの声があがっている。

こうした声に対してアマゾンジャパンは、次のような取り組みを報告している。

  • 利用事業者が既存の商品ページに出品される際に、アマゾンジャパンや商品ページを最初に作成した利用事業者が関与することはない
  • 商品ページは公開されているため、他の利用事業者が、自身が作成した商品ページに相乗りしてきた場合は、公開されているページを通して確認することができる
  • 自社商品に関して、他の利用事業者が商品ページを作成した場合、知的財産権侵害などに該当する場合については取り下げを依頼できる。商品ページの情報に誤りがある場合は、アマゾンジャパンに問い合わせることによって、商品ページの内容の変更を依頼することが可能
  • ブランドの保有者による商品ページへの情報入力に関しては、特段確認を行っていないものの、それ以外の利用事業者が修正を依頼した場合については、依頼されている情報が正しいものであることを示す証拠を、修正依頼とともに提出することを求めている

商品の販売価格の推奨

「Amazon.co.jp」では、出品商品が「おすすめ出品」への表示有無が売り上げに大きな影響を与える。

アマゾンジャパンによる「おすすめ出品」の選定基準は、他社と比較してより低い価格であることが必要とされている点で、自由な販売行為が制限されている懸念があると指摘。利用事業者から「競争力のある価格に設定せねば、販売件数が激減する」「競争力のある価格でないと判断されると、おすすめ出品に掲載されず、当該カタログ上におすすめ出品の基準を満たす商品がないと在庫切れかのような簡素な表示になるため、値下げせざるを得ない」といった声があがっている。

こうした指摘について、アマゾンジャパンは次のように報告した。

  • 設定されている価格が著しく高い価格などでない限り、利用事業者が商品の販売価格を決定できる。競争力がある価格ではないという理由で、出品停止になることはない
  • 販売価格や配送品質などを含め、競争力のある販売条件にて出品している商品が「おすすめ出品」に選ばれるが、過度な値下げや負担を求めるものではない

販売手数料の事前説明なしの設定・変更

アマゾンジャパンが販売手数料カテゴリーを定めることから、次のようなケースが生じている。

  • 事前の説明なく、利用事業者の意図していないカテゴリーに設定・変更される
  • 商品ページ上に表示されているカテゴリーと販売手数料カテゴリーが一致しない

利用事業者からは「販売していたカテゴリーとは異なる販売手数料カテゴリーの手数料率(商品カテゴリーに当てはめた場合よりも高い手数料率)で手数料を請求された」「カテゴリーが違っていることについて質問をしたが、なぜその販売手数料カテゴリーが正しいのか説明を受けることができなかった」などの声があったという。こうした問題に対して、アマゾンジャパンは次の取り組みを報告した。

  • 利用事業者が出品する各商品に適用される販売手数料カテゴリーについては、利用事業者が自ら確認可能であり、その旨もヘルプページで案内している
  • 販売手数料カテゴリーは、商品ページ上に表示されているカテゴリーやブラウズノード(サイト上で表示されるカテゴリー一覧に紐付けるために必要な設定)と必ずしも一致していない場合があり、「販売手数料が変更された」との誤解を招いたものと考えられる

透明化法や指針では、苦情や紛争に関する情報を有効に利用し、運営改善を求めている。こうした法令の趣旨を踏まえ、アマゾンジャパンに対して「相乗り出品に伴う課題」「商品の販売価格の推奨」「販売手数料カテゴリーの設定・変更について」への対応を次のように求めた。

システムの不完全性などを原因として利用事業者の不利益が発生しており、かつ、これらに対して納得のいく説明を利用事業者が受けることができていない状況にある。アマゾンジャパンには、こうした観点から早急な対応(相乗り出品などのビジネスモデルに伴う出品者の不利益の緩和に向けた取り組みや説明)を行うとともに、利用事業者からの相談・苦情などがあった場合には、丁寧な説明や真摯(しんし)な対応を行うことが求められる。(経産省の取りまとめより)

大手ECモールでのサイト運営にお悩みの方へ

大手ECモールに対する不満や相談などを受け付ける窓口「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」(DPCD)では、出店者からさまざまな相談や情報提供を受け付けています。

大手ECモール出店事業者の相談を受け付ける「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」、前年度情報提供件数は2045件。改善状況は?今後の課題は?経産省担当者に聞いてみた

経済産業省が2021年4月に設置した「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(DPCD)」。設置から2年半が経過するなかでどういった成果を出しているのか。経済産業省の担当者に聞いた
キヨハラサトル[執筆], 吉田 浩章[撮影]1/9 7:00450Sponsored
高野 真維

カウネットが法人向けに始めた、購入品とレンタル品を組み合わせて提案するオフィス家具のレンタルサービスとは

2 years ago

コクヨグループのカウネットは3月4日から、中小事業者向けのオフィス通販サービス「カウネット」において、法人会員向けにオフィス家具レンタルサービスを開始した。

オフィス家具レンタルサービスの名称は「RENT ONE(レントワン)」。オフィス家具(備品)、イベント用品・什器、OA機器の長期・大量レンタルなどのレンタルサービスを展開しているレンタルバスターズと提携して展開する。

「RENT ONE」はカウネットの法人会員を対象に、デスクやチェア、テーブル、書庫などのオフィス家具から、PC、複合機まで、新品およびリユース品(国内主要オフィス家具メーカーを含む約3000品番)を1か月からレンタルすることが可能。単体製品のほか、フリーアドレスセットやミーティングセットなど、各オフィスの働き方に合わせたレンタルパックも用意する。

コクヨグループのカウネットは3月4日から、中小事業者向けのオフィス通販サービス「カウネット」において、法人会員向けにオフィス家具レンタルサービスを開始した。 オフィス家具レンタルサービスの名称は「RENT ONE(レントワン)」
レンタル製品の例

また、観葉植物のレンタル事業を展開しているユニバーサル園芸社と提携した観葉植物のレンタルサービス「RENT GREEN(レントグリーン)」もリニューアル。オフィス家具、観葉植物の両レンタルサービスでオフィス構築の専門家が空間を提案。購入とレンタルを組み合わせた提案も可能だ。

顧客企業における備品調達の手間を軽減すると同時に、働く人に寄り添うリラクゼーション空間の提案という備品調達における新たな選択肢も提供する。

松原 沙甫

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored