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リクルートがECモール運営から撤退、「ポンパレモール」を6月末で終了

2 years ago

リクルートはECモール運営から撤退する。

「じゃらんnet」「ホットペッパービューティー」「ホットペッパーグルメ」などでたまったリクルートポイントを“使える”“ためる”ことができるECモール「ポンパレモール」の運営を6月30日に終了する。4月1日に発表した。

リクルート 「じゃらんnet」「ホットペッパービューティー」「ホットペッパーグルメ」などでたまったリクルートポイントを“使える”“ためる”ことができるECモール「ポンパレモール」の運営を6月30日に終了する
「ポンパレモール」終了のお知らせ(画像は「ポンパレモール」からキャプチャ)

リクルートは2023年11月16日、出店者に対して「ポンパレモール」の終了を告知しており、出店者以外に正式公表した。

リクルート 「じゃらんnet」「ホットペッパービューティー」「ホットペッパーグルメ」などでたまったリクルートポイントを“使える”“ためる”ことができるECモール「ポンパレモール」の運営を6月30日に終了する
出店者には2023年11月に終了の告知をしている

ECモール運営からの撤退は、「ここ数年間のさまざまな環境変化」「『ポンパレモール』のサービスの利用状況」などを総合的に判断したという。

「ポンパレモール」は、「じゃらん」「ホットペッパービューティー」などと連携。グループサービスの利用でたまったポイントを買い物に使えるECモールとして2013年3月にスタート。ファッション、家具、食品、玩具など幅広いラインアップをそろえた総合ECモールとして展開していたが、環境の変化などを踏まえ11年のECモール運営に幕を閉じる。

瀧川 正実

キャッシュレス決済サービス「PayPay」の2023年オンライン決済金額、前年比1.4倍超

2 years ago

PayPayは、オンラインサービスにおける2023年のキャッシュレス決済サービス「PayPay」の決済金額が2022年比で1.4倍超に達したと発表した。

PayPayは、オンラインサービスにおける2023年のキャッシュレス決済サービス「PayPay」の決済金額が2022年比で1.4倍超に達した
オンラインサービスにおける決済金額の推移

自社ECサイトなどオンラインサービスで「PayPay」を利用できるようにしたのは2019年。「Amazon.co.jp」「App Store」「Google Play」など大手サービスにも導入が広がっている。

決済時にクレジットカード番号などの入力が不要で、オンラインサービスと「PayPay」を連携することなく支払いが完了できるのが特徴。こうした利便性などが事業者やユーザーの支持を得ている。

PayPayはキャッシュレス決済サービス「PayPay」について、「決済」アプリからユーザーの生活を豊かで便利にする「スーパーアプリ」へと進化、「いつでも、どこでもPayPayで」という世界観を醸成するとしている。

瀧川 正実

設定60秒、月額10ドルでコンバージョンAPI

2 years ago

サーバーサイドトラッキングを支援するステイプは、メタのコンバージョンAPIゲートウェイも提供している。最も簡単に安くコンバージョンAPIを導入できる手段ではないだろうか。タグの貼り替えなどのコーディングは不要、AWSの手配も不要で、月額10ドルからコンバージョンAPIを利用できる(単一ピクセルかつ1,000万イベントまでなら10ドル、複数ピクセルまたは2億イベントまでなら100ドル)。送信するイベントは選定できるので、コンバージョンのみを送信するなら月額10ドルのプランで十分なケースは多いだろう。日本でもイルグルム「CAPiCO」やグラフトンノート「C-POP」など安価なサービスはあるが、それと比較しても桁違いに安い。

手軽にMetaコンバージョンAPIゲートウェイを実装 - Stape
https://stape.io/ja/fb-capi-gateway
Conversions API Gateway: MetaのConversions APIを最も簡単に実装する方法
https://stape.io/ja/blog/facebook-conversions-api-gateway-the-easiest-way-to-implement-fb-capi

ステイプによると60秒で設定できるとのこと。試しに設定してみたところ、60秒は無理でも10分もかからずに設定でき、直後からイベントの送信を確認できた。7日間は無料で試用できる。

ステイプのこのサービスは、次の通りメタのウェブサイトでも紹介されているため、安心して利用できそうだ。

StapeでコンバージョンAPIゲートウェイを設定する方法を解説
https://www.facebook.com/business/learn/video/conversions-api-stape

もちろん、サーバーサイドトラッキング(コンバージョンAPI)はメタだけでなく複数プラットフォームについて対応すべきなので、コンバージョンAPIゲートウェイが最善とは思わない。ステイプはコンバージョンAPIゲートウェイとは別に、サーバーサイドGTMのホスティングも提供していて、それなら複数プラットフォームに対応できる。

noreply@blogger.com (Kenji)

キャッシュレス決済サービス「PayPay」を中国の越境ECサイト「Temu」に導入

2 years ago

PayPayは、中国EC大手「拼多多(Pinduoduo、ピンドウドウ)」のPDD Holdingsが海外向けに展開している越境ECサイト「Temu(ティームー)」に、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を導入した。3月27日以降、順次利用できるようになるという。

「Temu」における「PayPay」の導入は、国内コード決済サービスとしては初。「PayPay」にチャージした「PayPay残高」、「PayPayクレジット」、付与された「PayPayポイント」を使い、消費者は「Temu」で買い物ができるようになる。

「Temu」はPayPayステップ(定常特典)の対象となる。「PayPay」で決済すると最大0.5%から最大2.0%の「PayPay」ポイントを消費者に付与する。

「Temu」は格安を武器に規模を拡大している越境ECサイト。データ分析事業を展開する米センサータワーによると、「Temu」は2023年、米国で最もダウンロードされたアプリで、全世界で見るとダウンロード数は8番目だったという。

瀧川 正実

小林製薬「紅麹」の影響、関連製品は全国3.3万社に流通した可能性

2 years ago

帝国データバンクはこのほど、小林製薬の「紅麹」問題の影響についての調査結果を発表した。

厚生労働省が公表した、小林製薬が直接紅麹原料を卸している企業、小林製薬製の紅麹原料が供給された延べ225事業者(企業、重複など含む)から仕入・販売などをした国内企業について、二次販売先までを対象に調査した。

小林製薬製の紅麹原料が供給された225事業者から、直接仕入・販売などの取引関係を有する「一次販売企業」は873社。原料などとして仕入といった取引関係があり、流通・加工を行う「中間流通・製造など(一次仕入加工)」の企業は3878社だった。

また、一次加工企業から商品の仕入・販売などといった取引関係がある「二次仕入・販売企業」は2万8775社に。「一次販売企業」に873社を合計した直接的・間接的に紅麹製品を消費者へ販売・提供している可能性のある取引企業は2万9648社に達した。

これに、一次仕入加工の中間流通・製造等の3878社を加えると、製造・販売を含めた企業の合計は3万3526社。小林製薬から直接紅麹原料を仕入れた225事業者(重複など含む)と合わせると3万3751社にのぼる。国内では最大約3万3000社において小林製薬製の紅麹原料を使用した製品が流通している可能性があるとしている。

小林製薬「紅麹」製品は、最大3.3万社に流通の可能性
小林製薬「紅麹」製品は、最大3.3万社に流通の可能性

一次加工・仕入・販売企業の業種別社数を見ると、一次加工企業では「製造業」が2423社で最も多く、全体の49.6%を占めた。このうち「飲食料品製造」は1778社に上り、製造業全体の約73.4%となっている。

飲食料品製造のうち、納豆などのほか調理パン・弁当などの製造(「その他食料品製造業」)が最も多く267社。塩辛や佃煮、削節などの製造(「その他水産食料品製造業」)が190社、かまぼこなどの「水産練り製品製造」は175社で、水産品に関連する業種が上位を占めた。和菓子など「生菓子製造」の128社のほか、「醤油・アミノ酸製造」の79社や「野菜漬物製造」の71社など、発酵食品に関連する業種も多い。

一次加工・仕入・販売企業の業種別社数 小林製薬の「紅麹」問題の影響
一次加工・仕入・販売企業の業種別社数

二次仕入・販売を含めた関連約3万3000社では、食品スーパーなどを含めた「飲食料品小売」が5582社で、全体の16.6%を占めた。「飲食店」の3115社や「飲食料品製造」の1778社など、食料品に関連する業種が上位となっている。

小林製薬の「紅麹」問題の影響
製品・仕入れに関する企業業種別(全体・一次仕入企業)

小林製薬は、製造した紅麹原料を他社に販売・供給しており、原料として生産・流通した食品メーカーは商品の回収を急いでいる。小林製薬以外の紅麹原料を用いた製品を製造販売する企業も風評被害を懸念した動きがみられるなど、紅麹製品をめぐり混乱が生じている。

帝国データバンクによると、紅麹は発酵食品の原材料以外に着色料などで使用されることも多く、二次加工・三次加工では使用有無の確認に時間を要すると想定。また、健康被害を生じさせた原因物質の特定にも時間がかかると予想しており、加工食品などの最終製品を含めると、流通先の特定は長期にわたり難航する可能性が高く、販売企業などでは事態の収拾まで対応の長期化が想定されるとしている。

松原 沙甫

ベルーナ子会社の看護師向けEC「ナースステージ」が語る1to1コミュニケーション設計+Cコマースの可能性 | 次世代コマースの新潮流「Cコマース」を読み解く

2 years ago
会話を起点とした購買行動を促す「Cコマース」を展開する企業や有識者に、取り組みや成果をインタビューする連載。ホストは、EC事業者のマーケティング支援を手がけるMicoworks大里紀雄氏が務める【第2回】

会話を起点に購買行動を促す「Cコマース(会話型コマース)」に取り組む事業者が増え続けています。公式アカウントを通じたチャット、1to1のオンライン接客など、その手法や業種は多種多様です。今回は、看護師向け通販業界トップシェアでベルーナ傘下のナースステージで、人材紹介事業を担当する並木純一氏(キャリア事業部マーケティング室マネジャー)と対談。求職者との良質な関係構築を促すCコマースを活用した1to1のコミュニケーション設計について聞きました。

<目次>
  • 看護師向け人材事業が「 Cコマース」に行き着いた理由
  • チャットも営業も、的を得たタイミングが大事
  • “自分に語りかけてくれる”感覚のコマースプラットフォーム形成を構想

看護師向けECや人材事業を手がけるナースステージがCコマースに行き着いた理由

Micoworks 大里紀雄(以下、大里):「Cコマース」は今やECのみに限らず、人材業界における求人紹介など、幅広い領域でのビジネス活用が進んでいます。並木さんが所属するナースステージさんでも、人材領域でCコマースを展開しているとお聞きしました。まずはナースステージさんの事業概要について教えてください。

Micoworks ミコミー事業部 事業部長 大里紀雄
Micoworks ミコミー事業部 事業部長 大里紀雄

並木純一氏(以下、並木氏)看護師向けのECサイト「ナースリー」「アンフェミエ」を運営する企業です。親会社はカタログ通販大手のベルーナ。両ブランドの会員数はのべ215万人です。現在、1年間に医療に従事する看護師数は150万~160万人と言われているため、2つのECサイトを通じて世の中の多くの看護師の方とタッチポイントを持っています

ナースステージが運営する看護師向けECサイトの1つ「ナースリー」
ナースステージが運営する看護師向けECサイトの1つ「ナースリー」

並木氏:私はナースステージで、人材紹介事業を担当しています。6年前に新規事業として立ち上げた看護師向け転職支援サービス「ナースキャリアネクスト」です。立ち上げ以来、マーケティング全般の責任者として運営に携わってきました。

中長期的なキャリア支援を強みとする看護師向け人材事業「ナースキャリアネクスト」
中長期的なキャリア支援を強みとする看護師向け人材事業「ナースキャリアネクスト」

並木氏:サービスの特徴は、求職者にとって無理のない転職支援を行っていること。「ナースキャリアネクスト」に登録している看護師は「ナースリー」「アンファミエ」を利用している方も多いです。EC事業を通して長期にわたって築いた関係性と認知の下、安心感を持って転職支援サービスを利用いただいている手応えがあります。

看護師は一般的に転職回数が多い職業。「大手の求人サービスは使いたくない」という看護師が一定層います。そんななか、EC事業で築いた信頼感が後押しとなり、「ナースキャリアネクスト」を選んでいただくことも少なくありません。

信頼感の醸成にCコマースが有効

大里:看護師向け転職サービスが数多くあるなかで、求職者がナースステージさんを選ぶ理由がその辺りにありそうですね。「ナースキャリアネクスト」ではCコマースを、キャリアアドバイザーと登録者の1to1コミュニケーションに活用しているそうですが、そこに至った背景を教えてください。

並木氏:前提として、「ナースキャリアネクスト」では転職ニーズを引き出せる潜在層の看護師に時間をかけてアプローチしていくことを想定しています。私たちを信頼していただくことで、転職への意思を育てていくサービスをめざしているのです。

いかに求職者と中長期的に緩やかなつながりを築くかを試行錯誤するなかで、「ナースキャリアネクスト」の登録者にLINEを使ったチャットのやり取りで温度感を高めた後に、キャリアアドバイザーが架電すると、通電率、その後の工数における展開率が非常に高いことに気づきました。

ナースステージ キャリア事業部 マーケティング室マネジャー 並木純一氏
ナースステージ キャリア事業部 マーケティング室マネジャー 並木純一氏
株式会社ベルーナに新卒入社後、個人向け営業部門勤務の後に新規事業で法人営業部を立ち上げ、責任者に就任。2017年、人材紹介事業を立ち上げ、マーケティングの責任者に就任。2020年、Adobe社がマーケター市場の活性化に貢献したユーザーを顕彰する賞「Adobe Marketo Engage Champion」を受賞。2022年、マーケティング主導で大きな成果をあげたユーザーをBraze社が讃えるアワード「Braze Torchie Awards」を受賞。

大里1to1コミュニケーション、すなわちCコマースが、まさに事業展開を良い方向に導いているということですね。

並木氏:その通りです。コミュニケーションを重ねていると、自然と信頼関係が育まれていきます。たとえば、キャリアアドバイザーが普段からチャットでやり取りしている登録者に初めて電話した際に、登録者から「いつもお世話になっています」と声がけいただくことがあります。

「登録者との距離感がこんなに縮まっているんだ」と感激しますし、コミュニケーションを通じて接触し続けることの効果を実感しています。

チャットも営業も、大事なのはタイミング

EC事業の顧客リストが転職サイトにも貢献

大里:ナースステージさんのマーケティングでは、“信頼感の重視”が一貫されていると感じます。競合サービスも多く台頭しているなかで、そのスタンスを確立されるようになったのはなぜでしょうか。

並木氏:理由の1つに業界構造における課題があります。他社の看護師向け大手求人サイトでは、広告費で集客を募っている分、すぐに売り上げを伸ばさないと先行投資を回収できない事業構造になっています。そのため「転職顕在層にアプローチして、1か月以内に転職してもらう」というロジックになっており、どうしてもお客さま本位では動きにくい経営面の内情があります。

一方、「ナースキャリアネクスト」は、看護師向けEC事業である「ナースリー」「アンファミエ」を運営しているため、EC事業を通じて看護師の方のリストをすでに保有しています。広告による集客に依存しないため、潜在層、準顕在層の転職支援にじっくり向き合える体制になっているのです。そのため、信頼感の重視を大切にできています。

テンプレではない1to1の返答が鍵

大里:なるほど、そもそもナースステージさんと競合他社では事業構造からして違うのですね。求職者の方とチャットで温度感を高めているとのことですが、特にどういったことを意識していますか? 転職は登録者のプライベートな事情に関わることも多そうですが、いきなりそこに踏み込むのは難しい印象です。

並木氏:温度感を高めるという意味では、チャットも、実店舗での接客や営業におけるコミュニケーションでも、大事なことはあまり変わらないのではないでしょうか。

たとえば、Cコマースはあくまでも会話が主体ですから、テンプレートの印象を与えるような返答は控えています。チャットコミュニケーションに関するマニュアルも、人材業界としての基本的な流れは踏襲しつつも、各登録者に寄り添った1to1の返答ができるような仕組みに留意して作成しました。

私はかつて営業マンだったのですが、顧客に刺さるポイントをことごとく外してしまう“がっかり営業”と呼ばれる営業を聞いたことがあります。その逆で、顧客が知りたいことに芯を食った応答ができたり、顧客が望むタイミングに合わせてコミュニケーションができたりすることが重要だと感じています。

“自分に語りかけてくれる”感覚のコマースプラットフォームを構想

大里:タイミングが重要というお話について詳しく聞かせてください。ユーザーの熱量が高いタイミングを見極め、冷めないうちにコミュニケーションを図ることが大切だと思いますが、「ナースキャリアネクスト」において密にやり取りを行うタイミングはいつなのでしょうか?

並木氏:大きく分けて2つあります。①会員登録直後のタイミング ②転職先と現在の勤務先との比較検討を進め、検討度が上がっているタイミング――です。②のタイミングでは、温度感が上がっていく方と下がっていく方がいます。下がっていく方の場合は、現状に不満はありつつも実は転職をしなくてもいいと思っていることも多いですね。その場合は、私たちも無理に転職をお薦めすることはしません。

相手の熱量が高まるタイミングがきたら、すぐに返信することが大切です。企業同士のやりとりでは、メールで1日、2日置いてから回答が返ってくるようことはよくありますよね。「ナースキャリアネクスト」では、レスポンスの速さに特徴を持つLINEを使って1to1をしていることもあり、なるべく即日、もしくは翌日までには連絡するようにしています。登録者の熱量が冷めないようにする意図です。

「ナースキャリアネクスト」LINE公式アカウントでのやり取り(イメージ)
「ナースキャリアネクスト」LINE公式アカウントでのやり取り(イメージ)

ECと転職の相関関係を探る

大里EC事業の「アンファミエ」「ナースリー」でも同様にCコマースを推進する方針でしょうか?

並木氏:はい。EC事業ではまず、FAQとコールセンターの中間の役割を担うツールとしてチャットを活用していきたいと考えています。ゆくゆくは、EC事業と転職サイトを統合させたいという構想もあります。現状はECと転職サイトはそれぞれ独立して存在しているのですが、将来的には1つのプラットフォームのなかで買い物を提案しつつ、転職の提案もする――いわば「提案型コマース」を実現する構想です。

私は、買い物と転職には相関関係があるのではないかと感じているんです。たとえばカーテンを購入するのは、窓の大きさをきちんと意識して把握できる、引っ越しの直後が多いと言います。同じように転職のサインとして何かを買いかえるというような傾向が見えるかもしれません。ライフイベントやステージの変化に基づく消費行動や転職ニーズの変化があるのではないかと考えています。

大里:とても興味深い考察です。ECの購買と転職意欲の高さと相関関係が見えてきた先に描いているビジョンはありますか?

現在、ナースステージでは看護師特化型のEC・転職サービスを提供しています。しかし看護師は、看護師という肩書きの前に、1人の生活者でもあります。育児をしたり、運動をしたり、美容に気をつかったり、1日24時間のなかでさまざまな消費活動を行っているはずですよね。先ほどお話した通り、当社としてはお買い物と転職の相互関係の分析から始まり、最終的には衣食住に関わるトータルサービスを提供する展望を描いています。

顧客の“次の行動”を提案するプラットフォームをめざす

大里Cコマースのメリットの1つとして、メールと比較して返事が戻ってきやすいなど、顧客とのエンゲージメント向上があると感じます。そのメリットを生かすことで、ユーザーの一次情報を得やすくなり、その方の属性や興味・関心をベースにしたマーケティング施策が打ちやすくなると思います。トータルサービスをめざすその展望においても、Cコマースは活躍しそうですね。

並木氏:まさにその通りです。将来的には、ユーザーがすべて自主的に情報を探しに行くのではなく、「こんな職場ないかな」「こんなお買い物がしたい」と思ったときに、チャット内で精度の高いレコメンドがなされるイメージを描いています。

お客さまの心に響くのは、転職エージェントが“自分に語りかけてくれる”感覚だと思います。そうした会話をベースにしたコマースプラットフォームを築くことが理想だと考えているため、これからも事業におけるCコマースの可能性に期待しています。

大里:今回は、未来に向けて広がりのあるお話をありがとうございました。

大里紀雄

ファッションEC1位をめざしてマガシーク買収。旧ロコンドのジェイドグループ・田中社長に聞く | 通販新聞ダイジェスト

2 years ago
ジェイドグループはマガシークを買収し、NTTドコモ・伊藤忠商事のバックアップも得られる形となった。グループの強力な体制づくりと今後の展望を社長が語る

ジェイドグループ(旧ロコンド)は、3月上旬までに33億2600万円を投じてNTTドコモと伊藤忠商事からマガシークの全株式のうち78%を取得して子会社化した。これにより、ジェイドグループの取扱高は約300億円から600億円規模に倍増。2018年に掲げたファッションEC専業モールでの“圧倒的な2位”のポジションを得るとともに、ドコモおよび伊藤忠とパートナーシップを開始したことで、「集客面と品ぞろえで強力なバックアップ体制を構築した」と語る田中裕輔社長(写真)に、M&Aの背景や今後の展開などを聞いた。

ジェイドグループ 田中裕輔社長
ジェイドグループ 田中裕輔社長

過去最高額のM&A。ECモール1位をめざす土壌づくり

――33億円強を投じてマガシークを買収した。

これまでのM&Aは3~5億円規模の案件が多かったので、過去最高額なのはもちろん、ケタが違う。リーボックの日本における販売権・ライセンスを取得した金額は開示していないが、それよりも大きい。

――ファッションEC専業モールで競合だったマガシークを買収したことは意義深い。

それは間違いない。規模に関しても、競合が乱立しているなかで、以前から発信しているように、「圧倒的な2位」にならないと継続的な成長は非常に難しいと思っていた。マガシークのECモール事業は厳しい状況にあったし、当社も順風満帆とは言えなかったので、規模の観点からも非常に意義深いことだと思う。

さらに、マガシークが最大化できなかった、NTTドコモさん、伊藤忠商事さんとのパートナーシップについても、当社が参画することで圧倒的な2位に満足することなく、1位をめざすための完璧なパートナーシップだ。

――どういうことか。

マガシークは、主に「マガシーク」サイトと、ドコモさんの「d fashion」を運営するECモール事業と、ブランドの自社EC構築運営事業のふたつが主力だ。ECモール事業ではドコモさんから集客面で力強い支援を得ている。

NTTドコモが運営するECサイト「d fashion」(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
NTTドコモが運営するECサイト「d fashion」(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
 「d fashion」運営における各社の役割と株式保有割合
「d fashion」運営における各社の役割と株式保有割合

一方のブランド自社EC構築では、「FILA(フィラ)」や「レリアン」「レスポートサック」など伊藤忠さんが国内ライセンスを取得したり、子会社として運営したりしているブランドと同じグループとして対話ができるという利点がある。

「FIRA」の公式ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「FIRA」の公式ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

つまり、日本最大級の携帯電話会社が集客を、日本のファッション業界をけん引する総合商社が品ぞろえを支援するという、ECモール事業にとってこれ以上ないバックアップ体制となる。

過去に業務提携するも頓挫。グループとしての統合に舵切り

――そのマガシークとは2018年に業務提携し、在庫連携する形で「ロコンド」と「マガシーク」の相互出店を試した。

ちょうどファッションECにおける「圧倒的な2位」をめざすと発表した時期だったが、「ゾゾタウン」との差は開く一方で、同じく2位争いをしていたマガシークと業務提携した。

ただ、当時はさまざまな制約があり、提携したものの、うまくいかなかった。具体的には、相互出店といっても在庫共有するのは倉庫在庫だけで、予約商品や取り寄せ品は対象外だったし、タイムセールやクーポンなどの相互プロモーションは実施しなかった。また、ユーザーが「ロコンド」と「マガシーク」の商品を同時に購入することもできなかった

フットインザドアの形で第一歩は踏み出せたものの、そこからあまり進展がなかった。結局、中途半端な業務提携ではダメで、グループとして統合しなければ意味がないと感じた。

――その後、ゾゾは2019年11月に当時のヤフー(編注:現LINEヤフー)と資本業務提携して同社の連結子会社となり、ソフトバンクグループ入りした。

ゾゾさんがソフトバンクさんと組んだので、正直に言って当社は完全独立でどこまでいけるのか悶々(もんもん)としていた時期もあったが、そういう悩みはなるべく顔に出さずにユーチューブチャンネルでのコラボやプロモーションを強化したりしていた(笑)。

ただ、完全独立型で勝ち残る難しさも感じていたので、今回、共同パートナーという形になるが、ドコモさん、伊藤忠さんと組めたのは良かった。

「ロコンド」「マガシーク」の運営方針

――これまで、さまざまファッションECを買収してきたが、マガシークは規模もユーザー数も多い。サイトは残していくのか。

これまで通り、「マガシーク」サイトとして運営するつもりだ。19年に「モバコレ」を買収したときは、会員もサイトも「ロコンド」に吸収したが、サイトが違うことで離脱する顧客が出てしまったのは反省点だ。そこで、2020年以降に買収した「ファッションウォーカー」や「スポーツウェブショッパーズ」「waja」、直近の「ブランデリ」とすべて残している。

在庫統合で品ぞろえ1.7倍見込む

――「ロコンド」と「マガシーク」の品ぞろえについては。

これまでのM&Aでもシステムと物流を統合してきた。「マガシーク」も同様で、システムと物流を統合して初めて品ぞろえの統一が図れる。同じファッションECであっても「ロコンド」と「マガシーク」が取り扱う商品の重複率は3割前後と見ていて、両社の在庫データベースを共通化することで、どちらも品ぞろえを現状の1.7倍程度に広げられる。このシナジー効果は大きい。

――物流・ITインフラの統合にかかる時間は。

これまでのM&Aはそこまで大規模ではなかったので1か月~3か月で完了していたが、今回は範囲も広いし、「d fashion」はドコモさんのシステム規約の関係もあるので、1年かけてていねいに統合していくことになる。

細かく言うと、ECモール事業の物流・ITの統合は半年後がメドになる。一方、ブランド自社EC構築の事業については各ブランドとのすり合わせなどに時間が必要なので、さらに半年くらいかかると思う。

――来年3月から新たに倉庫を借りる。

マガシークの在庫を当社物流センターの「ロコポート」に移管することで、空いているスペースが埋まってしまうので、今後の成長に向け、千葉県八千代市内の既存倉庫から歩いて2~3分の場所にある倉庫を借りる。「ロコポート」は延床面積が約11万5500平方メートルで、新倉庫はその3分の1程度の約3万5500平方メートルとなる。

――「ロコンド」と「マガシーク」で品ぞろえが統一された後、両サイトはどこで差別化するのか。

両サイトを無理に差別化しようとは思っていない。ただ、サイトによってユーザーが求めているものが違うので、たとえば「ロコンド」では靴を前面に出すし、「マガシーク」ではアパレルを前面に出す。靴は正方形の画像を使うが、アパレルは縦長の画像を使うなど、主力の商品カテゴリーでUIも変わってくる。品ぞろえは統合して販売できる商品を大幅に増やしながら、見せ方は両サイトの特性に合わせる

「ロコンド」ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「ロコンド」ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「マガシーク」ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
「マガシーク」ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

経営体制はマガシークとの二人三脚

――マガシーク社の経営体制はどうなるのか。

3月1日付で井上直也社長は取締役社長兼COOに、私は代表取締役会長兼CEOとなった。マガシーク社は会社として残るし、ジェイドグループのオフィスとは少し離れている。また、これまでのM&Aよりも規模が大きく、トップダウンで何でもできるかというと難しいので、井上社長ともよく話し合い、二人三脚で成長をめざそうということになった

――「マガシーク」が苦戦している状況をどう見ている。

王者の「ゾゾタウン」と比べると、「ロコンド」は靴がメインのため少し市場が離れている。「マガシーク」は百貨店系ブランドに強く、「ゾゾタウン」とは中心顧客の年齢層が異なるものの、市場の近さが影響しているのではないか。

「ゾゾタウン」の強さは、UIやテクノロジーというよりも、やはり品ぞろえの豊富さだと思う。そういう意味では、「マガシーク」が強い30~40代女性向けの品ぞろえを拡充することが大事で、ジェイドグループに入ったことで、その補完ができる

伊藤忠との関係性強化

――伊藤忠とはリーボックを共同運営している。

2022年にリーボックの日本事業を継承し、当社66%、伊藤忠さん34%でRBKJ社を共同運営している。伊藤忠さんは当初、半信半疑の気持ちで当社を見ていたと思うが、RBKJ社の成功は大きく、一定の信頼を得られたと感じている。マガシークも成長させることで、もっと伊藤忠さんとのパイプを強固にしたい

ロコンドが「Reebok」販売権を取得、伊藤忠との合弁会社を通じて「Reebok」ブランドを独占販売

現在、Reebok日本事業を展開しているアディダスジャパンから、国内事業をロコンドと伊藤忠商事の合弁会社が承継する
瀧川 正実2022/5/13 9:001110

――自社開発の物流・ITシステムには自信がある。

当社の物流とIT基盤は唯一無二の最高品質だと自負している。多くのPMI(買収後の統合)を経験して物流とIT基盤をバージョンアップしてきたが、実店舗も卸もECも展開しているリーボックのPMIによって、あらゆる事業に対応できる物流・ITインフラに磨き上げることができた。OMOのシステムとしても日本で一番進んでいると思う。

M&Aで組織内部の強みも醸成

――これまで多くのM&Aを実施してきたが、規模の拡大以外で得たことは。

たとえば、「マンゴ」の国内独占契約については、当社がブランドをM&Aすることで、他のブランドが離れてしまうといった懸念もあったが、思っていたようなマイナス材料はなかったし、ECモールのM&Aについては「モバコレ」のサイト統合で離脱を招いた反省を生かし、「ファッションウォーカー」以降は買収したサイトを継続する形で成長につなげている

最初のM&Aから5年くらいかけて、買収後に実施する物流とシステム統合のパッケージができたので、私がいなくても社内に蓄積された経験とノウハウで担当者がジェイドグループのインフラにリプレイスしていて、当社の武器になっている。

全社員面談で適材適所へ。新たな組織図を設計

――M&Aに伴う人員増の部分は。

人員の再配置で組織力を高めるのに役立てている。M&Aを実行した企業の全社員と面談をし、スタッフごとのスキルや意向を正しく理解するように努め、それらを踏まえて新たなグループ組織図を設計する。

たとえば「モバコレ」をM&Aしたときは、商品担当者が多くなったので、各社員との面談結果を反映させ、出店ショップのサポート担当としてSAT(ショップアシスタントチーム)という部署を新設した。

従来は商品担当者が仕入れや分析、運営サポートも行っていたため、ショップへのサポートが手薄になっていた。この問題をSATの新設で解決した。

また、個人面談の中でショップの運営サポートがしたいという数人の意見を吸い上げることができ、いまもSATのリーダーや副リーダーはモバコレ出身者が務めている。企業によって強いスキルが異なるので、数多くのM&Aを実行し、ジェイドグループの組織力が高まったと感じる。

めざすは取扱高1000億

――今後は取扱高1000億円をめざす。

ブランド事業では、リーボックはまだまだ伸びしろがある。リーボックの国内事業を継承したときの実店舗は少なかったので、リアルを強化することで実店舗売り上げが伸びるだけでなく、ブランドの認知度を高められる。また、リーボック事業で卸や実店舗の運営ノウハウがグループに蓄積されたので、ほかのブランドをM&Aするというストーリーが描きやすくなった。

「リーボック」のECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ))
「リーボック」のECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ))

ECモール事業ではマガシークの買収で両社の品ぞろえを大幅に拡充することができるし、ブランド自社EC構築でも、伊藤忠さんとの協力関係も含めてまだまだ伸ばせるので、取扱高1000億円の達成はより具体的になってきた

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
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通販新聞

メルカリが新配送サービス「エコメルカリ便」を提供開始。宅配便100サイズまで送料一律730円で発送できる

2 years ago

メルカリは、宅配便100サイズまでを送料一律730円で発送できる「エコメルカリ便」の提供を、3月28日から東京都(島しょ部除く)、神奈川県、千葉県、埼玉県で開始した。

商品サイズの計測、送料の確認などが不要に

メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」
新配送サービス「エコメルカリ便」

「エコメルカリ便」は、フリマアプリ「メルカリ」の配送でよく使用される宅配便100サイズまでの商品を一律730円で送ることができる発送サービス。SBS即配サポートと連携して実現した。

出品者は三菱商事が提供する非対面発送サービス「SMARI(スマリ)」を活用して発送、購入者は「置き配」指定で商品を受け取る。発送者は商品サイズを測ったり、送料を調べたりする手間をかけずに出品したアイテムを発送することができるという。

メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 100サイズで送れる商品の一例
100サイズで送れる商品の一例

「置き配」指定受取のため、再配達を減らすことができ、配達員の負荷軽減にもつながる。「エコメルカリ便」を利用して再配達を削減した場合、配達員の労働時間は年間2万4360時間相当、CO2排出量は年間約69トン相当の削減効果が期待できるという。

メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 利用方法
「エコメルカリ便」の利用方法

「エコメルカリ便」の利用方法は次の通り。

出品者

  • 出品時に、商品の配送方法で「らくらくメルカリ便」もしくは「ゆうゆうメルカリ便」を選択する
メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 出品者の使い方 商品の配送方法で「らくらくメルカリ便」もしくは「ゆうゆうメルカリ便」を選択する
配送方法で「らくらくメルカリ便」または「ゆうゆうメルカリ便」を選択
  • 「商品サイズと発送場所を選択する」から、エコメルカリ便「宅配便(~100cm)」「スマリボックス」を選択。
メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 出品者の使い方 エコメルカリ便「宅配便(~100cm)」を選択
エコメルカリ便「宅配便(~100cm)」を選択
メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 出品者の使い方 「スマリボックス」を選択。
「スマリボックス」を選択
  • 商品を梱包したら、発送用の二次元コードを発行して荷物にラベルを貼り付け、スマリボックス右側の投函口に投函する。
メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 出品者の使い方 発行した二次元コードをスマリにかざしてラベルを印刷
発行した二次元コードをスマリにかざしてラベルを印刷
メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 出品者の使い方 印刷されたラベルを貼り付け
印刷されたラベルを貼り付ける
メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 出品者の使い方 スマリボックス右側の投函口に投函する
スマリボックス右側の投函口に投函する

購入者

  • 「エコメルカリ便での受取を許可」にチェックを入れて、「置き配」場所の指定をして商品を購入する
  • 商品を「置き配」で受け取る。商品が到着したら中身を確認して出品者の評価をし、取引完了となる

商品の出品・発送時に「梱包サイズを小さくする工夫が必要」「送料を考慮した価格設定」が課題に

メルカリが実施した調査によると、「メルカリ」で出品・発送する際に面倒・手間だと感じることとして「送料を抑えるために梱包サイズを小さく工夫する」(58.1%)「送料を考慮して販売価格を決める」(52.6%)「商品のサイズを測る」(34.5%)という回答が多かった。商品サイズがすぐに判断できないことで、梱包や価格設定に手間取るユーザーがいることがわかった。

メルカリ 新配送サービス「エコメルカリ便」 メルカリで出品・発送する際に面倒・手間だと感じること
「メルカリ」で出品・発送する際に面倒・手間だと感じること(「メルカリ」利用ユーザーへのアンケート調査(対象人数:1万人、対象期間:2024年2月5日~11日、出典:メルカリ))

こうした結果や、「物流2024年問題」などに対応し、物流業界におけるサステナブルな発展に寄与することが必要だと判断し、サービス提供に至った。

「エコメルカリ便」は1都3県から提供を開始したが、今後エリア・サイズの拡大を予定している。さらに自宅から発送できる「置き発送」の仕組みの構築、梱包の手間をより軽減するサービスの提供などに取り組む予定だ。

藤田遥

グーグルにアピールしても無駄なSEOテク5選+SEOに効くコンテンツ作りの原則【海外&国内SEO情報ウォッチ】

2 years ago
Web担当者Forum の連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。Google のアップデートに耐えて検索上位をキープするコンテンツを作るために大切なこととは? 「EC 機能が最強」などの声に対して、グーグル検索の公式アカウントが「こういうのは意味ない」「やるならこう」という具体例や考え方を示した。
Kenichi Suzuki

ベルーナのECサイト問い合わせ件数を半減したカスタマーサポート運用改善のアプローチとは

2 years ago

ベルーナが、カスタマーサポートセンターの運用改善で、コロナ禍より激増したECサイト「ベルーナオンラインストア」の問い合わせ件数を50%削減している。

ベルーナではコロナ禍の巣ごもり需要によるEC消費増加でECサイトへの問い合わせ件数が増加、顧客への返答に時間がかかるといった課題を抱えていた。

顧客がほしい情報を得ることができず、直接メールなどで問い合わせが寄せられていたことから、FAQシステムを導入。顧客から寄せられるよくある質問と回答をFAQページに集約して、検索しやすいようにした。

ベルーナが、カスタマーサポートセンターの運用改善で、コロナ禍より激増したECサイト「ベルーナオンラインストア」の問い合わせ件数を50%削減している
FAQページのイメージ

FAQページには入力された言葉から検索者が何を知りたいかの意図を予測し、その意図に合致する回答をすばやく検索する「意図予測検索」を搭載。従来は正確なキーワードを入力しなければそれに適した情報を見つけられなかったが、検索意図から検索者が求める情報を提示できるようになったという。

これにより、問い合わせ件数は50%減少、顧客へ返答するまでの時間も従来の半分に短縮した。

ベルーナが、カスタマーサポートセンターの運用改善で、コロナ禍より激増したECサイト「ベルーナオンラインストア」の問い合わせ件数を50%削減している
FAQシステムの仕組み

ベルーナはこの仕組みを、Helpfeelが提供しているFAQ検索システム「Helpfeel(ヘルプフィール)」を導入して実現した。

松原 沙甫

「ZOZOTOWN」で試験導入する「ゆっくり配送」とは? 発送までのリードタイム延長でZOZOポイント付与

2 years ago

ZOZOは4月2日、ファッションECモール「ZOZOTOWN」に通常配送よりも長い発送期間を選択できる「ゆっくり配送」を試験導入する。期間は4月22日まで。

「ゆっくり配送」を選択した消費者には、「ZOZOTOWN」の買い物に利用できるZOZOポイントを付与する。

「ゆっくり配送」は、配送までのリードタイムを広くすることで複数の注文を1つにまとめ、配送コストの低減や物流業務の平準化などにつなげる施策。今回の試験導入では、商品注文日の5日後から10日後までに発送する。注文から発送までのリードタイムが通常配送よりも最大6日長くなる。

ZOZOは4月2日、ファッションECモール「ZOZOTOWN」に通常配送よりも長い発送期間を選択できる「ゆっくり配送」を試験導入
「ゆっくり配送」の選択イメージ

利用顧客には特典として、「ZOZOTOWN」での買い物に使用できるZOZOポイントを10ポイント付与する。

複数回に分けて受注した商品を1つの注文にまとめて配送する「注文のおまとめ」の促進による配送件数の削減、業務の繁閑に応じた発送作業の分散による配送の効率化などの効果を見込む。

今後は配送までのリードタイムを活用して、自動車による貨物輸送を、鉄道や船舶など環境負荷の少ない輸送手段に転換するモーダルシフトの実施なども検討していく。

ZOZOは2023年9月、「ZOZOTOWN」で注文した商品の受け取り方法の初期設定を「置き配」に変更するなど、配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量の低減に取り組んできた。

働き方改革関連法が2024年4月から物流業界に適用され、トラックドライバーの拘束時間に上限規制が導入される。それに伴い、ドライバーの人手不足と物流業務における需要への対応が懸念されている「物流2024年問題」について、今後も対応していく。

松原 沙甫

「au PAY マーケット」の方針とは?/インターファクトリーの「ebisumart」が「楽天ポイント(オンライン)」と連携【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years ago
2024年3月22日~2024年3月28日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. KDDIグループの通販モール「au PAY マーケット」の方針、尾﨑社長「au経済圏、Pontaを軸にもう一度ECの在り方を検討する」

    KDDIグループのECモール「au PAY マーケット」のアワード「BEST SHOP AWARD 2023」の1位は「お酒のビッグボス」、2位は「リカーBOSS」

    2024/3/26
  2. インターファクトリーの「ebisumart」、「楽天ポイント(オンライン)」と連携

    「ebisumart」を利用しているEC事業者は、「楽天ポイント(オンライン)」を導入すると、自社ECサイトで「楽天ポイント」の進呈が可能になる

    2024/3/22
  3. Amazon、700万点以上の模倣品を突き止めて押収、悪質業者による70万件以上の新規出品アカウントの開設を事前に阻止

    Amazonは2023年、模倣品や詐欺、その他の不正行為対策に12億ドル以上を投資したという

    2024/3/27
  4. アマゾンの「新生活SALE FINAL」は3/29(金)9時から開始。家具・家電セールやポイント還元キャンペーンを実施

    セール期間は3月29日(金)9時00分~4月1日(月)23時59分。最大5000ポイント還元キャンペーンやクーポン特集なども実施する

    2024/3/26
     
  5. ECサイトの最終画面における契約事項表示義務違反+No.1表示の誇大広告で健康食品EC会社に業務停止処分

    2022年6月1日施行の改正特定商取引法では、「申し込み直前の画面に注文内容を表示」「注文内容や契約の申し込み手続きに関して、消費者を誤認させる表示の禁止」「申し込みの撤回や解約をさまたげる不実告知(嘘)の禁止」などを義務づけている

    2024/3/22
     
  6. 消費者が選ぶ強いブランドランキングの1位はGoogle、2位にYouTube、3位に「Amazon」。「楽天市場」は32位

    「ブランド・ジャパン」は国内で使用されているブランドを一般生活者とビジネス・パーソンが評価する日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクトで、今回調査が24回目

    2024/3/25
     
  7. 購買単価1万円超え! 順調に伸びている「ANA Mall」。ANA経済圏はどこまで広がる?【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年3月18日~3月24日のニュース

    2024/3/26
     
  8. 「リクルートポイント」が「Amazon」と連携、買い物時に1ポイント1円で利用可能に

    消費者は「Amazon.co.jp」での買い物の際、「リクルートポイント」を1ポイント1円で利用できるようになる

    2024/3/25
     
  9. ユナイテッドアローズ、次世代の新規顧客を獲得するMD施策とは?

    新たなシューズブランド「SY UNITED ARROWS」を立ち上げる。ターゲットは20代半ばの女性。ファッションテイスト軸と年齢軸を広げ、新規顧客獲得と業容拡大をめざす

    2024/3/22
     
  10. EC売上100億円をめざす「アジア太平洋地域の急成長企業ランキング」で小売部門日本2位のビルディとは

    ビルディはプロユーザーに特化した自社ECサイト「bildy.jp」を展開。2005年のサービス開始以来成長を続けているという。直近3年間で売上高は2倍に急成長、2030年には売上高100億円をめざしている

    2024/3/26
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    小林製薬の「紅麹」問題に厳しい声。事業や業界への影響+厚労省や消費者庁の対応+今後の見通しまとめ | 通販新聞ダイジェスト

    2 years ago
    「紅麹」は小林製薬の原料としてだけでなく、さまざまな食品や飲料に使われていることから波紋が広がり続けている。一連の経過と懸念をまとめる

    健康食品の健康被害が社会を揺るがしている。小林製薬が製造・販売する「紅麹(べにこうじ)」原料で重篤(じゅうとく)な腎障害が発生し、入院は100人超、2人の死者が出ている。配合製品は機能性表示食品で、同制度での安全性問題は初めて。原因は紅麹ではなく、小林製薬の原料や製造過程の問題とみられる。事件は連日TV・新聞などで大きく報じられており、政府や一部の業界団体も対応を急ぐ。過去最大級の健康被害の発生を受け、市場の冷え込みや規制強化が懸念される。

    「紅麹」騒動、社内外に多大な打撃

    小林製薬は、「紅麹コレステヘルプ」など紅麹配合製品を通販や店頭で販売。3月22日、健康被害の発生を受けて5製品の販売中止と回収を発表した。

    小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」
    小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」

    回収対象は、2021年4月から今年2月に販売された累計106万個。年間約6億円を売り上げていた(2023年実績)売上構成は、店頭が約6割、通販が約3割30万個の回収を想定し、回収費用は18億円を見込む。

    健康被害は、昨年8~10月頃に販売された特定の原料ロットを含む製品で発生。むくみや尿の色が濃くなるなど腎疾患が発生し入院者数は106件(27日)に拡大した。

    労災の経験則である「ハインリッヒの法則」では、1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故があり、300件の異常があるとされる。これにならえば、被害は数百人規模にのぼるとみられる。

    食品業界全体に波紋

    原料も供給しており、供給先は52社。同社は、回収公表の前日に、消費者庁や保健所、一部の取引先などに報告。製品回収を要請したが、「紅麹」は同社原料だけでなく、豆腐ようや紹興酒、塩辛など広く食品や飲料に使用われ、着色目的の添加物として流通しており、影響が拡大した。

    小林製薬は、被害発生から、機能性表示食品の関与成分である「米紅麹ポリケチド」、有害成分である「シトリニン」の含有、異物混入、アレルギー反応などの問題を想定し検証。原因究明に時間がかかったと説明していおり、1月の症例報告から公表まで2か月かかった

    現時点で「特定の原料ロットに『未知の成分』が含まれることを確認した」とするが、原因は特定できていない。会見では、小林章浩社長が「公表に時間を要したことは申し訳ない。判断が遅いと言われればその通り」と謝罪。複数の大学と原因究明を継続し「未知の成分」と混入経路を調べるが、さらに2か月かかるとする。

    業界関係者は、「店頭の棚の欠品、原料代金の返金を申し出ても製品化した取引先は納得しない。社会的な風評もある」と業績への影響がさらに拡大するとみる。影響は原料供給先にも及ぶが、「契約の関係で開示できない」(同社)。今後の健康食品事業も「現時点で答えられない」(同)とする。紅麹製品は一旦販売を取りやめるが、「原因解明後、再販を検討」とする。

    原因は不明も、品質管理に懸念

    原因について製造上の問題を指摘する声もある。

    原料は2016年、沖縄で日本固有の紅麹の菌株を発見したグンゼから製造・販売事業を譲受した。品質管理の懸念に、小林製薬は「入室管理は徹底し、おそらく偶発的と思われる」とするか、グンゼから譲受した大阪の製造工場は、症例報告を受ける前の昨年12月のタイミングで閉鎖。1月にグループの梅丹本舗の和歌山の製造工場に設備を移設している。

    菌の培養に習熟した従業員が従事していたのかわからない」との指摘もある。

    対応の遅れに批判集まる

    事件に関係者からは、「同じ医師、複数の連絡がありながら遅れたのは重大な過失。基礎疾病がなく、特定の医師から報告がきたのは強いシグナル措置を取らないのは社会通念上もまずい」、「特定ロットの問題」などの指摘がある。

    報告を受けた厚労省、消費者庁も大臣が「誠に遺憾」と表明。対応の遅れを批判する。

    行政も対応を急ぐが安全行政を担う厚生労働省、機能性表示食品制度を所管する消費者庁が障害となっている。

    機能性表示食品7000件が“総点検”の事態に

    小林製薬は、すでに当該機能性表示食品の届出を撤回しているが、消費者庁は3月26日、自見英子大臣が小林製薬の原料を含む機能性表示食品を販売する同社、ZEROPLUSの2社に安全性根拠の再検証を要請すべての機能性表示食品(約7000件)の健康被害情報の確認を1500を超える届出者に求める

    「紅麹」成分、規制見込みは「小林製薬原料」のみ

    厚労省の所管では、食品衛生法、「指定成分等含有食品」での対応が考えられる。

    食衛法は、食中毒や異物混入を理由に製品の販売禁止(6条)を命じることができ、過去には、アマメシバ配合の健食に適用された。

    指定成分等含有食品制度は食材単位の指定のため着色目的など微量の配合も規制され、食品全体に影響が及ぶ。区別するには、同制度で検討例がない“量”の概念を踏まえた検討が必要で時間がかかる。

    品質管理の厳格化も課題がある。業界自主基準として運用される「健康食品GMP」は、対象が「錠剤・カプセル状」の食品。基準を厳格化しても一般食品に配合された紅麹原料は対象外だ。

    厚労省は、健康被害の原因について「『小林製薬原料』であり、全ての紅麹ではない。その前提で保健所に対応を依頼している」(新開発食品保健対策室)。指定成分による対応は、「1事案だけで、(紅麹の)指定は難しい」。

    食衛法は、「原因により手段が違い何を発動できるか検討中」とする。

    食衛法には、健康に関わる被害発生を受け、特定の食品の販売の暫定禁止措置(7条)もある。執行例はないが、産地、工場などピンポイントで規制できる

    厚労省による健康被害に関する措置
    厚労省による健康被害に関する措置

    業界団体は静観、風評被害に懸念

    一部の業界団体も動き始めた。日本通信販売協会(JADMA)は2018年に健康食品の健康被害をスクリーニング、集積する「体調変化対応マニュアル」を策定。会員外にもサイトで公表し、使用を推奨している。

    今回の事件に、「因果関係が明確でない段階でコメントは難しいが、紅麹全体が悪者のような報道は風評被害を招く」(万場専務)と懸念する。2003年には、美白成分である「コウジ酸」配合の化粧品をめぐり、一時、厚労省が製造中止を指示したものの、後に安全性が確認された例がある

    今後、ファンケル、サントリーウエルネスなど大手で構成するサプリメント部会で対応を協議。事件の解説と再発防止のため、セミナーの実施も検討する。

    健康食品産業協議会は「現時点でコメントできない」とするにとどめる。

    消費者団体は、現状では静観だ。集団訴訟や差止請求の対象にならないためか、「意見表明、被害者対応をすることはない」(消費者支援機構関西)、「まだ組織で話題になっていない」(消費者機構日本)とする。

    早期の原因解明を望む声が多数

    小林製薬事件を受け、同社と異なる紅麹原料を扱う企業にも問い合わせが殺到。「小林製薬のものではないと説明しても納得されない方が多く困っている」「早く原因が解明されてほしい」「小林製薬が未知の成分と言及したため、対応に苦慮している」などの声が寄せられている。

    異なる紅麹原料を使うファンケルも紅麹を含む「コレステサポート」についてサイトで声明を掲載。小林製薬の原料を使用していないことを公表している。風評被害の発生を受け、健康食品業界全体が大きなマイナス影響を受けかねない。正確な情報発信と早期の事態収拾が必要だ。

    消費者庁、機能性表示食品「総点検」の狙いとは

    自見英子消費者担当相に機能性表示食品の健康被害総点検指示について聞いた。

    自見英子消費者担当相
    自見英子消費者担当相

    ーー健康被害は、小林製薬が製造した特定の原料ロットが問題とみられている。原因をどう捉えているか。

    厚生労働省と連携しつつ調査中。現時点で特定の原因を言える段階にない。

    ーー同社以外の紅麹原料に風評被害が出ている。これについてどう考えている。

    現在は情報収集する段階。当庁は紅麹ではなく、機能性表示食品制度を所管するので、総点検を指示した。

    ーー紅麹は、一般食品にも使われている。機能性表示食品のみ点検するのは消費者も不安だ。

    小林製薬と密に連絡を取っている最中。原料供給先は52社と把握しているが、紅麹の添加物使用でも影響があるかなどを情報収集している。情報を整理して消費者に伝えたい。

    機能性表示食品の制度自体が問われる

    ーー制度の信頼が揺らいでいる点の受け止めは。

    安全性に疑念を抱かせる深刻な事案。製品との因果関係は確定していないが、総点検を踏まえ、制度全体の検証を行う必要がある

    ーー総点検の方法・期限は。

    詰めている。機能性表示食品は限定された方への処方ではなく、恒常的に、過剰に摂取するおそれがある。その意味で健康被害発生の影響も大きく、急速な拡大のおそれがある。健康被害情報の収集・評価、行政への報告体制の実施状況の提出を求める

    ※以下は会見後、消費者庁の依田学審議官(食品担当)への囲み取材で聞いた。

    ーー機能性表示食品のみ総点検するのはおかしい。

    おかしくない。食品衛生法上の措置とヘルスクレームの制度は諸外国も別の切り口で行う。一般食品が大丈夫かは食衛法の範ちゅう。制度上、異なるものと整理されている。

    ーー総点検の根拠は。

    制度は安全性・機能性の根拠届出が要件。なければ要件を満たさないため食品表示法違反になる。このため安全性の根拠があるか確認している。

    焦点はあくまで機能性関与成分

    ーー紅麹全体ではなく小林製薬の原料の問題か。

    制度を所管する当庁として機能性関与成分その観点から調べている。原料の紅麹がどうかについて関心はない。それは厚労省が検討している。

    ーー小林製薬の原料供給先は把握している。

    厚労省所管の保健所が確認中。

    ーー消費者庁所掌の消費者安全法を使えば、供給先を把握でき、製品名の公表、注意喚起もできる。運用をどう考えている。

    同法は基本的に関係行政機関などの通知を受けて運用を判断する。厚労省に問い合わせをしているところ。

    ーー両省庁の役割分担は。

    当庁の所管は機能性表示食品、表示制度上の適切性を確認している。食品安全・衛生は厚労省がみている。

    ーー4月に食品基準行政が厚労省から消費者庁に移管する。事件の影響はないか。

    健康食品の被害情報は(移管する)基準審査課、食衛法の監視権限は引き続き厚労省の監視安全課が保健所を通じて行うが連携してやることになると思う。移管したら知らないということはない。

    ーー会見で厳正な処分と言及した。

    安全性の根拠がなければ追及を念頭に置いていたが、会見直前に届出撤回を申し出た。再検証は依頼ベースで食表法に基づく指示ではない撤回の意志は、根拠を挙証できない宣言と受け止めている

    健康イメージで広がっていた「紅麹」、小林製薬は機能性表示食品として展開

    「紅麹」は、日本で伝統的に食経験がある。健康食品のほか、色素として一般食品にも広く使われている。「紅麹」と表示することで“健康イメージ”や「添加物未使用」を訴求できるため広がった

    小林製薬が製造する紅麹は、有害成分とされる「シトリニン」を含まず、中国や台湾の紅麹と違う特徴があると学会発表している(2020年)。「米紅麹ポリケチド(成分名・モナコリンK)」を含む機能性表示食品として販売していた。

    米国では、「ロバスタチン」の成分名で医薬品に使用されている。一方、欧州では、「シトリニン」が腎疾患を引き起こすことから欧州食品安全機関(EFSA)が2020年に規格基準を厳格化。サプリメントにおける「シトリニン」の残留基準を、従前の20分の1である1キログラムあたり2ミリグラムまで引き下げた

    販売を即停止しなかったことに厳しい指摘

    ただ、紅麹に含まれるすべての成分が判明しているわけではない。小林製薬は、会見で分析により「振り返れば当時は、未知の成分が混入する想定はできていなかった」としたが、医薬品のような純品でない食品は、そもそも「未知の成分」が含まれている可能性が高い。

    会見で従来行っていなかった多面的な分析で、「未知の成分」が判明したと説明。分析は機能性成分や有害成分を確認できる手法に焦点を当てがちだが、特定成分中心の分析で「未知の成分」の発見は遅れた。

    「シトリニン」による腎疾患も知られていた。「予備能のある腎臓は症状がでにくい。むくみや尿の色が濃くなる自覚がある場合、症状が重い方が多い原因究明前にまず販売を止める対応が必要だった」と、厚労省OBは対応の遅れを指摘する。

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    ゴルフダイジェスト・オンライン、LINE施策を本格展開。パーソナライズしたAIレコメンド配信でROASが4倍に

    2 years ago

    ゴルフEC大手のゴルフダイジェスト・オンラインは、ECサイト上の購買率アップを目的にLINE公式アカウントを本格運用、ROAS(広告費用対効果)の向上に成功している。

    AI(人工知能)を活用して顧客の興味関心を分析したパーソナライズ配信に取り組んでおり、通常配信と比べてROASは4倍になっている。

    ゴルフダイジェスト・オンラインの自社ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
    ゴルフダイジェスト・オンラインの自社ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

    ゴルフはコロナ禍中に「三密」を避けながら楽しめるレジャーとして注目が高まった。現在はビギナー層との接点強化、これまでに獲得した顧客との関係維持の重要性を踏まえ、新たな顧客コミュニケーション手段としてLINE公式アカウントの本格運用に乗り出した。

    AI技術とこれまでの顧客の購買データを活用してユーザーの好みや関心事を分析し、LINE公式アカウントでパーソナライズされた最適なレコメンドメッセージを配信している。顧客配信強化の取り組みによる主な成果は次の通り。

    • AIを活用したレコメンド配信が、通常配信と比べてROAS4倍
      ①セール開催時のリマインドで、LINE公式アカウントからAIを活用したレコメンド配信を行い、②セール開始直後の配信に反応したユーザーに対して、セール終了前にAIエンジンによる商品のレコメンド配信を行った――ところ、購買数、購買金額ともに有意な数値で効果が見られた。
    • メルマガと比べてLINE経由の初回購入数は3.5倍、獲得効率は2.5倍
      ゴルフダイジェスト・オンラインではメルマガとLINEの双方で配信している。LINEの本格運用を開始した2023年7月以降の期間における、LINE経由の初回購入数は、メルマガと比べて2.5倍となっている。初回購入の獲得効率は同3.5倍。
    • 1年以上未購入だった会員登録者1500人以上が初回購入に踏み切る
      2022年以前にLINE公式アカウントに友だち登録し、ショップでの購買行動がなかった会員登録者に対して、Micoworksが提供するマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を活用して配信したところ、複数回の配信で1500人以上の会員が商品を初回購入した。2019年以前に登録を行った会員においても、100人以上が初回購入している。

    LINE公式アカウントの運用では「ミコクラウド」の機能の1つ「レコメンデーションメッセージ for LINE公式アカウント powered by CRITEO」を活用している。

    MicoworksとCRITEOが協業で「レコメンデーションメッセージ for LINE公式アカウント powered by CRITEO」を技術開発し、事業者に機能を提供している
    MicoworksとCRITEOが協業で「レコメンデーションメッセージ for LINE公式アカウント powered by CRITEO」を技術開発し、事業者に機能を提供している
    高野 真維

    アフィリエイト広告の表示で景表法違反、東京都が健食通販・ECの2社に措置命令

    2 years ago

    SNS上のバナー広告から遷移したアフィリエイトサイトで広告していた痩身効果をうたった表示が景品表示法に違反するとして東京都は3月27日、通販事業者2社に対して措置命令を行ったと発表した。

    消費者庁が2022年に改正した「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」では、「アフィリエイトプログラムを利用した広告についても、広告主がその表示内容の決定に関与している場合(アフィリエイターに表示内容の決定を委ねている場合を含む)には、景品表示法上は、広告主が行った表示とされる」と規定している。アフィリエイトサイトの表示であっても、表示に景品表示法違反が認められる場合は広告主がその責任を問われる。今回の措置命令はこのことが当てはまる事例となった。

    措置命令を受けた事業者は健康食品ECのヘルスアップとニコリオ。

    東京都は、ヘルスアップが複数のアフィリエイトサイトで機能性表示食品のサプリメント「シボローカ」を、「誰でも食事制限や運動をすることなく、短期間で容易に顕著な痩身効果を得られるかのように示す表示を行っていた」と指摘。景品表示法違反と認定した。

    「シボローカ」のアフィリエイトサイトでの表示例(画像は東京都公表の報道発表資料から編集部がキャプチャ)
    「シボローカ」のアフィリエイトサイトでの表示例(画像は東京都公表の報道発表資料から編集部がキャプチャ)

    ヘルスアップはこのほか、複数のアフィリエイトサイトで、「シボローカ」について国が痩身効果を認めたかのように示す表示を行っていたが、実際には国が認めた事実はなかったという。

    「シボローカ」の販売に当たってあたかも国が効果を認めているかのように表示していた(画像は東京都公表の報道発表資料から編集部がキャプチャ)
    「シボローカ」の販売に当たってあたかも国が効果を認めているかのように表示していた(画像は東京都公表の報道発表資料から編集部がキャプチャ)

    ニコリオは販売する機能性表示食品のサプリメント「フラボス」を、アフィリエイトサイトにおいて、「食事制限や運動をすることなく、容易に顕著な腹部の痩身効果を得られるかのように示す表示を行っていた」と東京都は判断し、景品表示法違反と見なした。

    「フラボス」のアフィリエイトサイトでの表示例(画像は東京都公表の報道発表資料から編集部がキャプチャ)
     「フラボス」のアフィリエイトサイトでの表示例(画像は東京都公表の報道発表資料から編集部がキャプチャ)

    東京都知事は2社に対して、景表法の規定に基づき、表示の裏付けとなる合理的根拠を示す資料の提出を求めた。2社は書面をそれぞれ提出したが、いずれも合理的な根拠とは認められなかったという。

    なお、ニコリオは同日、自社のWebサイトで「東京都からの措置命令に対する取消訴訟の提起及び執行停止の申立について」と題して見解を発表。「お客様をはじめとする関係者の皆様には、ご迷惑とご心配をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。しかしながら、今回の東京都の事実認定には承服し難く、本措置命令に対して取消訴訟の提起及び執行停止の申立の準備を行うことといたしました」としている。

    措置命令に関する補足

    • 東京都の調査に対して、ヘルスアップは「調査対象のアフィリエイト広告は自社・広告代理店とも関与しておらず、第三者のいたずらや迷惑行為の可能性がある」と回答し、自らの表示責任を一貫して否定していた。東京都が関与した広告代理店を特定し、調査したことで、ヘルスアップの回答が虚偽であることが判明した。
    • ニコリオは今回で2回目の措置命令となる。1回目は「Lakubi(ラクビ)」と称するダイエットサプリメントの表示について、埼玉県から2020年に措置命令を受けた。

    上述の通り、たとえ広告主が広告の内容を把握していない場合であっても、基本的には広告主である販売者が表示の責任を負う。2社への措置命令を踏まえ、東京都は事業者に対して「自社の広告が届出表示から逸脱していないか、改めて確認をしてほしい」と呼びかけている。

    なお、広告主が「アフィリエイターやアフィリエイトプロバイダに表示内容を丸投げ」した場合でも、アフィリエイトプログラムを利用した広告主による広告と認められる実態があるものと見なされるため、景品表示法上の責任は問われる。
    アフィリエイト広告のイメージ図(画像は東京都の措置命令リリースから編集部がキャプチャ)
    アフィリエイト広告のイメージ図(画像は東京都の措置命令リリースから編集部がキャプチャ)

    消費者に対しては、「特段の運動や食事制限をすることなく、短期間で容易に痩身効果が得られる」という趣旨の表示には注意を呼びかけている。

    消費者に対して誇大広告の表示に注意を呼びかける動画(動画は東京都公式YouTubeアカウントの配信動画から編集部が追加)

    東京都は2023年7月、不当なインターネット上の広告を調査するための専門的知識を有する助言員チーム「東京デジタルCATS」を発足。インターネット上の不当な広告への注記喚起を促すため、SNSやデジタルサイネージなどさまざまな媒体を活用し、東京都知事のメッセージ動画や啓発動画の配信、イベントでのパネル展示など、継続的な情報発信を行ってきた。

    今回の措置命令においては、助言員チームによる専門助言をのべ12回実施。SNS広告への調査方法などについて知見を集めた。東京都によると、その結果、迅速な処分につなげることができたという。

    ネット広告の不当表示対応を強化する東京都が「東京デジタルCATS」発足、小池都知事「悪質事業者への対策のギアを一段と上げる」

    東京都は不当なインターネット上の広告を調査するための助言員チームを発足。助言員のアフィリエイト協議会・笠井代表理事やECネットワーク・原田理事のコメントをまとめた
    高野 真維2023/7/31 7:3012100
    高野 真維

    センサータワー、data.aiを買収

    2 years ago

    モバイルアプリ分析のセンサータワーが、競合のdata.aiを買収した。

    Sensor Towerがマーケットインテリジェンスのdata.aiを買収
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000100064.html

    両社の状況については、次の記事が詳しい。

    App analytics firm Sensor Tower acquires rival Data.ai and is cutting staff
    https://techcrunch.com/2024/03/18/app-analytics-firm-sensor-tower-acquires-rival-data-ai/

    noreply@blogger.com (Kenji)

    スカパーJSATと伊藤忠、「株式会社スカパー・ピクチャーズ」を設立。日本アニメのグッズなどを海外展開

    2 years ago

    スカパーJSATと伊藤忠商事は4月1日、アニメを中心とした映像コンテンツの企画・製作投資・販売、周辺事業を手がける「株式会社スカパー・ピクチャーズ」を設立する。

    スカパー・ピクチャーズの事業は、スカパーJSATのメディア事業部門における次期主要戦略の1つとして構想。スカパーJSAT自らが新作を生み出して作品を育成、作品ライフサイクルを長期化させるIPホルダーとなる戦略を掲げており、現在4つのアニメ作品を製作している。

    伊藤忠商事が出資する合弁会社を立ち上げることで、伊藤忠グループの国内外販売網を活用した権利運用力を生かし、事業成長と周辺事業の戦略的拡大を進める。今後数年で10作品以上のアニメ製作を企画から立ち上げ、国内外に展開していくことをめざす。

    伊藤忠商事は2021年、アニメ・キャラクターのライセンス事業を手がけるRights & Brands Asia Ltd.を香港に設立。アジア圏向けの映像配信や商品化を進めてきた。スカイ・ピクチャーズへの出資を通じてアニメ事業に参入。伊藤忠グループのアパレル・食品・小売・流通にて新会社が投資した作品の商品化に着手するとしている。

    スカパーJSATと伊藤忠商事は4月1日、アニメを中心とした映像コンテンツの企画・製作投資・販売、周辺事業を手がける「株式会社スカパー・ピクチャーズ」を設立
    事業スキームについて

    伊藤忠商事によると、日本のアニメ市場は世界的な人気を背景に海外売上が拡大。2022年の市場規模は2兆9277億円と10年間で約2倍に成長しているという。映像コンテンツの海外配信は世界規模で増加しているものの、キャラクターグッズなどの関連商品の展開が未成熟となっており、今後の拡大が期待できるとしている。

    松原 沙甫

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