13 years 4ヶ月 ago
企業サイトでは、ウェブサイトの制作を制作会社に外注しているケースは多いと思います。
制作会社の多くはサービス内容に「SEO」を含んでおり、
リニューアル、新規構築、運営等する際にはSEOを意識すると謳っているところが多いです。
私が知っている制作会社さんの中にも非常にSEOに詳しく、
SEO会社とは異なるアプローチでSEOを成功させているところや、
SEO会社とうまく協力してSEOに強いサイトを作ってくれるところがあります。
一方で、SEOができると謳いながら、それに対して疑問視せざるを得ない制作会社もあります。
そのような制作会社とパートナーとしてやっていく際にSEOの観点で気をつけるべきことを今回は書きたいと思います。
私がコンサルさせて頂いているサイトのいくつかは、
プロダクトごとに制作会社が異なっており、そのSEO知識レベルがまちまちということがあります。
SEOに詳しいところほど、SEO事業者の意見を聞き入れて頂けることが多く、
逆にSEOに詳しくないなと感じる制作会社さんほど、我々の要望を聞き入れていただけないことが多いです。
SEOに強くないと感じる制作会社さんには2種類あると思います。
①SEOがそもそも必要ないと考えている会社
②SEOをなんらかの理由で(たいていは面倒という理由)取り入れない会社
特に②には、SEOもサービス内容に含みながら実際サイトができてみると
ほとんど反映されていないというケースも見られます。
このような会社とどうつきあえば良いか考えてみたいと思います。
①SEOをそもそも必要ないと考えている会社
最近でこそ少なくなったものの、やはり少数ながら聞くことがあります。
SEOをどこまでやるか?というラインは別として確かにどう考えても社名やサービス名、プロダクト名でしか検索されない、
SEOを特段考えなくても良いサイトはあると思いますが、
通常サイトでこのような発言をされる制作会社さんもときおりみられます。
特にFlashのみでサイトを組み上げることを得意とされる方は時々このようにおっしゃいます。
私は100%どのサイトもSEOが必要だとは思っていませんが、
社名やサービス名による指名検索以外で流入を確保する必要があるサイトは
「どうやって流入を確保できるのか?」
を必ず確認する必要があると思います。
非常にデザインにすぐれたサイトを作ったとしても、
誰も訪れなければ本末転倒です。
よくあるのが、メーカーサイトで製品専用のコンテンツを作ったけれど製品名が知られていなくて検索流入がないというパターンです。
本サイトからの導線がきちんと確保され、そこからの流入が担保できれば問題ないのですが、
そうでなければ考えものです。
広告によるプロモーションと連動させて確保することが固まっていれば問題ないと思いますが、
そのような計画がない場合は、人はこないけれどとにかく豪華で自己満足なサイトができてしまう可能性があります。
そのサイトの目的を認識したうえで、その目的を達成するためには、
どのように流入を確保するのかを制作会社に確認すべきでしょう。
「それは、御社が考えることです」
というような回答が来た場合は考えものです。
とは言え、このパターンは非常に少数だと思いますが。(私自身年1回程度しかこの問題には当たりません)
なお、サービス名、製品名等でそもそもあがらないというのでは論外ですので
titleの調整や本体サイトからのリンクの確保等は必ず行ってもらいましょう。
②SEOをなんらかの理由で(たいていは面倒という理由)取り入れない会社
ふたをあけたらまったく検索エンジンに最適化されていないサイトができあがっていたというパターンです。
これは、サイト構造の問題のときもあればコーディングの問題のときもあります。
サイト構造に問題がある場合の多くは1社の制作会社がそのサイトを構築している場合でしょう。
もういまや、ほぼそんな会社はないでしょうが、論理と物理が一致しない構造にしてしまったり、
サイト内リンクが不自然だったり、コンテンツがカニバリゼーションを起こしたりと
基本的なサイト構造をおさえられていないとSEO上も非常に不利益を被ります。
また、コーディングにおいては(たいていの場合は良かれと思って)キーワードスタッフィング(詰め込み)をしてしまったり、
隠しテキストになっていたり、見出したグを多用してしまったりということがあります。
この場合スパムとなり、サイト全体に悪影響を及ぼしてしまう可能性すらあり、非常に危険です。
これらの不都合を防ぐには、制作会社と
最低限やるべきこと
と
絶対にやってはいけないこと
を握っておく必要があります。
最低限やるべきことについては、特にサイト構造の部分です。
SEOを考慮してキーワードを選定したうえでコンテンツの構成を決めると思います。
ここで、サイトマップ(ディレクトリ構造含む)を必ず確認して構築する必要があります。
サイトマップがただのリンクのつながりになってしまっている場合もありますので、
必ずディレクトリの階層構造まで確認すべきです。
その他、例えばウェブ標準で記述するとか、指定したキーワードをtitileに含むとか、
最低限やるべきことというのは各社それぞれ違いがあると思いますが、
どのような場合でも文書化してルールを作っておくべきです。
絶対にやってはいけないこと
はもっとシビアだと思います。
禁止事項を一覧化するというのは実は非常に困難ではありますが、
スパム行為の禁止と、無意識でスパムになってしまうようなこと、
例えばキーワードが入った見出しタグを多用してしまう等について
可能な限り禁止事項として握っておくべきだと思います。
このやるべきことと禁止事項については、
レギュレーションとして文書にしておくほうが安全でしょう。
このような場合は、発注者側、つまりウェブマスター側がSEOについてきちんとディレクションできるかどうかが鍵です。
文書化したうえで、きちんとした指示を出せるように知識をつけておくことが必要です。
できれば、
「本当は自分でSEOを意識したサイトを作ることができるけれど、工数の関係で外部に出している」
くらいにSEOを意識した構造整理であったり、コーディングができるようになると良いと思います。
そしてその知識を生かして制作会社を教育していく必要があるでしょう。
制作を丸投げしてしまって、蓋を開けたら、、、、みたいなことがないように
サイトマップの確認、テンプレートの確認、サンプルコーディングの確認くらいは行っておきたいものです。
サイトが完成して、さあここからさらに良くしよう!となるか、
マイナス部分を修正しよう!となるかでSEOが成功するまでの時間はだいぶ変わってしまいます。
時間をかけて制作を行っていくわけですが、その時点で最低限のことは完了し、絶対してはいけないことは行っていないという状態を作っておくことは必須だと思います。
※このような制作会社はほんの一握りであり、ほとんどの制作会社はSEOをきちんと理解して、SEOを考慮したサイト(SEOを以降よりかけやすいサイトであったり、内的は完璧にできあがっているサイトだったり)を作ってくれるのでご安心ください
ただし、残念ながらごく一部の制作会社さんで実際にこのような事例が起こっているので、敢えて今回書かせて頂いています
※制作会社の方とのやりとりで定期チェックをしたほうが良いということを書きましたが、これはSEOにおいても外注する際には必要な部分だと思います
13 years 4ヶ月 ago
13 years 5ヶ月 ago
このたび、9/22(土)にベルサール神田イベントホールで行われる、
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」
に出演させて頂くことになりました。
「インハウスSEO」という言葉と弊社のSEOが結びつかない方も多いかと思いますが、
SEOをアウトソースする場合でも、例えば指示書の反映であったり、PDCA含め最終的な戦略決定であったり、発注者側が担う部分は少なくありません。
そしてもその部分はまぎれもなく「インハウス」だと思います。
そういった意味で、私としてもインハウスとは無縁だとは考えていませんので
何卒ご容赦ください(笑)
今回は私のような事業者の立場からインハウスSEOに少しでもお役に立てるような情報をアウトプットさせて頂ければと思っております。
詳細はCSS Niteのウェブサイトをご覧ください。
お申し込みも是非こちらからお願いいたします。
http://lp24.cssnite.jp/
13 years 5ヶ月 ago
こういう話題は何回か書いてしまっているかもしれませんが、
最近特に考えることが多いので改めて。
SEO業者等でSEOコンサルタントになったり、
ウェブを運営している企業でインハウスのSEO担当になったりする際に
必須となる知識は何でしょうか?
SEOを行ううえでは、知識は広くあったほうが有利だと思います。
マーケティング全般の知識だったり、デザインの知識、システムやインフラの知識など、
それも深ければ深いほうが良いでしょう。
弊社でもトップレベルのコンサルタントは知識が非常に広いです。
ただ、“必須”という意味では次の3点かなと思います。
1,目標を様々な要素にブレイクダウンしてKPI設定できること
2,ウェブがどうやって作られているか知っていること
3,調整力・交渉力があること
1,目標を様々な要素にブレイクダウンしてKPI設定できること
通常ウェブサイトの目標は「売上高」だったり「申し込み数」だったり、
ときには「訪問者数」だったり「PV」だったりします。
これらを、分解していくことで結局どういうワードでどのくらい流入させれば良いのか?
そのためには、何位くらいにしなければいけないのか?
が見えてきます。
これができないと本来のSEOの目的が達成できず、SEOが目的となってしまいがちです。
SEOは手段であって目的ではありませんので、本来の「目標」をきちんと把握し、SEOのコア部分とも言える「順位」にまで落としてくることが必要です。
無論テールキーワードで何万ワードと対策する場合などは、一つ一つのキーワードに対して順位目標を個別に設計する必要がない場合もあります。
ただ、それでもグルーピングしたものの大枠のもKPIは立てておかないとそもそも途中でPDCAが回せないと言った自体に陥ると思います。
2,ウェブがどうやって作られているか知っていること
ウェブサイトを構成する要素を把握して、それらがどういう関係性で組み合わさりサイトが出来上がっているかを知っておくことは必須です。
この知識がないと、絶対にSEOはできません。「SEOをやる」という場合、最悪「1」は人にやってもらうことはできるかもしれませんが、「2」が分からないようだと何もできません。
ウェブサイトに対する知識は絶対必要なものです。
私個人としてはここはもう一歩踏み込んで、これらを理解し小規模なものなら「自分で作れる」必要があると思います。
私の私見かもしれませんが、優秀なSEOコンサルタントの方、インハウスSEOの担当の方は、
ウェブ制作畑出身者、(個人企業問わず)ウェブマスター出身者、アフィリエイター出身者
が多いように思います。
(当然例外的に別の畑出身の超優秀なSEO屋の方々もいらっしゃいます。
ただ、そういう方はSEO発で最終的にウェブマスターくらいすぐできてしまう知識を後から身につけた方がほとんどだと思います。)
これは、「ウェブサイトを作ったことがある」「ウェブサイトを運営したことがある」「自分のウェブサイトにSEOをかけたことがある」という自信とリアリティによるものだと思います。
程度は違えど、ウェブサイトを作ったことがないSEOコンサルタント、実際にウェブサイトに“自分自身の手で”SEOをかけたことがないSEOコンサルタントはリアリティに欠けてしまう部分がある気がします。
また、SEO業者のコンサルタントの場合でもインハウスで社内にコンサルする立場でも実際に話す相手がウェブマスターだと共通の言葉で話しにくいということもあるのかもしれません。
私は良く「SEOを知っていることと、SEOができることは違う」と話をするのですが、
コンサルタントであれば「SEOができる」人にコンサルして欲しいというのは皆同じではないでしょうか?
少なくとも基本的なSEOが書けるレベルでないと自分自身も業務がスムーズに進まないと思いますし、やはりできればまるっと一つ、簡単なサイトを作れるレベルの能力は欲しいところです。
なお、これは技術の相談に乗るコンサルタントのことなので例えば「営業担当」などはここまでできる必要はないと思います。そこまでできる営業担当はSEO営業としては最強だとは思いますが(笑)
3,調整力・交渉力があること
特にインハウスでやられる方かもしれませんが、関係各所への調整や交渉というのが多くなるのがSEOです。
私がコンサルしているお客様でも、部門ごとにウェブマスターが存在し、部門ごとに制作会社が異なるという会社があります。
レギュレーションひとつ通すのも調整力、交渉力が必要ですしサイト内リンクの張り方もそうです。
ダイナミックページなどで情報システム部門が絡めばもっと大変でしょうし、コンテンツ内容を巡っては法務担当者と調整が必要なことがあるかもしれません。
その場合は、なぜそれが必要なのか?それがうまく行ったらどうなるのか?
を伝えて協力をしてもらうよりありません。
“日頃の人間関係”という超アナログなものが重要になることもあるかもしれませんが、
いずれにしても関係する部門や人にネゴれる力はSEOをやるうえで非常に重要なことは間違いありません。
この他のことは別の人に任せるということでも良いと思いますが、
少なくとも「SEOコンサル」と呼ばれたり「インハウスSEO担当」と呼ばれる人は、
このあたりはおさえたいところです。
繰り返しになりますが、ここから周辺の知識を持っていればいるほどバリューは高まります。
また、そのサイトに関する“業界”の知識も非常に重要ですので、そこは勘違いしないで頂きたいと思います。
ということで今回の話は半分社内(というか部署内)に発したメッセージでもあります。
この考えに則って鍛えていきますので覚悟してください。
そして、弊社お客様はコンサルタントのさらなる成長に御期待ください!
13 years 5ヶ月 ago
中国、百度のSEO事情その2です。
今回は、具体的に中国で行われている施策、行うべき施策の一部について記述したいと思います。
より詳細な内容をお知りになりたい方は直接お問合わせください。
基本的なSEOの手法、対策方法はGoogleと大差ないことは、前回書かせて頂きました。
サイト内の最適化とリンクビルンディング。
そしてその前にあるキーワード選定。
ここについては、同じです。
このあたり、それぞれについて方法論をまとめてみます。
[キーワード選定]
ビッグキーワードからテールキーワードまで網羅するパターンが多い
前回書いた通り、百度ではビッグワードではトップページのオーガニック検索枠が極端に少なくなっています。
そのため、非常に難易度は高いですが大手企業中心にビッグワード対策は行われてます。
そして、ほとんどのSEO対策しているサイトはビッグワードに留まらず、サイト内でできるワードを極力行うようにしています。
特に日本と若干異なる(というよりも強く重要視している)部分が2点ほど。
まずは、中国特有の、「●●はどう?」のような感じの文章で検索するものへの対応。
中国は日本と異なり、複合語という概念がなく、(「東京 ホテル」のように単語間にスペースが入らない。この場合は「東京のホテルはどこに泊まれば良い?」みたいな感じになるらしいです。;違っていたらすいません。。私自身は中国語が分からないもので。。)文章形式で検索されることが多いようです。
そのため、それらの文章をキーフレーズとして設定するケースが多いようです。
もう一点あるのが、「評判」「風評」への対応です。
日本でも「●● 評判」のほか「●● ブラック」「●● 倒産」とか評判、風評フレーズというのがあると思いますが、中国はこのようなフレーズの検索が多いようで、ここへの対応をしている起用は多いようです。
中にはソーシャルで、企業やサービスについてどう語られているか?(特にどう質問されているか?)を調査して対象キーフレーズに設定することもあるようです。
なお、疑問系で検索されても、セマンティックな検索が返るわけではなく、疑問系の文章に入っている単語にマッチしたものが出てくる形ですので、そこはGoogleより優れている!と言ったわけではありません。
このように、とにかく日本と検索されるキーフレーズがだいぶ異なりますので、文化と言語が分かった人がキーフレーズを選定することは必須と思われます。
[内的施策]
Google対策と基本的には変わらない
一点あるとすると、[キーワード]のところで触れた通り、対象とするキーワードが多岐に渡ることが多いため、日本以上に「サイト構造」に気を配っている印象がありました。
(日本でも大規模なサイトで、テールワード網羅型のSEOを行う場合は当然ガチガチにやるわけですが・・・)
その他は、特段変わったことはないと思います。
百度対応もGoogle対応も一緒に行っていることが多いようです。
[外的施策]
日本よりややブラックか?
あまり細かくは書けませんが、日本に比べてややブラックな手法が多いかなと思います。
日本同様にSEO会社保有サイトからリンクを張るということもあるようですし、ディレクトリ登録という概念もあります。
ここは日本と変わりません。
ただ、日本以上に自作自演の部分は多いのかなという印象です。
これは百度>Googleという優先度があることから、
対Googleでは危険かなと思うことであっても百度で効くのであれば押し切ってしまうということはあると思います。
特に日本ではやると危険な(?)ソーシャルを使った自作自演系はやや目立つように感じました。
Googleのアラートやペンギンアップデートのような、外部リンクに対するペナルティ周りが、百度はそこまできつくないものと思われます。
当然、最低限のことには注意した上でということだと思いますが。
ということで、大枠はそれほどGoogle対策と変わらないというところではあります。
ただ、やはりキーワードというのは非常にポイントになる部分だと考えられます。
日本人の感覚で適当に単語を羅列する(ないと思いますが)などすると、
検索してくるフレーズに含まれる単語を網羅できずに、
まったくビッグワード以外ではひっかからないという自体に陥らないとも限りません。
キーワード選びについては、これはどこの国でも言えることだと思いますが、
ネイティブの力を借りるべきところではないかと思います。
13 years 5ヶ月 ago
13 years 5ヶ月 ago
最近、メーカー様、メディア様問わず中国のSEOについてご質問を頂くことが多くなってきました。
ちょうど、先週中国に行く機会があり、「中国のSEOのいま」を垣間見てきましたので、
ここで少しだけ書きたいと思います。
なお、ここに書いている内容だけがすべてではないのでご了承ください。
[中国の検索エンジン事情]
中国の検索エンジンと言えば百度が有名です。
実際Googleが基本的に中国本土でのサービスを停止した結果、約80%の人が百度を利用しているようです。
一方Googleですが、中国のGoogleは今、アクセスすると、

このようになっており、検索することはできず、香港のGoogleにリンクが飛びます。
この香港経由でGoogleを利用している人も約20%弱いると言われています。
一見すると、Googleは無視して百度を重視すべきように感じますが、
中国のインタネット人口は4億5000万人と言われており、20%でも9,000万人という莫大な数字で日本のインターネット人口と同等になってしまいます。
単純に考えて、中国のGoogleユーザーは日本と同じくらいの数居るとも言えますので、簡単に無視できるものではないと思います。
ただ、やはりそれでも比重としては百度のほうが重要度が高いのは確かですので、メイン百度でGoogleも合わせて、、、という感覚のようです。
また、ローカルの検索エンジンも伸びてはきているようですので今後の動向に注意が必要です。
[百度の検索結果について]
百度の検索結果については、1ページ目がすべて広告だ。
とか、1ページ目はすべて操作されているとかいろいろなことが言われていますが、
実際は、大きくわけると次のようなものが出てくるようです。
・リスティング広告
・百度サービス(ユニバーサル含む)
・百度提携サービス
・オーガニック

ここで見ると、純粋なオーガニックは4枠と見られます。
(百度コンテンツが途切れた以降はユニバーサルを除いて、オーガニックの一つとして百度コンテンツが出ているという意見もあるようですが、ここでは百度コンテンツとして扱います。ドメインオーソリティが特別に付与されたりとか、ないとも限らないと思いますので。)
韓国のNaver同様に非常に狭き門になっています。
そのため、ビッグキーワードでのSEOは日本などよりも高いと思われますが、実際にここを狙ってSEOを行うということがなされています。
SEO会社としては、腕の見せ所と言ったところでしょうか?
[SEOの中身」
実際にSEOを行う際のステップは日本と比較的似ています。
キーワードを選定し、サイト内を最適化し、リンクビルディングを行うという手法です。
これは逆を言うと百度のアルゴリズムが比較的Googleと共通していると言えると思います。
[百度のアルゴリズム]
百度のアルゴリズムは比較的Googleに似ていると見て良さそうです。
上位表示サイトを見てみると、ややキーワードスタッフィングが効いてしまっている(効いていなくとも、ペナルティになっていない)ものがありますが、
Google同様に重要なポイントは“コンテンツ”です。
特にキーワードの関連度はGoogleと同様に重視されているようです。
さらには、サイト構造を重要視することもGoogleと似ています。
よくよく考えれば、「ユーザーのためになる良いサイトを上位表示させる」ことが検索エンジンのミッションなのですから、良いサイトの条件というのは誰が考えても大差ないでしょうから当たり前なのかもしれません。
ただ、現地の人と話をするとクリック率(CTR)と影響やドメインエイジの影響が比較的大きいとのことでした。
このあたりは私たちもより詳細に調査してみたいと思います。
次回はこのアルゴリズムに合わせた中国のSEO対策事情について触れてみたいと思います。
13 years 5ヶ月 ago
Facebookのシェアがランクに影響するのか?
という質問をもらったので、ちょっと考えてみたいと思います。
ちょうど、
the Public Returns - 続・広報の視点 検索ランキングに最も高い相関性をしめしたのはFacebookのShareという調査データ:被リンク数の相関係数を上回る結果に
というエントリーを見た、サイバーバズのCさんから質問をもらいました。
「Facebook内のリンクはクロールできないのになぜ相関関係があるのか?」
ということでしたが、ご存知の通りFacebook上から外部に向けてリンクをシェアしたとしても、
こんな感じのタグになっているので、クロールされません。
<a href="http://ameblo.jp/ca-seo/entry-11274806608.html" target="_blank" rel="nofollow nofollow" onmousedown="UntrustedLink.bootstrap($(this), "yAQFwn4Xy", event, bagof({}));">http://ameblo.jp/ca-seo/entry-11274806608.html</a>
nofollowがついているわけですね。
では、なぜこの記事のように、
「検索ランキングに最も高い相関性をしめしたのはFacebookのShare」
になったのか?です。
弊社でも常時検索ランクにおける様々な要素の相関を調査していますが、
この報告のようにFacebookやtwitterやGoogle+との相関が比較的高いことは分かっています。
twitterは他サイトの連携などで二次的に直リンクが張られることがありますし、Google+に関してはそもそもGoogleの持ち物だし、、
ということで、Facebookとの相関が高いのはなぜ?ということになるわけですが、
考えられるのは2つだと思います。
1,たまたま大きな(高い)相関がある
Facebookでのシェアが多いということは、それだけ話題になっているコンテンツであると言えます。Facebookだけで話題になるという可能性は低く、それはtwitterでもGoogle+でも話題になっている可能性が高いと思われます。
また、それだけでなくブログにそのコンテンツを引用する人もいるかもしれませんし、ニュースで取り上げられるかもしれません。
Facebookで大量にシェアされるものは一般的に人気コンテンツである可能性が強く、自然とリンクジュースが確保できるため、「たまたま大きな相関があった」ということです。
2,Facebookのシェア数をシグナルとして受け取っている
Open Site Explorerの有料版と同様に、Googleがシェア数を取得しシグナルとして使っているという可能性。
これはかつて、Googleのエリック・シュミットも認めているように、
Google会長エリック・シュミット、「ソーシャルシグナルはランキングを決める指標として役に立つ」(海外SEO情報ブログ)
ランキングに影響を及ぼしている可能性大だと言えます。
それも、誰がシェアしたかによってそのシェアの価値が変わるという可能性が高いと思われます。
オーソリティの高いサイトからリンクされるほうが効果的なのと同じですね。
すでにGoogleが認めているように、「2」の
Facebookのシェア数をシグナルとして受け取っている
ものと思われますが、それがどの程度なのかは分かりません。
「1」のケースのように、Facebookで大量にシェアされれば
その他のメディアからのリンクは増えやすいと思われるためです。
鶏と卵のような感じですが、
いずれにしても人気コンテンツであればシェアもリンクも増えやすく
ランクは上がりやすい、つまり高い相関があるということが言えると思います。
個人的には、Facebookのシェアのシグナルは、
常時一定の強さとして効果を発揮するのではなく、
QDF的な比較的短期間のランクアップに効果的なのではないかと思っております。
このあたり実際のデータが集まって、おもしろい結果が出たら「シェア」させて頂きたいと思います。
【追記】
相関関係と因果関係の話がいろいろなところで盛り上がっていますが、
前出の記事に関しては、確かに相関関係と因果関係のところがはっきりしないと思いますし、
相関関係と因果関係は別ということは確かです。当たり前ですが。
ただ、スパムでシェアを増やすのは論外ですが、良質なコンテンツを作れば自ずと シェアもリンクも増えるものと思います。
なので個人的にはこの記事の検証結果どうこうではなく、Facebookのシェアとかいいね!の数に相関関係があるというのは正しいと思います。
因果関係という意味では確かにはっきりしないですし、それはGoogleのみぞ知ることですがやるべきことは変わらないかと。
13 years 5ヶ月 ago
少し前になりますが、Googleからスマートフォンサイト構築における推奨仕様が発表になりました。
Recommendations for building smartphone-optimized websites[Google Webmaster Central Blog](英語)
Building Smartphone-Optimized Websites[Google Developers](英語)
その内容は、SMX Advanced Seattle 2012で説明があったようで、
このあたりは、鈴木謙一さんが詳しく書かれていますのでご参照ください。
スマートフォン向けサイトにはレスポンシブ・ウェブデザインを推奨、Googleが公開したスマホサイトの最適化 at #SMX Advanced Seattle 2012
また、渡辺隆広さんもブログに書かれています。
【SMX Advanced 2012】 米Google、スマートフォン最適化サイトのための推奨事項を発表 <速報>
詳細については上記をご覧いただくとして、Googleの推奨要件は、
レスポンシブウェブデザイン
とすることとしています。
レスポンシブウェブデザインとは、ウィンドウズサイズにあわせて自動的にページのデザインを最適化し同一URLで、同一HTMLを表示するやり方です。
デバイス(ブラウザサイズ)に合わせて、CSSメディアクエリでレンダリングします。
非推奨(推奨しないとは言っていない)ながら、
・ダイナミック・サービング(同一URLで別のHTMLを返す)
・モバイル用URLを使う(URLもHTMLも別のものを返す)
こともサポートはしているとGoogleは公表しています。
フィーチャーフォンのモバイルSEOでは、レスポンシブウェブデザイン(同一URL,同一HTML)、ダイナミック・サービング(同一URL、別HTML)が有利と言われていましたが、これはPCのリンクの評価がモバイルにも(程度は別として)引き継がれていたことが大きな要因と思われます。
今回も推奨されているレスポンシブウェブデザインでは、リンク評価が分散しないことで“そのサイト”の他サイトからの評価が正当に判断されるものと思われます。
そのため、あくまで同じコンテンツであることを前提としたいという思惑があるのかもしれません。
つまり、“同じコンテンツ(HTML)、同じURL”に対してリンクが張られていれば、
それはPCで見ている人であれスマートフォンで見ている人であれ、フィーチャーフォンで見ている人であれ、「そのコンテンツへの評価」であるからそこへのリンクはすべてまとめて評価すべきだと。
いうことではないかと思います。
一方で、モバイル専用のURLでモバイル専用のHTMLを返していれば、たとえアノテーションを付け加えたとしても「まったく同じコンテンツではないので別評価すべきだ」と考えているのかもしれません。
ダイナミック・サービングにしても、「URLは同じだが、コンテンツが異なるので、完全に評価を統一するのはいかがなものか、、」と考えているかもしれません。
(あくまで想像ですw)
今回Googleが推奨しているレスポンシブウェブデザインは、
単純にGoogleが誤りなく評価できるということだけでなく、
そもそもデバイスが異なっても1つの同一サイトとみなせることで、評価も高まり易いですよ。
ということなのかもしれません。
ただし、スマートフォンに求められるコンテンツとPCで求められるコンテンツが異なる場合もあると思いますし、
PCコンテンツをそのままスマートフォンに載せることで、縦に異常に長いページになることもあるでしょう。また、レスポンシブウェブデザインは重くなることもあり、3G回線などではきついことも。。。
必ずしもユーザー視点で行くとレスポンシブウェブデザインがいつもベストなわけではない(リンクがつけやすい;リンク切れにならないなどのメリットは当然ありますが)ので、
せめてレスポンシブウェブデザインと、ダイナミック・サービングくらいは同じレベルで誤りなく評価してもらえたらうれしいなと思う次第です。
なお、このリリースを受けて、
・スマホ検索が出そうですね
という人と、
・スマホ検索は当分出てこなそうですね
という人と両方の意見を聞きますが、個人的には後者なのかなと思っています。
Googleがスマホ専用サイトの判別が満足いくレベルに達していないのか、デバイスの垣根を取払いたいのかは分かりませんが。
そう考えると、スマホでしか見れないサイトというのはSEO上非常に厳しいものになると思いますので、せめてサイト名くらいではきちんとひっかかるように、PCでも閲覧できる状態にしておく必要はありそうですね。
13 years 5ヶ月 ago
前回、Googleの変動についてお伝えさせて頂きましたが、
こちらの続報です。
前回お伝えしたバグのような現象はどうやら解消されているようです。
ただ、前回バグが出た一部のキーワード、特に同一テンプレートのものが並んで居た人材系のキーワードですが、今度はもう少し後ろの順位において、前回と違うキーワードをターゲットとしたと思われるサイトが並んで居ました。
まだ落ち着いていない可能性がありますので注意が必要ですね。
さて、現状で見えて来ていることですが、
今回の変動では上位の変動が少なく、それ以降の変動が大きかった印象があります。
例えば、こちらは某ビッグキーワードの100位以内の変動データなのですが、
上位10位以内にはまったく変動がないのに対して、
10位以降で大きくランク変動しているものがあります。

こちらも別のビッグワードですが、
上位はさほど大きく動いていないものの、中位で大きく動きがあります。

まだ調査途中のため明確なことは申し上げられないのですが、
中位以降と上位で何か別のアルゴリズムが走っているのではないかと思えるほど、
いろいろなキーワードでこのような現象が見られています。
上位はオーソリティが高いため、変化の影響を受けない、“免責”的な作用があるのかもしれませんが、非常に興味深い動きだと思います。
引き続き調査し、分かったことはこちらでご報告できればと思います。
13 years 6ヶ月 ago
海の向こうでSMXが行われている最中、
Googleのランキングに大きな変動が発生しています。
弊社では、6月4日の15時頃よりやや大きな変動を検知し、
その後一旦は小康状態になったものの5日から今朝方にかけて変動が継続しておりました。
USでも同様にやや大きな変動が起こっています。
なんらかのアルゴリズム変更が行われたと思われますが、
現状で不可思議な現象が起こっております
某人材系の複合キーワードでの検索結果では
3ページ目から5ページ目まで、同じtitleをつけたサイトのトップページが並んでいます。
複合キーワードではありますが、検索ボリュームも比較的多く、難易度も高いキーフレーズです。
これらですが、IPはすべて異なりますが、
テンプレートは似通ったものです。
(HTML構造は同じで、CSSが異なる)
なんのためのサイトなのかは、ご想像にお任せします(笑)
また、異なるドメインで同一テンプレート、同一titleが並ぶパターンだけでなく、
同一ドメインのサイトが3ページ目程度から検索結果を占拠してしまうパターンも確認されています。

これも人材系のキーワードです。
このサイトがどうこうということではないのですが、サイト名が特定できないようにさせて頂きましたのでお見苦しい点はご了承ください。
固有名詞が入らないキーワードにおいて、
このような検索結果になるということは考えられないことであり、「バグ」の可能性が高いと思われます。
この他にもいくつかの複合語で、これほどではないせよ、
2ページ目、3ページ目程度から同一サイトが連続して検索結果に表示されるケースが散見されております。
6/7 13:00現在ではこれらの現象が解消されていることは確認できていませんが、
この結果が正しい結果であるとは思いにくいため、
今後もまだGoogleのランキングには変動が発生する可能性があると思われます。
ランクの変動が落ち着き、傾向が見え次第改めてこのブログでもご報告できたらと思います。
13 years 6ヶ月 ago
初心者向けの内容になると思いますので、中級以上の方は呼び飛ばしてください。
時々、「ブログってSEOに強いんですか?」と聞かれます。
「強い」「弱い」というのが主観的な気がしますので回答に困るのですが、
「弱くはないですけど、目指すものは何ですか?」
とお聞きするようにしています。
ちなみに、ここで言う「ブログ」とは、アメブロやライブドアブログ、はてなダイアリーなどの基本的に無料のブログサービスを指しています。
Word PressやMovable Typeで自分たちで独自ドメインを取って作るようなものではありません。
さて、このようなブログがSEOに強いのか弱いのか?
強い点、弱い点に分けて考えてみたいと思います。
[SEOに強い点]
○ドメインの力(オーソリティ)を利用できる
アメブロならameblo.jp/~~~となるわけですが、自分でドメインを取得するのに比べて、
もともと存在するameblo.jpというドメインの力を利用できます。
具体的にはドメインオーソリティを利用できることが考えられます。
ただ、ブログのドメインのドメインオーソリティを通常のサイトと同じように各ブログにも付与してしまうと、ブログばかりが強くなるということになってしまうため、通常サイトと同じようなドメインオーソリティの付与というのは行っていないと思います。
ドメインオーソリティが非常に高いサイトというのは、配下に作ったコンテンツにもそのオーソリティがいくらか引き継がれ、配下コンテンツもSEO的に強くなるということがありますが、ブログだとそれほど期待しないほうが良いでしょう。
○インデックスが早い
広い意味ではドメインの力ですが、ドメインが強いことからクローラーが頻繁に回ってくる可能性が高く、また新着に表示されることによってブログを作って即インデックスされるというケースが多くなります。
通常サイトの場合はサイトを作って、サイトマップを送信したり他のサイトからリンクをつけたりしないとなかなかインデックスすらされないということもあります。
ところが、大手のブログサービスであれば新しく作って1日もすればインデックスされているということは珍しくありません。
○リンクがつきやすい
興味をもたれそうな内容のエントリーを書くとかいろいろ前提条件がありますが、ブログサービスはリンクも通常サイトよりもつきやすいと言えるでしょう。
それは、「読者登録」などによって他のブログからリンクされるからです。
ただし、同一ドメイン内、同一ブログサービス内からのリンクになりますのでそれほど「外部施策」としての効果は期待できません。
○更新がしやすい
私が、ブログがSEOに強いとしたらここかなと思います。
と言っても、直接的効果ではないのですが。。
通常のウェブサイトに比べてブログであれば、記事を書けば勝手にトップページに表示されますし、他の記事ページからもリンクがつきます。
カテゴリもプルダウン等で指定して、簡単にカテゴライズできます。
通常サイトだと、コンテンツを作って、コーディングして、どこに位置させるか決めて他のページからリンクを張って、FTPでアップロードして。。
と作業がたくさん発生します。
ブログなら、書いて(カテゴリ選んで)公開して終わりです。
忙しい人でも、めんどくさがりやの人でも通常サイトに比べれば更新の手間が非常に少ないため長続きしやすいでしょうし、多くのコンテンツがアップされる可能性が高まると思います。
そうなれば、キーワードをテーマとしたコンテンツが増える可能性が高くなりますし、コンテンツボリュームそのものが増えるためSEO効果が高まりやすくなると言えるでしょう。
このブログの性質を利用して、
・まずブログで更新
・そのブログ記事を本サイトに転用
してアフィリエイトしましょう。みたいなことを書いてある情報商材?書籍?に出会ったことがあります。
この手法は私は一切お奨めはしませんが、ブログは更新しやすいということを表していると思います。
○正しいコーディングで生成される
これは多少はブログサービスのテンプレートに依存します。
が、初心者の方が自分たちでHTMLを書くよりは正しいHTML構造になる可能性が高いと思います。
強調タグが簡単に使えたり、altもつけやすかったりHTMLの知識がなくても、それなりにSEOを意識したコーディングに自然にしあがってくれるのは、やはりブログならではと言えるかもしれません。
その他、サイトマップを勝手に送信してくれていたり、自然とメッシュ型のリンクになったり、twitterへの投稿ボタンをはじめとしてソーシャルとの連携が良かったりとSEOに有利と言われることが自然にできあがるのはブログの良いところと言えるでしょう。
では、逆に弱いと思われる点です。
[SEOに弱い点]
×同一ドメイン(同一ブログサービスの別ブログ)との競合化
Googleは一般的には、検索結果に同一のドメインを2~3個程度までしか表示してくれません。
(サイトリンクはじめ例外の説明はここでは省きます)
ランクアップさせたいSEO対象キーワードに強いブログがあった場合、通常以上にランクアップが厳しくなってしまうということが起こり得ますので注意が必要です。
×カニバリゼーションが起こる可能性
カニバリゼーションはSEOの場合は、Googleが特定キーワードで、どのページを上げて良いか分からなくなる現象です。場合によっては、あるキーワードに対するパワーが分散してしまい、ランクアップしにくくなってしまうこともあります。
通常サイトであればディレクトリ構成をきちんと整えれば解消できる話なのですが、ブログの場合は物理構造(ディレクトリ構造)と論理構造が一致していないため、このような現象が起こってしまう場合があります。
他ページでランクアップさせたいキーワードについて別ページで記述する必要がある場合には、ランクアップさせたいページに、そのキーワードをアンカーとしてリンクを設置しておくと良いでしょう。
×ブログサービスのルールに縛られる
sitemap.xmlが自分で遅れなかったり、headタグの中が書き換えられないなどをはじめ、
titleの記述方式が決まっている、各記事へのリンクアンカーが思い通りにならない等々、、
やはり各ブログサービスのレギュレーションがあるので、
そこを飛び越えて理想のコーディングやサイト内リンクなどを実現することはできません。
サイトのディレクトリ構造、コーディング、サイト内のリンク構造などを理想的な形に自分自身で変えて行きたい場合は、独自で通常サイトを立ち上げる等が必要になります。
×独自ドメインが取得できない
これはコンテンツが非常に豊富になった場合ですが、最終的にブログで行っているよりも独自ドメインでサイトを構築したほうが強くなるケースがあります。
ブログのURLは、サブドメインかサブディレクトリになるはずです。
すべてが同じ条件になった場合、やはり独自ドメインのほうが有利に働くことのほうが多いと思います。
最終的に"誰にも負けないSEOをしたい”というのであれば、ブログは向かないかもしれません
その他にもいろいろ出てくると思いますが、代表的なところではこのくらいでしょうか?
個人的にはSEO上のブログの最大のメリットは、
○難しいことを考えずに、どんどんコンテンツを拡張できる
ことにあると思っています。
一方でのデメリットは、
×自由度が低いこと
だと思います。
デメリットはざっくりしてしまいましたが、最後の最後までつきつめたい方にとっては、この「自由度」が大きな問題になるかもしれません。
ただ、ブログは簡単にサイトが作れるものですし、SEOに有利な部分もたくさんあります。
良いコンテンツをどんどん書いていけば、別ドメインのリンクも通常サイトと同じように集まってきます。ソーシャルとの連携もしやすいので、ソーシャルメディアで拡散してリンクが集まる可能性だってあります。
サイトを作るということにあまり慣れていない人にとっては、まずはブログをはじめてみるというのが良いのではないでしょうか?
そして、コンテンツが集まったときにそのコンテンツを新しく通常のサイトを作って切り出すということもありだと思います。
(ただし、その場合は通常サイトにコンテンツを完全に移行するようにして、ブログと共存させないようにしてください。)
そのうえで、通常サイトにしたら自分なりに理想のSEOを行うという形が良いかと思います。
ブログはどちらかというと、あまり意識しなくてもSEOができるもので、
通常サイトは意識的に理想のSEOを行うのに適していると言えるかもしれませんね。
当然、ブログであってもtitleの付け方など最低限のSEOには気を配りたい物です。
なお、ブログではビッグワードはランクアップできないという方も居らっしゃるようですが、現状でもブログサービスによりますが、ビッグワードでランクアップしているケースも確認されています。
追伸
では、どのブログサービスが一番SEOに強いですか?というご質問も頂きますが、基本的にはお答えしていません。(笑)ご自身で使いやすいもの、フィーリングが合う物を選んで頂ければと思います。
なお、一応アメブロのご登録はこちらからになります(笑)
追記
なお、更新性を確保しながら理想のSEOを追求するという意味では、これも何を選ぶかが重要ではありますが、CMSを使うという手もあると思います。
13 years 6ヶ月 ago
ひょっとしたらSEOの話というよりは、
サイト制作というかコンテンツ制作の根本的な話に近いかもしれません。
ただ、SEOという狭い領域でGoogleのSERPsとにらめっこをしていると忘れがちになるので自戒の念を込めて書きたいと思います。。。
Googleが進化して行く中で、コンテンツの重要性やコンテンツとキーワードの重要性というのはますます高まっています。
その中でいまなお、「リンク」の重要性も高いままです。
一方で、リンクをはじめとしてGoogleが認めない彼らが「ブラックハット」とするSEOへのペナルティも強化されています。
(個人的に「ウェブスパム」という、ともすれば広義ともとれる単語の定義をGoogleが決めるのはどうかなと思うので、「ブラックハット」のほうを使いたいと思います。)
そういうアルゴリズムだったりGoogleの方針だったりによって、
コンテンツを中心としたSEOをしましょうというのは正しいし、
様々なペナルティを受けないリンク対策をしましょうというのもありでしょう。
ただ、ここで気をつけたいなと思うことが、
画一的なSEOを行うと十分な結果が生まれなくなる可能性があるということです。
例えば「液晶テレビ」というキーワードでSEOを行う場合、
SEOのためにコンテンツを作ろう(追加しよう)!さてどんなコンテンツを作ろうか?という話に
なったときに例えば
「リンクベイトを考えるとユーザーとのつながりを重視したほうがいいからレビューで!」
と画一的になると難しくなるサイトが出てくると思います。
いろいろなメーカーの製品を扱うECサイトなら問題ないと思いますが、メーカーサイトでは難しいでしょう。
逆に、マニアックなユーザーからリンクがもらえるかもと
「液晶テレビの製造工程について」
のコンテンツをECサイトが作ろうとしてしんどいだけでしょうし、メーカーが作ったコンテンツに比べて信頼度が下がることは否めないでしょう。
要するに、すごく当たり前の話なのですが、そのサイトというか運営母体に適したコンテンツを作る、もっと言うと、運営母体の強みを生かしたコンテンツを作るということが重要だと思います。
「強みを生かす」ということは何もコンテンツだけの話ではなく、
例えば販売パートナーがたくさんある会社であれば、販売パートナーサイトからのリンクをお願いするということもできるでしょうし、
メーカーなら部品供給してくれている会社からのリンクをお願いすることもできるかもしれません。
この強みというのはネット上の話だけではなく、“リアル”な部分にあることも多いと思います。
SEOを行う上で競合分析というのは確かに重要です。
「競合がこういうコンテンツをもっているから、自分たちも。。。」
という発想は間違っていないでしょう。
特にメーカーならメーカー同士、メディアならメディア同士で意識しても良いとは思います。
ただ、メーカーにもメディアにも自分たちならではの得意なことがあるはずですので、
SEOを行ううえでもそこを生かした対策をすると、より成功に近づけるのではないかと思います。
自分たちの強みを考え、それを生かすSEOをしましょう
というのが今回のまとめでした。
ちょっと概念的な話で申し訳ないですが、ちょっと最近思うことが多かったので書いてみました。
13 years 6ヶ月 ago
柄にもなく釣りっぽく「ひとつ」とかタイトルに入れてしまいました。
「たったひとつ」にしなかったのは良心です(笑)
さて、ペンギンアップデートがあり、被リンク対策そのもののあり方が論じられている一方で、
鈴木謙一さんの海外EO情報ブログのSMXロンドンのレポートにもあるようにそれでも、「バックリンクは重要」なわけです。
結局のところ、
「バックリンクは重要だけれど、対策の仕方を誤ると危険ですよ、もしくは効果がありませんよ」
ということなのですが、自作自演であろうとなかろうとリンクバイイングしようとしまいと、
リンクにおいて重要なところはひとつに絞られてきているかなと思います。
それは、鈴木謙一さんのSMXロンドンのレポートにもあるように、
「リンクがトラフィックを生むか?」
だと思います。
ペンギンアップデートで大きくランクを下げたものは、基本的にトラフィックを生まないリンクが付けられていたものだと思います。
また、昨年から多発しているウェブマスターツールへのPageRank操作を目的としたリンクがある旨の警告に関しても、その警告対象となっているものは、トラフィックを生まないリンクでしょう。
逆にトラフィックを生むリンクであれば、それはペナルティ対象になることは少ないでしょうし、効果としても大きいでしょう。
(ただし、Googleが禁止している直リンクの広告の一部はトラフィックを生むかもしれません。あくまで“一部”だと思いますが。)
そもそもトラフィックを生むリンクは、質の高いサイトからつけられた質の高いリンクということになるはずですので、これはSEOにおいて重要な要素であることは周知の事実です。
ですから、ソーシャルであろうがなかろうが、トラフィックを生んでくれるようなサイトから、トラフィックを生んでくれるようにリンクを張ってもらうことが重要になるわけです。
ここに対する手段はいろいろあると思います。
リンクベイトコンテンツによって、はてなブックマークの人気エントリーなどトラフィックを大量に生むようなソーシャルメディアからのリンクが生まれるのも効果があることですし、
極論、リンクバイイングでも、リンク元サイトとテーマが完全にマッチしていて、広告っぽくなく自然な流れでリンクが張られていればトラフィックを生むでしょう。
自作自演リンクであっても、リンク元サイトを立派に育て上げ、そこ自体へのトラフィックも稼ぎ、前述同様に自然な流れでリンクが張られていえばトラフィックを生むはずです。
しかも、ここに書いたリンクバイイングも自作自演も一見してそれがSEO用に行われていると見分けがつきにくくなるでしょうし。。。(まあ、やり方次第で分かると思いますが。あと、ここで“モラル”の問題を論じる気はありませんのでご了承のほど。)
Googleが直接トラフィックを見て評価しているかどうかは定かではありません。
(まだそこまで行ってないんじゃないかと推測していますが)
ただ、トラフィックを生むリンクはリンクそのものを投票とみなして評価するリンクジュースの考え方よりもサイトを正確に評価しやすくなるでしょうし(トラフィックジュースとでも言うんでしょうか?)、
そうすれば、誤射で落とされるサイトも少なくなってくるんじゃないでしょうか?
すでにサイドやフッターからの明らかにトラフィックを生まなそうな位置にあるリンクの評価が下がる傾向にある気がしますし(むしろメインコンテンツのところを評価している?)
そもそもトラフィックがないであろう質の低いサイトからのリンクは評価がほぼされない状態だと思います。無意味な相互リンクへの扱いもそうですね。
そういう流れを見ても、Googleは「トラフィックを生むリンク」を如何に評価するかは、強く考えてきていくと思いますので、
どのような手段を取るにしても外的施策についてはそこを意識しておくことが重要だと思います。
13 years 6ヶ月 ago
SEOを成功させるにはテーマを絞りましょうという話と、
コンテンツを膨らめましょうという話の2つを聞くと思います。
一見、矛盾しているようにも思いますが、
簡単なコツがありますので、これからSEOに取り組もうと思われる方は覚えておいて頂くと良いと思います。
●テーマを絞るとは?
これはまず、基本的に
・ページ
・ディレクトリ
・サイト
について起こる問題だと考えてください。
まず、一つのページの中に、
「野球」「サッカー」「バレーボール」「バスケットボール」「陸上」「水泳」
と入っていたとしたら、人間が読んでも何のコンテンツか良く分かりませんね。
仮に、うまく共存していたとしても1ページが異常なほどに縦長で見づらいか(要するにユーザビリティが悪いか)、それぞれのコンテンツは薄っぺらいことでしょう。
人間が読んでもそう思うであろうことが容易に想像がつくわけですから、
検索エンジンなら、余計混乱してしまったり、あっさり価値が低いページと判断してしまうことはお分かりになると思います。
少なくともSEO対象とするようなページについては「野球」なら「野球」、「サッカー」なら「サッカー」に絞っておくべきです。
次にディレクトリ。
できることなら「野球」でひとつのディレクトリを作ってあげたいところです。
そして、ディレクトリのトップ、/baseball/index.htmlにでもなるのでしょうが、そのページをSEOの対象ページ(Landing Page)とすることです。
ディレクトリの中は当然「野球」のことのみを書くことです。
ここで「野球」に中に、別のスポーツを入れてはいけません。
とにかくテーマを絞ること。ぶらさないことです。
次にサイト。
もし「野球」のことを自信持ってたくさん書けます。
ということであれば、いっそのこと「野球」専門サイトにしたほうが良いでしょう。
「野球」があまり良い例ではなかったので「スニーカー」での検索結果です。

「スニーカー」を専門で扱っているサイトが多くなっています。
こういう例から見ても、そのキーワードにテーマを絞ったサイトはランクアップしやすいと言えると思います。
例外として、例えば「スニーカー」でも、楽天市場さんが1位に居ますが、これはドメインオーソリティを始めとして、様々なところで「専門サイト」を凌駕する部分があったため、“ディレクトリのトップ”で上位表示が実現できています。
最終的なラン付けはあくまで総合評価なので、注意してください。
一方で、
●コンテンツを膨らめるとは?
こちらはかなり前ですが、「コンテンツを厚くするとは?」というエントリーで書いていますので、そちらをご覧頂きたいのですが、
「野球」であれば、「プロ野球」のことも「高校野球」のことも「大リーグ」のことも、さらに言えば「リトルリーグ」のことも書いてあったほうが良いでしょうし、
「野球道具」に関してとか「野球の歴史」というものもプラスになると思います。
重要なのは“包括性”と“専門性”を両立させることでしょう。
GoogleはSearch Term Vector(検索語ベクトル)というのを意識していると言われています。
アルゴリズム上、ワードに方向性を持たせていると思われます。
非常にざっくりした例ですが、「バット」と「ボール」は「野球」と同じような方向性のベクトルであり、「野球」方向のベクトルの長さを長くするのに役立つという考えです。

先の例で言えば、
「プロ野球」「大リーグ」「高校野球」みんな「野球」と同じ方向のベクトルを持っているはずであり、これらが集まることで「野球」方向のベクトルをより強化することができるわけです。
これは、物理の力学で一番始めに習うところと同じですね。
要するに、メインに置きたいキーワードのベクトルを強化できるテーマを選んでいけば
「ぶれない」ですし「膨らめる」ことができるわけです。
このキーワード(テーマ)のベクトルを考えていれば、
テーマを絞ることも、コンテンツを膨らめることも矛盾することなく両立させることができるはずです。
もし、メインとするキーワードと逆のベクトルを持ったものを入れてしまうと、、、
そのベクトルは弱くなる(矢印は短くなる)ということですね。
各ページ、各ディレクトリ、各サイトでテーマを絞りながらも、コンテンツを膨らめたいとき、
各キーワードのベクトルの向きをちょっと気にしてみてください。
13 years 6ヶ月 ago
13 years 6ヶ月 ago
年々Googleが強めているリンクへの対応。
ウェブマスターツールの警告からはじまり、目視中心のランクダウン、そしてペンギンアップデート。
GoogleのPageRankの操作は許さないという強い意志が見られます。
PageRank操作。
いわゆる「外部施策」とか「リンク施策」と呼ばれるもののうち、
人工的なリンクを用いてリンクジュースを獲得することです。
良い悪いは別として、過去に遡ってどのようなことが行われて来たのか少し振り返ってみましょう。
①相互リンク
ウェブマスターのリアルでのつながりをベースにしたものだけでなく、
SEO目的に「相互リンクしましょう」というメールを送り、
テーマが関係あろうがなかろうが相互リンクをしまくるというもの。
相互リンクをネットワーク化したようなものもあります。
ペンギンアップデートでも過剰に相互リンクを行っているサイトはランクダウンしているものもあるようです。
また、きちんと管理されていないサイトと相互リンクした場合、
何かあってもリンクを解除してくれない場合があるかもしれません。
②自動登録型の検索エンジン、ディレクトリ集登録
先の記事「過去のSEO施策に注意~ペンギンアップデート」
でも触れましたが、自分で登録できる検索エンジン型のリンク集への登録です。
一括登録ソフトも出回り、アダルトサイトだろうが出会い系だろうが、
なんでもかんでも登録されているリンク集。
現在は効果がないばかりか、ペンギンアップデートはじめリスクがあると思います。
そして、これらリンク集ではリンクを削除できないものがあることは覚えておく必要があります。
③自作自演リンク
自作というか、日本ではSEOベンダーに依頼するほうが多いかもしれません。
私も立場上(笑)これが悪いということは言いません。
また、自分でサテライトサイトを作るということもこれに当てはまります。
ただ、これらはやり方によってはリスクがあるのが現状です。
特にテーマがマッチしていなかったり、アンカーテキストがキーワードばかりになったり、
サイトの質やリンクの張り方には十分な注意が必要です。
また、何かあったときに(無料で)「外せるリンク」であることも事前確認しておく必要があると思います。
④Pay Per Post(PPP)
③と近いですが、ブログに関連キーワードの記事投稿をしてもらって、
そこからリンクを設置してもらう方法です。
これも強く否定はしませんが、やり方によっては危険だと思います。
不自然に一時期にブログからリンクが増えすぎてしまいますし、
明らかにPPP用の記事であることがわかるような文章だと、目視されたときにはペナルティ対象になる可能性があるでしょう。
ただ、本当にユーザーがその商品なりサービスを使用してよかったときに書くような自然なブログエントリーになれば、
効果はあるのが事実です。
書くことそのものや、書く内容を強制したりするのは厳しいかもしれませんね。
また、PPPの場合は消せないリンクになるリスクがあることも注意が必要です。
⑤リンクファームへの参加
リンクファーム、リンクネットワークへ参加することです。
さすがになくなってはきましたが、
特定のSEOベンダーが契約しているクライアントへのリンクが記載されているリンク集を
そのクライアントサイトに付加するなどの手段で、
リンクファームを構成する方法です。
中には、<noscript>タグ内にこのリンクファームリンクを記述するという
二重に怪しい施策がされていることもありましたね(笑)
⑥リンクバイイング
他のサイトからリンク購入することです。
SEOベンダーのサイトからリンクを購入する形の自作自演リンクもこれに含まれると思います。
これも一概に良い悪いをは言いがたいのですが、危険がものがいくつかあります。
まったく関連性のないページからリンクされるものや、
明らかに広告と分かるリンクについては特に目視でチェックされた際に警告やペナルティを受けるリスクがあると思われます。
Googleが指示している通り、
広告として出したい場合にはnofollowを使う必要があります。
個人サイト等からリンク購入した場合は、きちんと管理されていないサイトだとリンクを外してもらえない可能性もあると思われます。
⑦配布するガジェットへのリンク埋め込み
カウンター等への隠しリンクの埋め込みが一時期流行しましたね。
隠しでないものを配布元へリンクするのであれば問題ないはずですが、
第三者サイトへ隠しでリンクするというのは危険だと思います。
ただ、今はもうこのような手法自体ほとんど存在しないとは思いますが。
他にもいろいろあるとは思いますが、代表的なものはこんなところでしょうか?
Googleはトラフィックを生むリンクかどうか?
ということがひとつの目安であると言っています。
極端な話、自作自演のサテライトであろうと、SEOベンダーが保有するサイトであろうと
必然性のある、トラフィックを生むリンクであれば問題ないと言えます。
(リンクファームなどはそもそもダメですが)
そのような要するに「質の高い」リンクというものを、
ナチュラルに集めるのか?人工的に、コストを払って集めるのか?ということなんだと思います。
その善し悪しについてはここでは語るつもりは毛頭ありませんが、
Googleが本気になっている現在、
これら多少なりともリスクのある施策を行う場合にはそのリスクや、万一のときの対応方法を正確に理解しておくことが重要だと思います。
最低限、万一のときにリンク解除ができる「取り返しのつく」リンク施策をするということを心がけたいものです。
【木村 賢】
13 years 6ヶ月 ago
リハビリも兼ねて久々に更新させて頂きます(笑)
さて、ペンギンアップデートがリリースされてから、3週間が経とうとしています。
【参考】良質なサイトをより高く評価するために(Googleウェブマスター向け公式ブログ)
今回のペンギンアップデートによって起こった現象は、いろいろなところで語られていますので、
ここでは詳細は割愛したいと思いますが、
アフィリエイトサイト等で大きな影響を受けたサイトがあることは、
私も確認しています。
今回のペンギンアップデートは、Google自らが語っているように、
ブラックハットSEOを行っているサイトにペナルティを与えるアルゴリズムの導入
です。
そのため、過度なSEOやGoogleが認めていないSEO施策を施していたウェブサイトの一部にランクダウンが発生しています。
その特徴はいろいろありますが、
ランクダウンしたサイトの多くは「リンク」が原因でした。
その中でも特徴的なところで、
・誰でも自分で登録出来る検索エンジンやディレクトリ型のリンク集
への登録が原因と思われるようなものが見られました。
これについては、SEM Rで渡辺隆広さんも言及されています。
「いますぐリンク」とか「LinkVisor」とか「Yomi Search」という名前を聞いたころがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
かつては今のようにブログがなかったため、個人サイトなどの小規模サイトが数多くありました。
その小規模サイトに、リンク集やディレクトリ集を設置しているサイトが多く存在しました。
それらのリンク集をCGIプログラムで作成し、(配布されたCGIプログラムを利用したパターンがほとんどですが)他のウェブマスターが自動で登録できるものが大半でした。
かつてはこれらのリンク集からのリンクにも効果がある時代があり、リンク集登録がSEOに手段として盛んに使われていました。
中には、このようなリンク集に一括登録できるソフトも販売されていました。
私も現職に就く前に、このようなソフトを使い自分の個人サイトを数千?数万?サイトに登録申請したことがありますが、確かに効果があったことを記憶しています。
しかし、これらのリンクはテーマがマッチしていないものが多かったり(ディレクトリ集の一部除く)、質の高くないサイトの中に設置されておりリンクの力そのものが弱かったりでSEOの施策としては下火になってきました。
企業サイトなどでは、承認なしでリンク出来ることからアダルトサイトは反社会的なサイトと並んでリンクされることを嫌って、むしろ禁止事項としてSEOを行っているくらいだと思います。
そんな忘れ去られた「過去のSEO施策」がここに来てペンギンアップデートによって掘り起こされてしまいました。
しかも「ペナルティ」という形で。
今回は企業の運営しているサイトで大きくランクを下げたサイトは少ないかもしれませんが、
ペンギンアップデートでは「自分で把握していないSEO施策」によってランクダウンされているケースが出る可能性があります。
これは、誰かの嫌がらせということ以上に
「過去に誰か(前任者)がやっていた施策」
ということになります。
リンク集登録をはじめとするSEO黎明期の施策を過去の担当者がやっていた。
でも、今は何もしておらず身に覚えがない。
というケースであっても、ランクダウンが発生してしまうケースが十分あります。
自分の身に覚えがないのにランクダウンしているケースは過去の施策を洗い直す必要が出たわけです。
これは、今回のペンギンアップデートが「最近行ったSEO対策」をターゲットにしているのではなく、「そのURLで行われたSEO対策」を見て来ているためです。
直近どうこうではなく、今のURLのコンディションが問題なため過去にさかのぼってリンク等は見られてしまうわけです。
さて、身に覚えがないのにランクダウンしてしまった方、特にペンギンアップデート直後にランクダウンしたサイトのウェブマスターで、身に覚えがないという方は、一度Googleウェブマスターツールからバックリンクのリストを見るようにしてください。
もしくは、SEOmozが提供する、Open Site Explorerなども有効です。
ただし、Open Site Explorerはこのケースの場合有料版を使わないとあまり意味がないかもしれないので、まずはウェブマスターツールでリンクされているURLのリストを確認して頂くのが良いと思います。
ここのリストに見覚えがないかつ質が低いページからのリンクが大量にあるようであれば、
「過去の遺産」によってペナルティを受けた可能性が高まります。
この場合ですが、大変申し訳ないのですが実際に行う機会がないため、はっきりとしたリカバリ策をここでご提示することができません。
ただ、ウェブマスターツールにリンクの警告が来たときやリンクによってランクダウンしてしまったときと同様に、(つまりは手動でランクダウンしたり警告が出たりするときと同様)
・外せるリンクはすべて外す
・外せないリンクは、リスト化しておく
ということが必要だと思います。
今回のペンギンアップデートは「アルゴリズム」なのでウェブマスターツールからメッセージを送ってもエディターが見て、審査してくれるわけではないと思います。
そのため、リスト化して送ったとしてもどうこうなるかは現時点では不明です。
まずは、外せるリンクをすべて外して様子を見たほうが良いようにも思います。
ただ、そのままではどうにもならない場合は一か八かでリストをウェブマスターツールで送ってみても良いと思います。
(ただ、その他にグレーだったりブラックだったりするSEOをやっていない場合に限るでしょう)
ペンギンアップデートの傾向を見ると、古いリンク施策をまずターゲットに絞って様子を見てきたようが感覚があります。
その施策があったら100%ダメというわけではなく、サイトそのもののオーソリティが非常に高かったり、ユーザーに非常に有益なサイトは生き残っているような印象もあります。
そのため、過去の負の遺産を打ち消すようなサイトに育っているものは今回クリアできているかもしれません。
今後もペナルティ基準は厳しくなるかもしれませんが、過去のSEOに左右されないくらいに質の高いサイトを作って行くことが重要だと思います。
14 years 2ヶ月 ago
14 years 5ヶ月 ago
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