使い回しはキケン! 日本人のパスワード再利用率、まさかの71%【Okta Japan調べ】
Okta Japanは、世界9カ国の消費者を対象にしたレポート「Customer Identity Trends Report 2025」を発表した。ログイン体験や認証手段、パスワード管理、AIエージェント等に対する意識を調べている。
日本は「ログイン操作にストレス」が9カ国中トップ

まず、サインアップ/ログインの際に不満を感じることを聞くと、世界9カ国の平均では62%が「長いサインアップ/ログインフォームへの入力」に不満があると回答。日本では71%にのぼり、9カ国の中で最も高かった。日本はその他も世界平均を上回る項目が多く、ログイン体験に強いストレスを抱えていることがわかった。


また、「便利」だと思う認証要素を聞くと、「パスワード」は9カ国の平均が73%だったのに対し、日本では56%にとどまる結果に。安全性の評価についても同様に、世界平均を下回る傾向が見られたが、「指紋認証」については日本でも65%が「安全」と感じていた。
セキュリティの穴? 日本人の7割が「パスワードを使い回している」

続いて、パスワードの利用実態について聞いたところ、9カ国平均では「すべての個人アカウントで同じパスワードを使っている」が17%、「少数のパスワードを使い回している」が51%となった。日本ではこの傾向がさらに強く、合計で71%がパスワードを再利用していると回答。世代別に見ると、日本のZ世代では31%が「すべての個人アカウントで同じパスワードを使っている」ことが明らかになった。

最後に、AIエージェントを信頼するために必要だと思う要素について聞くと、世界平均では「AIエージェントの決定を確認・承認するための人間による監督」が38%で最も高かった。一方で、日本では「公平性/プライバシー/セキュリティを守るための倫理的ガイドライン」が37%で最多となった。
調査概要
- 【調査時期】2025年2月
- 【調査協力】Statista
- 【調査方法】オンライン
- 【調査対象】日本、米国、英国、ドイツ、フランス、オランダ、カナダ、インド、オーストラリアの9カ国・計6,750名(各国750名)
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