CyberAgent SEO Information

10月のSEO,検索エンジンの動き

13 years ago

少々遅くなりました、SEOにおける10月1ヶ月間を振り返ってみたいと思います。

まず、10月の変動を数値化したグラフです。
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-2012年10月変動推移グラフ
※通常数値は55以下程度とお考えください

この1ヶ月はグラフで示した通り、非常に小幅な変動だった1ヶ月でした。
9月も非常に変動幅としては小さな数字でしたので2ヶ月連続であまり検索順位としては変化がなかった1ヶ月だったと言えると思います。

大きなイベントとしては、
10/3 ウェブマスター向けガイドラインの更新
10/6 ペンギンアップデート
10/10 ページレイアウトアルゴリズム更新
10/17 リンク否認ツールのリリース
10/23 パンダアップデート日本語版更新の発表
10/29~30 小規模変動
というところでしょうか?

10/3 ウェブマスター向けガイドラインの更新

ウェブマスター向けガイドラインの更新では、ウェブマスター向け公式ブログ
ウェブマスター向けガイドラインを更新しました
にて発表されたように、リンク関してどのようなものがNGなのかを
今までよりも具体的に明記しています。
更新されたページはこちらですが、リンクプログラムに関しての項目を更新され、「過剰なリンク交換」や、「相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。」などがNGリンクであると追記されています。(詳細はこちら;リンク プログラム ウェブマスターツールヘルプ
もちろんこれ以外のものでも警告や手動ペナルティ、ペンギンアップデートによるランクダウンなどが発生するケースはありますが、より明確に基準を出していくことでリンクに対して厳しい対応をしていく意志を表しているのではないかと思います。

10/6 ペンギンアップデート

リリース時とあわせて3回目でしょうか。ご存知の通り、ペンギンアップデートは常時走っているアルゴリズムではなくデータ更新することによって動くアルゴリズムです。
今回はデータ上でもほとんどランクに動きはありませんでした。ペンギンアップデートの基準自体変えず、新しく基準にかかったものや過去に見過ごされていたものだけが動いているのではないでしょうか?英語圏でも影響度はクエリに対して0.3%ということなのでほとんど分からないレベルの変化だったと思われます。

10/10 ページレイアウトアルゴリズムの更新

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-ページレイアウトアルゴリズム
ページレイアウトアルゴリズムは、ファーストビューにメインコンテンツなく広告が多く表示されているものなどのランクが下がるアルゴリズムであり、この基準が更新されたようです。
おそらく精度が高まったものと思いますが、あまり大きな動きはありませんでした。
USのGoogleのデータとしては若干動きがありましたのでこの影響の可能性はありますが、日本ではこのアルゴリズムの影響と思われる変化を確認できていません。
もともと広告がメイン部分を占めるようなコンテンツは、薄いコンテンツでありパンダアップデートの影響等で最初からランクアップしていなかったということもあるかもしれませんね。
なお、英語圏での影響は0.7%と発表されています。

10/17 リンク否認ツールリリース

ラスベガスで行われていたPUBCONの壇上で、Matt Cutts氏自らがリンク否認ツールのリリースを発表しました。
我々もこの場に立ち会うことができましたが、Matt Cutts氏が嬉しそうに話していたのが印象的でした。
USでは、競合のサイトのランクを低品質な人工リンクによって落とすネガティブSEOが出現しているということで、
これへの対応もあったものと思われます。
詳細は、
過去記事:Googleリンク否認(無効化ツール)について
をご覧ください。
現在も実際に否認申請したものの返答を待っている状態です。早く結果が出てくることを心より祈っております。

10/23 パンダップデート日本語版更新発表

パンダアップデートに日本語版の更新が発表されました。
日本語圏にだけ影響が出る更新ということで、かつてのYahoo!における日独変更を思い出した方も多いのではないでしょうか?
発表時点では、予告のような記述になっており実際に大きなランク変動は確認できておりませんでした。
5%程度に影響ということで比較的大きな影響がある数値でしたが、
この発表後に起きたやや大きな変動は10/29~30にかけての変動でしたので、
この部分でのリリースだったのかもしれません。

なお、この期間で目立った変動としては、
企業が独自ECサイトを持っているようにみせかけて、実際はそこから各ECサイトにアフィリエイトリンクで飛ばしている
少々ドアウェイっぽいアフィリエイトサイトでのランクダウンが見られました。
オリジナルコンテンツという意味合いでは厳しいサイトですので、
パンダアップデート対象となってもおかしくないようには思います。
(実際にこの期間の変動が本当にパンダアップデートだったかどうかは不明です)

以上、いくつかのニュースやイベントがありましたが
やはり一番大きなものはリンク否認ツールではないでしょうか?
外せない悪質リンクに悩んでいる、「ユーザーのためになるサイト」の救世主となることを祈っております。

Googleリンク否認(無効化ツール)について

13 years 1ヶ月 ago

先日のPUBCONにてMatt Cutts氏によって発表された、
ウェブマスターツールのリンク否認(非承認?無効化?)ツールですが、
すでに使っている方もいらっしゃると思います。
また、多くの情報が出てきていますので簡単にまとめてみたいと思います。

1,そもそもの機能

リンクに関するペナルティ(なんらかのアクション)を受けている場合で、ペナルティの要因となっているリンクのうち外せないものがある場合に、そのリンクを無効化(否認)することができる。

2,なんの役に立つのか?

現状、リンクでペナルティに陥っているサイトのリカバリが非常に難しい状態です。
特に、Pay Per Postをはじめとするブログ系のリンクやウェブマスターが把握できていないSEOリンク用のサイトから設置されたリンクにおいてリンクを外せなかったり(外してくれなかったり)、サイトそものを落とすことができない(落としてくれない)場合にこのツールを使うことでリンクを外したのと同じ効果が期待できます。

3,使い方は?

ウェブマスターツールのこちらのページから承認しない;つまりは無効化したいリンクのリストをアップロードします。
方法は簡単で、途中確認画面などが出てきますが画面の指示に従って行えば誰でもできる機能です。

4,ペナルティを受けたら無効化ツールを使うだけで良いのか?

Googleは、外せるリンクを外したうえで、どうしても外せないリンクだけを無効化ツールにて非承認とするように指示しています。
もし無効化ツールだけでOKということになった場合、スパムリンクのURLリストを保持していれば、ペナルティを受けたときに簡単に解除できることになってしまいます。
それを防ぐためにも外せるものを外す努力をしているかどうかは、判断してくるのではないでしょうか?
また、GoogleはSEO用人工リンクの特徴についてかなり把握していると思われます。(個人的には、どのようなサイトがどこのSEO会社によってなされているかも大まかに掴んでいると思っています。)
「このリンクのタイプは外せるものだ」ということはある程度自動的にでも判別できる可能性がありますので、横着をせずにまずは外せるリンクはすべて完璧に外すことが必要であると思います。

5,再審査は不要なのか?

2パターンあります。
まず、ウェブマスターツールに警告(イエローフラグ付き)が来ている場合は手動でのペナルティが与えられている可能性が高いため、再審査リクエストをする必要があります。
ペナルティは手動で行われているため、あくまで手動での解除が必要です。
一方で、ペンギンアップデートによって自動的にペナルティ(ランクダウン)を受けている場合には、再審査リクエストの必要はありません。送っても意味はありませんし、むしろイエローフラグ付きの手動ペナルティに移行する可能性すらありますので送るべきではありません。
なお、再審査リクエスト時にはリンク否認ツールを使用したことを記載する必要があります。
また、再審査は否認ツールを使ってから数日たって行ったほうが良いようです。

6,どのくらいで効果が出るのか?

一概には言えないようですが、否認ツールを使ってからクロールとインデックスが行われて初めて効果があるようです。それだけで数週間かかり、そのうえで手動ペナルティの解除になるとしたら、1ヶ月~2ヶ月場合によってはそれ以上かかることがあるかもしれません。

7,なぜこのツールができたのか?

悪質なSEO業者によって、良質なサイトがランクダウンしたままになることを防ぐということがメインだと思われます。
その中でも2つあり、ひとつは意図的にSEOを行っていたもののブログからのリンクなどコントロールできないリンクがあることによってどんなにがんばってもランクが復活しないというケースです。
このようなサイトの中には当然、内容的に優れたサイトもありますのでそれを救済したということがあると思います。
もうひとつはネガティブSEOが少なからず存在するということでしょう。モラルもなにもありませんが、世界中の一部のSEO業者に、リンクペナルティを逆手にとって競合をランクダウンさせるベガティブSEOを行っているところがある模様です。
このような悪質業者への対抗策としてツールのリリースを急いだということはあると思います。
一方で、このツールが存在することで人工リンクをやりやすくなってしまうという弊害も危惧されます。ペナルティを受けても否認ツールを使えば復活できるという考えで安易にスパム行為に及ぶサイトが増えないとも限りません。
ただし、ここはGoogleですので通常のアルゴリズム等で悪質なリンクをそもそも評価しないような仕組みの精度を高めるなどの努力をしているものと思われます。


現在の否認ツール効果

実際にこの否認ツールを使ってみていますし、使ってみたという話もたくさん聞いていますが、
いまのところこれによってリカバリしたという情報は入ってきていません。
やはりツールを使用してからそれなりに時間がかかるようですね。

一方で、否認すべき外せない人工リンクリストを網羅できていないものについて不合格の通知が来たようなケースが確認できています。
ただし、このケースは再審査リクエストまでが若干短かったこともあり、否認ツールの効果が出ないうちに目視でエディターにチェックされてしまった可能性があります。
もしそうでないとしたら、はじめからリストを網羅できていないものは自動的にNGにするような機能は入っているかもしれません。(ただし、NGメッセージが通常のものと同じであることから、否認ツール関係なしの再審査が行われた可能性が高いかもしれません)
すでに最初に否認ツールを使ってから2週間が経とうとしていますので、そろそろ何が動きがあれば、特にリカバリ実績が出てくるのではないかと期待しています。
新たな動きがあれば、こちらでご報告したいと思います。

なお、否認ツールについては、下記が詳しいのでご参考にされると良いと思います。
リンクの否認ツール:Q&A のご紹介(Googleウェブマスターツールセントラルブログ)
Google マット・カッツが答える「リンクの否認」ツールの正しい使い方(前編)(海外SEO情報ブログ)
リンクを無効化する「リンクの否認」ツールをGoogleが公開、よくありそうな13個の疑問に答えてみる from #PubCon Las Vegas 2012(海外SEO情報ブログ)

※一部Googleが公式に使っていない表現(ペナルティ等)を使用していますが、一般的に使われている言葉に合わせていますのでご了承ください

PUBCON Las Vegas 2012の雑感

13 years 1ヶ月 ago

先週、アメリカはラスベガスで行われましたPUBCONに行って参りました。

SEOのカンファレンスとしては世界最大級のイベントだと思われます。
セッションはAからIまで実に9つのセッションが同時に行われます。
SEOのセッションを中心に、実に面白そうなものが並び一つの時間で聞きたい内容が重なってしまうなど、
その規模感たるや日本ではなかなかできないであろうものでした。

今回のPUBCONではいくつかキーになるネタがあったと思いますので
そのあたりについてさらっとですがまとめたいと思います。

1,Matt Cutts氏によってリンク否認ツールが発表

ご存知、Googleのマット・カッツ氏によってリンク否認ツールが発表になりました。
その場でURLが発表され、その時点ですでにツールが稼働しておりヘルプもできあがっているという用意周到さ。
このツールに対する思い入れと自信が現地では伺い知ることができました。
このツールに対しての詳細は別途書きたいと思います。
ひとまず、鈴木謙一さんの記事をご覧ください。
謙一さんがマット・カッツ氏を追いかけていく姿を弊社のメンバーが目撃しておりましたが、
そこで聞き出したと思われるネタも満載です。
リンクを無効化する「リンクの否認」ツールをGoogleが公開、よくありそうな13個の疑問に答えてみる from #PubCon Las Vegas 2012

2,ペンギンアップデート時代のリンクについての話

ご存知の通りペンギンアップデートによって人工リンクに対してかなり厳しい対処が行われています。
ペンギンだけでなく、目視による警告やペナルティも然りです。
こういう時代にどういうリンク対策をしていくのか?ということですが、
今回は所謂ブラックハットな手法を話してくれるセッションはなく、ほぼホワイトな話でした。
ユーザーからリンクを獲得できるようなコンテンツを作るという話がやはり中心になりますが、
このあたりの話は日本との文化の違いもありますが、あまり「リンク釣ろう」という意識にならず
まずはユーザーの知りたいことを確実に出しましょう。
というものが多かったと思います。

3,パンダアップデートの注意点

正直このあたりの内容はあまり深くなかったと思います。
日本で語られていること以上のものはなかったかなと思います。
オリジナルコンテンツが重要ということは百も承知のことですし、そのための情報設計の仕方やコンテンツの整理の話など、
多くは日本のいろいろなセミナーで話されたりブログで書かれたりしていることだと思います。
そういう意味では、今我々が考えている方向性が正しいであろうという確認にはなったと思います。

4,ツールの紹介が多数

ツールに関するセッションも多くありました。
そのあたりはさすがインハウスSEO大国アメリカです。
SEOmozのOpen Site ExplorerやMajesticなどはもちろん、Ninjaなどの日本ではあまり馴染みのないツールもたくさん紹介されていました。
このあたりは後日ツールだけまとめたいと思いますが、
キーワードツールからリンク管理ツールまでインハウスSEOを補助するありとあらゆるツールが紹介されていました。
これはインハウスが多いということもありますが、英語という多国籍に渡る言語であることから
日本でツール開発するのに比べて圧倒的に多くのユーザーが見込めるということが大きいと思います。
日本ではSEOに関するツールを開発しても日本語圏のみを対象としてサービス提供した場合、その開発費やインフラの負担が大きくなりすぎるきらいがあると思われます。
またアメリカに比べるとインハウスの比率も低めであることから、日本ではアメリカに比べてツールの発展が遅れているのではないかと思います。
今回、印象に残ったのはリンクを抽出し人工リンクとナチュラルリンクを振り分けるような「警告・ペナルティ対応ツール」です。
弊社でも社内でこのようなものは開発していますが、このようなものがASPで提供されているというところに
Googleのリンクへの対応がいかに効いているか垣間みることができました。

5,ソーシャルシグナル

ソーシャルシグナルの影響が大きいという話のセッションがいくつかありました。
データで実際に示されているものもあり、確かにソーシャルシグナルとランクの相関はあると言えそうです。
ただ、ここで「相関関係と因果関係は違うのではないか?」という議論があがるわけですが、
中には「相関関係は因果関係だ!」と言い切るスピーカーもいるくらいに、このあたりはソーシャルシグナルが絶対影響しているという論調が多かったと思います。
私もどちらかと言えばソーシャルシグナルの影響は大きいと思っているほうですので、こちらは京都大学と取り組みをしている産学協同の研究においても取り組めたらと思っています。
なお、どのセッションもソーシャルシグナルの影響は大きいとしながらも、“ではなにをすべきか?”というところについては残念ながらあまり触れられてはいませんでした。(ボタンを設置しましょうとかはありましたが。。。)
実際にFacebookでのシェアを増やそうとかGoogle+でたくさん言及してもらおうとしてもなかなか難しいものです。
人工的にやることは、(そもそもGoogleなら見破ることができるでしょうが)炎上するリスクもありますし、最悪ペナルティもあるのかもしれません。
やはり、自然に拡散するコンテンツ(≒リンクが集まるコンテンツ になるはずですが)をいかに作るかということに着地するのだと思います。

6,ネガティブSEOの存在

日本でも一部にそのような傾向が見られますが、人工リンクによってペナルティが科せられることを逆手に取って、競合サイトのランクを下げる(ペンギンや手動ペナルティにかかるようにする)いわゆる逆SEOが存在しているという話です。
今回のGoogleのリンク無効化ツールのリリースにはこのような背景があるのかもしれません。
かつてGoogleは第三者のサイトのランクを下げることはできないと言っていましたが、現実的には今できてしまうということになります。
確かにこれだけ人工リンクに厳しい対処をしていますので、あわせてこういうリスクもはらんでいるということだと思います。
ただし、オーソリティのあるサイトに対してはなかなかネガティブSEOはうまくいくものではないでしょうし、むしろ相手のランクを上げてしまうことすらあるかもしれません。

その他、解析系の話やLPOの話、ソーシャルメディア戦略、PPC戦略などの内容もありましたがまだまだ私もキャッチアップできていないものが多いので、これから資料や録音を確認していきたいと思います。
今回何よりも収穫だったのは、Matt Cutts氏自らがリンク否認ツールを発表する場に立ち会えたことと、
様々な情報を体系的に整理、確認できたことかなと思います。
ツール回りや否認ツールに関しては別の機会に状況報告含めまとめたいと思います。

Googleがリンク無効化ツールをリリース

13 years 1ヶ月 ago

https://www.google.com/webmasters/tools/disavow-links-main
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-キャプチャ無効化ツール

サイトへの不自然なリンクを否認する新しいツールの提供を開始しました(Google Webmaster Central Blog)
でも発表されているように、Googleがリンクを無効化(否認)するツールを発表しました。

発表はアメリカ、ラスベガスで行われているPUBCONの壇上でMatt Cutts氏自らによって行われました。
弊社もこちらに参加しておりますが、
一通り昨今のGoogleの動きについて説明した後に、新しいニュースがあるとのことでこちらが発表になっています。
その場で画面キャプチャやURLの紹介があり、その時点ではすでにURLも生きておりヘルプも作成されていました。
一部のヘルプに事実ではないのでは?と思われる部分もありますが、基本的に“すでに使える”ようになっています。

解除できない不自然なリンクに頭を悩ませているウェブマスターにとっては非常に嬉しいニュースであると思われます。
これまでGoogleがリリースした機能のいくつかはリリース後うまく稼働しなかったりバグが発生するものがありましたが、今回はPUBCONのステージ上でMatt Cutts氏直々に発表していることからその精度についても期待したいところです。

弊社では引き続き情報を集め、実際にこのツールによる効果も追ってこちらでご報告したいと思います。
本日は時差ボケで疲労困憊ですのでこのへんで。。

【お知らせ】京都大学と共同でWebサイトコンテンツと検索順位結果との関係に関する研究を開始します

13 years 2ヶ月 ago

ウェブ担当者フォーラムさんでも取り上げて頂きましたが、
サイバーエージェント、機械学習によるコンテンツと検索順位結果の関係の研究を開始
京都大学と共同で、機械学習によるWebサイトコンテンツと検索順位結果との関係に関する研究を開始させて頂くことになりました。

以下リリース文になります。

----------------------
株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:藤田晋、東証マザーズ上場:証券コード4751)は、京都大学の飯山将晃准教授と機械学習によるWebサイトコンテンツと検索順位結果との関係に関する共同研究を開始いたします。

この度の共同研究は、サイバーエージェントが所有する、SEOに関するデータやノウハウと、京都大学の機械学習手法による分析技術を合わせることで、当社のSEOサービスの更なる向上を図るというものです。

今後、研究結果を当社のSEOサービスへ実装していくことで、全体最適化やリスク管理による検索結果への効果向上を目指してまいります。

■飯山将晃准教授とサイバーエージェントの共同研究について「機械学習によるWebサイトコンテンツと検索順位との関係の分析」飯山将晃准教授は、これまでコンピュータビジョンやパターン認識のテーマに関する研究をされております。
この度の共同研究では、検索エンジンの様々なデータや当社のノウハウを提供
し、機械学習手法を用いて検索エンジンに関する分析技術の開発を実施し、ソーシャルシグナルに対する評価なども行っていく予定です。
----------------------

CSS Nite LP24で渡辺さんも話されていましたが、
「データ分析で新たな役立つ発見があることはごくまれ」
であることは確かだと思います。
新しいランクに影響している要素(シグナル)が見つかるには、その予測を立てること自体がまず非常に難易度が高いですし、その上それを正確に分析する必要があります。
ただ、ソーシャルシグナルをはじめとして「実際はどうなのか?」ということがいまいちはっきりしていないものもあります。
そういうものを「知っておくこと」は決して損することではなく、施策の幅を広げられる可能性もありますし、検索エンジンの意図を汲み取ることに役立つと考えます。

SEOの本質がコンテンツにあることは疑いの余地はありません。
その上で、「データ分析が役に立つのか?」というご意見があるのは確かですが、
例えばひとつひとつの施策をなぜやらなければならないのか?を認識したり、
その優先度を付けたりすることには活用可能だと考えています。

また、ここに出てくるデータが本質から外れたり矛盾したりすることがあるかもしれませんが、
それを理解したうえでウェブサイトをより良い方向に改変していくということも重要だと思っています。

この共同研究で得た結果につきましては、可能な限りこちらでも公開できればと思っております。
お客様ならびにSEO界に何かしらの形でお役に立てられるよう努力したいと思いますので、
引き続きよろしくお願いいたします。

なお、本件のお問合わせは、
サイバーエージェントSEO局 木村までお願いいたします。

8月の検索エンジンの動き

13 years 3ヶ月 ago

早いもので夏休みもあっという間に終わり9月になりました。
朝晩は少しずつ過ごしやすい日々が出てきましたね。
暑かった8月ですが、検索エンジンはどうだったでしょうか?
Googleの動き中心に振り返ってみたいと思います。

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-8月変動指数グラフ

こちらが弊社で計測している変動指数の推移グラフです。
計算方法の詳細は省かせて頂きますが、7月の後半から続いていた不安定な状態が8月の頭まで続き、その後も時によってやや大きく動いたときがある模様です。
今回は計測したキーワードや時間によってもややブレがあるようなので、
このグラフと皆様が把握されている変動した日が完全に一致しないこともあると思いますが、
8月前半のところの変動は多くの方が感じた部分ではないでしょうか?

ご存知の通り7/25にパンダアップデート3.9がリリースされています。
日本に導入後はじめてとなるパンダアップデートの実行ですが、この影響なのかはたまた別の影響か、数日に渡って不安定な状態が続いたと思います。
実際にランク変動があったものの一例として、

サイト内に重複コンテンツが多いもの
複数ページに同一のコンテンツが出てくるものでランクダウンしているものが目立ちました。
ややクエリ数が多いキーワードで上位表示していたサイトのいくつかがこれが原因と思われるランクダウンをしています。
ある不動産サイトでは、物件詳細情報内のコンテンツが、検索結果に表示されていたのですが、その検索結果が複数ありました。
このようなサイトがいくつか大幅にランクダウンしていました。
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-ランクダウン例
わかりにくいかもしれませんが、こういう状態です。
もちろんすべてのサイトで起こっているわけではありません。
むしろ少数かもしれませんが、上位表示されており特にリンクにも問題が一見なさそうで、
問題がここしか見つからないもののランクダウンが複数ありました。
Paginationの問題含めサイト内での重複コンテンツは極力避ける(インデックスさせないようにする)ことが重要だと思われます。
特に最近では、Googleが「こうしなさい!」と発表した内容を無視した場合に評価が下がることが多いように感じます。
Googleの忠告には耳を傾ける必要がありそうですね。

新たなペナルティと復活
新たにペナルティにかかるサイトがいくつかある一方で、リカバリーしてきているサイトも増えています。基本姿勢はやはり「不自然なリンクをすべて削除して再審査依頼する」ことだと思います。
他の兆候もちらほら見えておりますので詳細分かり次第ご報告したいと思いますが、やはり基本路線はリンクの削除と再審査です。
SEO会社が行っていたものなどは削除対応する会社がほとんどだと思いますので、リカバリへの障壁は低いと思われますが、Pay Per Postや自動登録型のリンク集などはリンク解除できずに苦戦すると思います。
それらは完璧には削除できなくても「可能な限り削除する」ことが重要です。
Googleは削除できるものとできないものがすべて分かっている。だから、すべての削除すべきリンクの削除はトライする。くらいの行動が必要になると思います。
くれぐれも「今はない(廃業してしまった)○○社が勝手にやっていて・・・」などという嘘はやめましょう。Googleはどのリンクがどういう業者によるものかある程度理解している可能性があると思いますので。(実際にそのように通報するように指導していますし)

その他にも細かいところでパンダアップデートで変化したところなどあると思いますが、
機会があればまた書きたいと思います。
パンダ以上にペナルティのほうがクリティカルな場合が多いかもしれませんが、ペナルティ云々に関係がある方もない方もGoogleがなぜ「パンダアップデート」なるものを作ったのかをしっかり頭に入れて、この秋もサイト運営を行う必要がありそうですね。

知らないうちにリンクペナルティ?リンク解除で注意すべきこと

13 years 3ヶ月 ago

お盆シーズンですので、ややゆるめの記事ですw

リンクペナルティの話は、もう嫌というほど書いていますが、
ウェブマスターツールに再審査出すにあたって盲点というか忘れているとペナルティ解除されないことがあるので書き留めておきたいと思います。

ペナルティに関してはいろいろなケースがあるとは思いますが
そのサイトに不自然なリンクが存在する場合にペナルティが発せられることが多いと思われます。
多くはウェブマスターツールの被リンクのリストを見てリンク削除していくことが多いと思いますが、今発注しているSEOベンダーや過去に発注していたSEOベンダーにリンク解除を依頼することも多いでしょう。

過去実際にあったパターンですが、ウェブマスターツールに出てくるリストには限界があるため、とにかく把握している現在、過去のすべてのSEO会社が行ったリンク施策を解除させたものの、それでも「リンクが残っている」旨の連絡が来てペナルティが解除されないというケースがありました。
このサイトに対するリンクは一見すべて外れているように見えましたが、実は見落としているものがありました。
それが、
・外国語サイト(コンテンツ)
・モバイルサイト(コンテンツ)

でした。
外国語は、
http://www.xxxxxx.co.jp/en/
とか
http://www.xxxxxx.co.jp/cn/
とかいうアドレスで展開していましたが、一部の言語に対して現地法人がつけたリンクが存在しているケースがありました。
また、モバイルサイトは、
http://www.xxxxxx.co.jp/m/
というURLで展開しており、ここにやはりモバイルSEOを行っていたときのリンクが残っていました。

外国語サイトを現地法人にてSEOを行っている場合は、何が行われているか把握する必要があると思われますし、ペナルティの解除に関しては歩調を合わせて行う必要があるでしょう。
ウェブマスターツールの被リンクのリストに出る可能性は高いと思いますが、リンク量が少ないと把握できない可能性がありますのできちんと情報共有しておく必要があると思われます。

モバイルSEOに関しては、スマートフォンの普及によって過去にはやっていたが今はやっていないという方もいらっしゃるかもしれません。中には、モバイルサイトの存在自体あまり気にしていない方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、Googleはモバイルサイトに対してのリンクも見ているようですので、モバイルSEOで行った不自然なリンクがあれば削除して再審査をリクエストする必要があるでしょう。

この2パターンは実際にリンク解除のお手伝いをさせて頂いたときに遭遇したケースです。
他の要因がまったくなかったということは言い切れませんが、確率的に高いと思いますので、
なかなかペナルティが解除できないという方は確認してみてはいかがでしょうか?

高品質コンテンツの鍵〜パンダアップデート越えのために

13 years 3ヶ月 ago

パンダアップデートの影響を受けないようにするというか、
パンダアップデートで相対的により高い評価を受けるようにすればどうすればよいか?
を考えてみたいと思います。

ちょうど先日、Googleが6月、7月の更新内容を発表しましました。
Search quality highlights: 86 changes for June and July(英語)
鈴木謙一さんが日本語訳してくれています。
パンダ・アップデートの“隠れ”更新多し? 6月と7月にGoogleが実行した検索品質改善は86個

ここでも、パンダおよびパンダかどうかは不明ですが、高品質なコンテンツを評価する更新がいくつか入っています。
Googleは明確に高品質なコンテンツを評価し、低品質なコンテンツを評価しないと打ち出していますが、何をキーとして高品質・低品質と分けているのでしょうか?
それが分かればパンダはおろか、評価の高いコンテンツを作れるはずです。
今回はそのいくつかを考えてみたいと思います。

1,オリジナルなコンテンツであること
これはすでに言う必要もないことかもしれません。
パンダアップデートでもオリジナルでないコンテンツは軒並み評価されなくなっています。
オリジナルであるかどうかは、Googleは比較的容易に判断ができるものと思われます。
“カフェイン”でインデックススピードが速くなってることに加え、ソーシャルシグナル等からも何がオリジナルか判断しているものと思います。(当然完璧ではないようですが)
他からコピーしてきたものや、広告コンテンツなどウェブマスター自らが管理・運営コンテンツでなければ、非常に厳しいことは間違いないでしょう。

2,キーフレーズとの関連性
キーフレーズとの関連が大きいコンテンツ、キーフレーズに対して詳しいコンテンツでなければ評価されないのが現状だと思われます。
これに関しては、2つの鍵となる要素があると思います。
まず、一つ目は網羅性です。
キーフレーズを構成する要素があるかどうか?は大きなポイントだと思います。
「サッカー」を構成する要素として、「Jリーグ」「日本代表」「なでしこジャパン」「プレミアリーグ」「ルール」「ボール」「ゴール」「選手」などいろいろな要素があると思います。
これらを網羅すればするほど、「サッカー」というコンテンツとしては深く広くなるはずで、そうなればGoogleが言う“shallow"なコンテンツにはならないはずです。
もう一つは共起語があると思います。
これは網羅性にも通じる部分があるかもしれませんが、例えば「なでしこジャパン」というキーワードと良く一緒に使われる言葉(共起語)には、「澤穂希」「W杯優勝」「サッカー」などなどがあると思います。これらが多く出てくるということは、そのコンテンツは
「“なでしこジャパン”について書いてあるな」
というヒントになるはずです。
Googleはコンテンツのテーマを認識するのに、共起語の概念を使っていると思われますので共起語を含めておくことは、メインテーマとなるキーワードに関するコンテンツに対して詳細な内容であると読み取る可能性が高まると思われます。
また、その多くは「網羅性」のところと被る内容かもしれません。

3,ボリューム
箇条書きの一文よりも詳しく説明書きがあったほうが高品質なコンテンツと見られる可能性は高いでしょう。
ただし、無関係な文章を書くのではなく、網羅性であったり共起を意識して記述する必要があります。それらを意識していけば自然とボリュームは増えるでしょうから、「ボリュームを増やそう」ということではなく、「情報の網羅性を高めよう」とすることが正解でしょう。

4,リンク
高品質なコンテンツは、高品質なコンテンツからのリンクを生む可能性が高まります。
逆に言うと、高品質なコンテンツ(サイト)から低品質なコンテンツにリンクされることはまずないはずです。
オーソリティある、高品質コンテンツからリンクを獲得できればコンテンツの信頼度は非常に高くなるものと思います。
また、それと同時にソーシャルでの言及についても関連性があるかもしれません。
Googleはなんらかのソーシャルシグナルを利用していると言われますが、ソーシャルで拡散していくコンテンツはユーザーの興味を惹く高品質なコンテンツであることが多いはずです。
(大企業のサイトでよほどダメなコンテンツがあって、ネガティブな拡散をするケースは別ですが。。)
ソーシャルで拡散していくものも高品質だと判断される可能性は高いでしょう。
また、これは可能性ですが、高品質なコンテンツに発リンクをすることもプラスになる可能性があります。逆に低品質なコンテンツに発リンクしていると高品質とは見られないでしょう。
リンク先のコンテンツにも十分注意を払う必要があります。
実際にパンダアップデートでランクダウンしたサイトにリンクをしていると評価が下がるという報告も何件かあります。


一部はパンダアップデートは関係なく、単純に「高品質なコンテンツをGoogleがどうやってみわけているか」を推測するだけになってしまいましたが、「パンダだから」ということではなく高品質なコンテンツを作ることはGoogleからの評価を高めるうえで最も重要なことだと思われます。
また、そのようなコンテンツはユーザーの指示も受けリピーターやファンを生む効果もあると思われます。
どこでも言われることですが、あまり検索を意識しすぎずにユーザーに詳しい情報を提供しようとすることが最も重要なのだと思います。

ペナルティからの回復の現状

13 years 3ヶ月 ago

ウェブマスターツールへの警告文やペナルティが多くのサイトに出ている昨今ですが、
あわせてペナルティ状態からのリカバリーについても、
多くの情報が入ってくるようになりました。

警告であれペナルティであれGoogleが発表しているように、
「Googleがスパムと考えるリンクを外したうえでウェブマスターツールから再審査を依頼する」
ということが必須なのですが、
一時期は再審査依頼を出してもなんの音沙汰もない。。
というような時期もありました。

それがここに来て、比較的早い段階でメッセージが返信されてくるようになっています。
もっとも最近の例では、7月の中旬以降に再審査のリクエストを出して、
8/7に合格の結果が来るというものがありました。
ウェブマスターツールに大量の注意文を送ったこともあり、
注目度が高まっている中で
再審査について放置しておけないと躍起になったのか、
いずれにしても比較的早いタイミングで対応してくれていると思います。
その影響なのか、ここのところGoogleが通常時より多少ですが大きくランク変動している傾向がありましたが、
ペナルティから回復したと思われるサイトのランクアップ(ランクイン)が多く見られました。

実際にそれらのサイトはOpen Site Explorerなどでバックリンクのリストを見てみると、そのURLからのリンクがくまなく外されているというものが目立ちました。

いくつかのリカバリー事例を見てみると、
人工的なリンクをすべて外した場合にはほぼ間違いなく再審査に合格している
ということが言えます。
上記の7月中旬にリクエストを出し、8月7日返答が来た物は、過去行っていたSEO施策用のリンクを、過去取引のあったSEO業者に依頼してすべて外してもらい、一発でペナルティ解除がされています。

ただし、いくつかのケースでは、それでも下記のようなメッセージが来ています。

サイトの再審査を行ったところ、今回もあなたのサイトへのリンクの中に Google の品質に関するガイドラインに違反しているものが見つかりました。具体的には、あなたのサイトへの人為的または不自然なリンク(PageRank を操作する意図で設定された可能性があるもの)がないかどうかをご確認ください。不自然なリンクの例としては、PageRank を転送するリンクの売買やリンク プログラムへの参加などが挙げられます。Google の品質ガイドラインを満たすようにサイトを変更することをおすすめします。変更が完了しましたら、改めてサイトの再審査をリクエストしてください。サイトへの不自然なリンクがあり、これをご自身で管理または削除できない場合は、再審査リクエストで詳細をお知らせください。
これは外せないリンクがあったケースではなく、すべての人工的リンクを外したと思われたケースです。
この返信が来た後に、ウェブマスターツールの内容を再度精査し、一つ一つのリンクが何なのか説明し、かつ第三者がつけたと思われるリンクに対してその旨を回答したところ、無事再審査に合格して下記のようなメッセージが来るというケースもありました。
このサイトは以前、Google の品質に関するガイドラインに違反しているとの判断に基づき、Google Webspam チームが手動で対応しましたが、お送りいただいた再審査リクエストを検討した結果、この処理を取り消しました。なお、この処理の取り消し後、サイトが Google のインデックス登録と掲載順位システムに反映されるまで時間がかかる場合があります。検索結果の品質向上にご協力いただきありがとうございます。
意図しないリンク等はきちんと説明すれば「聞く耳を持ってくれる」可能性があると思われます。

それでも、ブログからのPPPと思われるリンクが残っていたり、何年前にやったのかわからないような自動登録型リンク集からのリンクが残っていたり、広告的なリンクが残っているものは現時点でなかなかペナルティ解除されないケースも存在しています。
SEOの施策は様々あり、リンク施策もそのひとつです。SEO会社が正確にそのリスクについて説明することは必要ですがSEO会社に依頼する方もきちんとそのリスクを把握することに努め、リンク施策を行う場合には万一に備えて「絶対にすべてすぐに外せるリンク」にて対策することが重要だと思います。







パンダアップデート3.9とここ数日の変動

13 years 4ヶ月 ago

非常に遅くなってしまいましたが、アラート関連で大騒ぎいている間の7/24日(US時間)にパンダアップデート3.9が行われています。

日本にパンダ・アップデートが導入されて初めてのアップデートだったわけですが、
日本での影響はどうだったでしょうか?

弊社の変動を追っているシステムから引き出したデータを見てみると、
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-パンダアップデート前後
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-凡例
お出しできるデータが少なくて申し訳ないのですが、
弊社のシステムでは、Google JapanとYahoo!特になぜかYahoo!で7/26日に大きく変動が起こっています。
これは7/25の0時と7/26の0時を比較したものが大きく変化があるということですので、
7/25中に変動があったことを示します。
パンダアップデート3.9は当然グローバルで行われているものですので、
US Googleでも変化があってもよさそうなのですが、
こちらはほとんど変化がみられませんでした。
(これはサンプル数が足りていないだけかもしれません)
なお、それ以上にその後大きく変動が続いている傾向が見られます。
そのため、7/26付およびそれ以降の変動がパンダアップデートに起因するものなのか、別の要因なのか確証が持てません。
現状調査をしていますので何か分かりましたらご報告いたします。

数日に渡って本日も変動が続いている状態ですので、変動期間の前後で何が変わったのかをご報告できればと思っています。
実際に複数ワードで確認がとれていますが、パンダアップデートというよりは別の要因でここ数日は変動しているようにも思います。
特にドメインオーソリティの比重が高くなっているのかな?という気もしますので
このあたりはデータを見て確かめてみたいと思います。

Googleの大量警告に関して推測

13 years 4ヶ月 ago

Googleの大量のアラート送信に関しては、紆余曲折ありながら、
Googleというかマット・カッツ氏が公式発表を行いました。
参考:ウェブマスターツール警告文の大量送信についてGoogleが公式見解発表

ここでこの発表と現状の警告状況から少し憶測を書きたいと思います。
なお、ここに書くことは個人の見解ですので施策等に反映される場合には自己責任でお願いをいたします。

Googleは今回
[過去アラート]サイト全体の評価を下げている
[新アラート]リンク単位での評価を無効化している
としています。

ただ、現状これらにやや疑問を持たざるを得ないケースがあります。

過去アラートが出ているものは本当にサイト全体の評価を下げているのか?
過去アラートが出ているケースでは、確かにランクダウンしているものが多く見られます。
ただ一部では、監視しているキーワードのランクに変動は見られず、かつ全体流入も減っていないというパターンが見られます。
また、特定のビッグキーワードだけランクダウンして、全体流入としてはそのキーワード分しか減っていないという、どちらかというと本来「新アラート」で起こりそうなことが起こっているのではないかと勘ぐりたくなるようなものも見られます。
そう考えると、過去のアラートは今回発表があった「過去」と「今回」が混合しているものなのでしょうか・・?

新アラートが出ているものは本当にリンクが無効化されているのか?
マット・カッツ氏は、今回の新アラートはサイト全体ではなく、リンク単位でdistrustしていると解説しています。
アラートが出ている一部のサイトは確かに「そうかも?」と思うような特定ワードのランクダウンが出ているようですが、それらはごく少数な気がします。
ほとんどのサイトはランクダウンが起こっていません。
ただ、これはマット・カッツ氏がレピュテーションマネジメントの項目等でアクションを起こす必要がないアラートのパターンとして紹介しているように、"新アラート=必ずしもdistrustが起こってランクダウンしている"というわけではなさそうです。

リンクは無効化だけなのか?
文面からの憶測ですが、アンカーが集中しているケースでは、無効化以上にそのアンカーに使われているキーフレーズでのランクを落としてる、もしくはまったく評価しなくなっているように思います。
実際にアラートが出ているかどうかは別として(というかむしろ過去アラートが出ているパターンに多いように見受けられますが)特定キーフレーズだけランクダウンするというケースは多々見られることだと思います。

必ずしもマット・カッツ氏が語っていることと現在サイトに発生している問題が合致していない部分もあるようですが、日本が少し異なるためなのか、それともこれからこの流れになるのか、はたまたそもそもサンプル数が少なすぎてこの私の見解が誤りなのかは定かではありません。
これからより多くのサンプルを集めて分析してみたいと思います。

なお、「パニックになるな」ともマット・カッツ氏はあらためて述べているのですが、
最もパニックになる時というのは、「外したいのにリンクが外せない状況」ではないかと思います。自らがリンクを無効化できるような機能を早くつけて欲しいなと思います。
また、パニックにならないように万一を考えたSEO対策を行ったり、外注しているSEOベンダーに施策について十分に(できればドキュメントを以て)説明を受けるようにしたほうが良いでしょう。
SEOベンダーは当然施策とリスクについて十分説明し、同意を得て施策する必要があります。
SEOにもインフォームド・コンセントが必要ですね。

ウェブマスターツール警告文の大量送信についてGoogleが公式見解発表

13 years 4ヶ月 ago

New notifications about inbound links(Google Webmaster Central Blog;英語)
にて、日本時間の7/28にGoogleが今回のウェブマスターツールへの警告(アラート)大量送信に関して、公式見解を発表しています。
なお、こちらのエントリーはマット・カッツ氏によるものです。

内容をざっくりと訳してみましたが、(英語力に問題があるため誤訳等ありましたら申し訳ありません)

[これまでの警告メッセージ]
・数ヶ月に渡って出していた
・Googleが認めない(スパムと認識する)リンクが張られている
・サイト全体の信頼度を下げている
・長期に渡ってリンクスパムをしていると発生する
等だったとのことです。
「サイト全体の信頼度を下げる」というところがひとつのポイントです。
さらにこのケースでは、スパミーだったり人工的なリンクを可能な限り削除して再審査を依頼するように記載されています。
(その他さらに消せないリンクについての言及等ありますが、それは別の機会にまとめて書きたいと思います。)

[新しい警告メッセージ]
・特定のスパミーだったり人工的なリンクをターゲットとして、それらのリンクに関してのみ信頼度をなくす
・サイトの全体的なランクを落とすものではない
としています。
「サイト全体には影響しない」ということで、リンクを無効化したり特定キーワードのランクだけを下げるようなニュアンスに感じます。
また、新しいメッセージはイエローフラグがついていないというところも再度言及しています。

この新しいメッセージはいくつかのリンクを信頼できないとみなしており、その例に
・ウィジェットベイト
・ペイドリンク
・ブログスパム
・過度のディレクトリ登録
・過度のリンク交換
等が記述されています。
メッセージは注意喚起するものとのことですが、無視しないほうが良いということを言っている一方で、パニックになるなということも言っています。

また、メッセージを受け取ったサイトが問題あるのかないのかについて、マット・カッツ氏が質問に答えた内容を例示しながら説明しています。

例えばウィジェットであれば、リンクアンカーがSEO目的でキーワードになっているようなものは危険であることを指摘しています。
ペイドリンクについては、スパムブログ等の価値の低いリンクについて言及しつつ、
PageRankを渡すことだけを目的とするディレクトリなどはリンクの信頼度を渡していないと言っています。(ただし確認した限りではディレクトリ登録だけしているサイトにメッセージが来たという例はごくわずかなため、日本においてはディレクトリ→注意という構図は現時点で当てはまっていない模様です)
また、長期間に渡ってペイドリンクをしていることが記録されているとメッセージが送信されるとのことです。
特にアンカーテキストがキーワードかどうか?に言及しており、アンカーテキストの集中というところははっきりと危険だと言っています。
またペイドリンクについては、不正なリンクを外して再審査するように言っています。

レピュテーションマネジメントにふれ、アクションを起こす必要がないリンクについても言及しています。
レピュテーションマネジメントとは、企業が「評判」をマネジメントするために、評判の良い記事を検索エンジン上でランクアップさせようとすることです。
ニュースサイトを例に出しある会社にとって有利な記事を、第三者(要するにその会社)がリンク対策をしているケースです。
この場合は、そもそもリンクを無視しているのでアクションする必要がないということです。

で結局メッセージを受け取ったら何をすれば良いのかということですが、
まずはウェブマスターツールから最新のリンクをチェックする必要があります。
「最新のリンクをダウンロードする」からリンクリストをダウンロードしてチェックします。
ここに明らかに不自然ととられるリンクが合った場合は削除して再審査を依頼するようにとのことです。

細かいところはまだまだありますし、間違っているところはあるかもしれませんが、
ざっくりこんな感じだと思います。

スパミーなリンクはリンクを信頼しないようにしたり、無視したりしているということをはっきりと記載しています。
リンクを信頼しない際に、いくつかのフレーズはランクがあがらないかもしれないということを書いてありますので、手動、自動はわかりませんが、この新しい注意メッセージが来ている場合でも、特定キーワードだけはランクが下方修正されている可能性は否定できないのかもしれません。
(すいません。英語に自信がないので間違っていた場合は訂正します)
また下方修正されていなくて、過去突然ランクダウンしたというケースでは、リンクが無効化されているということがやはりあるようですね。

過去の警告メッセージとランクダウン状況、今回のメッセージと過去のランクダウン状況等はまとめてなるべく早くご報告したいと思います。
(CSS Nite LP24でもこのあたり詳しく解説します。もちろんこのGoogleの記事をふまえて・・)

いずれにしても、リンクをチェックして危険なリンクにはきちんと対応しておいたほうがよさそうですね。

※英訳が微妙になってしまっていますので誤りありましたらこっそりFacebookやTwitterのメッセージ等でご指摘いただけるとありがたいです(笑)
あらためて当内容については、きちんとまとめた記事を書かせて頂きたいと思います。

オリンピックとGoogle SERPs

13 years 4ヶ月 ago

パンダアップデートやらアラートの大量送信やらで、大変騒がしい今日この頃です。
ウェブマスターの方、SEO担当者の方は対応や状況確認に追われてらっしゃると思います。
そんな中、しばしの息抜きとして久々にゆる記事を書いてみたいと思います。

さて、昨夜はサッカー日本男子代表がスペインに勝利。
正直私、スペインに勝つなんてことはまったく考えておりませんでした。
ちょっと怪我人は心配ですが、次にも期待ですね。

そんなオリンピックですが、ロンドンでいよいよ正式に今日7/27より開幕します。
オリンピックとGoogleについて、4年前にも記事にしていたようですが、
今回どうなっているか見てみましょう。

まずは、そのもの「オリンピック」です。
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-オリンピック
ナレッジグラフのボックス部分に、このようにオリンピックの説明とスケジュールとして日付が記述されています。
このスケジュールをクリックすると、それぞれの日付で行われる競技名がリスト化されます。
ここをクリックすると(例えばここで「サッカー」)
「ロンドン 2012 +競技名」
のSERPsにジャンプします。

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-サッカーSERPs

ここで「男子予選グループD」をクリックしてみましたが、

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-D組

なぜか、D組以外の結果も。。データがまだ少ないから・・・ですかね?

ちなみに、ここで「日本」をクリックすると、「ロンドン 2012 日本」の検索結果にジャンプします。

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-日本SERPs
ナレッジグラフのボックスには、メダルの数が出るようになり、
スケジュールの部分では、日本選手が出場する競技へのリンクが設置されます。
ちなみに、このスケジュールから、アーチェリーをクリックして出てくるリンクをクリックし続けると、

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-個人成績

ボックス以外の中央の上部にユニバーサルサーチとして(?)結果が出てきます。
これは、「ロンドン 2012 アーチェリー 男子個人総合」にジャンプしているようですが、
「ロンドン 2012 サッカー 男子結果」などでは出てきませんでした。

なお、「ロンドン 2012」以外でも「オリンピック」や「五輪」との掛け合わせでも同じようなナレッジグラフが出てくることが確認できています。

まだまだいろいろな検索クエリで出て来そうですが、
ナレッジグラフが出て来たことで4年前とは表示形式が変化しました。4年前は「サッカー」と検索するだけで最上段に結果が出てきていましたが、今は出て来ません。
ちなみに「サッカー」ではナレッジグラフのボックスが確認できませんでしたが「バレーボール」では出ていました。
このあたりはこれから整備されてくるのかもしれませんね。

今日開幕して、また検索結果もブラッシュアップされていくのかもしれません。
オリンピックの結果が気になったら、それを検索しながらナレッジグラフやユニバーサルサーチの出方を観察してみるのもおもしろいかもしれませんね。

ウェブマスターツールへのアラートをGoogleが改善

13 years 4ヶ月 ago

すでにこのブログでも、Googleウェブマスターツールへのアラート(警告)の大量送信について書きましたが、昨日動きがありましたので続報です。

この大量のアラートですが、
もともと“未だGoogleがスパムだと認識しているかどかは別として、不自然だと思われるリンクがある”場合に送付されていました。
ただ、これが「すぐにランクが落ちてしまうのではないか?」とか「リンク対策など何もしていないのに、もうすぐペナルティを受けるのか?」などの不用意な憶測を招き、世界中のウェブマスターを混乱に陥れました。
鈴木謙一さんの記事にもありますが、マット・カッツ氏が「パニックになるな」と呼びかけるほどでした。
直接マット・カッツ氏が呼びかけるくらいなので、相当Googleには問い合わせやらクレームが来ていたのでしょうか?
あっという間にGoogleはこのアラートに関して改善をしてきました。
SEO Japanさんが非常に早くにこの記事をあげておられましたが、
次のような変更が出ています。
今回の仕様変更による大量送信を「注意喚起」だとすると、「注意喚起」のものは、

・イエローフラグがつかない
・異なる文面を使用する

ようになっています。
実際にウェブマスター上では、

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-イエローフラグ
のように、7/19付のものにはイエローフラグがついているものの、7/23のものはなくなっています。

また、文面もこれまでのものは、


We've detected that some of your site's pages may be using techniques that are outside Google's Webmaster Guidelines.
Specifically, look for possibly artificial or unnatural links pointing to your site that could be intended to manipulate PageRank.
Examples of unnatural linking could include buying links to pass PageRank or participating in link schemes.
We encourage you to make changes to your site so that it meets our quality guidelines. Once you've made these changes, please submit your site for reconsideration in Google's search results.
If you find unnatural links to your site that you are unable
to control or remove, please provide the details in your reconsideration request.
If you have any questions about how to resolve this issue, please see our Webmaster Help Forum for support.

でしたが、新しく、

We've detected that some of the links pointing to your site are using techniques outside Google's Webmaster Guidelines.

We don't want to put any trust in links that are artificial or unnatural.
We recommend removing any unnatural links to your site.
However, we do realize that some links are outside of your control.
As a result, for this specific incident we are taking very targeted action on the unnatural links instead of your site as a whole.
If you are able to remove any of the links, please submit a reconsideration request,including the actions that you took.

If you have any questions, please visit our Webmaster Help Forum.

となりました。
多少表現も柔らかくなり、
不自然なリンクを排除することを「お奨めする」というようなニュアンスになっているかと思います。
なお、過去のメッセージは英語だけでなく日本語でも送付されていることが確認されていますが、再送されたイエローフラグなしのものは、英語のものしか確認できておりません。

今回のこの注意メールですが、この仕様以前つまりスパム認識している状態でメッセージが送られてきており、おそらく手動でペナルティ状態になっていると疑われるものに対しても送付されているという情報も入ってきております。
そのため、
イエローフラグなしのメッセージが来た=今はスパムと思われていない
ということではなく、ある条件に合致した“疑わしいもの”には送られておりイエローフラグなしの注意メールが来たからと言って、今何のペナルティも受けていないということは言い切れないものと思います。

また、イエローフラグなしとは言え、このようなメッセージが来た場合には何かしらGoogleが不自然と考えるリンクが存在していることは確かなようですから、
ウェブマスターツール等を利用してバックリンクを調査してみる必要はありそうです。
このメッセージが来たら目視される可能性もあると思いますので、
今一度危険なリンクがないか確認してみたほうが良いと思われます。

Googleウェブマスターツールでのリンクに関するアラートについて続報

13 years 4ヶ月 ago

SEO JapanさんのGoogleによる過去最大の警告メッセージ配信に関してマット・カッツがコメントや渡辺隆広さんが書かれている、
Google Matt Cutts、ウェブマスター宛警告メッセージ送付の対象拡大を明らかに
のように、Googleのマット・カッツ氏が今回のウェブマスターツールへのアラートの大量送付について語っています。

内容としては、これまでの警告とは異なり、いくつの不自然なリンクがあれば送付するようにしたというものです。
詳細は、先にご紹介した記事を読んで頂きたいと思うのですが、彼らとしては透明性を向上させるためとか。現時点では透明にならず余計にもやっとしていますが、
今までは、
警告が来た=Googleはルール違反ととらえてペナルティ準備をしている
というものでしたが、今回は
警告が来た=Googleが多少なりとも疑いを持っていて、ペナルティ準備をしているかどうかわからない
というところだと思います。
渡辺さんは、レッドカードとイエローカードという形で書かれていましたが、マット・カッツは今回の警告は実は問題ないものをあるかも、、という感じの話もしていますのでイエローのさらに前の注意の段階にも近いかもしれません。(サッカーを見ない方には余計分かりにくくてすいません。イエローに近いプレーだと、審判が「次やったら出すよ。」と注意をすることがあるのです。筆者も小学校時代に何回か注意を受けています。。)

この話の流れから考えると、これまでアラートは目視でチェックされた後に出ていたように思いますが、ある程度自動化されているのかもしれません。
SEO用に意図的に作られたリンクに当てはまる特徴があるもの、
例えばアンカーが集中しているとか、www上におけるリンクの関係が明らかに過密度になっているとか、同じテンプレートのページから多くリンクされているとか、
そういうものを検出した場合に自動的に送付したのかなという気がします。
少なくともすべてを人力で行ったということはないのではないでしょうか?
(当然これまでも、アラートが出る“候補”は自動でリストアップされていたと思いますが。。)
ただ、目視している人の数はかなり多いとも思いますので、
そういう意味ではリストを確認する際に、これまではグレーゾーンでは出さないとか、疑わしいリンクがあっても高品質なナチュラルリンクが多ければOKとなっていたものが(仮の話です)、
ただ一つの疑わしいものを見つけたら警告を発するように変わったのかもしれません。

いずれにしても、疑わしきものがあれば警告を発することになったのは確かですので、
これからも多くのサイト、それはSEOをまったくやっていないサイトを含んで大量の警告が出続けるものと思われます。
ウェブマスターの方が混乱する可能性が高いと思われますので、Googleももう少しやり方を考えるべきですが、
警告が来た場合は、仮にそれが脅しや注意レベルのものであったりしても、
バックリンクリストの確認はすべきです。その中で、先のエントリーにも書いたように、危険だと考えられるリンクに対しては何かしらの対応をすべきだと思います。
特に過去に行っていた、自動登録型のリンク集からの大量で雑なリンクやワードサラダなどの自動生成したサイトからのリンクなどは注意が必要です。
SEO会社の中にはここ数年でなくなってしまったところもありますし、なかなかリンクを解除してくれないところもあるかもしれません。
そういう場合は、非常に難しいところですがURLをすべてリスト化した上でなぜリンクが解除できないのかをGoogleドキュメントで提出しましょう。これでクリアできるかどうかは別として、おそらくベストを尽くすとしたらこのラインだと思いますので。

“危険なリンク”というもののレベルについてはそれぞれの方思うところがあると思いますので、ここで語るのは避けますが(笑)SEOベンダーに発注をされている場合にはきちんとSEOベンダーと話し合う必要があると思います。
そして納得いく解決策をみつけるべきです。
ある程度のリスクを背負わなければランクアップせず、足下のビジネスが危険になる場合もあるかもしれませんし、
現時点でリスクを一切背負う必要はなく、中長期視点だけ持てば良い場合もあると思います。
今のビジネスの状況やキーワードの難易度、競合状況などによって最適な対応策は変わると思いますので、ウェブマスターの方はベンダー任せにせずに、きちんとコミュニケーションを取って納得の行く“落としどころ”を見つけるようにしてください。

Googleウェブマスターツールに大量のアラートが発生

13 years 4ヶ月 ago

本日、Googleのウェブマスターツールに大量のアラートが発生している模様です。

これまでもいろいろなところで語られていた、リンクに対する警告です。


http://www.xxxxxxxxx.com/ で検出された不自然なリンクに関する Google ウェブマスター ツールからのお知らせ
July 20, 2012

http://www.xxxxxxxxx.com/ のサイト所有者様 / ウェブマスター様
このたび、貴サイトの一部ページで、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反した手法が使用されている可能性があることが判明しました。
具体的には、PageRank を操作する意図で設定された可能性のある自サイトへの人為的または不自然なリンクがないかどうかをご確認ください。不自然なリンクの例としては、PageRank を転送するリンクやリンク プログラムへの参加が挙げられます。
Google の品質に関するガイドラインに沿うようにサイトを変更することをおすすめします。変更が完了したら、サイトの再審査をリクエストしてください。
サイトへの不自然なリンクがあり、これをご自分で管理または削除できない場合は、再審査リクエストで詳細をお知らせください。
この問題の解決方法についてご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。
お手数をお掛けしますが、何卒ご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。
Google サーチ クオリティ チーム


というものです。
これまでも、数多くのウェブサイトに対してこのアラートが発生していましたが、今回も大量にこのアラートが発生した模様です。
渡辺隆広さんも書かれているように、世界レベルでこの警告文が出ている模様です。

現在状況に関しては調査中ですが、これまで以上に厳しい基準で警告が出ている可能性もあります。また、ペンギンアップデートとの関連性も気になるところではあります。
なお、現時点で警告=即ペナルティorランクダウンとはなっていませんので、所謂“脅し”的なものである可能性もまったく否定できるものではありません。

それであっても、渡辺隆広さんも書かれていますが警告をまったく無視するということはやってはいけないことだと思います。
ウェブマスターツールでリンクのリストを確認し、警告の対象になっていそうなリンクについては対処すべきでしょう。
Googleがペナルティ発動より前に事前警告してくれていると思い、真摯に対応すべきです。
現在のGoogleは一生懸命にアクションを起こせば、それ相応のコミュニケーションを取ってくれることも多くなっています(これらはまとめて別の機会で書きたいと思います)。
そのやりとりによって、ペナルティ状態になっているサイトのペナルティが解除になったという例も報告されています。
ですので、警告を受けたということはランクダウンのリスクがあるときちんと認識し、危険なリンクの削除であったり、意図しないリンクの報告をGoogleに行うなどの対処をすべきです。
「ウェブマスターツールで連絡をすると、リンク対策をしていることを認めることになるし、手動でペナルティ発動をするきっかけになってしまう」
というように話し、無視をするように指示しているSEO会社があるようですが、渡辺さんがおっしゃるように私も無視することは絶対反対です。
世界レベルでこれだけの警告を出すということはGoogleが本腰を入れて対応している証拠ですので、無視せずできることをきちんとやるべきです。

今後どのような動きになるか分かりませんが、
まずはウェブマスターツールを確認していない方は必ず確認してくみてください。
ウェブマスターツールを導入していない方は、今から入れても遡って警告は出てきますのですぐ導入しましょう。
「今はどこのSEO会社にも頼んでいないし、リンクも買っていないから大丈夫」という場合であっても過去に行っていたSEO対策のリンクが残っているかもしれません。
また、それらのリンクは過去効果が出てしまっていただけに今ではブラックな手法として問題になるものもあります。今になってペナルティや警告の原因になることがありますので、必ずリンクされているURLのリストを確認するようにしましょう。

追記
SEO会社にお願いしたことがないのに、今回警告が来ているものを2件ほどをご相談いただきました。ざっと見たところ、SEO会社が行っているリンク対策は見られないものの見方によっては“SEO目的に自作自演しているのかもしれない”と疑えなくもないリンクがあることはありました。
このように、SEO会社のリンク以外であっても警告対象になってしまっているものがゼロではないようですので、いまいちどリンクしてくれているURLのリストの確認をしたほうがよさそうです。
また、それ以前に必ずウェブマスターツールは確認しましょう。

Googleウェブマスターツールに大量のアラートが発生

13 years 4ヶ月 ago

本日、Googleのウェブマスターツールに大量のアラートが発生している模様です。

これまでもいろいろなところで語られていた、リンクに対する警告です。


http://www.xxxxxxxxx.com/ で検出された不自然なリンクに関する Google ウェブマスター ツールからのお知らせ
July 20, 2012

http://www.xxxxxxxxx.com/ のサイト所有者様 / ウェブマスター様
このたび、貴サイトの一部ページで、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反した手法が使用されている可能性があることが判明しました。
具体的には、PageRank を操作する意図で設定された可能性のある自サイトへの人為的または不自然なリンクがないかどうかをご確認ください。不自然なリンクの例としては、PageRank を転送するリンクやリンク プログラムへの参加が挙げられます。
Google の品質に関するガイドラインに沿うようにサイトを変更することをおすすめします。変更が完了したら、サイトの再審査をリクエストしてください。
サイトへの不自然なリンクがあり、これをご自分で管理または削除できない場合は、再審査リクエストで詳細をお知らせください。
この問題の解決方法についてご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。
お手数をお掛けしますが、何卒ご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。
Google サーチ クオリティ チーム


というものです。
これまでも、数多くのウェブサイトに対してこのアラートが発生していましたが、今回も大量にこのアラートが発生した模様です。
渡辺隆広さんも書かれているように、世界レベルでこの警告文が出ている模様です。

現在状況に関しては調査中ですが、これまで以上に厳しい基準で警告が出ている可能性もあります。また、ペンギンアップデートとの関連性も気になるところではあります。
なお、現時点で警告=即ペナルティorランクダウンとはなっていませんので、所謂“脅し”的なものである可能性もまったく否定できるものではありません。

それであっても、渡辺隆広さんも書かれていますが警告をまったく無視するということはやってはいけないことだと思います。
ウェブマスターツールでリンクのリストを確認し、警告の対象になっていそうなリンクについては対処すべきでしょう。
Googleがペナルティ発動より前に事前警告してくれていると思い、真摯に対応すべきです。
現在のGoogleは一生懸命にアクションを起こせば、それ相応のコミュニケーションを取ってくれることも多くなっています(これらはまとめて別の機会で書きたいと思います)。
そのやりとりによって、ペナルティ状態になっているサイトのペナルティが解除になったという例も報告されています。
ですので、警告を受けたということはランクダウンのリスクがあるときちんと認識し、危険なリンクの削除であったり、意図しないリンクの報告をGoogleに行うなどの対処をすべきです。
「ウェブマスターツールで連絡をすると、リンク対策をしていることを認めることになるし、手動でペナルティ発動をするきっかけになってしまう」
というように話し、無視をするように指示しているSEO会社があるようですが、渡辺さんがおっしゃるように私も無視することは絶対反対です。
世界レベルでこれだけの警告を出すということはGoogleが本腰を入れて対応している証拠ですので、無視せずできることをきちんとやるべきです。

今後どのような動きになるか分かりませんが、
まずはウェブマスターツールを確認していない方は必ず確認してくみてください。
ウェブマスターツールを導入していない方は、今から入れても遡って警告は出てきますのですぐ導入しましょう。
「今はどこのSEO会社にも頼んでいないし、リンクも買っていないから大丈夫」という場合であっても過去に行っていたSEO対策のリンクが残っているかもしれません。
また、それらのリンクは過去効果が出てしまっていただけに今ではブラックな手法として問題になるものもあります。今になってペナルティや警告の原因になることがありますので、必ずリンクされているURLのリストを確認するようにしましょう。

追記
SEO会社にお願いしたことがないのに、今回警告が来ているものを2件ほどをご相談いただきました。ざっと見たところ、SEO会社が行っているリンク対策は見られないものの見方によっては“SEO目的に自作自演しているのかもしれない”と疑えなくもないリンクがあることはありました。
このように、SEO会社のリンク以外であっても警告対象になってしまっているものがゼロではないようですので、いまいちどリンクしてくれているURLのリストの確認をしたほうがよさそうです。
また、それ以前に必ずウェブマスターツールは確認しましょう。

日本のパンダアップデートの概況

13 years 4ヶ月 ago

昨日発表があった日本へのパンダアップデートの導入ですが、
ランク変動が大きかったURLの特徴を調べた結果、
いくつかの傾向が出てきましたので主立ったものをご報告させて頂きたいと思います。
なお、未だ調査中の部分があること、ここではすべての内容の公表を控えさせて頂いていることについてはご了承いただければと思います。

①オーソリティが高いサイトはランクアップ傾向
これはパンダアップデートの特徴から考えると、パンダアップデートで下がったサイトがあったため、影響を受けにくかったオーソリティが高いサイトが相対的にランク上昇したと見たほうが自然だと思いますが、おおむねこの傾向がありました。

②スクレイピングサイトのランクダウン目立つ
パンダアップデートが導入されていなくても起こっていたことですが、パンダ導入前後でスクレイピングサイトがさらにランクダウンしているものが目立ちました。
どちらかというとスクレイピングコンテンツがあってもオリジナルがあればある程度は大丈夫という状況だったものが、オリジナルがあってもスクレイピングコンテンツがあれば苦しくなるという状況に変わったように思います。ただし、これらはオーソリティが高くないサイトに限ります。

スクレイピングと言ってもいろいろあると思いますが、次のような例が目立ちました。
○比較サイトで商品やサービスの内容が他の比較サイトと被ってしまっている
○商品の説明ページの情報がAPIで取得された情報である
○情報の内容が他サイト(特にソーシャルメディア等)からひっぱっているものである

DB系サイトの中でも、ひっぱっている情報が他サイトと被っているもの、例えばサテライトサイトでかつオーソリティが低いものはランクダウンしているものもありました。

③アフィリエイトリンク中心のサイト
アフィリエイトリンクとそのサイトの紹介のみで構成されているようなものはランクダウンが目立っています。

④内容の少ないモバイルサイト
内容が少ないモバイルサイトで、PC検索で上位表示されていたもののランクダウンが複数見られました。これはパンダなのか、単にユーザビリティを考慮した改善なのかは不明です。

⑤リンク集中心のサイト
オーソリティが低くかつ単にハブの役割しか果たさないリンク集サイトのいくつかにランクダウンが見られました。リンクそのものはそのサイトのコンテンツとはみなされないということでしょうか?

⑥テキスト情報(文章情報)がほとんどないサイト
画像と単語(スペックの数値や住所や電話番号)だけで構成されており文章情報が含まれていないもののいくつかにランクダウンが見られています。

以上主なものをご紹介しましたが、いずれにしてもウェブマスターが自らコンテンツを生み出しているものが少ないということが言えます。
他サイトから文章をコピーしてくるなどは、元々Googleが好ましく思わないものですし、アフィリエイト中心のサイトも同様です。
それらの傾向がより強くなったものがパンダであると捉えても、現時点ではさほど問題ないかもしれません。
逆に、ウェブマスターが自ら知恵をしぼって作ったコンテンツを影響を受けていませんので安心してください。
また、オーソリティが高いサイトは今のところ大丈夫ではありますが、オリジナルなコンテンツではないという場合には今後どうなるか分かりませんので注意が必要だと思われます。

追加で何か見えてきた際にはご報告したいと思います。

日本到来でパンダアップデートについて再確認

13 years 4ヶ月 ago

パンダアップデートが忘れかけていた今やってきたわけですが、
そもそもパンダアップデートって何だったっけ?という方もいらっしゃるかもしれないので
再度確認しておきたいと思います。

2011年2月24日(US時間)に発表になった、低品質コンテンツへの対応を強化した(低品質なコンテンツが上位にランクアップしないようにした)アルゴリズムです。
いまから1年半も前にUSで導入されたアルゴリズムが、ようやく日本にやってきました。
これまでも、英語圏やその他言語圏では導入されているアルゴリズムが日本には導入されていないというケースはありましたが、
Googleが大々的にリリースしてきたパンダアップデートは、これまで日本に導入される気配を 見せず、私も個人的には「もう来ないかな?」という感覚でした。
しかしながら、忘れた頃に・・・という形で導入され本日発表になっています。
Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました(Google Japan Blog)
Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました(Google Webmaster Central Blog)
実際に弊社で追いかけている検索エンジン変動状況においても、
通常よりも高めの変動指数を検出しました。
ただ、Googleによると約4%の検索結果への影響とのことで、
これはペンギンアップデートと同等(日本は未発表)であり、当初パンダアップデートが導入された時点での米国での検索クエリの11.8%への影響という数値よりもかなり少ない数字です。
我々も現在ランクダウンしたサイトを中心に調査していますが、
数サイトにそれらしきものが見られていますがさほど大きな変動というわけではなさそうで、
むしろ、影響度はペンギンよりも低いくらいではないかと思っています。
(と言っても正確なデータは明日以降にならないとわかりませんし、これから順次来るのかもしれませんが。)

さて、パンダアップデートのおさらいですが、
shallowなコンテンツつまりは薄っぺらいコンテンツを上位表示させないものとされます。
主なものとしては、
・オリジナルコンテンツがないもの
・ウェブマスターが責任を持ってコンテンツ運営していないもの
・広告ばかりのもの

等です。

オリジナルコンテンツがないものは特に、スクレイピングとかコピーとか言われるコンテンツが当てはまります。
これらに類するものとして本サイトをコピーして構築していたいくつかのサテライトサイトのようなものが、昨日から今日にかけて大幅にランクダウンしているものが見られています。
ただ、このようなコピーコンテンツのようなサイトはパンダアップデート以外であっても
ランクダウンすることはありましたので必ずしもパンダアップデートの影響とは言い切れないかもしれません。

ウェブマスターが責任を持ってコンテンツ運営していないものは第三者が投稿することでサイトが成り立つようなものですが、
今のところそのようなサイトに大きな影響は見られないように思います。
第三者投稿サイトも多くのサイトは有益なサイトになっていますので、パンダアップデートもバージョンアップするに従って洗練され、質の高い投稿型サイトを見分けられるようになっているのかもしれません。

広告ばかりのサイトというのもそうですが、これもすでにかなりのものがランクを上げられない状態になっていたと思います。

また、当初パンダアップデートがローンチされた際には、DB系サイトが厳しい評価を受けるものが見られたようですが、今のところ日本ではこれも大多数には影響がないものと思います。
DB系サイトに関しても多くのサイトは非常に有益なものですので。

こう考えると、やはりパンダアップデートは現時点でさほど日本において影響が出ていないようにも思うのですが、これは、

・これからさらに厳しくなる
当然パンダアップデート○.○みたいなものの影響を受けるようになるのでこれからどんどん厳しくなる、、、
という可能性があります。

・日本はこんなもの
日本語の解析が困難で、とりいそぎベース部分を入れきることで終息をはかる、、、
というのもなくはないかもしれません。いつまでもプロジェクトを続けることは困難でしょうから。当然アップデートは入っていくと思いますが、いつまでもパンダ用にひとつふたつの言語を新たな角度で解析し続けるとかは難しいのかもしれません(一度翻訳するならその手法も含めてです)

・ベースはすでに入ってしまっていた
USでパンダアップデートのバージョンアップがあると、日本でも多少変動の数値は上がります。そこから考えても何かしらベースアルゴリズムが入っていたとも考えられます。
そのため、新規導入という形でも影響する部分が少なかったとも考えられます。

いずれにしても今はさほど大きな影響ではないと思います。
そして今後に関してはまだまだ分からない部分は多いというのが正直なところです。
さて、ではどうするかですが、
パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[1]
パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[2]
パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[3]
パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[4]
と過去に4回に渡って書いていたようですので、参考にしていただければと思います。

現時点で起こったパンダアップデートの内容については詳細を調査して
傾向をご報告できればと思います。

ただ、例えば「このくらいなら許容されますよ」というラインが分かったところで
これからどうなるかは分からないわけですから、
特に“コンテンツ”ということに関しては、
「可能な限り高品質なものを追求していく」
ということに変わりはないと思います。

Google 日本語と韓国語へのパンダアップデート適用を発表

13 years 4ヶ月 ago

Googleは米時間2012年7月17日夕(日本時間7/18朝)、
通称「パンダアップデート」を日本語と韓国語に適用した事を
公式ツイッター(@google)にて発表しました。

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)


影響の範囲はクエリの5%未満との事。

このアップデートにおける影響は軽微と思われますが、
詳細は追って本ブログでも解説していきます。

確認済み
1 時間 38 分 ago
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