CyberAgent SEO Information

Google(Yahoo!)にランク変動が発生

14 years 5ヶ月 ago

昨日(6/15)から本日(6/16)未明にかけて、
Googleにランク変動が発生しました。
それと同時にGoogleエンジンを使用している、Yahoo!にも発生しています。

弊社が定める指数としては通常の3倍程度の動きを示しています。
6/9付近でもやや大きめの変動がありましたが、
この時よりも若干大きな変動になっています。

ランク変動の状況について何か分かりましたら
このブログでも紹介したいと思います。

なお、同時にUSのGoogleでもランク変動を検知しましたが、
弊社の定める指数としては、日本の半分程度の変動指数となっており、
USよりも日本のほうがランク変動が大きかった印象です。

なお、これらはサンプルデータに基づいていること、
弊社独自の計算式を用いていることについて予めご了承ください。

パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[5]

14 years 6ヶ月 ago

パンダ・アップデートが来ているのか?来ていないのか?
もう現状ではどっちでも良いという感覚になっている方も多いと思います。
そして、それが正解だと思います。

パンダであってもそうでなくても、Googleのアルゴリズムを分析し、
それに対応していくことになんら変わりはありません。
パンダだから特別にというのは無意味というか、
むしろ、パンダであっても非パンダであっても別け隔てなく接してあげることが重要ですね。

と言いつつこの表題で書いてきたシリーズも今回で締めたいと思います。

何人かの方にtwitter等で取り上げていただきありがとうございます。
今回ここで記載させて頂いたことについて1点注意点があるとすれば「例外」です。
必ずしもこれまで書いてきた4つの項目について当てはまっていたらランクダウンするということではありません。
例えばAmazonなんかもDB系のサイトと言えるかもしれませんが、ランクダウンした傾向はありませんし、運営者以外が投稿した・・ということになるとwikipediaやYouTubeもそうですが、これらがランクダウンしたという話は聞きません。
これはそういう要素を乗り越えるほどのオーソリティがあったということなのか、もしくはホワイトリストということなのかは分かりません。
しかしながら、こういう例外というのはこれら大きなサイト以外でもいくつも発生していることなのでご理解ください。

さて、本題に入ります。
最終回はさらっといきます。

5,(パンダ・アップデート等で)評価が低いサイトからリンクされているサイト
です。
これは、完全にパンダアップデートだからということではないと言って良いと思いますが、
Googleは基本的に、
Googleが評価するサイトからのリンクを重要視する
ということがあります。
逆を言うと、Googleが評価しないサイトからのリンクは評価されません。
そのため、推測するにパンダアップデート等でランクが極端に下がったサイトからのリンクは評価が下がったり、ものによってはまったく効果がなくなったりする可能性があります。
このことから、パンダ・アップデートが起こったときに今まで評価されていたリンクが評価されなくなり相対的にリンク先のサイトがランクダウンする可能性があるということが考えられます。

正直なところ推測の域を脱していない部分もあり恐縮なのですが、
GoogleがGoogleが評価しているサイトからのリンクを評価するということは間違いないと思いますので、これから(今までもですが)Googleがきちんと評価しているサイトからリンクをもらうということが重要になると思われます。

これは、リンクを集めることができるであろう良質なコンテンツを作る場合でもそうですし、SEO事業者からリンクを購入する場合でも同様です。
例えば今効果が出ている、自動生成したリンク用にしかどう見ても見えないようなサイト(ワードサラダ等)があるとしても、いつかそういうサイトはパンダであろうがなかろうが、Googleが評価を大幅に下げ、場合によってはインデックス削除してくると思います。
そうなれば当然そこからのリンクは効果を失います。

自分がリンクされているサイトはどういうサイトなのか?一度見直して今後の対応策を考える必要があるかもしれません。

【木村 賢】@kimuyan

パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[4]

14 years 6ヶ月 ago

パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策の第4回目です。
今回は、
運営者以外が投稿したものがコンテンツになるサイト
について説明したいと思います。

おそらく、今回のパンダ・アップデートにおいて海外で最も影響をうけているものだと思われるのが、こちらの運営者以外が投稿したものがコンテンツになるサイトです。
コンテンツミルと呼ばれるものに代表されるもので、
eHOWassociatedcontent.comなどが例です。

日本にはさほど多くありませんが、海外特にアメリカにはこのように一般インターネットユーザーやフリーのライターがコンテンツ投稿することで成り立っているサイトが数多く存在します。
ライターの数がそもそも多いことと、こういうサイトを通じて仕事が発生することが多いためのようです。

これらのサイトは、様々なカテゴリを持っており、
それぞれのカテゴリについて適したコンテンツをライターが投稿し、それがウェブサイトのコンテンツになってアップされていきます。
当然、文字数が非常に多く、サイト全体ではボリュームが大きくなります。
そうなればサイトの力が強まって様々なキーワードで自然とランクアップされやすくなりますし、
テキスト量が多いということはそれだけロングテールでの検索に引っかかりやすくなります。
Googleはこの状況を良しと思っていなかった節があり、
今回のパンダ・アップデートではこの投稿型サイトが最大のターゲットだろうということは以前から予測されていました。
パンダ・アップデート当初には、eHOWがランクダウンせず、疑問の声も上がりましたがその後のアップデートで多少なりとも影響を受けているようです。

さて、なぜGoogleは投稿コンテンツサイトをパンダ・アップデートでの標的としたのでしょうか?
それは、前回のエントリーでも書きましたが、「他人のふんどしで相撲を取る」ことをGoogleが快く思っていないためだと思われます。
Googleの基本スタンスは、ウェブサイトの掲載してある情報はウェブサイトの管理者が責任を持つことが当然というところだと思います。
第三者が投稿したコンテンツでは、ウェブサイト管理者が作ったものではなくその内容に管理者が責任を持ちきれないということかと思います。
もっと言うと、「ウェブサイトはウェブサイトの管理者、ウェブマスターが情報発信しなさい」ということなのだと思います。

今回のパンダ・アップデートは、ユーザーテストがベースとなってアルゴリズムが作られたと言われています。
その中に「このサイトで紹介されている薬を子供に処方できるか?」という質問があったそうです。
この質問を考えると、投稿者が誰なのか、またその投稿者の知識について責任を持たないにも関わらず、その投稿者が言ったことをそのままコンテンツとして公開することは、ユーザーにとって著しくマイナスになることがあり得る。
というGoogleの主張が見え隠れします。
FAQサイトや大型掲示板などもそうですが、それがインターネットだと言ってしまえばそうなのですが、
Googleの主張は少し異なるようです。

日本には、アメリカほどこのような投稿型のサイトはないものの、
例えばクチコミコンテンツであったり、ユーザーが動画なり画像なりのコンテンツを投稿することで成り立っているサイトは少なからず存在するかと思います。
現時点で、これらがパンダアップデートで全て悪い結果になるとは思えませんが、通常のウェブサイト管理者が自ら発信しているコンテンツに比べるとリスクは格段に高くなります。
そのためには、投稿型コンテンツは消されても仕方ないくらいの気持ちでサイトの中身を見直し、コンテンツを追加していったほうがいいかもしれません。
また、クチコミにリスクがあるようであれば、
例えばそのクチコミをインタビュー調に書き換えることで、ウェブ管理者が責任持って編集しているコンテンツとみなされるでしょう。
Googleのアルゴリズムに多少なりとも理不尽さは感じるものの、それに従うしかない現状では、
このような対処をしていくしかないと思います。
特に第三者の“声”だけで成り立っているサイトは、相当なオーソリティがないと厳しいというのが欧米での現状かと思いますので、可能なかぎりの対策はしておくほうが良いと思います。

なお、渡辺隆広さんがSEMリサーチで触れていたり、「パンダ・アップデートは今年予定している500あまりの検索改善の1つに過ぎない」 サクラサクさんがtwitterでつぶやいてらっしゃいますが、
「パンダ・アップデート」だから何が大変なことが起こるとか、特別に対応をしなければいけないということではなく、ここまでの4回のエントリーに記載したことはパンダ・アップデートがなかったとしても、名もないアップデートでいつか対処された可能性が高いことですし、そもそもSEOがなかったとしても対応しておいたほうが良いことだと思いますので、「パンダ・アップデート」という背中を押してくれる“きっかけ”が出来たと思って、SEOならびにウェブサイトの取り組みに活かして行くのが良いかと思います。

「パンダ・アップデート」が日本にはまだ来ていないみたいだからちょっと様子を見ておこう
みたいなことは何の意味もありませんので、パンダが来ても来なくてもSEOにおいてもやるべきことは着々と進めていくことが重要だと思います。

【木村 賢】@kimuyan

パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[3]

14 years 7ヶ月 ago

前回はパンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策の第二回として、
DB系サイトへの対策を考えました。

今回第3回は、
3,アフィリエイトサイトなど広告中心のサイト
について考えてみたいと思います。

まず、パンダ・アップデート云々の前に、
Google Adwordsにおいてもオリジナルなコンテンツのない、
アフィリエイトリンクばかりのコンテンツについては出稿ができなくなっています。
Googleはオーガニックサーチだけでなく、リスティング広告のほうでも、
アフィリエイトサイトについて厳しい判断を下しているという背景があります。

ここで「アフィリエイトサイト」について定義しておきたいと思います。
この定義は、このエントリーに限った話であって、
世間一般で言われているものとは異なるかもしれませんのでご注意ください。
ここでは「アフィリエイトサイト」は、

・アフィリエイトで収益をあげることを第一の目的にしているサイト
・オリジナルコンテンツが乏しいサイト

としたいと思います。
「乏しい」という基準が人それぞれなので難しいですが、ご勘弁を。

Googleはパンダ・アップデートにおいて、
広告コンテンツはオリジナルコンテンツとみなさない姿勢を示しているとみられます。
その理由を考えてみたいと思います。

例えばユーザーが製品名などで検索したとします。
ユーザーが製品名で検索した際に意図していると思われることと言えば、

1,その製品を買いたい
2,その製品についての(スペックや評判などの)情報を知りたい
3,その製品について(メーカーなどに)問い合わせしたい
4,その製品を売りたい
などがあるでしょう。

1,については、ECサイトともにアフィリエイトサイトでも要求を満たすことができます。
ただ、そもそもアフィリエイトサイトとはECサイト等へ誘導するためのサイトになるはずで、
ユーザーが実際に製品を購入するのは大本のECサイトになります。
なので、実質中身(その製品を買うためのコンテンツ)自体はかぶっているとも言えますし、二度手間になるとも言えます。

2,はメーカーサイトや比較サイトになります。
メーカーサイトはオフィシャルな情報が見られるサイトとして当然重要なものになりますが、
ユーザーにとって比較サイトも重要なものになり得ると思われます。
しかしながら、比較サイトも最終的にアフィリエイトサイト同様にECサイトへ誘導するものとして今回のパンダアップデートではランクを落としたものもあるようです。

3,は基本的にはメーカーサイトで満たされるものと思われます。

4,はオークションサイト等が考えられます。

さて、ここでは「1」でのアフィリエイトサイトについて再度考えたいと思いますが、
結果として大本のサイトと内容や役割がかぶっているとみなされている可能性があると思います。
今回のパンダ・アップデートでは、「オリジナルなコンテンツ」でないと評価が厳しくなっており、すクレイピングサイトについて非常に厳しい評価が下されています。
アフィリエイトサイトなどの“役割のスクレイピング”に関しても今回は非常に厳しい評価が与えられているのではないでしょうか?

では、アフィリエイト自体をしてはいけないのか?
というとそうではありません。
サイトの目的をオリジナルな情報を発信するものであるように見せ、
結果としてアフィリエイトのリンクを踏んでもらうようにすれば良いはずです。
そもそも、この形式のほうが現状でアフィリエイトの売上が成立するパターンが多いのではないでしょうか?
実際に製品やサービスを使ってみてそのレビューを書いて、そこからアフィリエイトのリンクを踏んでもらうとか、
自分が他の人に知って欲しい情報を記述して、それに関連した製品を紹介することでリンクを踏んでもらうなどです。
製品名や企業名、サービス名で上位表示させてそこからアフィリエイトに流しこむ方式は、現状でかなり売上を上げているサイトもあると思いますが、オリジナルなコンテンツを持っていないサイトはかなり厳しくなると思われます。
今までは、そういうキーワードでランクアップさせる場合はドメインやサイト自体にパワーがあれば、
商品の簡単な紹介等でランクアップしたケースもあると思いますが、今後はGoogleがそのようなサイトを標的にしてくることは間違いないと思われますので、
ターゲットとするページにおいてもオリジナルなコンテンツを埋め込む努力が必要になると思われます。
機械的にどんどんページを生成していたアフィリエイトサイトにとっては作業量が増える可能性がありますが、コンテンツを追加していくことで思わぬテールワードから売上が上がったり、サイトがさらに強くなっていくことも考えられます。
アフィリエイトサイトを運営する際には、どうしても目的はアフィリエイトの売上になってしまうのは仕方ないと思いますが、そう見えないコンテンツの追加というのが本当に重要になってくると思います。

ここまででGoogleは「他人のふんどしで相撲を取る」ことをとにかく嫌っているように感じます。
コンテンツをそのままコピーすることはもちろんですが、
そのサイトで「できること」「知れること」においてオリジナルを求めているような気がしてなりません。
ユーザーにとってオンリーワンのサイトになろうとする意志がどのようなサイトにおいて必要なのかもしれませんね。
この部分は、別途まとめて書きたいと思います。

【木村 賢】@kimuyan

パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[2]

14 years 7ヶ月 ago

さて、前回はパンダ・アップデートに備えて、またパンダ・アップデートが来なかったとしてもやっておきべき策を、ご紹介しました。
パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[1]

今回は、第2回目として、
2,DBからの検索結果と詳細ページ中心のサイト(DB系サイト)
の対策について考えてみたいと思います。
私自身、正直なところこの部分は不透明なところも多く、
推測の域を出ない部分があることをご容赦いただければと思います。
(というか、SEOの予測なんてそんなものですが)

英語圏ですでに導入したことが発表されているパンダ・アップデートですが、
未発表の日本も合わせて、データベースから情報を引き出すだけのウェブサイトのランクダウンが目立っています。
「データベースから情報を引き出す」とだけ書いてしまうと、
動的なサイトのほぼすべてが対象になってしまいそうなのですが、
具体的には、データベースから、文章以外の情報をのみをはきだして表示するサイトです。

ECサイトなどで、
カテゴリなどの商品検索結果ページと、
スペックや価格、画像などしか記載していない商品情報ページのみでできたページです。
文章コンテンツなどをデータベースから引き出しているようなものはこれとは異なります。

今回のパンダ・アップデートではこのようなサイトの多くでランクダウンが発生しているのですが、
Googleがなぜこのようなサイトを対象にしたのかを考えてみたいと思います。
とは言っても、私自身、今回のこのアルゴリズムは腑に落ちない部分もあることは付け加えておきたいと思います。

Googleは今回のパンダ・アップデートで、
深彫りされた良質なコンテンツをランクアップさせる
ことを目的としています。
一方で、鈴木謙一さんが言われるようにshallowなコンテンツのランクを下げることを目的としています。
shallowとは、浅い、深みのない、浅薄なという意味になります。

さて、その中でなぜDB系サイトが不利益を被る現象が起きたのでしょうか?

・データベース情報を引き出すだけのサイトはオリジナルとみなさない?
・DBに情報を取り込めばいくらでもコンテンツを増やせるためGoogleに負荷がかかる?
・DB情報は他のサイトにも似たようなコンテンツがあることが多いためスクレイピングと似た扱い?
・ページネーションによって類似コンテンツがサイト内に多数存在してしまうから?
 (参考:ページネーションにおけるrel=“canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011:海外SEO情報ブログ

など様々なことが考えられると思いますし、上記の一部はそれが原因のものもあるでしょう。
が、私は個人的には、

・DBから出力されたものだけで構成されたコンテンツは浅いとみなされるため

ではないかと思っています。
ECサイトをイメージして頂くと分かりやすいと思いますが、

1,「デジタルカメラ」をクリックすると、「デジタルカメラ」のイメージと商品名プラスαの簡易的な情報が羅列された検索結果ページが並ぶ
2,「一眼レフ」をクリックすると「一眼レフデジタルカメラ」のイメージと商品名プラスαの簡易的な情報が羅列された検索結果ページが並ぶ
3,各商品をクリックすると、その商品の画像、価格、スペックが記載されている

さて、このようなサイトはよく見かけるものだと思います。
これらの1~3はいずれも、画像と単語がメインの情報です。
Googleは、単語や画像だけのページについて“情報が豊富”とは思ってくれないようです。
また、検索結果ページにしても、商品ページにしても、ペラ1に近いページです。
(“検索結果が何ページもある”というケースは別の理由で問題。こちらは、ページネーションにおけるrel=“canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011:海外SEO情報ブログをご覧頂くと分かりやすいと思います。)

Googleはペラ1コンテンツは、物理的にも論理的にも浅いものであると考える傾向にあるような気がします。
実際日本ではまだ、それなりのキーワードで1枚ペラのページがランクアップしていますし、
1ページだけで作ったサイトもランクアップさることはキーワードにもよりますが、物理的には可能です。
ですが、今回Googleは英語圏へのパンダ・アップデート導入発表の際に、「これまでになくロングテールにも影響を及ぼす」旨の記載をしており、かつ英語圏および一部の日本語サイトにおいてもすでに末端のペラ1コンテンツがランクアップしにくくなっている、ランクダウンする傾向にあるように思います。

この傾向があったにしても、データベース情報を中心にサイトを構成していかなければならないサイトというのは多数あると思います。
また、その中の多くのサイトは実際に我々に有益なサイトだと思っています。
ですので、DB情報をはき出しながらでもランクを維持できる方法はないか考えてみたいと思います。

個人的には、
I、SEO対象のページを末端のページでなくディレクトリ(フォルダ)トップにする
II、そのディレクトリ(フォルダ)内にオリジナルなコンテンツを用意する
ことでランクダウンを免れる可能性がかなり高まると思っています。

今まで、ひとつの商品ページをSEOの対象ページとしていたとき、
そのURLは、/digitalcameras/sample.htmlなどのケースがあったと思います。
それを /digitalcameras/sample/ などにするということです。
そして、この /digitalcameras/sample/ の下には複数のコンテンツを用意しておくことが重要です。
/sample/index.html はいままでの商品詳細。
それ以外に、/digitalcameras/sample/review.htmlなりのコンテンツを作ります。
今までのページが長いようであれば分割するのも手だと思います。
それ以外にも、使い方、一部の特徴にフォーカスしたもの等いずれにしてもコンテンツを追加する必要があります。

今まで「ページ単位」で評価を受けていたところから、「ディレクトリ(フォルダ)単位」で評価してもらうようにする。ということになります。
(ディレクトリ内のさらに末端のhtmlページに対して、よりロングテールのキーワードで対策することは可能です。)
結局この対策も前回同様に、コンテンツを追加しなければなりません。
「また、コンテンツかよ」という声が聞こえてきそうですが、Googleが根本的にこちらの方向が好きなので仕方ないと思って頂ければと・・・。当然網の目をかいくぐる方法はあるのかもしれませんが、以前twitterでも同じことをつぶやきましたが、網の目をかいくぐるのではなく網そのものを乗り越えるような施策をしていかないと、いつかはその網の目は塞がれてしまうかもしれません。
ですので、Googleが最低限必要と考えているコンテンツ以上のものを作っておくことが重要だと思います。
コンテンツを作る上での留意点は、前回書いたとおりです。

その他にも、鈴木謙一さんが書かれているページネーションという考え方についても重要事項だと思います。
カテゴリ検索ページなどのランクが上がりにくいのはこれが原因の場合もあると思います。
これは私が書くよりも非常に詳しく書かれていますので、「ページネーションにおけるrel=“canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011:海外SEO情報ブログ」をご覧ください。
また、カテゴリのところも、
/digitalcameras/
の配下に、検索結果以外の様々なコンテンツを追加すれば、有益と思われるコンテンツが増えランクダウンを防げる可能性が非常に高まると思われます。

まとめると、
DB情報を使っているからダメというわけではない
ページ単位での評価からディレクトリ単位での評価を意識したい
ディレクトリ内にはDB情報だけでなく、オリジナルなライティング等のコンテンツを用意する(その文章自体はDBからはきだしても可)
というところでしょうか?

DB系については、まだまだいろいろとアルゴリズムが動く可能性もあると思います。
以前の記事で、飲食店などの検索ワードで求人サイトなどがランクダウンしたケースを紹介しましたが、
これらも若干まだ不安定です。
とは言っても、一度こういうことが起こると、それが再現される可能性は比較的高いことから、DB系サイトを運営されている方は上記対応を検討してみても良いかと思います。

※乱文、長文失礼いたしました。次回からもう少しシンプルにまとめられるよう努力します。

【木村 賢】@kimuyan

パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[1]

14 years 7ヶ月 ago

さて、パンダ・アップデートが来るのか、来ているのか?
もう正直どうでもよくなってきている今日この頃です。

パンダ・アップデートという名前が一人歩きしていますが、
名もないアップデートでも大きな影響を受けたケースもありますし、
名前のインパクトとGoogleのリリースによって何か未曾有のランクダウンが起こるのでは?と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、USでもUKでも大きくランクを下げたサイトは多いのですが、
普通にまじめにサイト運営をされている方にはあまり影響がないのも事実です。

現状で我々が把握しているランクダウンしたサイトについては下記のようなものがあります。
これは、英語圏で実際にランクダウンした“事象が多い”サイトの特徴および日本で直近でランクダウンした“傾向が多い”サイトの特徴です。
これまた、「多い」だけであって「全て」ではないことに注意していただきたいと思います。

1,他からコピーしたコンテンツを持つサイト(スクレイピング)
2,DBからの検索結果と詳細ページ中心のサイト(DB系サイト)
3,アフィリエイトサイトなど広告中心のサイト
4,運営者以外が投稿したものがコンテンツになるサイト(コンテンツミルなど)

etc

これは一部であって、もっといろいろ特徴はあると思いますが、
他でも言われているものを中心に抜粋しました。
さて、この特徴に当てはまるサイトの方は注意が必要だということになります。

あと一点追加するとしたら、
5,(パンダ・アップデート等で)評価が低いサイトからリンクされているサイト
もあるかなと思っています。
この部分はもう少し調査していきたいと思っています。

さてここからは、ひとつひとつ見ながら、その対策を考えてみましょう。
ちょっと長くなりそうなので、今回は「1,他からコピーしたコンテンツを持つサイト(スクレイピング)」について書きたいと思います。

1,他からコピーしたコンテンツを持つサイト(スクレイピング)<

そもそも他サイトからコピーしたコンテンツでサイトを作るということ自体、Googleは価値を認めません。
QDDアルゴリズムに代表されるように、GoogleはSERPsにおいて検索結果の多様性を確保するように努めています。
その中で、他サイトをコピーして使うということは当然Googleが推奨することではないわけです。
これは、単純に他サイトの文章をコピー&ペーストするものに限らず、例えば各種ウェブサービスでAPIでコンテンツ提供を受ける場合も含まれます。
実際に英語圏でも、API提供受けているコンテンツの激しいランクダウンが確認されていますし、そもそも日本でもAPIだけで作り上げたサイトは一定条件に満たない限りはインデックスがされなかったり、まともに評価されなかったりという状況です。
パンダ・アップデートの強いメッセージとして、「ウェブサイト管理者は、汗水たらしてちゃんと良い独自コンテンツをつくりなさい」というのがあると思っているのですが、そもそもウェブサイトというのはそういうものがなければいけないと思います。(すべてでなくて良いと思いますが。)
良く考えてみれば、個人のブログであってもその個人が自分の言葉で自分の考えたことをちゃんと時間をかけて書いているものです。
それを、他から持ってきたコンテンツでなんとかしようと思うこと自体がもう難しいのだと思います。

スクレイピング(≒ミラー、コピー)については、もうきっぱりと
「オリジナルなコンテンツをがんばって作りましょう」
ということしかないと思います。
ウェブサイト本来の目的であるであろう、ウェブサイト管理者の発信したい情報を自らの言葉で発するということを体現できればこの項目は何も問題ないと思います。

仮に、API情報をどうしても使いたいという場合(著作権も無視して、他サイトをまるまるパクリたいというのは論外でここで語る余地もないと思いますので割愛)は、あまりオススメはしませんが、
オリジナルコンテンツを極力増やした形でマッシュアップすることが必要だと思います。
ただ、この比率がどのくらいから大丈夫か?ということは一概には言えませんし、
そのマインドでギリギリラインを狙っていけばいつかはGoogleの逆鱗に触れてしまうと思います。
他からもらったデータはあくまで付加情報(おまけ)であるという認識でコンテンツを作る必要がありそうです。

あと、自社の情報だからいろんなサイトで使いまわそうとすることもリスクがあります。
このようなサテライトサイト、サブサイトを構築しSERPsの専有面積を上げるための策をとっている企業さんも多数あると思いますが、
先述の通り、QDDアルゴリズム等で分かるGoogleの志向と逆行しています。
現時点で、抜け道はあると思われますが、今後のことも考えると決して効率の良い方法ではないような気がします。
ひとつのサイトに集中し、そこにいかにパワーを投下できるか?
またパワーのかけ方としてはオリジナルなコンテンツを作るところに持っていけているか?
このあたりがポイントになるのではないでしょうか?

まとめると、どこでも言われていることで「な~んだ」となると思いますが、
「オリジナルなコンテンツを作りましょう」
「ウェブマスターが自ら作った情報を発信しましょう」
というところに結局着地してしまいますね。
これは結局のところ、パンダ・アップデートがあろうがなかろうが、“やらなければいけないこと”ですね。

【木村 賢】@kimuyan

Googleインスタント日本導入 その影響は?

14 years 7ヶ月 ago

Googleインスタントが日本にも導入されました。
正確に言うと、4/25現在、順次導入されていっています。
数日以内に100%導入される見込みのようです。

Googleインスタントは、USで導入されている
検索窓に途中までキーワードが打ち込まれると、予測した検索結果を先行して表示する機能
です。

USで導入された際には、「SEOがなくなる」みたいなことまで言う人が出現したものですが、実際はその後SEOにおいてもSEMにおいてもそれほど大きな影響はないようです。
ましてやSEOがなくなるなんてことはなく、しっかりとUSでもSEOは存在し続けています(笑)
USのGoogleで実際に使ってみると特徴が良く分かると思います。

例えば「東京」と検索すると、
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-インスタント「東京」
「東京」の先に「dogs」が予測されてその検索結果が表示されています。
この予測で分かる通り、検索クエリ数が多いものが表示されるだけでなく、様々な情報から予測は決められているようです。

予測された文字は薄く表示されています。
薄く表示されている状態でEnterを押しても、入力した部分までしか検索対象になりません。
Tabを押すと薄い表示が濃くなり、予測を含めた検索結果になります。
Tabをうまく使えれば、予測が役に立つこともあるかもしれません。(ただし、予測が当たっていれば)

また、予測が出ないケースもあります。
$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-インスタント 喜多方

「喜多方 ラーメン」とでも検索しようとしたら、「喜多方」と検索しただけですでに、ラーメン情報を載っていそうなサイトが上位に出てきています。
こうなると、多少はそのままそこをクリックする人もいるかもしれません。
ただ、基本的にはこの場合もカーソルを該当箇所に持って行ってクリックする必要があるので多くの人が使うようになるかというとやや疑問があります。

たしかに、後者の例で見ると、複合キーワードに対して前半部分の比較的ビッグワードになるであろう部分で上位表示できれば流入が若干は増えるかもしれません。
また、前者ではインスタントで予測されるものが推測でき、それに対して上位表示できれば流入は増えるかもしれません。
ただ、根本的にそのキーワードに適合したコンテンツがあるかどうかも問題ですし・・・。

という全体的なところを見ていくと検索ユーザーがそれほどインスタントの予測や途中でのSERPsの表示を有効に使いこなしていくとは思えません。
慣れれば、便利に使いこなすユーザーもいるかもしれませんが、そのようなユーザーこそ自ら複合語のクエリを作って検索するようにも思います。
また、仮にそれらが多少なりとも使われるようになっていっても、予測語でSEOをかけるとか複合の前半部分のビッグワードでSEO対策するというのは、どう考えても効率が悪いように感じます。

事実USでもさほど影響が出ていないわけですし、現状ではあまり慌てることなくインスタントよりもパンダ・アップデート(というかそれさえあまり気にせずに)、きちんとサイト、コンテンツを作りこんでいくことに目を向けていったほうが良いように思います。

【木村 賢】 @kimuyan

パンダ・アップデートはもう来ているのか?

14 years 7ヶ月 ago

パンダ・アップデートはもう来ているのか?
来ていないのであればいつ来るのか?

という話題がそこかしこで聞こえる今日この頃ですが(?)、
果たして現在日本にはパンダ・アップデートは導入されたのでしょうか?

既に、英語圏では世界的に導入されていることが正式にリリースされていますが、
日本語への導入については正式なリリースがありません。
英語の次に何語が来るのかも定かではありませんし、
そもそもすべての言語ひとつひとつにリリースしてくれるのかどうかも分かりません。

そんな不確かな状況下ですので、
「パンダはすでに導入されている」
「パンダは明日来る」
くらいの気持ちで動いてしまって良いのではないかと思っています。

実際に、先週末よりGoogleは僅かながら通常よりも大きな変動が見られていると思います。
特に週末は、テールキーワードにこそ大きな変動が見られていました。

あるキーワードでは、30位~40位台くらいのサイトの多くがごそっと100位圏外に飛ぶという現象も起こっていました。
今日になって戻っているサイトもあるため、一概にこれがパンダアップデートの「テールワードに対して影響を及ぼした」ということには繋がらないかもしれませんが、
圏外にランクダウンした多くのサイトが、データベースから出力した末端のコンテンツであったり、
内容が薄い1ページ記事のブログであったりしました。
例を挙げると飲食店の店舗名で検索したときに、求人サイトやブログがそれらに多く該当していました。
とは言っても、全ての求人サイトがランクダウンしたわけではなく例えば大手の求人サイトは残っていますし、ブログによってはしっかりと上位をキープしているものもあります。

その他、テールキーワドで30位、40位台くらいに存在していたアフィリエイトサイトも大きくランクを下げたものが多かった印象です。

これらは正確にデータを統計学的に集計したものではなく感覚値ですのではっきりとした事は言えないのですが、傾向としては英語圏で起こったパンダ・アップデートに似ている点もあります。
もちろん、英語圏とまったく同じということもないのですが。。

この状況から見ると、
「パンダがまったく来ていないとは言えない」
のではないかと思っています。
英語圏と必ずしも同じ導入の仕方がされるとも限らず、例えば言語に左右されない部分だけは先行導入され、その後、言語に左右される部分が導入されるということも可能性としてはあると思います。
そういった中で、すでに部分的であれ、パンダアップデートは導入されていると見ても良いような気がしています。
最終的に導入したか?していないか?はGoogleの発表でしか分かりません。
ただ、今言えるのは、
・パンダアップデートが(部分的であれ)来ていてもおかしくないということ
・パンダアップデートが(今まだ来ていないとしたら)いつ来てもおかしくないということ
・パンダアップデートは必ず来ると思っていたほうが良いとうこと

です。

備えあれば憂いなしと言いますが、
パンダ・アップデートに関しても同様で明後日よりも明日、明日よりも今日対策を始めるほうが有利なことは間違いありません。

パンダ・アップデートの海外の状況をつかみつつ、日本への導入を予測しながらサイト・コンテンツを作っていく必要がありそうです。

そろそろパンダに対してどう対策していくことが良いのか、私なりの予測を次回あたりから書いてみたいと思います。
(すいません。前回もそんなことを言っていましたが・・)

【木村 賢】@kimuyan

パンダ・アップデート全世界の英語圏への導入完了

14 years 7ヶ月 ago

Google Webmaster Central Blogにて、下記の発表がありました。
High-quality sites algorithm goes global, incorporates user feedback(英語)

通称:パンダ・アップデート(ファーマー・アップデート)と呼ばれる、
Googleが低品質と考えるサイトのランクを低下させ、Googleが高品質と考えるサイトのランクを上昇させるためのアルゴリズムが、全世界の英語圏に導入されたとのことです。

※現状ではランクダウン事象が多く確認されており、ランクアップ事象はあまり確認されておりません。低品質なサイトをランクダウンさせることによって、相対的に高品質サイトが上がるように対応している可能性があります

この変化は、これまでになくロングテールにも影響を及ぼすということ、さらにユーザーのフィードバックもアルゴリズムに活用するということまで言及しています。
ユーザーフィードバックについては、Chromeの拡張機能も信頼できるものは利用していくとのこと。
これまで、Googleはその他のGoogleのプロダクトを検索アルゴリズムに流用することをことごとく否定してきましたが、今回はChromeの拡張機能を使用する旨を公表しています。

今回のこのパンダ・アップデートのアルゴリズム自体がユーザーテストを元にしていると言われており、
Googleはユーザーの行動をアルゴリズムに反映するテクノロジーを完全に形にしていると思われます。
また、学習機能によってユーザー行動を元にそのアルゴリズムを常時進化させているのではないか?とする推測もあるようです。

現状では、ユーザーテストの結果とフィードバックという、ユーザーが自らGoogleへ提供するものになっていますが、
Googleの現状としたら、その他いろいろなものを利用してユーザー行動を分析できるわけで・・
というと考えすぎになってしまいますが、
そうなると本当に、“SEOの施策”のような概念が薄れ、
ユーザーから支持される、信頼される、好まれる
みたいな部分にフォーカスしてウェブサイトを作る必要が出てくることは間違いないでしょう。

Googleは、その他に使えるであろう彼らが取得できる情報については、当分の間、(もしくは永久に)検索アルゴリズムには使わないと思いますが、
既にユーザー目線というものを学習し、分析し、数式化していることから、
「ユーザーを意識したウェブサイト制作」
「ユーザーを意識したSEO対策」
が必要になってきているのはこれまでにも言及した通りです。

現状日本にはパンダアップデートが導入されたというアナウンスはありません。
しかしながら、先に報告した通り、日本でもUSで起こったパンダアップデートと似たようなサイトのランクが下がるという減少も確認できています。
また、この報告が起こる数日前から若干Google,Yahoo!JAPANともに小規模にランキングが動いており、いくつかのパンダ・アップデートでランクダウンしたものと共通した特徴を持つサイトがランクダウンしています。
「日本にいつ来るのか?」ではなく、すでに来ていると思って対応したほうが良いように思います。
また、結果その対策は、ユーザー視点にマッチしたものになるはずですので、ウェブサイトの価値を高め、例えばコンバージョンレートが高まるなどの結果を生む可能性があると思われます。

次回は現状で見えてきている状況をGoogleのリリースと絡めながらもう少し詳細に書きたいと思います。

【木村 賢】@kimuyan

Google、Yahoo!にランク変動が発生中

14 years 8ヶ月 ago

現在Google,Yahoo!にランク変動が発生している模様です。
弊社では12:00~13:00の間に通常よりも約数%、13:00~14:00・14:00~15:00の間に約10%、
15:00~16:00の間に通常よりも約20%、16:00~17:00に数%、17:00~18:00に約90%大きな変動を観測しています。

当初は、微小変動と思われましたが、
現在はかなり大きな変動を見せています。

USで先月発生したパンダアップデート(ファーマーアップデート)との関連性は現在のところ不明です。
ただし、現状ランク変動したサイトを調査している限りでは、
USでパンダアップデート時にランクダウンしたサイトの傾向がないとは言えない状態です。

現時点ではその可能性を否定することはできませんので、引き続き調査していきたいと思います。

【木村賢】@kimuyan

パンダアップデートと日本の関係

14 years 8ヶ月 ago

パンダアップデートの概要について昨日のエントリーでアップしましたが、
(参考:ファーマーアップデートorパンダアップデート
このパンダアップデートと日本のGoogleの関係について考えてみたいと思います。

パンダアップデートについてのGoogleのリリースは2/24(現地時間)でした。
その前に日本のGoogleも通常よりも若干高い変動を見せていました。

$CyberAgent SEO Information(サイバーエージェントSEO情報ブログ)-google変動
グラフキャプチャ一部分の抜粋で申し訳ないですが、
(日付や指数などの明確なデータがお見せできず申し訳ありません。)
青線がGoogle(PC)、赤点線がYahoo!(PC)の変動の大きさを示しています。
中央でこの2つの線が重なるようにして大きく上昇しているのがお分かり頂けるかと思います。
この期間弊社の観測方法では通常時の約2倍の変動と判断しました。

この期間でランクが変動したサイトには下記のような特徴が見られました。

・スクレイピング(ミラー、コピー)コンテンツが存在しているサイトの大幅ランクダウン
・キーワードとの関連度の低いコンテンツの大幅ランクダウン、もしくはサイト内での上位ページの変更
・コンテンツ混在ページのランクダウン
・レスポンスが非常に遅いサイトのインデックス削除
・複合キーワードの場合近接していないもののランクダウン
等々

ランクが動いたものの特徴なので、これに当てはまっているものすべてのランクが変わるわけではないのでご注意ください。
パンダアップデートでも多くのランクダウンサイトの条件に当てはまっていても、ランクダウンしていないものがありますので。

今回の変動は大変動というには程遠いものですが、通常よりは大きく変動していました。
その中でランクダウンしているサイトが目立ち、そのサイトの特徴を洗いだすと上記のようになっていたと理解して頂ければと思います。

この中で気になるのはスクレイピングの件です。
個人的にはスクレイピングへの対応策はある程度日本でも、もともと入っていたと思います。
特に、APIやRSS情報などを流用して作ったスクレイピングコンテンツに関しては、
オーソリティが非常に低いものはほとんどインデックス削除されている状態だと思います。
ただ、今回はそれなりのサイトでもランクダウンが見られており、パンダアップデートとともにこのあたりが厳しくなったと感じます。
むしろ、パンダアップデートの中のスクレイピングに関するアルゴリズム部分(おそらくモジュール化していると思うのでそのモジュール)については導入されている可能性があると思います。
この部分はあまり言語に依存しない部分であり、単純に一致したコンテンツを探し、
かつそれがオーソリティがあるのかどうか?の判断でランクダウンさせていくということはできると思いますので。

これはあくまで個人的な推測なので、まったく見当はずれかもしれませんが、
いずれにしてもパンダアップデートが日本に来るであろう時のために
オリジナルなコンテンツを作っていくという方針で何も問題はないと思います。

USのほうでもまだまだアルゴリズムの質を向上させているところだと思いますので
日本導入にむけて注意深く見守っていきたいと思います。

参考:コピーコンテンツへのGoogleの対応

【木村 賢】@kimuyan

ファーマーアップデート or パンダアップデート

14 years 8ヶ月 ago
日本時間の2月25日、現地時間2月24日に、
Googleがブログ上で発表したアルゴリズムのアップデートについてですが、
その後、Search Engine LandのDanny Sullivan氏は、コンテンツファームへの対応であるとして「ファーマーアップデート」と名付けました。

その後、GoogleのAmit Singhal氏とMatt Cutts氏がGoogle内でのプロジェクトネームが「ビッグ・パンダ」と言われていたことを明かしたことから、「パンダアップデート」とも呼ばれております。
(この記事では以降、「パンダアップデート」に統一します。)

このアップデートに関するGoogleのリリースは過去のエントリーをご覧ください。
低品質コンテンツへの対応強化へ~Googleがアルゴリズム変更を公式発表
このアルゴリズムにおいてGoogleがリリースでも書いているように、現時点での日本の導入はありません。
Googleは現在“評価中”としており、日本への導入時期は未定です。

今回はこのパンダアップデートが起こったアメリカでどのような現象が起きているのかについて簡単にまとめたいと思います。

USでは、パンダアップデートによって複数のサイトのランクダウンが確認されました。
サイト全体でランクダウンしたもの、コンテンツ単位でランクダウンしたものと様々なケースが報告されています。
代表的なサイトで言うと、
associatedcontent
automotive.com
などがありました。
USでランクダウンの影響をうけているサイトの特徴を簡単に記すと

○第三者の統合型サイト
サイト運営者以外が投稿したコンテンツがメインのサイト。
日本にはさほど多く無いと思いますが、クラウドソーシング型で主にフリーランスのライターが自分の得意な分野の記事を投稿するものが多いようです。
そもそも、このアップデート自体がこの形式を取る、Demand MediaのeHowなどを対象にしているのではないか?と見られていましたがeHowはランクダウンの傾向が見られず、むしろアップしている傾向のようです。
また、ライター投稿型だけでなくユーザーが自由に投稿できるコミュニティ型コンテンツが中心のサイトや、サードパーティーのwiki、動画投稿、FAQ形式のコンテンツが中心のサイトでもランクダウンが目立っています。
「サイト管理者」が責任持ってそのコンテンツの内容を管理しているかどうかがひとつの基準になっていそうです。
associatedcontentや、wise GEEKMerchant Circleなどがその例だと思われます。

○スクレイピング・リライト型サイト
他のサイトのコンテンツをコピーしているもの、単に単語順を入替たりしているだけのリライトサイトに関しても今回はランクダウンが多いようです。
一部、投稿型のコンテンツが複数サイトに投稿されているようなケースも見られましたが、オリジナルのコンテンツ以外は評価されないという方向になっていると言えます。
FAQ Archivesなどはその一例でしょう。

○DB系サイト
表現があまり良くないかもしれませんが、ECサイトなどで多いDB情報を引っ張るのみのサイトでも、ランクダウンが目立っているように感じます。
DB内の情報そのものはオリジナルであって、その情報を検索した検索結果一覧画面と商品画面のみの構成など、DB入力以外に人の手がほとんど介在していない、特にコンテンツを作るにあたって文章や独自の視点が入っていないサイトに関してはランクダウンが発生しているケースがあると思われます。
一見するとオリジナルな特集コンテンツか?と思われるものも、結局検索の絞り込み条件を変えた一覧ページが出るだけのものというのが多いように感じます。
automotive.comなどはその例かと思っています。

その他も細かくみていくと傾向がありそうですが、大きな流れとしては上記のようなものがありそうです。
「コンテンツファーム」と呼ばれるものに該当するものがほとんであることから、Googleが今回ターゲットとしていたものが、狙い通りにランクダウンさせられているとみられます。
ただし、一部にこのような条件に該当していてもランクダウンしないものがあり、特にオーソリティあるサイトについてはランクダウンしていないものが多いようです。
コンテンツファームであれば必ずしもランクダウンするということではなく、
複合的な要素によってランクダウンが発生すると見て間違いないと思われます。

さて、今回のこのアルゴリズムですが、どうやらベースにはユーザーテストがあるようです。
半分想像になりますが、ユーザーに様々なウェブサイトを見せて、
・このサイトにクレジットカード情報を入力できるか?
・このサイトで紹介されている薬を使えるか?
など、そのサイトの信頼度を測定した模様です。
信頼されるサイトと信頼されないサイトの特徴を数値化、数式化してアルゴリズムが作られたとみられます。
信頼されるサイトについて、リンクなりコンテンツボリュームなり、ひょっとしたらデザインなり様々な項目やそれら項目の相関について最適値が設定されているものと思われます。
これを考慮するとパンダアップデートへの対応へは、益々ユーザー視点というのが重要になると考えて間違いはないと思います。

【木村 賢】 @kimuyan

東北地方太平洋沖地震について

14 years 8ヶ月 ago
東北地方太平洋沖地震におきましては、
多数のお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

また、被災された方、そのご家族、ご親戚の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

寒い被災地におきまして不自由な避難所生活を続けられている方々の復興のための一助になればと、
弊社サイバーエージェントではアメーバピグ上にて募金を募集させて頂いております。


「アメーバピグ」での募金受付概要
1.実施期間2011年3月12日より2011年4月12日まで(予定)

2.実施場所アメーバピグ内「地震情報交換」エリア

3.募金先団体日本赤十字社(予定)  http://www.jrc.or.jp/


「アメーバピグ」 http://pigg.ameba.jp/ にログイン後、おでかけエリアの中から「地震情報交換」エリアをご選択いただき、エリア内に設置されているアイテム販売機より、募金対象アイテム「東北地方太平洋沖地震募金風船」を10アメゴールドよりご購入いただけます。本アイテムの販売額の全額に加え、その同等額をサイバーエージェントが拠出し、その総額を日本赤十字社へ募金することで、日本赤十字社を通して被災者の方々のために役立てられます。

詳細は、サイバーエージェントプレスリリース
「アメーバピグ」にて「東北地方太平洋沖地震」に対する募金募集のお知らせもしくは、Amebaの募金募集のお知らせ
ご覧ください。


被災地の皆様のご無事と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

株式会社サイバーエージェント SEOグローバルイノベーションプロジェクト

低品質コンテンツへの対応強化へ~Googleがアルゴリズム変更を公式発表

14 years 9ヶ月 ago
日本時間の2/25に、Googleがブログにてアルゴリズム変更について公式発表をしました。
Finding more high-quality sites in search(英文)

内容を簡単にまとめると、
・コピーコンテンツ等の品質の低いコンテンツ(サイト)をランクダウンさせる
・調査結果、詳細ばレポート、思慮深い分析などのオリジナルで質の高いコンテンツ(サイト)はランクアップさせる
・検索クエリの11.8%に影響を及ぼす
・Google Chromeの拡張機能、Personal Blocklistは使用していない
・Personal Blocklistのブロックしたリストの上位数十のうち84%には対応できた
・ローンチは米国のみで、順次世界各地に展開していく
といったところでしょうか。

これまでもスクレイピングコンテンツと言われる、コピーコンテンツに対してGoogleはそれなりに対応してきており、ミラーサイトをはじめとするオリジナルではないコンテンツは日に日にランクアップしにくくなっていたことは間違いないと思います。
今回はそのスクレイピングコンテンツのみならず、コンテンツの品質の部分を評価要因に加えることで、これまで以上にGoogleの検索精度を高めようとする意気込みが伝わってきます。
なお、今回のこの発表以前にMatt Cutts氏が、Algorithm change launched英文)というエントリーを自身のブログに行っていますが、今回のGoogleの公式発表と同じものだと思われます。

すでにUSではこのアルゴリズムが導入されて一部のサイトには大きな影響が出ている模様です。
Search EngineLandでは、Danny Sullivan氏が今回のGoogleの変更を「ファーマーアップデート」と名付けたうえで、影響を受けたとみられるサイトのURLを公開しています。
Number Crunchers: Who Lost In Google’s “Farmer” Algorithm Change?(英文)

現時点でランクダウンしたウェブサイトはスクレイピングサイトが含まれているものの、特に問題がないと思われるサイトが含まれていたり、
逆にコンテンツファームとみられるサイトにランクダウンが起こっていなかったりと、その精度に若干の難があるものとみられます。
これまでもGoogleが新たな大規模なアップデートを行った際には、
検索結果に不都合が発生し、その後修正されていくこともありましたので今回も同様にさらなる改良が行われるものと思われます。

現時点でGoogleはコンテンツファームが何か、はっきりと公表していませんが、
「調査結果、詳細なレポート、思慮深い分析などのオリジナルで質の高いコンテンツ」
の逆をいくものと推測されますので、
・スクレイピング(コピー)コンテンツ
・自動生成コンテンツ(API、RSSサイト等やワードサラダなども含む)
・クラウドソーシング型、投稿型の信頼性の低い内容の薄いコンテンツ
・情報量の少ないコンテンツ
などがあげられると思われますが、今後ランクダウンされているサイトの傾向を調査することでより明確になってくるものと思われます。
また、鈴木謙一さんのブログにはコンテンツファームについて詳しく書かれていますのでご参照ください。
Googleが対策に乗り出した“コンテンツファーム”とは

現時点でこのファーマーアップデートは米国のみの導入となっており、日本への直接的な影響は確認できていません。
またいつの時点でこれが日本に導入されるかも定かではありません。
Googleは米国で適用しているアルゴリズムのすべてを日本に導入しているわけではないと思われることから、
100%日本に導入されるとも言い切れないかもしれません。
日本語は、その言語が特徴的であり特に言語処理に関わるアルゴリズムは簡単に移行できないと思われますので、少し時間がかかるように思いますが、
いつきてもおかしくない状況ではありますので、いつきても良いように対策していく必要があると思われます。

ファーマーアップデートへの対応として最も重要なことは、以前の「そのサイトはあなただったら評価するか」のエントリーでも書いたようにユーザー視点でコンテンツやサイトをみたときにそれに対して価値を感じるかどうかを考えてみる必要があると思われます。
価値があるものは良質なコンテンツとしてGoogleも評価する可能性が高いですし、
逆に価値がないと思うものは、Googleも評価しない可能性が高いでしょう。
まずは、ユーザー視点でコンテンツやサイトを考え、それをGoogleの言葉に翻訳してあげるということが今後のSEOで最も重要なことになってくると思います。

また、基本的にGoogleはGoogleが評価するサイトからのリンクは高く評価し、Googleが評価しないサイトからのリンクは低く評価する傾向があります。
これらを考慮すると今後のリンク対策も検討していく必要があるかもしれません。
これらの詳細についてはまた別の機会に書きたいと思います。

【木村 賢】@kimuyan

コピーコンテンツへのGoogleの対応

14 years 10ヶ月 ago
鈴木謙一さんも「Googleアルゴリズム変更 ~ コピーサイトを排除」にて書かれていますが、

Googleがミラーコンテンツ、コピーコンテンツへの対応を強化してきています。
GoogleのMatt Cuttsがブログで明らかにしたところによると、
他のサイトのコンテンツをコピーしたものなどの質の低いコンテンツに対してスパムとみなすと言ったことが読み取れます。(多少広げて読み取った形ですが)
個人的感覚にはなりますが、
これまでは・・・オリジナルなコンテンツを上位に上げていく姿勢
だったのが
これからは・・・オリジナルではないコンテンツを下に下げていく姿勢
に感じられます。

これまでも、Googleはオリジナルのコンテンツを重要視する姿勢は持っていましたし、
質の高いコンテンツをなるべく上位に表示させるようにアルゴリズムを改良してきたわけで、
これまでまったくなかった概念が入ったわけではなく、
これまでの姿勢をより強固なものにしたと見るのが正しいと思います。

実際に、様々なサイトで提供されているAPIを活用した自動生成コンテンツやRSS情報だけで作ったサイトなどはインデックスされることすらままなりません。
それでも、オーソリティのあるドメイン上でAPIを使って作成しているコンテンツなどは多くの複合キーワードで上位表示されていることがかなりあったと思います。
特に、Q&A形式のコンテンツ(教えてgooやYahoo!知恵袋、OK Waveなど)をAPIを使って掲載しているウェブサイトは、大規模なポータルサイトなどもあり、検索するとSERPs上にちらほら同じ回答を見つけた方も少なくないのではないでしょうか?

現状このあたりが変わってきているかどうかは調査の余地がありますが、
(重複したものが減った印象もありますがいかがでしょうか?)
Google側が、ユーザーへの選択肢を広げるということを意図しているとしたら
それは歓迎すべきことだと思います。
同じコンテンツのものがSERPsを占有してしまうことは、検索結果の多様性が失われ検索ユーザーにとって不利益が発生すると思われるためです。

一方でコンテンツの質が・・・という話がありますが、
どこをもって「コンテンツの質」というのかは慎重に見ていかなければいけない部分だと思います。
鈴木謙一さんもコンテンツファームに関するエントリーで仰っているように、
ハブとなるコンテンツなどはオリジナルコンテンツではありませんが、ユーザーにとって非常に有益なコンテンツです。

そこはGoogleなので安易に、「コピーだから」とか、「オリジナルじゃないから」とかでバッサリとはいかないと思いますが、
注目していきたいと思います。

何か変化が起こったことが分かったらこのブログでも紹介させていただきたいと思います。

最後にひとつ言えるのは、とは言っても「質の高いオリジナルなコンテンツが強い」ということがいつになっても変わらないことだと思いますし、
サイトオーナーがウェブ運営、SEOにおいてもっとも時間を割くべきポイントがここであるのは間違いないと思います。

【木村 賢】

そのサイトはあなただったら評価するか?

14 years 10ヶ月 ago
仕事柄(?)

「なんでこのサイトはランクアップしないんでしょうか?」
「リンク増えているのにランクアップしないんですけど・・」

など、社内外からご相談を頂くことがあります。
中にはなかなか原因が特定できないものもありますが、
「それは上がらないと思います・・・」
というものが結構あります。
今回はそのことについて書いてみたいと思います。

こういう
「上がらないだろうな、これは・・」
と思うサイトについて「なぜ、あがらないの?」という質問をされる方に、
「SEOで大切な要素は?」と逆質問すると、
・リンク
とか
・title
とか答えられることが多いです。
SEOの細かい要素一つ一つに気を取られて、
一番大事なことが見えなくなっている。
木を見て森を見ずの状態になっていると思います。

SEOを行うにあたっての大前提として、検索エンジンが
「そのキーワードでランクアップさせる価値のあるサイトやページかどうか?」
を考える必要があるわけです。

確かにリンクやtitleも大切な要素ですが、
その前に、そのサイトに価値があるか?そのページはランクアップするに値するのか?
を考えてみる必要があると思います。

「自動車保険」と検索して、
「生命保険」のコンテンツしかないサイトが上がってきたら当然「不便だな」「使いにくいな」と思うと思います。
検索エンジンはそのような、検索ユーザーの期待を裏切ることを極力排除しようとしているのはみなさんよくご存知のとおりです。
その検索エンジンの“意志”に反していないかどうか考えるのはSEOを行う以前の問題です。

「サッカー日本代表」と検索して、
代表メンバーの選手名だけが書いてあるサイトよりも、メンバー名だけでなく試合結果や予定、インタビューなどが書いてあるコンテンツのほうが、
「サッカー日本代表」についてなんらかのことを知りたい検索ユーザーに広く期待にこたえることができそうなのは、容易に想像できますよね?

検索ユーザーの立場、検索エンジンの立場に立ったときに
「このサイトが上がっていて満足」
「このサイトはきっとユーザーを満足させられる」
そう思えるようなサイトやページかどうか?を考える必要があるはずです。
このことはアルゴリズム云々以前の問題で、
titleの書き方は?とかmetaは効果があるのか?というのとは次元の違う話だと思っています。
上がるべきサイト、上がるべきページしか上がらないというのが検索エンジンだと思うべきだと思います。
SEOというものが
「本来上がったほうが良いコンテンツが上がっていないのを、本来の位置に引き上げるもの」
と考えたほうが自然かもしれないですね。

もちそん、そうでなくても上がるケースはあるかもしれません。
ただ、それがどんどん淘汰されているのは事実です。
私自身、コンテンツだけがSEO(ランクアップ)で重要と考えているわけではありませんが、
コンテンツはやはり重要だと思っています。
それはランクアップの先で無駄が発生しないかどうかという視点に立ったときも同じく。

HTMLも調整した、リンクも集まっているでもなんであがらないんだろう?というときに、
「そのサイト・ページはあなただったら評価するか?」
という大前提に立ち返って考えることは、いつの時代でもやっぱり重要なのではないかと思います。

【木村 賢】

GoogleがPageRankとバックリンクリストを更新

14 years 10ヶ月 ago
1月12日に、GoogleのPageRankとバックリンクリストが更新されました。
PageRankは小規模な更新とみられます。

なお、PageRankは表示されている数値がそのままGoogleが採用している評価基準ではなく、
ランクに直結するわけではありません。
また、バックリンクリストに関しても、link:で表示されるもののみがGoogleに評価されているわけではありません。

自サイトのバックリンクリストは、Googleウェブマスターツールで確認するほうが良いと思われます。

2011年のSEO予測

14 years 11ヶ月 ago
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、2010年を振り返っておりませんでしたので
簡単に2010年を振り返りたいと思います。

2010年、SEO界に起こったこととして、やはり最も大きかったのはYahoo! JAPANの検索エンジンがGoogleに移行したことだと思います。
2009年に、Yahoo!Inc.がマイクロソフトBingの採用を発表し、日本もそのままBingになるものと思われていた矢先に発表されたGoogleの採用。
日本語への対応の問題等々が理由とのことですが、
いずれにせよ過去の検索エンジンをとりまくニュースの中でも、最も大きなもののひとつだったと思います。
この大きなニュースで他のものが霞んでしまいそうですが、
ドコモのiメニューの一般検索エンジンがgooに変わるということがあったり、ユニバーサルサーチが多数出てきたりとそのほかも検索エンジンの変化は著しいものがありました。

また、他方でSEOを行う側においてもいろいろと大きな変化があった一年だったと思われます。
東京ではCSS Nite LP10、大阪では関西SEOサミットとSEOとしては過去最大規模のイベントが開催されました。
また、良し悪しはここでの議論は避けますが、SEO会社のSEO手法を暴くようなブログやtwitterが複数出現したことも特徴だと思います。
インターネット全体で見たときに2010年はtwitterとFacebookの躍進がすさまじかったわけですが、
これまで以上に容易に情報発信が出来るようになったことによって、
このような情報が表に出てきているのかもしれません。
特にtwitter上では、SEOの話題がまったく出ない日はおそらくなかったのではないかと言うくらいに、多くの意見交換がなされていました。

さて、2011年ですが、昨年の予想が当たったのか外れたのか良く分からない状態になってしまっておりますので、今年は完結にまとめたいと思います。

1,Googleでのリンク評価の厳格化によるSMO施策の台頭

SMOという言葉でまとめるべきではないかもしれませんが、リンクを生み出す施策というものの重要性が増す1年になると思います。
Googleがリンクについてより正確に判断できるように強化してくることは間違いないと思います。

2,Yahoo!フィルター再発動

所謂TDPのような過去にあったYahoo!JAPAN独自のフィルターが発動されるのではないかと思います。
Googleの検索結果にフィルターでオリジナリティを出すということが行われるような気がします。

3,ユニバーサルサーチの淘汰

若干多くなりすぎたと思われるユニバーサルサーチ。そろそろ、必要なものと不要なものが選別されていくのではないかと。。半分期待込みですが。

4,スマートフォン向け検索エンジンの発表

これは完全に希望です。スマホで見やすいサイト専用の検索エンジンが・・。
とは言っても、一部のスマホユーザーからは「PCサイトが見たいからスマホを利用しているのに、スマホ専用サイトが出るのはけしからん」というご意見もあるようですので、これは現実味が薄いかもしれませんが・・。

さて、最後の2つはちょっと現実味がないものですが、そういうものも入れておかないと予想自体つまらないものになってしまいますのでお許しください。
一時期は、検索エンジンのアルゴリズムの精度もここまでかな?と思われましたがGoogleがここで止まるとも思えません。
より精度が高い検索結果を返すための努力は怠らないでしょうから、今後もずっと注目していく必要がありそうです。

なお、検索結果のみならず、現在のGoogleを見ると自らがコンテンツを保有していこうという意識が見られます。
「世界中の情報を探し出せるようにするGoogle」
から
「世界中の情報を保持し、提供できるGoogle」
に変わろうとしているのかもしれません。

以上まとまりのない文章になってしまいましたが2011年もよろしくお願いいたします。
(今年は、もう少し更新していきたいと思います。)

Yahoo!JAPAN検索エンジンがGoogleへの移行完了か

15 years ago
2010年11月30日にYahoo!JAPANの検索エンジンがYSTからGoogleへ移行が完了した模様です。
twitter上では、一部まだYSTの検索結果が出ているとする報告がありますが、
弊社環境および弊社周辺の環境では、PCにおいては100%Googleの検索結果が出力されています。

弊社でこの現象が確認できたのは10時40分頃で、
それより以前の9時半過ぎにはまだ完全移行されておりませんでした。

なお、弊社で確認しているブラウザは、
Internet Explorer
Firefox
Chrome
Safari
Opera
です。(バージョンも複数)

Operaはかなり早い段階から100%移行と見られる状態であり、
IEも100%Googleが出ていた時間がありましたが、
ここに来て、すべてのブラウザにおいてGoogleの結果となっておりました。

これが一時的な現象である可能性はゼロではありませんが、このままGoogleに移行する可能性が高いと思われます。

なお、モバイル、動画、画像の各検索結果については、
移行は未だの模様です。

今後さらに動きがあればこのブログでもご報告していきたいと思います。

Yahoo!検索エンジンのGoogle移行について~年内移行にむけて

15 years 1ヶ月 ago
ヤフー、年内に検索エンジン切り替え完了へ (asahi.com)

Yahoo!が年内にもGoogleに検索エンジンを完全移行する方針であることが発表されました。
すでに数%、テスト的にGoogleの検索結果が表示されています。
今後その割合を増やしていくそうです。

我々含め、Yahoo!のGoogleへの切り替えは○月○日に一気に切り替わると考えていましたが、今回の報道を見ると徐々にGoogleの率が高まり、最終的に100%に達するという可能性もゼロではないように思われます。
最終的に数十パセーンが一度にGoogleに切り替わったとしても、
テスト割合が増えてきた場合に、Google化したテスト状態のYahoo!も無視できなくなるのではないでしょうか?

そうなるともう現時点から徐々にGoogleに変わったときを想定しなければならないと思われます。
特に現時点でGoogleでランクが低いサイトは対応が必要になります。
大きな対応必要要素は、Google対策の2大必須項目 にて記載しましたのでこちらをご覧ください。

今回は心構えとリスクヘッジについて少し記載したいと思います。

1,Google移行にむけた心構え
Google対策にはYahoo!のときよりも「ウェブサイトを大切にする」ことは重要になると思われます。
力技でSEOでランクをあげようという意識以上に、検索エンジンで上位に出たら喜ばれるウェブサイトを目指して作っていくことが重要です。
このキーワードで上位に出るべきサイトは何か?
どんなサイトが出たらユーザーは便利か?
これがGoogleの基本的な理念です。
ここを考えてそれに合ったウェブサイトやコンテンツを用意しないと現実問題なかなか厳しいわけです。
キーワードに関するコンテンツが少ないものや、他のサイトから転載しただけのものが便利ですか?
あなたは、動線がめちゃくちゃなサイトや重たいサイトを見たいですか?
原点に立ち返って「Googleの理念にあったサイトなのか?」をもう一度自分のサイトを見てみる必要があると思います。

2,Google移行にむけたリスクヘッジ
今回Googleにほぼ一本化される日本の検索エンジン業界ですが、
こうなることによって
「面倒なYahoo!対策がなくなる!」と喜ばれる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、一点注意が必要です。
Google一本化ということは、Googleがダメだったら、検索エンジンではダメということです。
Googleでスパム扱いを受けインデックス削除されたら、
もうオーガニックからはほとんど流入は見込めないということになる可能性が高いわけです。
(Yahoo!では所謂Google八分に対しても、独自基準で掲載する可能性はあるとはコメントしていますが)
そのため、ここに対するリスクヘッジをしておく必要があると思われます。
もちろんスパムしないことが一番ですが、スパムしたつもりではなくてもなんらかの理由で特定コンテンツやウェブサイトがGoogle上から削除されてしまった・・というケースが稀に見られます。
そのときのため、最も良いのは複数サイトで展開してオーガニックサーチ上のリスクを減らすことですが、
この戦略は、大手の不動産ポータルくらいしかなかなか実現できているのを見たことがありません。
(当然この戦略は、リスクヘッジというよりはオフェンシブな戦略ですが)
ただ、そのようなSEOに力を入れているサイトと異なり、検索エンジンでランクアップさせられるものがビッグワードでなく社名やサービス名とテールキーワードだけ等でも構いません。
インデックス削除されれば、社名でもサービス名でも出てこなくなります。
それが、Googleでも、Yahoo!でもということになるわけです。
これはマーケティング的な痛手だけでなく、ブランドとしても非常に痛いことだと思います。
できればサブサイト的なものを構築してリスクヘッジしておきたいものです。
また、リスティングを併用することも重要です。
オーガニックがダメでも、リスティングは運用次第で高い効果を出し続けることが可能です。
オーガニックのことだけ考えるのではなく、検索エンジンのSERPs全体で考えたいものです。

来るべき完全移行に備え、
きちんとGoogleの理念を理解しながらリスクヘッジしておきたいものです。

木村 賢 (twitter:@kimuyan )
確認済み
1 時間 38 分 ago
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