過去のSEO施策に注意〜ペンギンアップデート | CyberAgent SEO Information

CyberAgent SEO Information - 2012年5月14日(月) 13:23
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リハビリも兼ねて久々に更新させて頂きます(笑)

さて、ペンギンアップデートがリリースされてから、3週間が経とうとしています。
【参考】良質なサイトをより高く評価するために(Googleウェブマスター向け公式ブログ)
今回のペンギンアップデートによって起こった現象は、いろいろなところで語られていますので、
ここでは詳細は割愛したいと思いますが、
アフィリエイトサイト等で大きな影響を受けたサイトがあることは、
私も確認しています。

今回のペンギンアップデートは、Google自らが語っているように、
ブラックハットSEOを行っているサイトにペナルティを与えるアルゴリズムの導入
です。
そのため、過度なSEOやGoogleが認めていないSEO施策を施していたウェブサイトの一部にランクダウンが発生しています。

その特徴はいろいろありますが、
ランクダウンしたサイトの多くは「リンク」が原因でした。
その中でも特徴的なところで、
・誰でも自分で登録出来る検索エンジンやディレクトリ型のリンク集
への登録が原因と思われるようなものが見られました。
これについては、SEM Rで渡辺隆広さんも言及されています。

「いますぐリンク」とか「LinkVisor」とか「Yomi Search」という名前を聞いたころがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
かつては今のようにブログがなかったため、個人サイトなどの小規模サイトが数多くありました。
その小規模サイトに、リンク集やディレクトリ集を設置しているサイトが多く存在しました。
それらのリンク集をCGIプログラムで作成し、(配布されたCGIプログラムを利用したパターンがほとんどですが)他のウェブマスターが自動で登録できるものが大半でした。

かつてはこれらのリンク集からのリンクにも効果がある時代があり、リンク集登録がSEOに手段として盛んに使われていました。
中には、このようなリンク集に一括登録できるソフトも販売されていました。
私も現職に就く前に、このようなソフトを使い自分の個人サイトを数千?数万?サイトに登録申請したことがありますが、確かに効果があったことを記憶しています。

しかし、これらのリンクはテーマがマッチしていないものが多かったり(ディレクトリ集の一部除く)、質の高くないサイトの中に設置されておりリンクの力そのものが弱かったりでSEOの施策としては下火になってきました。
企業サイトなどでは、承認なしでリンク出来ることからアダルトサイトは反社会的なサイトと並んでリンクされることを嫌って、むしろ禁止事項としてSEOを行っているくらいだと思います。

そんな忘れ去られた「過去のSEO施策」がここに来てペンギンアップデートによって掘り起こされてしまいました。
しかも「ペナルティ」という形で。
今回は企業の運営しているサイトで大きくランクを下げたサイトは少ないかもしれませんが、
ペンギンアップデートでは「自分で把握していないSEO施策」によってランクダウンされているケースが出る可能性があります。
これは、誰かの嫌がらせということ以上に
「過去に誰か(前任者)がやっていた施策」
ということになります。

リンク集登録をはじめとするSEO黎明期の施策を過去の担当者がやっていた。
でも、今は何もしておらず身に覚えがない。

というケースであっても、ランクダウンが発生してしまうケースが十分あります。
自分の身に覚えがないのにランクダウンしているケースは過去の施策を洗い直す必要が出たわけです。
これは、今回のペンギンアップデートが「最近行ったSEO対策」をターゲットにしているのではなく、「そのURLで行われたSEO対策」を見て来ているためです。
直近どうこうではなく、今のURLのコンディションが問題なため過去にさかのぼってリンク等は見られてしまうわけです。

さて、身に覚えがないのにランクダウンしてしまった方、特にペンギンアップデート直後にランクダウンしたサイトのウェブマスターで、身に覚えがないという方は、一度Googleウェブマスターツールからバックリンクのリストを見るようにしてください。
もしくは、SEOmozが提供する、Open Site Explorerなども有効です。
ただし、Open Site Explorerはこのケースの場合有料版を使わないとあまり意味がないかもしれないので、まずはウェブマスターツールでリンクされているURLのリストを確認して頂くのが良いと思います。

ここのリストに見覚えがないかつ質が低いページからのリンクが大量にあるようであれば、
「過去の遺産」によってペナルティを受けた可能性が高まります。
この場合ですが、大変申し訳ないのですが実際に行う機会がないため、はっきりとしたリカバリ策をここでご提示することができません。
ただ、ウェブマスターツールにリンクの警告が来たときやリンクによってランクダウンしてしまったときと同様に、(つまりは手動でランクダウンしたり警告が出たりするときと同様)
・外せるリンクはすべて外す
・外せないリンクは、リスト化しておく
ということが必要だと思います。

今回のペンギンアップデートは「アルゴリズム」なのでウェブマスターツールからメッセージを送ってもエディターが見て、審査してくれるわけではないと思います。
そのため、リスト化して送ったとしてもどうこうなるかは現時点では不明です。
まずは、外せるリンクをすべて外して様子を見たほうが良いようにも思います。
ただ、そのままではどうにもならない場合は一か八かでリストをウェブマスターツールで送ってみても良いと思います。
(ただ、その他にグレーだったりブラックだったりするSEOをやっていない場合に限るでしょう)

ペンギンアップデートの傾向を見ると、古いリンク施策をまずターゲットに絞って様子を見てきたようが感覚があります。
その施策があったら100%ダメというわけではなく、サイトそのもののオーソリティが非常に高かったり、ユーザーに非常に有益なサイトは生き残っているような印象もあります。
そのため、過去の負の遺産を打ち消すようなサイトに育っているものは今回クリアできているかもしれません。
今後もペナルティ基準は厳しくなるかもしれませんが、過去のSEOに左右されないくらいに質の高いサイトを作って行くことが重要だと思います。

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