電話番号末尾が「110」でももう安心できない! 警察を騙るオレオレ詐欺が多発【トビラシステムズ調べ】

2025年3月中旬から、法人口座を狙うフィッシング詐欺SMSが増加中。

トビラシステムズは、「特殊詐欺・フィッシング詐欺」に関する調査結果を発表した。2025年2月1日~28日において独自調査で確認した詐欺電話や詐欺SMSに関するレポートを公開している。

確定申告シーズン狙い「国税庁」をかたるSMSが多発

2025年2月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された電話番号は、国際電話番号が72.6%(前月比+11.0%)で、前月から増加。特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は横ばい傾向で推移している。

迷惑電話番号 種別割合の推移

国際電話番号について国番号別でみると、アメリカ合衆国やカナダなどの北米地域である「+1」、国際フリーフォンである「+800」、北朝鮮の「+850」、国際ネットワークの「+883」、イギリスの「+44」が上位だった。

「+1」から始まる着信では、総務省・警察・国税庁などの官公庁や、通信事業者をかたる特殊詐欺の電話が多発していた。また「+800」「+883」から始まる着信では、末尾が「0110」の番号からの着信が多発していた。近年の詐欺電話では「オレオレ、俺だけど……」と近親者を騙るものより「○○署の○○係ですが……」などと警察組織を騙るものが増えている。日本では末尾「110」の番号は警察を示すが、これを誤認させる詐欺と思われる。さらには入国管理局、総務省、保険局、日本郵政などを名乗る電話も着信しているという。

国際電話 着信件数ランキング

SMSの動向を見ると、2025年2月に確認されたフィッシング詐欺SMSは、宅配事業者を騙るものが66.5%と大多数。金融・決済サービスを騙るものが20.8%と続いた。

フィッシング詐欺SMS 種別割合

さらに実在する企業やブランドを騙る詐欺SMSを見ると、確定申告シーズンということもあり、2月上旬・下旬に「国税庁」を騙るSMSが多く発生した。

フィッシング詐欺SMS ブランド割合 日別推移

その他の動向としては、2025年3月中旬から法人を狙うとみられるフィッシング詐欺のSMSが多数確認された。企業情報や法人銀行口座の入力、書類のアップロード等を求めるフィッシング詐欺の手口が確認されている。

北海道警察を装う偽サイトの例

調査概要

  • 【調査時期】2025年2月1日~28日
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