「0110」からの国際電話に注意! 警察をかたる詐欺が2カ月で約17倍に急増【トビラシステムズ調べ】
トビラシステムズは、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開した。
末尾「0110」の警察を装った国際電話が約17倍に増加
まず、2024年8月の迷惑電話番号の種別割合を見ると、「国際電話番号」が42.2%で前月から約30ポイント減少し、6月と同水準となった。一方で、「固定電話番号」の割合は前月から約30ポイント急増し、35.0%にのぼった。なお、「特定IP電話番号(050番号)」と「携帯電話番号」の割合はともに横ばいとなっている。
また、着信件数が多かった国際電話の国番号を見ると、1位は北米地域(アメリカ合衆国やカナダ等)、2位は「トルコ」、3位は「国際フリーフォン」と続いた。特に「+90」から始まるトルコの電話番号の着信が急増しており、NTTファイナンスかたる架空料金請求詐欺が主な手口とされている。
さらに、末尾が「0110」の警察をかたるとみられる国際電話着信が、6月から約17倍に増加。警察官になりすました人物が「あなたの携帯電話が不正利用されている」「あなたの口座が犯罪に利用されている」などと言い、金銭をだまし取る被害が発生している。国番号別では、ほとんどが使用されていない国番号「+803」となっている。
電力会社をかたる詐欺多発! 不審な電話やSMSに注意
続いて、フィッシング詐欺のSMSの種別割合を見ると、2024年8月は「金融・決済サービス」をかたる手口が最も多く、60.7%となった。
また、実在する企業やブランドの名前をかたる詐欺SMSについて、ブランドごとに日別推移を見ると、「北海道銀行」「岩手銀行」「関西みらい銀行」などの地方銀行をかたる詐欺SMSの発生が目立った。
さらに、自動音声ガイダンスを使った電力関連の迷惑電話の着信件数は、5月から8月の3カ月間で約13倍に増加。「光熱費の削減診断アンケート」「電気料金の未払いで数時間後に停電する」などの音声が流れ、個人情報の漏洩や特殊詐欺に巻き込まれるといった被害が多発している。
調査概要
- 【調査期間】2024年8月1日〜8月31日
- 【調査方法】同社の迷惑電話番号データベースに登録された番号について、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査を実施
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