警察かたるオレオレ詐欺が増加! 末尾「0110」の国際電話は半年で200倍超に【トビラシステムズ調べ】

迷惑電話番号の割合は「国際電話」が増加し6割超に。「警察の電話になりすますオレオレ詐欺」への注意を呼びかけている。

トビラシステムズは、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開した。

迷惑電話番号の割合は「国際電話」が増加し6割超

トビラシステムズの迷惑電話番号データベースに、2024年12月に新たに登録された番号種別は、「国際電話番号」が最も多く、前月から増加し65.4%(前月比+10.9%)となった。2024年は1年間を通して国際電話番号の割合が多い状態が続いた。「特定IP電話番号(050番号)」、「固定電話番号」、「携帯電話番号」の割合は横ばい傾向。

迷惑電話番号 種別割合の推移

末尾「0110」の国際電話番号からの着信が半年で200倍超に増加

調査によると、2024年12月に確認された末尾が「0110」の国際電話番号からの着信件数は増加前の6月から200倍超に増加した。末尾が「0110」の電話番号は、主に国内の警察署で多用されている。各都道府県警察は、「警察の電話になりすますオレオレ詐欺」への注意を呼びかけている。

末尾が「0110」の国際電話番号からの着信件数

「+800」から始まる国際電話番号で、末尾「0110」警察なりすまし電話が多発

2024年12月に着信件数が多かった国際電話の国番号最多は、「+1」から始まる「北米地域」の電話番号。事業者をかたり架空の未納料金を求める自動音声や、総務省をかたり「携帯電話が止まる」と自動音声が流れるなど、「架空料金請求詐欺」とみられる手口が発生している。

また、着信者が通話料負担をする「+800」から始まる国際フリーフォンやその他の国際電話番号で、末尾が「0110」の番号からの着信が多発。これらは警察をかたるオレオレ詐欺の可能性がある。

国番号別 着信件数ランキング

宅配事業者をかたるSMSの割合が増加

2024年12月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が前月より増加し77.4%となった。金融・決済サービスをかたる手口は15.4%、その他の事業者をかたる手口は6.9%。

フィッシング詐欺のSMSの種別割合

金融機関や電力会社をかたるフィッシング詐欺が継続的に発生

2024年12月は大手銀行や地方銀行、カード会社など、金融機関のブランド名を悪用したSMSが1か月を通して多発。「三菱UFJ銀行」「JCB」「りそな銀行」をかたるSMSが目立ったほか、複数の地方銀行ブランドをかたるSMSが局所的に発生した。金融機関以外では、「東京電力」も前月から継続的に発生している。

フィッシング詐欺SMS ブランド割合 日別推移

調査概要

  • 【調査期間】2024年12月1日〜12月31日
  • 【調査方法】同社の迷惑電話番号データベースに登録された番号について、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査を実施
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