日本アドバタイザーズ協会が「広告の定義」策定、望ましい姿と果たすべき役割を自ら宣言
偽・誤情報に基づく広告や誇大広告が増加、イメージ悪化と存在感低下の危機感から明文化
7:03 マーケティング/広告 | その他
日本アドバタイザーズ協会(JAA)は「アドバタイザーによる広告の定義」を策定したと4月24日に発表した。広告を取り巻く環境が大きく変化する中で、「アドバタイザーにとって広告とは何か、何であるべきか」を明文化する「広告の定義プロジェクト」を2024年11月に発足し、ビジネスとアカデミアの領域から選出されたメンバー9人とJAA事務局が月1回のオンライン会議で議論を重ね、広告と広告活動を定義した。

まず広告の内容を「アドバタイザーは企画・制作・表示などの役割を担う事業者と協力しながら、必要な費用を投じて、有形無形の要素から成るメッセージを作り上げるとともに、生活者に向けてメディア上で発信し、その意識や行動に働きかける」と定義した。さらに広告の目的を「広告活動はアドバタイザーの経営戦略・事業戦略の一環として、自らの価値提案をすることで生活者に便益をもたらすために行われる」とした。
その上で「広告とは、以上のような内容と目的を特徴とする、情報の送り手と受け手の双方にとって有益なコミュニケーション活動およびその成果物のこと」と広告と定義した。広告は、偽・誤情報に基づく広告や誇大広告の増加と不十分な人権意識で好感と信頼が失われ、イメージ悪化と存在感が薄まりつつある現状がある。このため今一度広告の本質に立ち戻り、生活者に寄り添い、信頼創造に向けた改革を進めるため広告を定義した。
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