ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「業務で書くブログで、SEOの観点から最低限気をつけておくことは?」です。この回答は「実際のお客さまの困りごとや悩みごとと、その答えを書くようにしましょう」です。
「実際のお客さまの困りごとや悩みごとと、その答えを書くようにしましょう」です
SEOを目的としたブログではなくても、検索ユーザーを想定しよう
今回の質問は「業務で書くブログで、SEOの観点から最低限気をつけておくことは?」というものです。SEOを目的としたブログではないものの、担当者さんがブログを更新する際に、最低限でも気をつけておくことはないか、というのが質問内容です。今回の質問は、ペンネーム「まる」さんが寄せてくださいました。ありがとうございます。
SEOを意識しすぎて、全部の記事のタイトルが「[キーワード]とは?」になっているようなブログは、魅力に欠けがちになります。その反面、あまりSEOを気にせずに更新しているブログは、すごく魅力的な内容のものが多いですよね。とはいえ、せっかく手間をかけてブログを更新するなら、その読者として検索ユーザーを想定するのは悪くありません。
実際のお客さまの悩みごとや困りごとについて書く
検索ユーザーを想定読者に加えるなら、実際のお客さまが抱いている悩みごとや困りごとを記事のテーマにするのが最良です。僕たちが検索するときというのは、何か疑問があって知りたいときか、悩みごとや困りごとについて調べているときだからです。
以前であれば、まずは「お客さまが知りたいことを書いてください」とアドバイスすることが多かったのですが、最近では何かについて知りたくて検索すると、検索結果の上部に出てくる「AIによる概要」だけで用が足りてしまうこと(ゼロクリック検索)が増えてきました。その結果、先ほど例にした「[キーワード]とは?」式の記事は読まれる可能性が下がってきているんです。記事を読んでもらいたいなら、もう少し複雑な、悩みごとや困りごとを記事のテーマにするのがおすすめです。
まとめ
御社が提供している製品やサービスが解決策になるような、困りごとや悩みごとを記事にすれば、検索エンジンから見込客を集客できます。また、既存のお客さまが抱く困りごとや悩みごとを解消できる記事が書ければ、お客様サポートの手間が減ります。
もし「まる」さんが実際のお客さまと接する立場にないなら、営業の方にインタビューするなどすれば、お客さまの困りごとや悩みごとがわかります。実際のお客さまの困りごとや悩みごとを記事にするのは、とてもおすすめです。ぜひチャレンジしてみてください。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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この記事の筆者
住太陽(すみ もとはる)
SEOコンサルタント。SEOには1999年から従事しており、一貫して「中小企業が自社で取り組むSEO」を提唱、2002年には国内初となるSEO解説書を執筆したほか、多数の執筆や講演をこなしている。また公式サイト「ボーディーSEO」 でSEOのハウツー情報を無料で提供している。
- X: @motoharusumi(個人)
- X: @bodhiseo(ボーディーSEO)
渡辺 淳子(わたなべ じゅんこ)
IT系の雑誌・書籍・デジタルコンテンツの編集・制作・プロモーションを経て独立。Bright Mediaデザイン研究所を設立し、紅茶のECサイトリニューアル、オウンドメディアの編集長代行、就職サイトのプロモーションや解析レポート作成、Webメディアや書籍のライティング、編集などを手掛けている。
好きな言葉は「足下を掘れ、そこに泉あり」。丁寧に掘り進め、できるだけ奥に潜む泉を記事にしていきたい。
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