ひとりSEO担当者の疑問に答えます

同姓同名の有名人とは別に、自分の人物のエンティティをどう認識させる?

SEO担当者の質問に、SEOのエキスパートである住 太陽さんが実践的で有効な解決法を答えます。今回の質問は「同姓同名の有名人とは別に、自分の人物のエンティティをどう認識させる?」です。

ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「同姓同名の有名人とは別に、自分の人物のエンティティをどう認識させる?」です。この回答は「職業や地域などの属性情報とセットで認識させましょう」です。

「同姓同名の有名人とは別に、自分の人物のエンティティをどう認識させる?」に対する回答は
「職業や地域などの属性情報とセットで認識させましょう」です

同姓同名の人物と自分は、区別できる

今回の質問は「同姓同名の有名人とは別に、自分の人物のエンティティをどう認識させる?」というものです。自分の名前で検索すると同姓同名の芸能人に関連した検索結果が並ぶという状況で、自分のエンティティを認識してもらうことはできるのか。できるなら、どうすればいいか、というのが質問内容です。もちろん、それぞれを別の人物として認識してもらうことができます。

この問題は、姓も名もバリエーションの少ない英語圏ではよくある問題です。たとえば「John Smith」さんなどは、有名人や有名キャラクターだけでも数え切れないほど存在します。Wikipediaの英語版で John Smith のページを見ると、実に数百名か千名以上(多すぎて数えられない)もの有名な John Smith さんがリストされています。このような英語圏の状況を鑑みれば、日本の同姓同名を区別するのはGoogleにとっては簡単なことです。

職業と地域をセットにして識別する

先の John Smith さんの例では、たとえばアメリカ人で元レスリング選手の John Smith さんは Wikipedia上で「John Smith (American wrestler)」として掲載され、19世紀イギリスの醸造家の John Smith さんは 「John Smith (brewer)」として掲載され、19世紀のオーストラリアの政治家の John Smith さんは「John Smith (New South Wales politician, born 1811)」として掲載されています。

これらの例でわかるように、私たちは同姓同名の人物を見分けるとき、職業や活動地域、生年などの情報を使いますが、それはGoogleでも同じです。名前を出して活動している日本人という条件であれば、重複した姓名はそれほど多くないでしょうから、ほとんどの場合、職業だけ、または職業と活動地域だけで識別できるでしょう。

たとえば日本に「鈴木謙一」さんはたくさんいらっしゃるでしょうが、SEO専門家の鈴木謙一さんのエンティティは「SEOの専門家」という属性で識別されています。

まとめ

自分のほかに同姓同名の有名な人物がいる場合も、Googleはそれぞれ別のエンティティとして識別できます。職業が違っていれば職業で区別できますし、職業が同じでも活動地域の違いで区別できます。

たとえば、自分が「東京都新宿区の山田花子弁護士」なら、表記の際にはそれがわかるように注意しましょう。そうすれば、仙台市青葉区の山田花子弁護士とは区別ができます。あとは、大手ニュースサイトなどの権威あるサイト上でサイテーションを獲得する(報道される)など、人物のエンティティとして認識する価値があることを裏付けられれば、Googleはきちんと認識してくれます。

P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。

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