アイディエーションは、「道路交通法改正に関する調査」を実施した。自転車または自動車を週1回以上利用する男女669人を対象に、青切符制度・追い越しルールの認知度や遵守意向などを聞いている。
自転車の「青切符制度」とは
自転車の交通違反に対して、反則金の納付を求める「交通反則通告制度」のこと。比較的軽い違反も対象となり、2026年4月1日から自転車にも適用される。
青切符制度の認知率は約94%、「歩道走行禁止」は厳しいとの声も
まず、自転車の青切符制度の認知率を聞くと、「改正を知っており、内容も理解している」は48.4%、「改正があったことは聞いたことがある程度」は45.3%となった。一方で、「まったく知らない」は6.3%にとどまり、制度の存在自体は広く知られていることがわかった。
青切符制度の対象となる違反行為について、「守れそう」と感じる割合を見たところ、「知っていて、守れそう」に分類される項目としては、「夜間ライト未点灯」「イヤホン両耳装着運転」「携帯電話ながら運転」「信号無視」「傘さし片手運転」「並走」などが挙がった。
一方で、「歩道走行」は認知率が比較的高いものの、「守れなさそう」と感じる割合が突出して高く、実際の道路環境との間にギャップがあることがうかがえた。
特に厳しいと感じる違反行為を聞くと、「歩道走行禁止」が74.3%で圧倒的に高く、2位の「逆走」49.3%とは25ポイントの差がついた。自由回答では、「車道走行は危険・難しい」が78件と多く、「自転車専用レーンなどの道路整備が先決」が49件と続いた。
青切符制度の施行によって、自転車運転時の交通ルール意識が変わったかを聞くと、「大きく変わった」が31.2%、「やや変わった」が44.2%で、合計75.4%にのぼった。
追い越しルールの認知率は約78%、罰則・反則金には抵抗感も
続いて、自動車が自転車を追い越す際の「追い越しルール」について聞くと、「改正を知っており、内容も理解している」が40.4%、「改正があったことは聞いたことがある程度」が37.7%で、具体的な制度を理解している人は半数を下回った。また、「まったく知らない」は22.0%にのぼり、青切符制度と比べると認知率は低い傾向だった。
追い越しルールの遵守意向を見ると、「自転車を追い越す際、少なくとも1m以上の側方間隔が必要」については、一定の認知はあるものの「守れなさそう」と答えた人が多かった。
一方で、「安全が確保できない場面では後方で待機する」「十分な側方間隔が確保できない場合は、時速20〜30キロ程度まで減速」は「知らないが、守れそう」に分類されており、具体的なルールの周知が必要であることがわかった。
特に厳しいと感じるルールと罰則について聞くと、「3ヶ月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金」は62.9%で最も多く、次いで「反則金7,000円・違反点数2点」が54.3%となった。自由回答では、「道路が狭くて守れない・危険」が75件で最多となっており、現場に即したルール設計が求められていることがうかがえた。
追い越しルールによる運転意識の変化を聞くと、「大きく変わった」が29.6%、「やや変わった」が38.0%となり、青切符制度よりもやや意識変化が少ない傾向だった。
調査概要
- 【調査期間】スクリーニング調査:2026年4月21日/本調査:2026年4月24日〜27日
- 【調査対象】全国の自転車または自動車(バイク・原動機付自転車を除く)を週1回以上利用する人
- 【有効回答数】スクリーニング調査:2,203人/本調査:669人(自転車ユーザー:330人/自動車ドライバー:339人)
- 【調査方法】インターネットリサーチ
