ひとりSEO担当者の疑問に答えます

Googleは「旧社名」と「社名変更した新社名」を同じ会社と認識できる?

SEO担当者の質問に、SEOのエキスパートである住 太陽さんが実践的で有効な解決法を答えます。今回の質問は「Googleは旧社名と社名変更した新社名を同じ会社と認識できる?」です。

住太陽[執筆], 渡辺 淳子[編集]

5月8日 7:00

ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「Googleは旧社名と社名変更した新社名を同じ会社と認識できる?」です。この回答は「会社の知名度にもよりますが、多くの場合うまく関連付けできます」です。

「Googleは旧社名と社名変更した新社名を同じ会社と認識できる?」に対する回答は
「会社の知名度にもよりますが、多くの場合うまく関連付けできます」です

旧社名と新社名を同じ会社と認識できるかは、知名度も関連する

今回の質問は「Googleは旧社名と社名変更した新社名を同じ会社と認識できる?」というものです。社名を変更して数年が経つものの、ウェブ上には旧社名で表記されたものが多数あり、それらをGoogleは新社名と関連付けて認識できるか、というのが質問内容です。今回の質問はペンネーム「カエル」さんが寄せてくださいました。ありがとうございます。

回答としては「ケースによる」というもので、旧社名と新社名を関連付けて認識できていることが多いものの、関連付けがうまくいかず別のものと認識されてしまうこともあります。有名な会社ほど関連付けがうまくいき、あまり有名ではなく、さらに同じ社名の会社が複数あるような場合には関連付けが難しいようです。

検索してみれば状況を把握できる

日本を代表するような大きな会社や、従来から使われていたブランド名を新社名にしたようなケースなら、間違いなくきちんと認識してもらえます。たとえば「松下電器産業」から「パナソニック」とか、「日本楽器製造」から「ヤマハ」のようなケースですね。検索結果にナレッジパネルが出るような大企業であれば、旧社名で検索しても新社名のサイトが1位表示になるか、現社名でのナレッジパネルが出ます。

地域の中小企業の場合もやはり、旧社名で検索してみて、その検索結果を確認しましょう。新社名のサイトが1位表示になるか、新社名でのGoogleビジネスプロフィールの情報が出れば、問題なく新旧の社名が関連付けられて認識されています。余談ですが、これは本当にすごいことだと思います。

まとめ

少し調査もしてみたのですが、多くのケースでGoogleは新旧の社名を関連付けることができていました。とはいえ、関連付けがうまくいっていないケースもありました。旧社名での営業期間が短い場合や、旧社名か新社名またはその両方がよくある社名(「アシスト」とか「アドバンス」のような)の場合には、新旧の社名の関連付けがうまくいかないことが多いようです。

新旧の社名をうまく関連付けしてもらえていればいいですが、それがうまくいっていなかった場合には、あきらめて心機一転、新社名をしっかり売り込んでいくのがよいでしょう。おそらく、旧社名の時代の実績(Googleが見ることのできるネット上に表れたもの)や旧社名など、過去を変えることはできませんから、これから頑張っていくだけです。

P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。

◇◇◇

ひとりSEO担当者の疑問や悩みを募集しています。応募したい方は以下からお願いします。

疑問・悩みを応募する
この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

今日の用語

エコーチェンバー
「エコーチェンバー」(Echo Chamber。エコーチャンバー)とは、「似たような意見・思想を持った人たちがコミュニティを形成した結果、意見が偏ってしまう現象」を指す。もともとは音響用語で、録音などで残響が強く残る“残響室”の意味だった。 SNSなどで自分と似たようなユーザーや好ましいと感じるユーザーばかりをフォローした結果、目にする投稿が世間一般・全世界で肯定されている意見と思い込んでし 用語集 を見てみる