2021年卒の内定・内々定、「誓約書の提出」を求める企業が増加【学情調べ・2020年9月時点】
学情は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、内々定率調査を実施した。調査期間は2020年9月1日~8日で、804名が回答している。
9月時点の内々定率は76.2%で前年から大幅減、内定獲得社数は2.11社でほぼ前年並み
それによると、内々定率は76.2%で、前月から7.1ポイント上昇していたが、2019年9月の87.7%からマイナス11.5ポイントとかなり低い。2019年比では7月(74.4%)に近い水準に留まっている。なお就職活動率は29.3%で、前月から10ポイント以上低下し、多くが活動を終えたことがうかがえる。
文系・理系を比べると、内々定率は文系が69.2%(前年同月比マイナス16.8ポイント)、理系が88.0%(同マイナス2.5ポイント)で、文系が前年から大きく遅れていることが判明した。就職活動率でも文系の遅れが目立つ。
「内定(内々定)を獲得した平均社数」は2.11社で、前年の2.33社よりは低いが、ほぼ同水準。「内定(内々定)を辞退せずに現在保有している会社数」は、平均で1.08社だった。
コロナ禍でさまざまな変化、最終面接が先延ばしになる一方「誓約書の提出」を求める企業が増加
内定(内々定)を得た企業について、最初の接触タイミング・最後の接触タイミングを調べるため、まず「インターンシップエントリやプレエントリしたのはいつ頃か」を聞くと、前年と比べ早くなっている。2月までに「61.5%」がアクションしており、前年の「53.8%」を7.7ポイント上回っている。一方で「最終面接はいつ頃だったか」を聞くと、緊急事態宣言が発出された4月以降が、前年に比べて大きく落ち込んでいる。
なお、「内定(内々定)を獲得した企業との出会いのきっかけ」では、「就職サイト(インターンシップサイト)」54.2%が最多で、2位の「インターンシップで知って」18.3%と大きく差を付けた。前年との比較では、「就職サイトが主催するイベントで話を聞いて」「大学で行われた就活イベントで話を聞いて」の2つは、前年から大幅減少している。
また、「内定(内々定)先企業からのフォロー対応」について聞くと、「懇親会」61.1%が8月から大幅増。コロナ禍は続いているが、徐々に学生とのコミュニケーションを増やしていると考えられる。前年との比較では、3位の「誓約書の提出を求められた」がプラス6.4ポイントと大きく増加していた。
調査概要
- 【調査対象】2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生
- 【調査方法】インターネットによるアンケート調査
- 【調査期間】2020年9月1日~8日
- 【有効回答数】804名
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