国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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検索に表示されるためにはキャッシュされる必要があるか?

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グーグル検索SEO情報②

検索に表示されるためにはキャッシュされる必要があるか?
必須条件ではない (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報

ページをグーグルの検索結果で表示するには、そのページが(グーグルに)キャッシュされている必要がありますか?

この質問にグーグルのジョン・ミューラー氏が動画で解説した(この「キャッシュ」の正確な意味は後述):

簡単に言えば、答えは「いいえ」だ。ページがグーグルにキャッシュされている必要はない。

詳細は少し複雑だ。いくつかの具体的な点を見てみよう。

  • Google検索における「ページのキャッシュ」と「ページのインデックス」は、同一だとは限らない。多くの場合は同じものだが、キャッシュは必ずしもインデックスそのものを反映しているわけではない。

    キャッシュとインデックス
    Googlebotがクロールした内容をキャッシュしておき、そのデータを処理してインデックスする。ここでいう「キャッシュ」は、図でいう「Cached page」のこと
  • グーグルのシステム設計上の都合で、インデックスしてもキャッシュしない場合がある。

  • ページのHTMLでrobots metaタグにnoarchiveを指定していたら、グーグルはページをキャッシュしない。

  • ページがJavaScriptで作られたSPAの場合、キャッシュされたページでJavaScriptが動作してもページが正しく表示されない場合がある(ページがグーグルのドメイン名から読み込まれるため、ブラウザのセキュリティポリシーによりデータを正しく取得できない場合がある)。

要するに、ページがキャッシュされていないからといって、そのページのインデックスに問題があるというわけではない。

キャッシュは検索に必要ではない。

「キャッシュ」はいろいろな意味があるので判断が難しいが、ここでいうキャッシュは検索結果から見ることができるページのコピーのことだ。

キャッシュ表示
ドメイン名の横にある[⋮]をクリックして表示されるボックス下部の[キャッシュ]で、グーグルがデータセンターに保存しているキャッシュを確認できる(このボタンがない場合はキャッシュが存在しない)

ページによってはキャッシュが見られないことがある。だからといって、そのページがインデックスされていないわけではない。キャッシュが見られなくても、正常にインデックスされていて検索結果に表示されるのはごく普通にある。キャッシュされない理由はいくつかあり、一部はミューラー氏が説明したとおりだ。

筆者のブログでは全ページにnoarchiveを設定しているので、キャッシュは表示されない。しかし検索結果にはきちんと出ているし、検索トラフィックもある。

キャッシュ非表示

改めて結論を述べると、グーグルの検索結果から確認できるキャッシュは、インデックスやランキングとは関係ない。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

何度でも繰り返します! 「グーグル検索SEOに最適な文字数」なんて存在しない
重要なのは欲しい情報が手に入るかどうか (Google SearchLiaison on Twitter) 国内情報

グーグル検索の広報を担当しているツイッターアカウントが、次のようなメッセージを投稿していた:

備忘録: グーグル検索で成功するために必要な最適な単語数は……そういったものは存在しません。コンテンツを読む人のために、必要なだけ長くまたは短く書いてください。それが、私たちのランキングシステムが評価しようと目指すものと一致しています。
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content

グーグル検索に評価されるには文字数が関わってくると信じている人が常に存在するため、あらためて注意喚起したのだろう(グーグルが提供しているオンライン講座でさえも「ページには300ワード以上書く」という完全に誤った指南をしていたほどだ)。

このコラムで何度も繰り返してきたが、次のどちらもグーグル検索のランキング要因ではない

  • ×ページの文字数
  • ×キーワード出現率

重要なのは、訪問したユーザーが期待していた情報や体験がそのページで手に入るかどうかだ。そして、その期待はユーザーやコンテキストによって異なるため、単純な文字数で

  • 長ければ長いほどいい
  • 適切な文字数がある
  • 短ければ短いほどいい

のように決められるものではないのだ。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

新しいユーザーフィードバックフォームをグーグルが公開
検索結果に出てくるスパムサイトや低品質コンテンツを通報しよう (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

スパムレポートのフォームを、グーグルが刷新した。スパムだけではなく、「低品質なサイト」や「ユーザーにとって有害な偽のサイト」も通報できるようになっている。「検索の質に関するユーザー レポート」「ユーザー フィードバック フォーム」という位置づけだ。

新しいユーザーフィードバックフォーム
新しいユーザーフィードバックフォーム

一括送信(最大5件)やレポート送信後の確認メールなどの改良も、新しいフィードバックフォームには加えられた。

ユーザーフィードバックの扱いについて、グーグルは次のように述べている:

ユーザー フィードバックは、自動スパム検出システムでは網羅できていない部分を特定するうえで役に立つと同時に、ランキングのアルゴリズム改善にも活用されます。

検索結果の品質を低下させるようなサイトに遭遇したら、フォームからグーグルに報告しよう。そうした報告が検索システムの改善に活かされれば、結果として、正しいSEOに取り組んでいる人たちの利益になるはずだ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル、サイトマップの pingエンドポイントを12月に終了へ
lastmodは重要 (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

グーグルは、「サイトマップのping エンドポイント」のサポートを2023年内で終了することを、検索セントラルブログでアナウンスした。

「pingエンドポイント」とは、簡潔に言うと、サイトマップの更新を検索エンジンに通知する仕組みだ。通知を受け取った検索エンジンはサイトマップを確認しにくる。pingを使わなければ、検索エンジンは、自らが設定したスケジュールに基づいてサイトマップを確認しにくる。

有用な技術ではあるのだが、グーグル検索においてはさほど役立っておらず、むしろスパムに利用されがちなのだという。そのためサポートを打ち切ることになった。サポート終了は「6か月後」とのことなので、有効なのは2023年いっぱいと考えていいだろう。

大規模なサイトではpingを有効活用していたところもあるようだが、残念ながら使えなくなってしまう。Search Consoleやrobots.txtを介してのサイトマップ送信は依然として有効だが、サイトマップの確認のタイミングはグーグルのスケジュール次第だ。

またアナウンス記事では、サイトマップで利用できるlastmod要素の有用性についても解説している。lastmodは、ページ最終更新日時の情報をサイトマップで示す仕組みだ。検索エンジンは、前回のクロールより後にページが更新されていることを認識すると、そのURLを優先的にクロールしようとする。

ただし、lastmodの使用には次のような注意点がある:

  • 正しい日時フォーマットで記述する
  • 虚偽の日時を記述しない
  • 重要な更新がページに発生したときにだけ利用する

詳細は元記事で確認してほしい。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • 技術がわかる人に伝えましょう

SPAサイトをGA4で計測する方法
いくつもの罠あり (株式会社アユダンテ) 国内情報

GA4でのSPAの計測方法をアユダンテの西村彰悟氏が解説した。冒頭で西村氏は次のように述べている:

SPAでのGA4計測はやや複雑で「カスタムディメンションの値がおかしくなる」「二重ページビュー計測の発生」「GTMは完璧に設定したのに計測できない」など幾つもの罠が潜んでいます。

こうした問題が発生する理由と対策方法を西村氏は説明してくれている。

Googleアナリティクスの前バージョンであるユニバーサルアナリティクス(UA)は、公式には7月1日でサポートを終了している。GoogleアナリティクスでSPAサイトを計測していて対応がまだ間に合っていなければ、参考になるだろう(SPAではない通常のサイトにはほとんど関係ない内容だ)。

★★★★☆
  • アクセス解析担当者に伝えましょう

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

GA4のAMPサポートとSCのINPサポートを今週はピックアップ。

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