国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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2位・4位・6位に同時に表示されたときに記録される検索パフォーマンスの順位は?

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グーグル検索SEO情報②

2位・4位・6位に同時に表示されたときに記録される検索パフォーマンスの順位は?
最も上位の順位 (Dr. Marie Haynes on Twitter) 海外情報

同じサイトから複数のページが検索結果に同時に表示されることがある。

複数のページが同時に表示される検索結果
1位と2位がindexnow.orgの、3位と4位がsuzukikenichi.comのページ

こうした場合に、Search Consoleの検索パフォーマンス レポートでは平均掲載順位はどのように記録されるのだろうか?

上記画面キャプチャの検索結果の場合は、次のようになるかと思うかもしれない(しかし実際にはこうはならない):

  • × indexnow.org: 1.5位(1位と2位の平均)
  • × suzukikenichi.com: 3.5位(3位と4位の平均)

実際のレポートでは、複数のページが表示されたときは最も上位のページの順位が計測対象になる。つまり、次のとおりだ:

  • ○ indexnow.org: 1位(1位と2位の上位のほう)
  • ○ suzukikenichi.com: 3位(3位と4位の上位のほう)

検索パフォーマンスのヘルプ記事にもきちんと説明がある:

平均掲載順位 [グラフのみ] - 検索結果におけるサイトの「最上位」の平均掲載順位です。たとえば、ある検索クエリの結果でサイトが 3 か所に掲載され、それぞれの掲載順位が 2 位、4 位、6 位だった場合、そのサイトの掲載順位は 2 位となります。次のクエリの検索結果で掲載順位が 3 位、5 位、9 位だった場合、サイトの平均掲載順位は (2 + 3) ÷ 2 = 2.5 になります。表示回数のデータがない行の場合、掲載順位はないので、ダッシュ(-)が表示されます。

新しい情報ではないが、知らない人もいそうなので紹介した。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

アップデートの最中に新規サイトを公開して大丈夫か?
グーグルを待たずに自分のタイミングで (John Mueller on Twitter) 海外情報

グーグルのジョン・ミューラー氏に次のように質問したサイト管理者がいた:

グーグルが公表しているアップデートの最中に新規サイトを公開するリスクはどの程度ですか? 推奨しますか?

ミューラー氏はこうアドバイスした:

アップデートは常にある。自分が公開するのに都合がいいときに公開すればいい。グーグルの変更に意識を向けなくていい。

たとえば、コア アップデートの最中に新規にサイトを公開するのはたしかに怖く感じるかもしれない。だがいつ公開しようと、影響を受けるときは受けるし受けないときは受けない。それにミューラー氏が言うように、グーグルは検索アルゴリズムを絶えず改良している。変更のないときを見計らっていたら、永久にサイトを公開できなくなりそうだ。

一方で、ページエクスペリエンス アップデートのようにかなり前もって予告している変更であれば、準備を確実に整えてからサイト公開すればいい。程度にもよるがユーザーに嫌われるほどにひどいなら、改善できるまで公開を延期する選択肢は考えられる。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

SCのリンクレポートで再確認しておきたい4つの仕様
リンクだけに焦点を当てるのは時代遅れのSEO (John Mueller on Twitter) 海外情報

Search Consoleのリンクレポートに関して再確認しておくといい仕様を、グーグルのジョン・ミューラー氏がツイッターでやりとりしていた内容をもとに4つ紹介する。

  • レポートに表示するリンクはサンプリング(全体の一部)
  • 外部リンクの完全な数を知る手段はない
  • 評価されているかされていないかは示していない
  • nofollow が付いたリンクも否認されたリンクも含んでいる

つまり、Search ConsoleのリンクレポートをSEO目的で利用するのはあまり現実的ではないということだ。

Search Consoleのリンクレポート

外部リンクは今でも重要なランキング要因には違いない。つまり、SEOにおいて無視してはいけないものだ。

しかし、グーグルが順位決定に利用している要因はリンク以外にも数多くある。いまだに外部リンクだけに焦点を当ててSEOを施策しているとしたら、時代遅れのSEOだ。特に、数だけに注目するのは意味がない。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

ドメイン名移転+AMP停止⇒トップニュースから消えた
同時実行でグーグルが混乱したから? (Google SEO office-hours) 海外情報

グーグルの検索結果ページでトップニュースに掲載されなくなってしまったサイトの管理者が、グーグルのジョン・ミューラー氏にオフィスアワーで相談を持ちかけた。次の2つの変更を実行した直後にトップニュース非掲載が起きたそうだ:

  • ドメイン名の移転
  • AMP を停止

新しいドメイン名にサイトを移転するのと同時に、それまで配信していたAMPページをやめたとのことだ。

ミューラー氏は次のように推測している:

2つの大きな変更を同時に実行したためにグーグルが処理に戸惑っているのではないか。

特にトップニュースは特別な機能なので、変更の影響を受けやすいのかもしれない。

※筆者補足: AMPはトップニュースの掲載条件では現在なくなっている

とはいえ、不適切なことをやっているわけではないので時間が解決するだろうともミューラー氏は言っている。

教訓として学べるのは、大がかりな変更を複数同時に実行するときは慎重にならなければいけないということだ。具体的には、可能であれば1つの変更が正常に完了したのを待ってから次の変更を実施するというようにしていくのがいい(そうすることで、問題が発生したときに原因を判断して対処しやすくなる)。

今回の例ならば、まずデザインも何もそのままに、サイトを新しいドメイン名に移行し、落ちついてからAMP配信を停止するという流れならばよかったのだろう(またはAMPを停止してからドメイン名を移行)。

今回のケースは「ドメイン名の移転」と「AMP停止」だが、これに限らず大きな変更のときには特に注意したい。構成がガラリと変わるような変更は検索結果に予期せぬ影響がでる可能性があるからだ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

2021年にグーグル社員が最も印象に残ったことは何?
2022年に期待することは? (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

2021年に検索セントラル ブログで記事を執筆したグーグル社員が、印象に残ったことや2022年に期待することについて語った記事が投稿された(日本語記事)。

ざっくりまとめると次のとおりだ:

2021年に印象に残ったこと

  • ジョン・ミューラー氏: ページスピード

  • ジェフ・ホセ氏: コア ウェブ バイタル

  • オーロラ・モラレス氏: 動画制作

  • ジェン・グラニート氏: ニュースの透明性向上

  • アラン・ケント氏: ECサイト

  • ダニエル・ウェイズバーグ氏: Search Consoleの改良

2022年に期待すること

  • グラニート氏: 過小評価され社会の主流から取り残された人たちにとって重要な地域ニュースについて考察すること

  • ウェイズバーグ氏: Search Console のデータをわかりやすくし、幅広く利用できるようにすること

  • ケント氏: 世界中の e コマースサイトを整理して一般提供し、さらに便利なものにすること

各グーグル社員の発言には関連コンテンツへのリンクが貼ってある。記事を読んでリンク先もチェックしてみよう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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