Step 3-10 Webページに動画を埋め込むとき最適な形式・拡張子
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クイズ
- ある家電メーカーが掃除機の新商品を出すにあたり、特徴や使い方、画期的な技術について詳しく解説した30分の動画を作成しました。それをそのまま商品の紹介ページに掲載しても良いでしょうか?
自信をもって売り出す新商品ですから、訴えたいこと、伝えたい思いはたくさんあると思います。しかし、Webサイトで長尺の動画はユーザーに嫌われます。たとえば、法人向け、個人向け、それぞれ紹介すべきポイントは異なりますから、両方に訴えたいことをそのまま掲載しても効果はありません。求めている情報がすぐに表示されないと、ユーザーはすぐに離れてしまいます。
もし長尺動画を作成した部署から、Webページに掲載してほしいと依頼があった場合は、ニーズごとに分割し、別動画として編集して掲載し、長尺版はYouTubeチャンネルに置いておくことも考えましょう。もちろん、分割・編集の前に依頼のあった部署の承諾を得てください。
- 長尺動画をそのままWebページに掲載する
- 長尺動画を分割して、Webページにふさわしい長さ・内容に編集する
3-10では、Webページに埋め込んで使う動画ファイルの基本知識を紹介します。
動画のファイル形式と特徴
動画のファイル形式で、Web担当者が覚えておいてほしいのは、MP4(エムペグフォー)と、WebM(ウェブエム)です。これらは動画データを圧縮する形式で、圧縮することで容量を下げ、インターネット経由でも再生できるようにしています。
- MP4 拡張子は.mp4
圧縮率が高いながらも高画質で、現在のWebで使われる動画の主流となっているファイル形式です。さまざまなプラットフォームやプレーヤーに対応しており、多くのサイトで使われています。 - WebM 拡張子は.webm
GoogleがWeb上での再生にフォーカスして開発した動画ファイル形式です。現在では、Chromeだけでなく、主要ブラウザでも視聴できるようになりました。
動画をWebページに埋め込む方法
動画をWebページで表示する際はVideoタグを使います。たとえば、videofile.mp4という動画ファイルを無音で自動再生させるには、ソースコードに次のように記述します。
自動再生ではなく、再生や停止、音量ボタンを表示させたい場合は、次のようにします。
YouTubeを利用する方法
Webページに埋め込むのではなく、YouTubeに動画をアップロードし、それをWebページから視聴できるようにする方法もあります。
YouTubeへのアップロード
YouTubeへのアップロード方法は、YouTubeのヘルプページに説明があります。
YouTubeヘルプ 動画のアップロード
https://support.google.com/youtube/answer/57407
パソコンであれば、YouTube Studioにログインし、[作成]→[動画をアップロード]をクリックして、アップしたい動画ファイルを選択するだけです。
YouTube動画のWebページへの埋め込み
YouTubeにアップロードした動画をWebページで視聴できるようにする方法についても、YouTubeのヘルプページに掲載されています。
YouTubeヘルプ 動画と再生リストを埋め込む
https://support.google.com/youtube/answer/171780
アップロードした動画を表示し、「共有」→「埋め込む」で、次のような<iframe>タグのコードが表示されますので、それをWebページのソースコードにコピー&ペーストすればOKです。
なぜ、動画なのか?
近年は動画によるマーケティング活動に取り組む企業が増え、トップページのメインビジュアルとして動画を埋め込むケースも増えています。確かに動画は目を引きますが、Webへの掲載にあたっては、「この動画は本当にWebページに必要なのか?」を検討してください。
動画制作には、企画立案からシナリオ作成、ロケハン、撮影、編集などさまざまな工程がありますし、人手もかかります。当然それなりの予算を必要とします。また、動画はユーザーの目を引きますが、サイトの表示スピードは確実に遅くなります。
動画だらけで重いサイトでは、ユーザーのためになりません。掲載にあたっては、「なぜ動画でなければならないのか?」「本当に写真やテキストではだめなのか?」を今一度考え、慎重に行いましょう。
3-10では、Webページで使う動画の基礎知識を解説しました。3-11では、Web制作で気を付けたい著作権について紹介します。
- ポイント
- 3-10 「Webで使う動画の基礎知識」のポイント
- 長尺動画はあまり視聴されない
- Webでは、MP4、WebMといったファイル形式がよく使われている
- Webページに動画を埋め込むのではなく、YouTubeに動画をアップし、それをWebページから視聴できるようにする方法もある
- やってみよう
- 自社のWebサイトに掲載している動画を視聴して、どれくらいの長さなのか、その動画が何のために使われているかを確認してみよう。
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