Tableauでクロス集計表(テーブル)の作り方!【画像つきで解説】
今回は、Excelで一般的な「クロス集計表」をTableauで作ってみます。前回の第9回では、直帰率やコンバージョン率を正しく求める方法を勉強しました。
クロス集計表をTableauで作る
木田: このような表をクロス集計表といいます。Excelでよく見かける図表ですね。もちろん、Tableauでも作れます。多数のディメンションとメジャーを一覧で見られるので、チャートの描画に使える"面積"に対して、もっともたくさんの情報を盛り込めます。
今回は、「デバイスカテゴリー・ユーザータイプ別のクロス集計表」を作ってみましょう。
※デバイスカテゴリーとユーザータイプの作り方は、第7回を参照してください。
木田: まず、「ディメンション」の「デバイス カテゴリー」と「ユーザータイプ」を行シェルフにドラックします。
木田: 次に「ディメンション」の「メジャーネーム」を列シェルフにドラックします。
木田: 「メジャーネーム」とは、指標であるメジャーが群れとなって固まっていているもので、複数のメジャーをまとめて取り扱えるディメンションです。ですから、Google アナリティクスに存在するものではなく、Tableauが勝手に作り出してくれたものです。
「メジャーネーム」を列シェルフにドラッグしたのに、シート上には「メジャーバリューなし」と表示されていますね。「メジャーネーム」の中にいろいろな指標が入っていますが、値を与えられていないので何も出せないという状態です。
木田: 「メジャー」の中にある「メジャーバリュー」をAbcのなかにドラッグすると値が入ります。
木田: 「デバイスカテゴリー別・ユーザータイプ別のクロス集計表」のVizが完成しましたね。
不要な項目を外す
木田: クロス集計表で不要な項目を削除したい場合も簡単に調整ができます。たとえば、もし「レコード数」が不要だと思ったら、左の「メジャーバリュー」からドラッグでカード外に外すと、クロス集計表からレコード数の列がなくなります。
誤って消した項目を復活させる
木田: もし、間違えて外してしまった場合は、メジャーネームを右クリックもしくは、「▼」をクリックして、「フィルターの編集」で、編集できます。
木田: フィルター[メジャーネーム]が表示されます。誤って消してしまった項目は、空欄にチェックを付ければ元に戻ります。逆に、削除したい項目があれば、チェックを外せば削除されます。
見やすいグラフ
木田: ここからは、表の見やすさのお話です。クロス集計表では、一番左に「セッション」があり、最後に「コンバージョン率」があるほうが見やすいです。
列の項目順を変更するには、表のコンバージョンの列をドラッグして、最後の列に移動するだけで表示が変更できます。
木田: また「メジャーバリュー」のピルを選んで移動させる方法もあります。
四谷: 質問です。直帰率やコンバージョン率などは、Google アナリティクスのデータを基に自分たちで作成した計算フィールド(指標)です。それらもメジャーネームとメジャーバリューに含まれるんですか?
木田: はい、そうです。自分たちで作った計算フィールドも入ります。
四谷: 賢いですね(笑)。
木田: Tableauが得意とするのは「ビジュアル分析」と言って、データが持つ特徴を、色、長さ、大きさ、位置など、脳が識別しやすい要素を用いて効率よく伝えることです。ですが、実はこのクロス集計表はそのビジュアル分析には含まれていません。どこにもビジュアルな要素が使われていないからですね。しかし、日本人はクロス集計が大好きなので、Tableauでも作れるようになっているんですね。
四谷・二村: なるほど……!
※直帰率やコンバージョン率を計算フィールドで作るには、前回の第9回を参照してください。
次回は、棒グラフで注目したい項目にハイライトを付けたり、内訳を色で付けたり、グラフの値に応じてグラデーションでビジュアライズしたり、していきます。より実践に近い形で棒グラフの表示形式をいろいろと学びましょう。
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