マイクロソフト、Edgeブラウザの独自エンジンを断念してChromeと同じエンジンベースに移行を決意
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マイクロソフト、Edgeブラウザの独自エンジンを断念してChromeと同じエンジンベースに移行を決意
ブラウザ互換が高まるとの歓迎 & 独占懸念 (Windows Experience Blog) 海外情報
マイクロソフトは、同社が提供するブラウザ Edge(エッジ)を Chromium(クロミウム)をベースにして今後は開発することを発表した。Chromiumは、オープンソースのウェブブラウザのプロジェクトで、グーグルが提供するChromeのベースになっている。
やや乱暴に言い方になるが、マイクロソフトのEdgeがChromeと同じ仕組みで動くようになるということだ。
とは言え、EdgeとChromeがまったく同じになるわけではない。わかりやすく言うと次のようなことだと判断される。
アプリケーションとしての外観やインターフェイスは、これまでと同様にマイクロソフトがEdgeとして独自にデザインする
HTMLやCSSを解釈して表示する機能や、JavaScriptを処理する機能のエンジン部分は、Chromeと同一のものを使う。
すでにVivaldiやSleipnirなどがエンジンとしてChromiumを使っているが、それと同様の動きだ。
マイクロソフトが大きく方針転換した理由は、ウェブブラウザ間の仕様の違いをなくし互換性を高めるためだという。Chromiumが、現在のブラウザ仕様のデファクトスタンダードになっていると認めたと言っていい。かつてInternet Explorerでブラウザ市場を独占した、あのマイクロソフトがだ。
実際のところ、悪名高いIEほどではないにせよ、Edgeにも独特の仕様があり、ウェブ開発者はEdgeでもウェブサイトがきちんと機能するように開発しなければならなかった。EdgeがChromiumベースになれば、そういったことに神経を使う必要はなくなる。
さて、開発者やデザイナーからは歓迎する声が多いのだが、そんななかグーグルの山口氏は次のようにコメントしている。
私は個人の意見として標準に則った複数のブラウザが存在することは良い事だと思っているので、すべてが1ブラウザに収斂することは是とは思いません。「大英断だ、喜ばしい」と言ってる人もいるけど「すべてのフロントエンドエンジニア」がそうではないし、Open Webとしてはマイナスだと思いますよ。
— Yoshi Yamaguchi 🇯🇵 (@ymotongpoo) 2018年12月7日
グーグルの人からの発言というのが興味深い(この発言の真意はこちらに綴られている)。
たしかに、ブラウザでもグーグル独占か?という懸念はある。Chromium以外のエンジンといえば実質的にSafari(WebKit)とFirefox(Gecko)ぐらいしか残らないからだ。
とはいえChromiumはオープンソースであり、だれでも、つまりあなたも開発に参加できるという点で、ある程度は払拭できそうな気もする。
ちなみに個人的には、いまだB2B向けサイトでは根強く使っている人が(僅少ながら)いるIEを早く絶滅させてくれるほうがうれしい。「IEはイントラネット専用で、インターネットには(機能として)アクセスできない」――そんな世界が来れば、EdgeがChromiumベースになるよりもうれしいかもしれない(可能ならば、HTMLメールのレンダリングに使われるエンジンも同様だが)。
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グーグルマイビジネスで悪質な営業をする代理店を通報するフォームがあった!
グーグルマップのエコシステムを守ろう (David Mihm on Twitter) 海外情報
いつ公開されたか定かではないのだが、グーグル マイビジネスの代理店が規約に違反しているのを発見したときに報告するフォームの存在を知ったので紹介したい。
グーグルマイビジネスを不正に利用した業者が起こすトラブルが後を絶たないとも聞く。もし違反を見つけたらこのフォームから通報しよう。
- みんなに知って協力してほしい
WordPress管理画面からSCやGAを直接チェックできるプラグイン、グーグルが開発中
ベータテスト参加者募集中 (Google Webmasters on Twitter) 海外情報
WordPress(ワードプレス)の管理画面から、
- Search Console
- Googleアナリティクス
- アドセンス
- PageSpeed Insights
を管理できるようになったら便利じゃないだろうか? そんなWordPressのプラグインをグーグルが開発中だ。各ツールにアクセスしなくても、WordPress内のダッシュボードからレポートを見ることができる。
WordPressは、個人から企業まで世界で最も多く使われているCMSだ。このコーナーの読者にも利用している人がたくさんいるはずだ(筆者もそのうちの1人)。WordPressの管理画面からグーグルのツールを利用できればたいへん便利になりそうだ。
一般公開に先立って、現在ベータテストの参加者をグーグルは募集している。こちらのフォームから申し込める。
Got a WordPress site? Sign up to beta test Site Kit: https://t.co/rKSolyU64m — our new free WordPress plugin that integrates essential Google products: Search Console, Analytics, AdSense, and PageSpeed Insights. pic.twitter.com/DPu5VmfK9M
— Google Webmasters (@googlewmc) 2018年12月7日
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2018年、AMPはここまで進化してきた
AMPは今や1つのフレームワーク (Google Developers Japan) 国内情報
2018年第4四半期におけるAMPの進捗状況の日本語訳記事が公開された。主だった新機能をいくつか挙げてみる。
- サードパーティのCookieを制御するAMP Linker
- amp-next-page による「無限スクロール」
- amp-orientation-observer による傾きと連動したアニメーション
- amp-image-slider によるイメージの比較
- Google アド マネージャーによる AMP ストーリーの広告サポート
普通のサイトでもあまり見かけないようなインタラクティブな機能が増えてきた。このほかにも新しい機能の追加が続々と予定されている。
グーグルはAMPを、単純に、高速なモバイルサイトを構築するための特殊なHTMLとしてではなく、確立された1つのウェブのフレームワークとして発展させようとしているようだ。
- AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
これがLighthouseを使ったサイトの高速化だ! 9点⇒94点にするためにやったこと
難易度高めだけれど指南書として (Kekeの日記) 国内情報
Lighthouseを利用してサイトの高速化を実現した過程を詳細に記録した記事を紹介する。初めは9点だったパフォーマンススコアを94点にまで改善したのだという。
PageSpeed Insightsの分析エンジンに採用されたことに象徴されるように、パフォーマンス改善ツールの中核にLighthouseをグーグルは据えているようだ。ところが、Lighthouseはなかなか高度なツールで誰にでも簡単に使いこなせるわけではない。
こちらの記事は具体的な施策を細部に渡って説明している。この施策も十分高度で一見すると難しそうなのだが、実際にはかなりわかりやすく解説してくれている。
指南書として参考にし、開発者とも協力してサイトの高速化に取り組もう。
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- 技術がわかる人に伝えましょう
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- パーソナライズ検索の真相をGoogleが自ら暴いた――検索結果がパーソナライズされるのは稀、大きくは変わらない
検索結果が異なるのはパーソナライズ以外の要因による場合が多い。
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- Google、新しいデザインの検索バーをPC検索に導入――丸角、スティッキーヘッダー型
くっついてくるので再検索しやすいかも。
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