グーグル検索 SEO情報(その2)
グーグル検索 SEO情報(その2)
グーグル、モバイルファーストインデックスをついに開始
遅めのピックアップで失礼 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
モバイル ファースト インデックス(MFI)の導入を、グーグルが3月末に開始した。
すでに発表から2週間が経ってしまっているのは、運悪くこのコラムがお休みタイミングでの発表だったからだ。とはいえ、Web担の安田編集長が非常にわかりやすくMFI移行を解説しているので、詳細はそちらを確認していただきたい。
タイミング良く、グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏が導入開始時に日本に訪問しており、公式アナウンス以上の情報をイベントで提供してくれた。
そのポイントを整理すると、次のようなものだ。
- 準備ができたサイトから移行を始める。
- MFI 移行によって検索トラフィックが減らないようにする
- MFI に移行したかどうかを調べる方法は次のとおり:
- Search Console に届く通知
- 通知が来ないとしたら、Googlebot の活動をログで調べる
- Google 検索のキャッシュがモバイルページのコンテンツになっている
- 移行はすでに始まっている――移行通知を Search Console 経由ですでに送信している
- MFI 移行が完了するまでのタイムラインは決まっていない――数年かかるのではないかと予想している
こちらに関しては、レポート記事を公開したので読んでもらえればと思う(筆者の個人ブログで恐縮だが)。
また、イリェーシュ氏とのQ&Aセッションでは、SEO担当者なら気になるさまざまなことが語られていた。
こちらも内容を筆者のブログでレポートしているので、イリェーシュ氏がどう解説しているのか具体的に知りたい方は参考にしてほしい。内容は次のとおりだ。
- MFI
- PC サイトの「変更なし」とは?
- 推奨されるモバイルサイト構成
- ランキングに与える影響
- 通知
- 非表示コンテンツ
- 移行の単位
- 新 Search Console
- テキスト以外の検索
- 検索結果の UI
- JS コンテンツ
- 多言語サイト
- 信頼性
- meta keywords タグ
- rel="canonical"
- AMP
- AMP vs. PWA
- Speed Update
- PageSpeed Insights
- スニペットの日付
- すべてのWeb担当者 必見!
長山さんとゲイリーがライブ参加したオフィスアワー at Google Dance Tokyo
豪華布陣のオフィスアワー (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報
Google Dance Tokyo 2018の会場でオフィスアワーがライブ開催された。普段はマウンテンビューからの参加している長山氏も日本におり、さらにチューリッヒから来日しているゲイリーも参加する豪華な布陣となった。
金谷氏とあんな氏を加えた4人が回答した質問は次のとおりだ。
AMP対応する基準
デスクトップページもAMP対応すべきか
PWAとAMPの成功事例
インデックスカバレッジの「クロール済み-インデックス未登録」の対処
常時HTTPSのランキングへの影響
HTTPS移行後のSCのHTTPプロパティ
UX改善による検索への効果
アルゴリズム改良は結果ありき?
SEO業者の存在について
特定キーワードでの順位低下
Google Playの検索との連動
MFI導入後のランキングアルゴリズムの更新
予算や技術力がないと成果が出せないのでは
地域別の検索結果の違い
Search Consoleの順位の基準
どうしても順位が上がらない
モバイルコンテンツの表示方法
サイトの大幅リニューアルはモバイルをベースにすべきか
サイト移転が反映されない
同一言語で地域が異なるサイト
.muドメインは不利か
機種名以外は同じ、重複コンテンツか?
SEO都市伝説
ライブならではの駆け引きも面白い。まだ観ていない人のために録画を埋め込んでおく。
- すべてのWeb担当者 必見!
「PWAはダメだよね」の批判にグーグル社員が反論
「PWA vs. ネイティブアプリ」の構図で考えない (Tender Surrender) 国内情報
「PWAが良いと騒いでいるが、実際のところPWAなんて使いものにならない」と激しい口調でPWAを批判する記事に、グーグルの北村氏が(理論整然と)反論した。
元の批判記事では、「PWAではネイティブアプリの完全な置き換えにならない」という論調だが、PWAの役割はそうではない。
もちろんPWAは「ネイティブアプリ的なことを実現する」方向性もあるのだが、「通信回線が細い環境でも快適に使えるようにする」という目的ももっている。
と言うと日本では関係ないように思う人もいるかもしれない。しかし、スマホユーザーの「ギガが足りない」「ギガが減る」という悩みや不満に応えるものとしては意味がある。
またPWAは、さまざまなことを実現するやり方を標準仕様として定めていっている点にも価値がある。
- エンゲージメントを高める「ホーム画面追加」や「プッシュ通知」
- スピード改善のための「プリキャッシュ」
- 通信環境が悪くても使えるようにする「オフラインキャッシュ」
- ECサイトの支払いを簡単にする「Payment Request API」
- ログインを簡単にする「Credential Management API」
サポートされるすべての機能を実装しなければPWAではないのかというと、そんなことはない。自社サイトや自社ビジネスにとって必要な機能だけを実装すればいい。
何事も「AかBか」という選択は一見するとわかりやすいが、ビジネスの現場ではそんな単純な判断はできないものだ。「目的に対して適しているかどうか」「良い面と悪い面のトレードオフをどうとらえるか」という考え方をしていくほうが現実的だろう。
PWAに関しても、「PWA vs. ネイティブアプリ」の構図で考えるのではなく、「自社サイトでよりUXを改善するものとして、PWAで実現できることは何か」を軸に考えることをオススメする。
自社サイトで、ネイティブアプリに比べて劣っている部分をPWAで補えることがあるだろう。現状のサイトで大きな問題がなくても、PWAの力を借りることでさらに優れたユーザーが体験を提供できることもあるだろう。
元記事でも、こんな風に書かれている(読みやすさのために改行を加えた)
同じに見えるものでも、役割によって細かい作りや使われるテクノロジーが変わってくることがあります。
大切なのは、
サービスのターゲットが誰であり、
どういうアプローチが最適で、
狙ったユーザーにサービスを届けられるのか、
長く使ってもらえるサービスになるのか、
を見極めることではないでしょうか。PWA、いや、ウェブの進化は、そのための新しい選択肢を用意してくれているに過ぎません。目指すゴールに最適なアプローチを選択していって頂ければと思います。
これをちゃんとやるには、次のことが大切だ。
- 新しい技術を理解すること
- 自社ビジネスの構造を理解すること
- 顧客を理解すること
- UX向上にがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
アムステルダム発のAMP最新情報
東京でAMPチームに会える (Google Developers Japan) 国内情報
オランダのアムステルダムで今年の2月に開催されたAMP Conf 2018カンファレンスのダイジェストをレポートした記事の翻訳版を、グーグルの開発者向け日本語公式ブログが公開した。
AMPカンファレンスではたとえば次のようなAMP情報が紹介された。
- AMPのこれまで実績と最新の成功事例
- AMP ストーリー(前回、このコーナーで解説)
- ECサイトにおけるAMP
- AMP for Email
具体的な内容は記事を参照してほしい。
AMPの現状と将来にさらに興味をもったのであれば、4月27日(金)に六本木のグーグルオフィスで開催されるイベント「AMP Roadshow Tokyo」に参加するのもいいかもしれない。
AMP Roadshow Tokyoでは、AMP Confのトピックのなかから主に AMP の新しい機能に関する情報を、AMPチームのグーグル社員から生で聴くことができる。同時通訳付きなので英語が得意でなくても安心していい。
スケジュールや参加方法などは公式ページとイベント案内記事で確認してほしい。
- AMPに関心があるWeb担当者
リダイレクトなし!? 国税庁が理解しがたいサイトリニューアルを実施
同じミスは絶対にしないように (税理士ドットコム) 国内情報
国税庁Webサイトの「とんでもない」リニューアルが話題になっている。
URLの変更を伴うサイトリニューアルを国税庁が実施したのだが、リダイレクトを適切に設定しなかったため、訪問者がコンテンツにたどり着けない状況が起きているのだ。
具体的には、次のような状況だ。
- 旧URLにアクセスすると、トップページにリダイレクトされる
- グーグルの検索結果には旧URLが残り続けている
- サイト内検索でも旧URLが出てくる
これにより、ブックマークやリンクがまったく役にたたず、サイト内検索をしても結局コンテンツにたどり着けない状況が発生していた。
我々からしたら大失態とも言ってもいい状況だ。
紹介した税理士ドットコムの記事では、辻正浩氏が取材を受け問題点を指摘している。また、Web担でも解説記事が出ている。
国が管理し国民生活に直結するサイトがどうしてこんな事故に至ったのか理解に苦しむところだ。専門家がプロジェクトに関わっていなかったのだろうか?
それはそれとして、我々が管理するサイトにおいては、同じミスを絶対に犯してはならない。
URLの変更を伴うサイトリニューアルの大原則を簡潔に記しておく。
旧URLそれぞれについて、対応する新しいページのURLへのリダイレクトを設定する
削除したページへのアクセスには404を返す(トップページへリダイレクトするのではなく)
404ページでは、ページがなくなったことを簡潔に伝え、さらにサイトの主だったページへのリンクやサイト内検索ボックスを提供する
- すべてのWeb担当者 必見!
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
SEOスパムに関連した記事を2本ピックアップ。
- Googleはスパムレポートをきちんと読んでいる、そしてアルゴリズムの改善に役立てる。スパムを無効化するだけの手動対策もあり
無視されることはないのでスパムを見つけたら報告しよう
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 過去にペナルティを受けたスパムサイトをリセットするボタンはGoogleには存在しない
ドメイン名の新規取得前には歴史を必ずチェック
- すべてのWeb担当者 必見!
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