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Google検索アルゴリズム更新時に対応策を調べるには? マカビーアップデートを例に解説(前編)

何が原因でグーグルに嫌われたのかを調べる手順を、2017年末のマカビーアップデートを例に解説する
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

「グーグル検索アルゴリズムのアップデートで検索トラフィックが減ってしまった!」そんなときWeb担当者はどうすればいいのだろうか?

これからも随時行われるアルゴリズムアップデートで慌てないために、何が原因でグーグルに嫌われたのか、サイトのどこに問題があるのかを調べる手順を解説する。取り上げる例は、2017年末にあった「マカビーアップデート」だ。

2017年12月、グーグルのアルゴリズムアップデートが話題になった。このアップデートはすぐに「マカビーアップデート(Maccabees Update)」と命名され、さまざまな記事が登場し始めた(Search Engine JournalSearch Engine Roundtableなど)。

このアップデートに関する不満がウェブマスターから相次いで寄せられるようになったところで、僕はいつもの行動に移った。つまり、こういうことだ:

椅子に深く腰掛けて、リラックスしながら、粗悪なリンクを構築していた人や、低品質のコンテンツをまき散らしていた人、あるいはグーグルが目の敵にしているビジネスモデルを選んだ人(要するにアフィリエイト運営者)、全員のことを笑った。

しかし! その後に自分のサイトの1つをチェックしてみて、同じように打撃を受けたことを知った。

うーん。

まず、明白な問題をチェックする――サイトの健全性チェック

僕はマカビーアップデートで打撃を受けた多くのサイトにアクセスできるわけではないが、それなりの数のサイトにはアクセスできるので、いくつかのパターンを特定して何が起こっているのか調べることができた。

断っておくが、これは1つのサイトを比較的大きな規模で調査した結果であり、必ずしも個々のサイトに一般化できるものではない。

僕は最初のアプローチとして、明らかな問題なのにグーグルがこれまでは見逃していたようなものが原因ではないかを調べた。

僕が確認したのは、次のようなことだ。

  • 怪しいリンクや内容の薄いコンテンツ
  • インデックスの膨張
  • 貧弱なユーザー体験や読み込みが遅いサイト
  • 過剰な広告やマネタイズ(収益化)

これは正式なリストのようなものではなく、物事がうまくいかないときや事態が悪化したときに参照してチェックしている内部的なものだ。

それぞれについて解説する。

怪しいリンクや内容の薄いコンテンツ

怪しいリンクや特に内容の薄いコンテンツという問題は、サイトには存在していなかった。

僕は調査したサイトについて熟知しているので、この可能性はすぐに排除できた。

だから、これがマカビーアップデートで打撃を受けた原因ではないはずだ。

※具体的なチェックのための詳しい情報を本記事の末尾に記載している

インデックスの膨張

ウェブサイトで誤って重要度の低いページを大量にインデックスさせてしまうと、「インデックスの膨張」の問題が発生する。関連して、

  • クロールの問題
  • カニバリゼーションの問題
  • 内容の薄いコンテンツの問題

などが存在している場合もある。

さきほど「内容の薄いコンテンツの問題はない」と言ったが、そうとも限らないかもしれない。というのも実のところ、僕のサイトではインデックスの膨張がかなりの水準に達していたからだ。

アップデートによる打撃が最も大きかったサイトの場合、グーグルにインデックスされたURL件数は次のように推移していた。

マカビーアップデートでダメージを受けたサイトで、インデックス数が急増している状況がみられた

ところが、インデックスが段階的に膨張していっているサイトでも、このアップデートで打撃を受けなかったところが、クライアントのサイトにいくつかあった。

インデックス数が急増しているのにマカビーアップデートでダメージを受けていないサイトもある
インデックス数が急増しているのにマカビーアップデートでダメージを受けていないサイトもある

どちらの場合も、インデックスの膨張が起こった理由や場所をそれなりの時間をかけて調べたが、多くのログファイル解析やグーグルの「site:」検索をしてみても、何の洞察も得られなかった。

僕たちが最も妥当だと結論付けた推測は、次のとおりだ:

インデックス済みURL件数の計測方法をグーグルが変更したのだろう。

現在は、200ステータス以外を返すURLも数に入れいるのかもしれない。以前はカウントしていなかった画像などの静的ファイルも数えるようになった、ということかもしれない。

ただし、それがモバイル版の「m.URL」や実際のインデックスの膨張に関連している証拠は見つかっていない。個人的には他の人たちの体験を聞いてみたいが、マカビーアップデートで打撃を受けた原因ではないと結論付けた。

※具体的なチェックのための詳しい情報を本記事の末尾に記載している

貧弱なユーザー体験や読み込みが遅いサイト

これも違う。

もっと高速に、あるいはもっとユーザーフレンドリーなものする余地がないとは言わないが、それでも僕は調査したサイトがこの点で優れていると評価できる。

だから、これがマカビーアップデートで打撃を受けた原因ではないはずだ。

※具体的なチェックのための詳しい情報を本記事の末尾に記載している

過剰な広告やマネタイズ(収益化)

いや、対象のサイトに広告はまったく掲載していない。

だから、これがマカビーアップデートで打撃を受けた原因ではないはずだ。

※具体的なチェックのための詳しい情報を本記事の末尾に記載している

マカビーアップデートの背景にあるのは何か? ――インターネット上に挙がった見解

直接的な健全性チェックリストは何の役にも立たないことがわかった。次は何を手掛かりにするべきだろうか?

ここで、インターネット上で見られたさまざまな見解を1つずつ考察してみよう。

  • マカビーアップデートはモバイルファーストに関連している

    いや、そうではない。打撃を受けたサイトは、モバイルフレンドリーで、レスポンシブなサイトだった(最初に考慮すべきこれらのポイントについては、どちらもSEJの記事に要約されている)。

  • Eコマースまたはアフィリエイト関連ではないか

    これに関する議論も見られるが、問題のサイトはどちらにも該当しないので、この場合はどちらも当てはまらない。

  • キーワードの組み合わせをターゲットにしているサイトが対象ではないか

    これはバリー・シュワルツ氏の記事で見たケースで、最もよく当てはまる。

    調査したサイトは、膨大な数の組み合わせに対してランディングページを用意しているわけではないが(たとえば、ドレスのサイズと色の組み合わせ1組ごとに1ページという具合だ)、ユーザー生成コンテンツは確かに多い。

ここにも決定的なものはない。

ではマカビーアップデートはどういうもので、どう対処すればいいのだろうか。さらに多くのデータに目を向ける必要がありそうだ。

グーグルのアルゴリズム変更で打撃を受けたときに、何を改善すれば検索トラフィックを取り戻せるのかを調べる手法を解説するこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。
後編では、このマカビーアップデートの詳細と対処方法を考察する。→後編を読む

付録:サイトの健全性チェック各項目の具体的なチェック内容

内容の薄いコンテンツや怪しいリンクを見つける方法

新しいサイトを調べようとしている人のために、さらに深く掘り下げる簡単な方法がいくつかある。

怪しいリンクを調査するには:

  • SearchmetricsSEMRushなどを見て、以前にペンギンアップデートによる減少がなかったかを確認する。

  • MajesticAhrefsのツールを見る。無料でできることもそれなりにあり、Majesticでは無料登録してサイトを確認すると、自分のドメイン名に対するすべてのリンクの例を確認できる。

内容の薄いコンテンツを調査するには:

  • サイト内のコンテンツをクロールして調べる。

    • とにかく単語数の少ないページ、たとえば400語未満のページを見てみる。

    • title要素やmeta descriptionタグ内で同じ言葉が何度も繰り返されているページを探す。

    • ページがあるはずのない場所にページがないかチェックする。たとえばScreaming Frogのツリービューを使えば、素早く確認できる。

    • 見つかったURLの数が、インデックス登録されたURLのレポートと著しく異なるかどうかを確認する。

  • 新しいSearch Consoleの「インデックスカバレッジ」レポートを確認する(A・J・コーン氏は素晴らしい記事を書いている)。
  • インデックス化された内容を表示してくれるSEO向けのChrome用プラグインを探す(SEO Meta in 1 Clickは便利だし、僕がこのために作成したTraffic Light SEOもあるが、何を使っても構わない)。

インデックスの膨張がないかを調べる方法

インデックスの膨張を真に発見できる唯一の場所は、Search Console内の「インデックス ステータス」で示される、インデックスに登録されたページの総数レポートだ。

しかし、これをデバッグするのは難しい。そのため、診断を試みる場合は、

  • Webサーバーのログファイル
  • Googleでの「site:」検索
  • サイトマップ

を組み合わせることを推奨する。

一般に、入手できるならログファイルが最も洞察に満ちている。

※Web担編注:現在は新しいSearch Consoleの「インデックス カバレッジ」も役に立つ。

貧弱なユーザー体験や低速なサイトを見つける方法

これは判断が難しい。実際、どのサイトにも貧弱なユーザー体験に分類できる要素がある。

ブランドに関するユーザー調査を利用できない場合には、僕なら自分の直感に加え、目視と実操作により競合各社と比較してみるだろう。僕は完璧な体験やそれに近いものを求めているわけではなく、検索結果に表示されるメインテンプレートのウェブサイトを抵抗なく使ってみたいだけだ。

速度を考慮し、僕は超一般的な経験則としてWebPageTestを利用して、次のように判断することが多い。

  • 3秒とかからずにサイトが読み込まれるなら心配しない
  • 3~6秒だと少し不安になる
  • それ以上かかるなら、かなり低速だと判断する

このセクションが具体性に欠けていることは自覚しているし、これらの確認事項の多くは確かに、何よりも経験に基づくものだ。

過剰な広告やマネタイズ(収益化)がないかを調べる方法

これはユーザー体験を悪くする要因で、調べるのも難しくない。

利用している広告ブロックを無効にして、広告ブロックなしの状態でサイトを利用してみるのが一番だ。多くのサイトの場合、これではっきりする。

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