サイトをレスポンシブにするだけじゃダメなの!? モバイル専用サイト→RWD移行4つの手順【SEO記事12本まとめ】
モバイル向けサイトを、「PC向けとスマホ向けで別々のURL」の構成から「レスポンシブ ウェブ デザイン」へ移行する際の手順とは? サイトをレスポンシブにするだけではなぜダメなのか?
ほかにも、「グーグルの検索アルゴリズム更新、大半は対処不可能?」「ペンギン・アップデート5.0の予定」「Googlebotの習性」「激しい順変動が頻繁に発生する理由と対処法」などなど、SEOに役立つ情報をまとめてお届けする。
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サイトをレスポンシブにするだけじゃダメなの!? モバイル専用サイト→RWD移行4つの手順
MFIを見据えてRWDへ切り替えるなら参考にする (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
モバイル向けサイトを、「PC向けとスマホ向けで別々のURL(モバイル専用サイト)」の構成からレスポンシブ ウェブ デザインへ移行する際の手順を、グーグルがウェブマスター向け公式ブログで説明した。
と言っても、レスポンシブなサイトの作り方ではない。移行先のレスポンシブサイトができたあとに、グーグルがその変化を適切に認識してインデックスできるようにするための手順だ。
次の4つのステップに従えばいいとのことだ。
レスポンシブ サイトの準備をします。
これまでお使いのモバイル用 URL からレスポンシブ バージョン(新しいページ)への 301 リダイレクトを設定します。このリダイレクトは、URL ごとに(モバイル用の各 URL からレスポンシブ URL に対して個々に)行う必要があります。
条件付きのリダイレクトや Vary HTTP ヘッダーなど、モバイル用 URL 固有の設定をサイトで利用していた場合は、すべて削除します。
レスポンシブ URL については、rel=canonical を設定してその URL 自体を指すようにすること(自己参照型の正規 URL)をおすすめします。
要は、サイトを単にレスポンシブにするだけではダメだということだ。人間の訪問者にはちゃんと見えても、グーグルが構成の変化をうまく認識できない部分があり、検索トラフィックに影響が出る可能性があるのだ。
具体的には、「別々のURL」構成では、1つのコンテンツに対して「PC向けはこのURL」「モバイル向けはこのURL」と複数のURLが存在している。さらにアクセスがあった際に「デバイスによって返すコンテンツが違うからね」という情報(Vary HTTPヘッダー)も付随させているはずだ。
しかし、レスポンシブの場合にはこれらの状況が異なってくる。それをグーグルにちゃんと伝える必要があるということだ。そうすることで、人間にもグーグルにも新しいレスポンシブのすばらしいサイトをちゃんと見てもらえるようになる。
先月来日したゲイリー・イリェーシュ氏は、モバイルファーストインデックスのみならず将来的なことも考慮に入れると、レスポンシブ ウェブ デザインがベストな選択肢だと言い切っていた。レスポンシブ ウェブ デザインへの移行を計画しているのであれば、グーグルの説明を参考にしよう。
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グーグル検索SEO情報
グーグルの検索アルゴリズム更新、95%以上が「対処できない」もの
重要な変更はグーグルが事前告知してくれる (The SEM Post) 海外情報
グーグルのアルゴリズム変更に対応していこうとしても、その大部分には対処できないのが現実だろう――グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏が、そのように解説した。
英国のブライトンで開催されたSEOカンファレンスで講演した際の発言だ。
グーグルでは、毎日と言っていいほど検索アルゴリズムを更新している。そうした変化にサイト側で対応していくことについて、イリェーシュ氏は次のようにコメントしたとのことである。
グーグルでは毎日1~2件のアップデートが行われており、それによって検索順位は上がったり下がったりする。そうした変化のどれだけに「対処」できるだろうか?
アルゴリズム変更の大多数、95%~98%ほどは、ウェブマスターが対処できないものだと言えるだろう。
こうした大多数のアルゴリズム更新は、かなり一部の要因を対象にしており、そうした変更の影響を受けるサイトはごく限られているからだ。そうした小さなアルゴリズム更新のすべてに対してアクションを起こすことなんてできないし、そもそも、その必要もないだろう。
グーグルは、影響範囲が広いアルゴリズム更新に関しては、あらかじめ告知するようにしている。たとえば、モバイルフレンドリーアップデート、モバイルファーストインデックス、HTTPSアルゴリズムなどがそうだ。
そうしたアナウンスがあった場合には、検索トラフィックが大きく変動するサイトが多いということだ。そのため、多くのサイト管理者が「要対処」として調査して取り組むべきだろう。
しかし、グーグルがアナウンスしないような日々の更新に関しては、こちらも多少の検索トラフィック変動があるかもしれないが、忙しいウェブ担当者がいちいち気にかけるべきではない。また、そうしたアルゴリズム更新をすべて発表するようグーグルに期待するのも、おかしな話だ。
イリェーシュ氏は、次のように言っている。
そもそも、検索トラフィックの量なんて日々変動するのが当たり前だ。なぜなら、グーグルは検索品質を常に改善しており、それによって検索結果も常に変わるものだからね。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ペンギン・アップデート5.0をグーグルは計画しているのか?
4代目の働きぶりに満足しているっぽい (The SEM Post) 海外情報
グーグルは、ペンギンアルゴリズムの第4弾となる大がかりなアップデートを2016年10月に実行した。
念のために補足しておくと、ペンギンとはウェブスパムを排除するためのアルゴリズムだ。不正なリンクを主にターゲットにしている。グーグルは最初2012年4月に導入し、その後も大小の更新を何度も重ねたが、2016年10月の通称“ペンギンアップデート4.0”が(公式に発表された)最後の更新だ。
さて、ペンギンの次のメジャーアップデートの計画はあるのだろうか? つまり、ペンギンアップデート5.0は来るのだろうか?
英ブライトンでのSEOカンファレンスに参加していたグーグルのゲイリー・イリェーシュ氏によれば、ペンギンの新たな更新をグーグルは考えていないようだ。
ペンギンに関しては、アップデート4.0のあとに多少の調整を行った。その点を除けば、ペンギンは完成している。
ペンギンは、もうリアルタイムに更新していくようになっているから、もう放っておいても問題ない。そのほうが効率的だし、リフレッシュや何やのゴタゴタも必要なくなるからね。
どうやら、グーグルが十分満足できる程度にペンギン4.0は稼働しているようだ。その証拠に、(完璧ではないとしても)不正にでっちあげたリンクによる上位表示は、今ではまず不可能になっているはずだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ずっと404を返しているのにGooglebotはなぜクロールを続けるのか?
いったん見つけたURLは半永久的にクロールする (John Mueller on Twitter) 海外情報
404を返すようになって4年以上たっているURLを、Googlebotがいつまでもクロールし続けています。これはなぜでしょうか?
こんな状況について質問されたジョン・ミューラー氏は、次のように返答した。
普通にあることだ。Googlebotは記憶力がいいし、好奇心旺盛なんだ。
That's normal - Googlebot has a long memory and is quite curious :)
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年8月29日
404を返すURLであっても、Googlebotはずっとクロールを試みるものだ。なぜなら、時間を経てそのURLが再びコンテンツを返すようになっているかもしれないからだ。
技術的には、404が意味するのは「指定されたURLで情報(リソース)が見つからなかった」ということだ。必ずしも削除されたことを意味しないし、決して恒久的にコンテンツがそのURLに存在しないことを示すものではない。
そもそも管理者が変わったりサイトの構成が変わったりしたら、コンテンツが復活したり別のコンテンツが表示されるようになったりすることは、十分にあり得るのだ。
とはいうものの実際には、ミューラー氏の言う「Googlebotはそういうものだ」という表現のほうが正しいかもしれない。というのも、指定されたURLにおけるコンテンツの削除を明示的に示す410を返していたとしても、Googlebotは同じようにときおりクロールしようとするからだ。
つまり、Googlebotは、いったん発見したURLを半永久的にクロールするものなのだ。これは異常な事態ではない。そういうものだと理解しておこう。
だが、通常のURLと比べたらクロール頻度はずっと低い。サーバーに負荷を与えたり、本当に大切なURLのクロールを妨げたりすることはないので実害はないはずだ。
- Web担当者として知っておくに越したことはない
eBookを読みたい!そんなときは、近くの図書館をグーグルが教えてくれる
グーグルは新サービスを絶えず提供している証 (Google on Twitter) 海外情報
米グーグル(google.com)が、ナレッジグラフに新機能を追加した。eBook(イーブック、電子書籍)を借りられる近くの図書館を掲載するものだ。
まだ日本では利用できないが、新しい機能をグーグルが絶えず提供していることを示すニュースとして紹介した。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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