音声検索は文字入力検索に比べてアクション系クエリが30倍多い
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音声検索は文字入力検索に比べてアクション系クエリが30倍多い
パーソナルアシスタントへの話しかけ (Stone Temple Consulting)
グーグルのマリヤ・モエヴァ氏は、音声検索の増加について具体的な数字を交えて次のように解説した。
音声検索が非常に増えていて、およそ20%が音声検索になっています。
グーグルアプリの音声検索では、文字入力の検索と比べると、アクション系のクエリが30倍多くなっています。明らかに変化が起きています。
これは、「モバイル」をテーマにストーン・テンプル・コンサルティングが開催したハングアウトでの発言だ。ハングアウトには、グーグルのモエヴァ氏とジョン・ミューラー氏がゲストとして登場している。
なお、モエヴァ氏に確認したところ、アクション系のクエリとは次のようなものを指すそうだ。
- 次のフライトはいつ?
- 次に西友に行ったときに、バターを買うように言って
検索というよりも、スマートフォンを、日常生活を手助けしてくれる"パーソナルアシスタント"として利用するためのクエリだ。
大量のURLを再クロールさせるにはlastmod付きのサイトマップが役立つ
ただし乱用に注意 (Webmasters Stack Exchange)
大量のURLを再クロールしてもらうためのTIPSを、グーグルのジョン・ミューラー氏が教えてくれた。
再クロールさせたいURLを記述したサイトマップを送信するのだ。このとき、<lastmod>
を指定するのがポイントだ。lastmod
は「最終更新日時」を指定するもので、この要素があるURLをGooglebotは優先的にクロールする。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>http://www.example.com/foo.html</loc>
<lastmod>2016-07-29</lastmod>
</url>
</urlset>
ただし、lastmod は本当に更新したURLだけに付けるように気を付けてほしい。乱用すると、そのサイトのサイトマップの lastmod
をグーグルはやがて信用しなくなる。
AMPで再訪問ユーザーが23%アップ! 米ワシントン・ポストの成功事例
AMPの成功事例は今後もっと増えていきそう (Accelerated Mobile Pages Project)
米ワシントン・ポストがAMP対応して成功した事例を、AMPプロジェクトが公開した。次のような成果が出ている。
- 7日以内に再訪問したユーザーが23%増
- 従来のウェブページと比べてAMPページは表示速度が88%改善
- 1,000ページ以上のAMPページを毎日公開
シニア プロダクト マネージャのデイビッド・メレル氏は、ワシントン・ポストのAMP対応について次のように述べている。
私たちは全面的に速度改善に取り組んでいる。もしサイトの表示に長い時間がかかったとしたら、私たちのジャーナリズムがどんなにすばらしいものであるかは問題でなくなってしまう。そのページに何があるかを見る前に去ってしまうユーザーもいるだろう。
既存のウェブ技術の上に構築するので、AMP化は簡単だった。AMPは型が決められたシステムではないから、自分たちに合うようにコンテンツやデザインを作ることができたし、既存の広告システムと解析ツールやそのほかのツールと容易に統合できた。
AMPの成功事例は今後もっと増えていきそうだ。
偽のスパムレポートを競合に繰り返し送られたらどうなる?
ランキングには影響なし (John Mueller on Twitter)
もし私の競合サイトが、私のサイトに対するスパムレポートを、理由もなしに繰り返し送ったら、検索順位に影響が出ますか?
こんな質問をツイッターで受けたグーグルのジョン・ミューラー氏は、次のように答えた(元の質問ツイートは削除されているようだ)。
それはない。
@Bruce_Neville @googlewmc No. pic.twitter.com/feOllVTRmW
— John Mueller (@JohnMu) 2016年7月21日
ウソのスパムレポートで被害を受けることはないので安心してほしいということだろう。
グーグルは、適切なスパムレポートを確実に送ってくるユーザーからのレポートをより優先的に処理することがあるそうだ。反対に、不適切なスパムレポートばかり送ってくるユーザーからのレポートをそのうち信用しなくなることがひょっとしたらあるかもしれない。
ともかく、ガイドラインに違反していないのであれば虚偽のスパムレポートは気にしなくていい(ミューラー氏の発言をそのまま信用するとしたら、だが)。
外部サイトへの発リンクはランキングに悪い影響を与えるのか?
自発的な発リンクなら問題なし (Google Webmaster Central office-hours)
ユーザーの役に立つと思うので別のサイトへリンクしたいのですが、外部のサイトにユーザーを送るとランキングに悪い影響が出るのではないかと心配しています。
外部サイトにリンクするとランキングが下がりますか?
外部サイト向け発リンクに関する質問が、ウェブマスター向けオフィスアワー(英語・ヒンディー語)であった。
グーグル社員は次のように説明した。
いいや。
関連性があると考えるサイトに自分の意志でリンクを提供するなら、ランキングに本当に影響を与えることはない。だが一方で、ほかのサイトにリンクを売っていると私たちが検出したのなら、それはガイドライン違反になる。
ただし両者には大きな違いがある。
たとえば友人が自分の商品をあなたにレビューしてもらいたいと言ってきたのでそれを見て、自分のサイトと関連があったからその人のサイトにリンクしたのであれば、明らかにまったく問題ない。悪い部分はなにもない。
ようするに、自分の意志でリンクを張ろうとしているなら検索順位を悪くすることはない。一方で、検索結果を操作したりリンクを売ったりする目的でこうしたことをやろうとしているならば、Googleの手動対策を受けることがある。
ウェブが発展してきた理由の1つに、ハイパーリンクによって別のコンテンツへ、さらにまた別のコンテンツへと、簡単に移動できるすばらしさがある。関連していたり役に立ったりするページヘ自発的にリンクすることを、グーグルが悪いことだと判断するはずがない。ユーザーのためになるのであれば、むしろ積極的に発リンクしたい。
だが、順位を不正に上げようとする有料リンクはガイドラインに違反する。また商品やサービスを受け取る見返りとして、PageRankを転送するリンクもグーグルは禁止している。操作目的の発リンクは絶対に避けなければならない。
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