YouTubeの動画広告、スキップせずにそのまま見たことがあるのは4割以上
「動画広告」に関するアンケート調査の結果を、ジャストシステムが1月15日に発表した。
その結果、もっとも認知度が高い動画広告は「YouTubeで動画再生前に表示され、5秒待つとスキップできる動画広告」83.8%で、逆にもっとも低かったのは「YouTube以外で、スマートフォンアプリのコンテンツ視聴時に表示される動画広告」61.7%だった。
このうち、「YouTubeで動画再生前に表示され、5秒待つとスキップできる動画広告」を見た経験がある761名に、その際の行動について複数回答で聞くと、次のように動画広告をそのまま視聴したことがある人が約4割にのぼることが明らかとなった。
- 「動画広告を5秒でスキップしなかったことがある」43.4%
- 「最後まで動画広告を見たことがある」39.2%
- 「動画広告の内容は頭に入ってきてはいないがボーッとしていて結局最後まで視聴してしまったことがある」36.8%
スキップできる動画広告をそのまま視聴したことがある419名に「5秒間で動画をスキップしなかった理由」について聞くと、上位から次のような回答だった。
- 「インパクトのある映像に引き込まれたから」46.8%
- 「自分自身の趣味や趣向に合っていると感じたから」43.4%
- 「意外な演出に好奇心を刺激されたから」38.9% など
「動画広告を見た後に広告元のサイトへ訪問したことがある」も17.7%存在した。
ただし、5秒待つとスキップできる動画広告において、「動画広告を見た後の状況」を聞くと、「動画広告をきっかけにそのブランドに悪い印象を抱くことがある」のほうが、「良い印象を抱くことがある」を上回っていた(「あてはまる」「ややあてはまる」の合計)。
その他の動画広告でも傾向は同じだったが、5種類のなかでは唯一「電車内で表示される動画広告」のみ、「動画広告を見た後に良い印象を抱くことがある」傾向が見られた。
この調査における「動画広告」とは、コンテンツの閲覧前、またはコンテンツ内に表示される動画形式の広告全般を指しており、具体的には以下の5つをあげて質問している。
- YouTubeで動画再生前に表示され、5秒待つとスキップできる動画広告
- YouTubeで動画再生前に表示され、スキップができない動画広告
- YouTube以外で、インターネットのWebコンテンツ視聴時に表示される動画広告
- YouTube以外で、スマートフォンアプリのコンテンツ視聴時に表示される動画広告
- 電車内で表示される動画広告
調査概要
- 実施期間:2015年1月5日(月)~1月6日(火)
- 調査対象:事前の調査で「スマートフォンを利用している」と回答した10代~60代の男女
- 有効回答数:1,000
- 調査方法:セルフ型ネットリサーチFastaskでのアンケート調査
参考リンク
ニュースリリースページ(Fastask)
https://www.fast-ask.com/report/report-dougakoukoku-20150115.html
Fastask
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
種類なんてあるんですか?
この調査で中心になっている、YouTubeなどの動画コンテンツの前に挿入される動画広告は、全体として「プレロール」と呼ばれる。
ふむ。
プレロールのなかでも、数秒後にスキップできるものを「スキッパブル・プレロール」という。
スキップできるから「スキッパブル」ですね。
また、プレロールのなかでも動画広告のなかでクリックするなどの操作をできるものを「インタラクティブ・プレロール」という。
なるほど。ほかにもあるんですか?
あるよ。通常は画像の広告が出るバナー広告枠などのなかで表示される動画広告を「インバナー」と呼ぶ。
そのままですね。
あとは、コンテンツエリア内に表示される動画広告が「インリード」だ。
コンテンツエリア内?
たとえば、ニュースサイトのニュース記事本文と同じ場所に表示されるということだね。サイドバーとかじゃなくて。
なるほど、いろいろありますね。こういうのは、どこかが決めてるんですか?
いや。これはそういう分類ができて、業界でそう呼ばれることが多いというものだ。さらに動画広告が広まっていけば、もっといろんな種類が出てくると思うよ。
なるほどー。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
今日は、動画広告の種類について勉強しようか。