昨年1年間の「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」の結果を再分析した内容を、ジャストシステムが3月26日に発表した。
「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」では、インターネットの利用機器、環境、ネット関連サービスの利用や認知の状況、メディアとの接触時間などについて定期的にアンケートしている。
今回は、これらの通常設問ではなく、そのときどきのトレンドに焦点を当てて調査した「特別設問」の結果を、2014年1月から12月までの1年間の調査データについて、分析し直している。
そのうち、「インターネットショッピング」に関する項目を見ると、利用端末について、2014年6月度調査(n=992)では「PC」90.0%が最も多く、「スマートフォン」は7.4%に留まっていたが、2015年1月度調査(n=1012)では「PC」が86.1%に減少し、「スマートフォン」は約1.5倍に伸び10.8%だった。利用頻度や金額については、とくに大きな変化はなかった。
また、2015年1月度の調査結果を性別・年代別で見ると、10代女性のインターネットショッピングにおけるスマートフォン利用率は、37.5%にまで達している。
なお、「スマホによる申込・購入時のフォーム入力」について質問したところ、2014年12月度調査(n=579)では、「入力するのに画面を拡大する必要があるといらいらする」人は57.4%、「入力欄が狭いといらいらする」人は52.4%と、過半数が入力フォームに不満を感じていた。
同調査では、その他にニュースキュレーションアプリ、マンガアプリ、ウェアラブルデバイス、格安スマホなどについても調査している。調査結果レポート(全157ページ、PDFファイル)は、Fastask実例レポートページからダウンロード可能。
調査概要
- 実施期間:2014年1月~12月(毎月1回)
- 調査対象:15歳~69歳の男女
- 有効回答数:1,100
- 調査方法:セルフ型ネットリサーチFastaskでのアンケート調査
参考リンク
『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』2014年度総集編【トレンドトピック版】
https://www.fast-ask.com/report/report-monthly-trend-20150326.html
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
そうなんだが、半年で1.5倍に伸びていることを考えると、この先、どんどん「買い物もスマホでいいや」という人が増えていくんじゃないかな。
そうなんですかねー。
もっと言うと、全体平均で見るのでなく、顧客層を分けて考えなきゃいけない。
というと?
「ネットショッピングはパソコンで」という人は、パソコンを持っている人だよね。スマートフォンしか持っていない人が増えていけば、そもそも「パソコンで買う」こともなくなっていくよね。
そりゃそうですね。
となると、若年層はそもそもパソコンを持っていない率がどんどん高くなっていくだろうね。
まー、そうですね。若年層が顧客の場合は、スマホ必須ですもんね。
あと、仕事でパソコンを使わない人や主婦なんかは、今使っているWindows XPやVistaのパソコンを廃棄してスマートフォンだけにするようになる可能性があるよね。
なるほど。
「世の中のすべての人」が顧客の場合はともかく、多くのビジネスはそうではないだろうから、こういうデータを見るときは、自社の顧客はどうだろうかと考えて見なきゃいけないよ。
はーい。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
スマホ利用が伸びたといっても、ネットショッピングでは10%強かー。微妙ですよね。