日本ネット経済新聞ダイジェスト
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アマゾンが医薬品の販売を国内で開始 第2類医薬品を約2000品目、出品者が展開

第2類医薬品が約2000品目、指定第2類医薬品が約1000品目、第3類医薬品が2000品目

アマゾンジャパンは9月24日、運営する「Amazon.co.jp」内で、医薬品の販売を開始した。アマゾン自らは販売せず、薬剤師が顧客からの問い合わせに応じることのできる出品者が販売する。医薬品のネット販売規制を無効とした最高裁の判決を受け、消費者からのニーズが高まったことから解禁した。厚生労働省は現在、一般用医薬品のネット販売に対する新しいルールを検討中だが、アマゾンが参入したことで、薬のネット販売に参入する事業者が増えそうだ。

比較的副作用の少ないビタミン剤などの第3類医薬品のほか、風邪薬などの第2類医薬品も取り扱う。品目数は第2類医薬品が約2000品目、指定第2類医薬品が約1000品目、第3類医薬品が2000品目となっており、国内でも最大級の取り扱い数となっている。直接販売はしておらず「マーチャント@アマゾン」で出品している事業者に限られている。

医薬品を出品する事業者には、薬剤師が存在し、対応できるかを事前審査。審査を終えた出品者しか販売できない仕組みになっている。

第1類医薬品は現在取り扱っていないが、「今後、ユーザーからのニーズや医薬品のネット販売のルール策定などを見ながら、取り扱うべきかどうかを検討したい」(広報)としている。

自社でも医薬品を取り扱う可能性については「現在のところ全く検討しておらず、その可能性も考えていない」としている。現在、策定中の医薬品販売のルールでは実店舗を持つことや薬剤師が常に対応できる体制が求められていることから、自社では対応できないと判断したようだ。

アマゾンでは、楽天市場などのモールとは異なり、1商品に関して1つのページしか用意しておらず、価格や配送スピードなど、ユーザーにとって最も使いやすいショップが、一番目立つところの買い物ボタンを獲得できる仕組みを採っている。このため、他社よりいい位置で販売するために価格を安くする事業者が多く、医薬品においても同様の価格競争が起こることで安売りが始まる可能性もある。

・Amazon.co.jp: 医薬品・医薬部外品
http://www.amazon.co.jp/b/ref=sr_aj?node=2505532051&ajr=0

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