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変化し続けるSEOに対応するために企業が考えるべきこととは(前編)

変化の激しいSEOだが、その未来がどんなものであれ、あなたのビジネスを適応させていく方法
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

目まぐるしく変化するSEOのベストプラクティスに遅れずについていくことは、困難なことだ。場合によっては、アルファベットをZから逆順で唱えながらバトン(しかも火が燃えているやつ)を回して投げ上げるくらい難しいことがある。

こうした現状において、SEO担当者や事業主にとって、競争優位性を保ち、正しい対策に注力し、ビジネスを正しい方向へと増強していくためのチェックリストが必要となる。

この記事では、SEOのもたらす未来がどんなものであれ、ビジネスをそれに適応させる方法について、ロン・ギャレットが解説する。オリジナル記事は動画だが、文章に起こして解説しているので安心してほしい。

 

参考までに、今回のビデオでホワイトボードに書き出されたキーワードの画像を下に貼っておこう。

ビジネスをSEOの未来に適応させる

SEOmozファンのみんな、こんにちは。僕の名前はロン・ギャレット。Distilledのニューヨークオフィスに勤務している。今週シアトルに来たばかりだけれど、ランドの招きで今回の講師を務めることになった。ともあれ、みんなが気に入ってくれることを願うよ。

今日は主にSEO業者、事業主、フリーランス、コンサルタントを対象として、「ビジネスをSEOの未来に適応させる」というテーマで話を進めていく。

今ではだれもが知るように、SEOは急速に変化している。SEOで成功するために求められるスキルについては、

  • 技術的なことがわかること
  • 分析やビッグデータセットに明るいこと
  • ユーザー体験の設計ができること
  • コンテンツを作成できること

など、ありとあらゆる局面で絶えず革新を図り、常に競争でトップを維持しなければならない。

そこで今回のために用意してきたのが、「SEO業者や事業主がやるべきことのリスト」だ。このチェックリストを使って自社のビジネスを詳しく見直し、

  • 競争優位性が維持できているか
  • 注力すべきところに注力しているか
  • どのような方向にビジネスを構築していったらよいか

を見極めよう。

社内のリソースを使う

まずは、社内のリソースを使うということだ。

最初は、営業担当者に話を聞くことから始めよう。彼らは多くの場合、クライアントに対する第1の守りであり、クライアントの問い合わせに対して初めに応対する。営業担当者はクライアントと話すことで、

  • 先方が求めていること
  • SEOについてどう考えているか
  • SEOへの出費のとらえ方
  • 担当チームの仕事の進め方
  • 先方のデジタル戦略やコンテンツ
  • 多種多様なチームが協働してSEOの導入と統合を実現しようとしているか

といった事柄についての感触をつかむ。そこで、営業担当者がどのような情報をどのような方法で収集しているかを聞き出し、把握に努めよう。

そして、彼らから得た情報を利用し、売り込み方やクライアントとの話の進め方といったことに、どう反映できるかを考えよう。

次に、コンサルタントにも話を聞こう。

  • クライアントのニーズ
  • ビジネス目標や最大のビジネス機会は何か
  • クライアント組織内の最大の欠陥、弱点、課題はどこにあるか

といったことを君は深く理解する必要があるが、それぞれのクライアントと長い時間共に仕事をしているのはコンサルタントたちだ。彼らとの会話から、多くのクライアントに共通する問題点の把握に努めよう。

続いて、ひとたびクライアントとの関係を築き、関心を共有することができたら、クライアントとも話をしてみよう。先方をランチに誘って、事業がどんな状況か聞いてみよう。たとえば、社内で何が起きているか、社内でSEOについてどのような話をしているか、社内でどの程度の予算をSEOに配分しているかといったことについて、大まかな状況を把握しよう。コンテンツ戦略や技術面などさまざまな事柄について話し合うときに、SEOも議題に上がっているだろうか?

さらに、同じ業界の他社とも話をしてみよう。僕はSEOコミュニティが大好きで、その理由の1つは、まさしく「コミュニティ」らしいコミュニティだからだ。本当にすばらしい人々が集まったコミュニティなんだ。たとえビジネス上競争関係にある相手であってもすばらしいリソースになり得るし、一緒に食事をしたり雑談したりして、彼らがどこで成功を収め、どこでうまくいっていないのか、どんな共通点があるかなどを聞くことができる。

業界の最新動向を追いかける

それから、確実にやるべきなのは、業界の最新動向を追いかけることだ。

自社でイベントを開催したり、他社のイベントに参加したりすることは、よく話題にされている共通のトピックスを把握するのに大いに役立つ。そうした場に現れるトレンドや共通点をチェックするといい。

さらに、業界で頭角を現している人々にも注目しよう。彼らが何を話題にしているか、何に情熱を注いでいるか、彼らにとって成功のカギとなっているものは何か。これもまた、業界の動きを追うのに優れた方法だ。

それから、新しい技術もチェックしよう。組織内における規模の拡大や効率の向上に役立つ技術をSEO業者やSEO企業向けに開発することで、目覚ましい成長を遂げている新興企業や技術系企業が存在する。SEOmozやConductorなどだ。こうした新しい技術を調べて、自社のビジネスを次のレベルに引き上げるために、その技術をどのように活用できるかを検討しよう。

試す

僕が勤めるDistilledで盛んに議論しているテーマは、さまざまなアイデアの改良とテストを続けていくにはどうしたらいいかということだ。

これは非常に重要だ。というのも、時として自分の知識が十分ではないからだ。「自分が何を知らないか」を、人は自覚できないものなのだ。

僕らはすべてのコンサルタントに対して、テストと改良を続け、効果があったのは何か、なかったのは何かといったような、意義ある結果を見つけることを推奨している。

多くの場合、このような知識のギャップを予見する方法はなく、試行錯誤しながら突き止めるしかない。

自社の価値

もう1つここで手短に話しておきたい。

自社の価値を「発見し、実行し、そして学ぶ」と設定したことだ。これは、Distilledで有効だったやり方だ。

この優れたフレームワークを得たことで、僕らは新しいことをテストし、実際に応用してみて、うまくいったことといかなかったことを分析し、その結果をクライアントに提供しているソリューションに反映させるということを絶えず行うようになった。これは本当に成果をあげている。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回も、今回に引き続き企業が変化するSEOに対応するためのチェック項目を見ていく。

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