衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

クリップマップの一歩進んだ使い方

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クリップマップの一歩進んだ使い方

細かい部分の補足は次回するとして、クリックマップの基本は以上だ。続いて、このクリックマップのもう少し進んだ使い方を解説しよう。

このようなビジュアルなレポートは直感的に理解できるし、楽しいものだ。上司などにもそのまま見せたいレポートの一つである。しかし往々にしてあるのは、「それで?」という問いだったり、「やはりそうだよね」ということで終えて満足してしまったりすることだ。

「仮説・検証」というのはよく聞くと思うが、このレポートなどはまさにそれが必要だろう。仮説・検証と恰好を付けなくてもいい。要するにあらかじめ問題意識を持っておいてからデータに対峙するということだ。具体的にお話ししよう。

トップページの位置づけとは?

たとえばWebサイトのトップページだが、最近では、検索エンジン最適化が進んで、サイト内の深い階層のページが直接閲覧される割合が増えている。逆に言えば、トップページの相対的な重要度は低下していると言える。しかし、それでもなお、トップページは他のページに比べて、いろんな意味で重要な位置づけであることは、変わりないはずだ。

トップページを設計する際には、以下のようなことを深く考えて作ったのではないだろうか。

  • どのような意図を持ったユーザーが来ることを想定しているのか?
  • メインビジュアルには何を掲載するのか?
  • グローバルナビゲーションの配列やラベル(言葉使い)はどうしたらよいのか?
  • どのコンテンツ(及びサイト内リンク)をどの場所に掲載するのか?

そこには、こういうユーザーにはこういう行動を期待したいといった問題意識が反映されているはずだ。それを確かめるにはどうしたらよいだろう。問題意識は各サイトによって異なるので、1つの正解があるわけではないが、そのヒントをいくつか提供していこう。

想定ニーズ別にデータを絞り込んでみる

特にトップページなどで有効だと思われる方法は、セグメントを切ってデータを絞ってみることだ。

トップページにはさまざまな意図を持った人が集まる。ということは、ニーズが分散化しているはずで、その人たち別にいくつかグルーピングして見るということだ。幸い、ページ解析のレポートにもアドバンスセグメントの機能がある(図6赤枠部分)ので、これを活用しよう。

図6:アドバンスセグメントの機能
図6:アドバンスセグメントの機能

アドバンスセグメントの機能については第35回でも少し解説したが、要するに特定の訪問条件に絞り込む機能だ。たとえば、サイトに初めて訪問した人と複数回訪問している人を区別するのが一番簡単なセグメントの切り方だ。これならデフォルトのセグメントに用意されている。

新規訪問とリピート訪問で切り分けてみる

レポート上部の[アドバンスセグメント]のボタン(図7赤枠部分)をクリックすると、左側に、標準で用意されている「デフォルトのセグメント」群が表示される。そこにある「新規訪問」や「リピート訪問」(図7青枠部分)をチェックして、[適用]ボタン(図7緑枠部分)をクリックしよう。

図7:「アドバンスセグメント」を選択する画面
図7:「アドバンスセグメント」を選択する画面

するとレポート画面上で、上方のプルダウンが1つ増えて、「新規訪問」と「リピート訪問」が選択できる(図8赤枠部分)ようになる。つまり、2つのセグメントを切り替えることが容易なインターフェースが出現するというわけだ。ここで切り替えてデータを見比べてみよう。

図8:「アドバンスセグメント」を適用して、新たに出現したプルダウンメニュー
図8:「アドバンスセグメント」を適用して、新たに出現したプルダウンメニュー

なお、ここでは「期間」(図8青枠部分)と表示されていて、確かに期間比較をすることも可能だ。図9はアドバンスセグメントを使用した上で、集計期間の指定では前の期間との比較も行ってみた場合の表示だ。2つの軸の組み合わせをそれぞれ選択することが可能になる。

図9:「前の期間との比較」と「アドバンスセグメント」の2つを適用
図9:「前の期間との比較」と「アドバンスセグメント」の2つを適用

ここではたとえば「新規訪問」と「リピート訪問」を選択してみたわけだが、「リピート訪問」には、2回目の訪問も含まれているし、10回以上のヘビーリピーターも含まれている。漠然としたリピート訪問者ではなく、なじみ客の行動をもっと浮き彫りにしたいのであれば、リピート訪問をさらに切り分けて見てみるとよい。たとえば、訪問回数が3回以下と10回以上のセグメントを比較するといったことをすると、より利用行動の差が出てくるかもしれない

新しいセグメントを作ってみる

デフォルトで表示されたセグメント以外に、新しくセグメントを作ることもできる。図7の右下の「+新しいカスタムセグメント」(図7黒枠部分)をクリックして、図9のような簡単な指定をすることで「10回以上の訪問」セグメントを作ることもできる。

図10:「10回以上訪問」セグメントの指定
図10:「10回以上訪問」セグメントの指定

「リピートの回数」が9回を超えるという指定(図10赤枠部分)をすれば、すなわち10回以上の訪問という指定になる。これで「セグメントの保存」(図10青枠部分)をクリックすれば、レポートにもこのセグメントが適用され、さらに自作のアドバンスセグメントとして「カスタムセグメント」(図7茶枠部分)にも新規登録される。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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