衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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リピートの回数とは?

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リピートの回数とは?

「リピートの回数」とは、あるユーザーからの訪問が、「過去を含めて累計何回目の訪問にあたるか」を意味する指標である。集計期間内で何回目の訪問かを示しているのではない点に、注意が必要だ。

イメージしやすいように具体例で話をしよう。

ある計測対象サイトにおいて、ユーザーAとユーザーBが、そのサイトに訪れた訪問履歴が次のようになっていたとする。

ユーザーAユーザーB
6月5日サイトへの初訪問
7月1日サイトへの初訪問サイトへの2回目の訪問
7月1日サイトへの2回目の訪問
7月21日サイトへの3回目の訪問サイトへの3回目の訪問
図3:ユーザーAとユーザーBの訪問例

ユーザーAがこのサイトに初めて訪問したのは7月1日で、その日のうちにもう1回訪問し、さらに7月21日に1回訪問している。

一方、ユーザーBがこのサイトに初めて訪問したのは6月5日で、2回目の訪問が7月1日、3回目の訪問が7月21日となっている。

この状態で、7月の月次レポートとして「リピートの回数」を表示したら、それぞれの訪問がどのように扱われるかを見ていこう(図4)。

ユーザーAユーザーB
6月5日サイトへの初訪問(B1)
7月1日サイトへの初訪問(A1)サイトへの2回目の訪問(B2)7月の月次レポートの対象
7月1日サイトへの2回目の訪問(A2)
7月21日サイトへの3回目の訪問(A3)サイトへの3回目の訪問(B3)
図4:ユーザーAとユーザーBの例(7月でレポートを作った場合)

A1、A2、A3については、それほど問題はないだろう。A1はユーザーAのサイト初訪問なので累計1回目となり「リピートの回数=1」の訪問としてカウントされる。A2は累計2回目なので「リピートの回数=2」の訪問として、A3は累計3回目なので「リピートの回数=3」の訪問としてカウントされる。

間違いやすいのはBの方だ。

B2は集計対象期間である7月の1回目の訪問なので、「リピートの回数=1」なのではないかと誤解しがちであるが、実際は、ユーザーBの累計2回目の訪問になるので「リピートの回数=2」の訪問としてカウントされる。B3は、累計3回目の訪問なので「リピートの回数=3」の訪問としてカウントされる。

よって、7月の月次レポートでは、全体で5訪問あるが、累計1回目の訪問が1、累計2回目の訪問が2、累計3回目の訪問が2というカウントになり、「1回」が1訪問、「2回」が2訪問、「3回」が2訪問という表示になる(図5)。

リピートの回数訪問数
11
22
32
図5:7月月次の「リピートの回数」

実際のレポートの図2を以下に再掲したので、再度ご覧いただこう。

図2(再掲):[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]レポートの「リピートの回数」
図2(再掲):[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]レポートの「リピートの回数」

このような定義の「リピートの回数」の分布が表示されている(図2青枠部分)。9回以上になると、グルーピングされて(図2緑枠部分)表示されるのだ。

ちなみに、「訪問数」の右隣にある「ページビュー数」列の数字は、該当回数の訪問で見られたページビュー数の合計値が示されている。

ページビュー数を訪問数で割れば、リピート回数ごとの平均ページビュー数が計算できる。たとえば、リピートの回数1回の場合は、7,433÷3,350=2.2となり、1訪問あたり平均2.2ページ見られていることがわかる。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

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