Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座「リピートの間隔」を理解する[第17回]
リピートの間隔は単位が日数で、間隔=0日には、2つの意味がある。
2012/8/2 9:00 アクセス解析/データ分析 | 解説/ノウハウ
前回と今回の2回にわたって、リピートに関する指標を取り上げている。前回は「リピートの回数」を解説した。今回は「リピートの間隔」だ。
「リピートの間隔」を確認できるGoogleアナリティクスのレポート
「リピートの回数」と同じく、「リピートの間隔」もユーザー系のレポートで見ることができる。
操作手順
- ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする。
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする。
- メニューが開くので、[ユーザーの行動]をクリックし、開いたメニューから[リピートの回数や間隔]をクリックする(図1赤枠部分)。
これで、「リピートの回数や間隔」というページが表示される(図1)。
このページの「パフォーマンス」というタブに、「リピートの間隔」というリンクが用意されている(図1青枠部分)。これをクリックすると、「リピートの間隔」ページが表示される(図2)。
「リピートの間隔」のレポートは、図2のように「リピートの間隔」を分布で示している。
このレポートでいう「リピートの間隔」とは、「前回の訪問から何日後にそのサイトを訪問したか」を意味する。つまり、単位は「日」で、「0」が0日(初回訪問、または前回と同日の訪問)、「1」が1日(前回訪問の翌日の訪問)という具合だ。
左の1列が「リピートの間隔」を表しており、間隔0日から7日までがそれぞれ1行ずつ、8日以降は複数の間隔がグルーピングされて分布が表示されている(図2緑枠部分)。
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール
コメント
7月7日はどこから?
文中に7月7日が出てきますが、7月21日の間違いでしょうか?
A3の訪問日など。
修正いたしました
編集部の安田です。
ご指摘、ありがとうございます。編集時のミスで、衣袋さんから頂戴した原稿と異なる日時が表に混ざってしまっておりました。元原稿に沿う形で修正いたしました。
間違った状態の記事をご覧になった方、ならびに筆者の衣袋さんにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。
アナリティクスでリテンション率?
例えば、90日間のユーザー維持率-リテンション率は、リピート間隔0の訪問数割合と言えるのですか?
訪問の指標とユーザーの指標
編集部の安田です。
返信遅れました。
ご質問はこの指標でリテンション率を調べられるのかという内容だと理解して回答いたします。
結論としては、リテンション率をこのデータから算出するのは難しいと思われます。
というのも、この指標は「訪問」であってユーザー単位での指標ではないからです。
「リピート間隔1」の訪問が、
・初回訪問から1日後に再訪問したユーザーの訪問なのか、
・初回訪問から毎日訪問していて、それを180日続けている人の訪問なのか、
判断できないからです。
ですから、「リピート間隔90」の訪問は、
・前回訪問から90日後に再訪問したユーザーの訪問数
だということはわかりますが、そこに含まれない(リピート間隔90未満の訪問をしている)ユーザーが、90日間を超えてサイトを(もっと頻繁に)訪問している可能性があります。
「90日以上にわたってサイトを訪問していた」という意味でしたら、
初回訪問から90日以上経過してもサイトを訪問をしているユーザー数
÷ 初回訪問から90日以上経過しているユーザー数
で見なければいけないですが、この指標からはそうしたデータは取得できないのです。