効果抜群の動画マーケティング、スマートフォン・ソーシャルネットワーク時代に勝ち抜く方法 | ブライトコーブ
セミナーイベント「Web担当者Forumミーティング 2011 Autumn」(2011年11月8日開催)の講演をレポートする。他のセッションのレポートはこちらから。
オープニングの基調講演終了後は、A会場、B会場に分かれ、参画企業による個別セッションが始まった。B会場最初のセッションのテーマは、スマートフォン・ソーシャルメディア時代のビジネスに、「オンライン動画」をどう活用していくかというホットなトピック。ブライトコーブ株式会社の川延浩彰氏が、さまざまなデータや事例を紹介しながら解説してくれた。
ビジネスでオンライン動画を利用する4つのメリット
ブライトコーブは米国のクラウドコンテンツサービス会社。アップロードされた動画を自動エンコードし、さまざまなデバイスに対して最適化した上で配信する、オンライン動画プラットフォーム「Brightcove Video Cloud」などのソリューションをワールドワイドで提供している。
今回のセッションに登壇したのは、同社日本法人のマーケティング・アカウントマネージャー 川延浩彰氏。川延氏はセッションの冒頭で、オンライン動画市場をデータから説明するビデオ動画を上映。近年、インターネット上では、動画コンテンツに対するニーズが急速に高まっていることを、さまざまな数字で示した。事実、動画コンテンツの配信や管理のために同社のBrightcove Video Cloudに対する引き合いも増えてきているという。
「インターネットトラフィック全体のなかで動画トラフィックは今後も右肩上がりで伸び、2015年には動画トラフィックが60%に達すると予測されています。つまり将来のユーザー動向としても、オンライン動画を多く見るということが予測されています
」
ではオンライン動画の存在感が増していくなか、ビジネス、特にマーケティングの観点で動画を活用するメリットはどんな点にあるのだろうか。川延氏は具体的なメリットとして、次の4点を挙げた。
- エンゲージメントの向上
1点目は、顧客とのエンゲージメントの向上だ。「会話でのコミュニケーションを除けば、オンライン動画は、製品の良さを伝えるための最良のコミュニケーション・ツールになる
」(川延氏) - トラフィックと滞在時間の増加
2点目は、Webサイトのトラフィックと滞在時間の増加だ。「オンライン動画を活用したところ、訪問者数や滞在時間が、2倍、3倍に増加したケースも報告されている
」(川延氏) - ステークホルダーとの関係性構築
3点目は、ステークホルダーとの関係性を構築できる点だ。たとえば、企業広報などで動画を活用すれば、外部の関係者とコミュニケーションをより深めることができる。 - コンバージョン率の向上
そして4点目が、Webサイトのコンバージョン率を高められることだ。川延氏は、動画を用いたコミュニケーションによって、より多くの訪問者を購買に結びつけることに成功した事例がすでに出てきていることを話した。
異なるテクノロジーへの対応が動画活用のキーポイント
オンライン動画市場の概説後、演題はスマートフォンとソーシャルメディアでの動画活用に移った。川延氏は、2011年中にインターネットユーザーのうち、モバイルデバイスのユーザーがPCユーザーを上回るという調査結果や、2015年にはモバイルユーザーの3分の2が動画を利用するとの予測データを紹介。モバイルデバイス向けにもやはり、動画が重要なツールであることを明らかにした。
モバイルデバイス向けの動画テクノロジーとしては「Flash」と「HTML5」がある。iPhoneやiPadでは基本的にFlashを再生できないため、両者に対応することが動画活用のキーポイントになるのは周知の通りだ。加えて川延氏は、顧客との接点づくりに不可欠な「モバイルウェブ」と、ロイヤリティの高いユーザーの満足度を高める「モバイルアプリ」の双方に対しても、適切な施策を打っておくことが、ビジネス戦略上、重要になると指摘した。
ちなみにFlash、HTML5、モバイルウェブ、モバイルアプリのすべてのテクノロジーに対応しているのが、同社のBrightcove Video Cloudだ。
「Brightcoveのスマートプレイヤーという機能を用いれば、サイト側にJavaScriptを挿入するだけでFlashとHTML5を切り替えるなど、ユーザーのデバイスや接続環境、利用アプリに自動的に最適化された動画が配信されます。プレイヤーのカスタマイズや、企業ロゴの挿入、言語表示の設定なども簡単にできるので、ブランディングにも役立ちます。また動画視聴データの解析もできるため、サイト運用者の負担も軽減されます
」
実際にBrightcove Video Cloudを導入し、滞在時間の増加やユニークユーザーの増加、アプリ中で動画を展開してロイヤリティ向上につなげた事例が紹介された。
動画はSNSと相性が良い
セッション終盤で川延氏は、FacebookやTwitterをはじめとするソーシャルネットワーキングサービス(SNS)と、動画コンテンツの親和性の高さについても説明してくれた。SNS上では動画参照が多く、動画の視聴時間も長くなる傾向があるという。さらに友人間で共有される動画は、より興味を持って視聴される傾向がある。
こうしたことからある調査では、ECコマースに付け加えたい機能として、ソーシャルメディアツールが1位、動画が2位となったそうだ。実際にFacebookでのマーケティングに動画を取り入れ、購入量や売上を伸ばした英小売企業の事例も紹介された。
最後に川延氏は、「モバイルデバイスやソーシャルネットワークへの対応はビジネスの重要課題となっています。両者への対策を練るうえで、動画は効果的なソリューションの1つ。ぜひ動画に興味を持ってほしい
」と語り、講演を締め括った。
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