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まずは「カシオ」をエキスパートチェック

まずは「カシオ」をエキスパートチェック

「Yahoo! JAPAN」でも「Google」でも、「カシオ」と検索するだけで、主要商品カテゴリーである「デジタルカメラ」のページへの直接リンクが表示される(図2)ので、これをクリックして直接「カシオ」のデジタルカメラのサイト(図1)へ容易に移動することができる。

図2:「Yahoo!検索」で「カシオ」と検索した画面。1位のカテゴリーと、2位にはデジタルカメラサイトが表示されている(赤枠で囲んだ部分)
図2:「Yahoo!検索」で「カシオ」と検索した画面。1位のカテゴリーと、2位にはデジタルカメラサイトが表示されている(赤枠で囲んだ部分)

エクシリム4カテゴリーの違いを探る

「カシオ」のデジタルカメラサイトのトップページ図1)を見ると、いきなり18種類の機種が配置されていることにまずは圧倒される。4カテゴリーあるので、まずこの4つの分類の意味を探ることから始めた

4つの分類のラベルは、

  • 「エクシリム TR」(1機種)
  • 「ハイスピードエクシリム」(7機種)
  • 「エクシリム」(9機種)
  • 「エクシリムG」(1機種)

となっている。何となくラベルから意味が類推できるのは「ハイスピードエクシリム」で、おそらく機能の何かが「速い」のだろうということだけは想像できた。

「エクシリム TR」と「エクシリムG」はそれぞれ1つしか機種はなく、「エクシリム TR」は発売日未定となっていて、「エクシリムG」の写真の横には「耐衝撃・防水・防塵のタフネス・ボディ」と書いてあるので、特別な利用用途向けなのだということがわかり、探そうとしているものではないと判断できた

「ハイスピードエクシリム」は7つの機種が紹介されており、その3つの説明文に「世界最速60枚/秒、超高速連写」「日本のゴルフを強くするハイスピードカメラ」「日本のゴルファーのためのハイスピードカメラ」とあるので(図3)、このカテゴリーは連写が速いという意味の「ハイスピード」対応のカメラのカテゴリーなのだと理解できた

図3:カシオのデジタルカメラのサイトの「ハイスピードエクシリム」商品群。7種類のカメラがある
図3:カシオのデジタルカメラのサイトの「ハイスピードエクシリム」商品群。7種類のカメラがある

わかるようで、よくわからない説明書き

残るは「エクシリム」のカテゴリーで、ここには9商品の写真が載っている(図4)。

図4:「カシオ」のデジタルカメラのサイトの「エクシリム」商品群。9種類のカメラが紹介されている
図4:「カシオ」のデジタルカメラのサイトの「エクシリム」商品群。9種類のカメラが紹介されている

左上の「H30」の説明文には「18.8倍プレミアムズーム、1000枚の電池寿命で旅を記録」、左下の「Z370」の説明文には「手軽にきれいに撮れる1410万画素」、下中央の「H15」の説明文には「広角24ミリ、光学10倍ズーム、電池寿命1000枚」とあり、この3つだけがカメラとしての「性能」が具体的に書いてある

しかしそれ以外はどうだろうか。例えば「S200」は「モダンというコンセプトをまとった薄く、美しいカード」、「Z2300」は「先進のテクノロジーが描き出す解像感と臨場感」となっている。わかるようで、よくわからない説明書きだ。商品の特徴を一言で言うのは難しいのはわかるが、これではよくわからない。

これはWebサイトの作りということ以前に、おそらく商品ラインナップをどうするのかという商品企画における問題点になるのだと思う。企画者にとっては、Webサイトで紹介する際に、端的に商品の特徴を一言で言えない商品は、その存在意義を振り返るいい機会にもなりそうだ。

筆者は大昔にメーカーに所属していたのでわからないでもない。当時はまだ多くのラインナップを並べるというのにはほど遠かったが、商品番号の付け方などから商品系列などを想像することはできる。この「エクシリム」のカテゴリーでは、Hから始まる商品とZから始まる商品が多くあり、恐らくこれらは同じ系列にあると推測できる。番号は価格帯や機能から枝分かれするような感じだろう。しかし一般消費者に、商品番号のHとZを見て、各カテゴリーの特色や違いを察してもらうことを期待しても、まず無理だろう

この各機種の横にある説明文を補完するものとして、商品画像の近くにカーソルを近づける(マウスオーバーする)ことで、図5のように4つの特徴を表示するような仕掛けが施されている。しかし、筆者はこの機能に気が付くのに時間が掛かった。このスペースの中に4つの特徴をまとめるのは、いずれにしても難しいと思うが、この機能に気が付いた人が参考にする程度の意味合いとしては有効だろう。

図5:商品画像にマウスオーバーすると、画像が差し替わり、4つの特徴が表示される
図5:商品画像にマウスオーバーすると、画像が差し替わり、4つの特徴が表示される
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