初代編集長ブログ―安田英久

重要情報のWeb掲載はPDFだけでなくCSVやHTMLでも行うこと……非常時に限らずね

被災地の人がケータイで見やすく、かつ第三者が再利用して自動処理できるように
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Web担のなかの人

震災に関する重要な情報をウェブで公開する場合は、PDFだけでなくHTMLやCSVでも提供するようにといった呼びかけが経産省などから出されています。でもこれ、震災時に限った話ではないんですよ。

経産省は3月30日に、財団法人地方自治情報センター(LASDEC)は3月18日に、それぞれオンラインで情報を公開する際のデータ形式に関する呼びかけを行っています。

この2つの連絡は同様のことを言っており、整理すると次のとおり。

  1. 被災地の限られた手段で(だれでも)情報を確認できるようにすること:

    • 被災地では携帯電話で情報収集する場合が多い
    • 携帯電話(ガラケー)ではPDFを閲覧できない場合が多い
    • 携帯電話では通信回線が細いのでファイルサイズは小さいほうがいい

    →PDFだけでなく、HTMLででも公開すること

    →紙資料をスキャンした場合でもJPEG形式にして軽くすること

  2. データは再利用(自動処理)しやすいようにすること:

    • グラフで公開した場合は画像としてしか再利用できない
    • データで公開すればそれを使って第三者がより良い情報を作りやすい

    →グラフ画像だけでなく元データも公開すること

    →表データはExcel形式ではなくCSV形式で公開すること

    →別途オープンな情報提供APIを提供すること

被災地の人たちに適切に情報を届けるためにも、情報発信元が大きな工数をかけなくてもだれかが見やすい形わかりやすく表示したりさまざまなチャネルで情報を流したりするためにも、こうしたことは重要です。

後半の再利用(自動処理)の部分は少しわかりづらいかもしれませんが、三重大学の奥村晴彦教授の、以下のブログ記事をご覧いただくとイメージがつかみやすいでしょう。

しかし、これは震災時に限ったことでしょうか?

状況が落ちついたらもうPDFだけにしていいのでしょうか?

とんでもない。こうしたことは、もともとやっておいたほうがいいアクションです。「うちは震災に関する重要情報じゃないし」と言わず、この呼びかけをきっかけに、御社のサイトでの情報提供を見直してみてはいかがでしょうか。

また、上記の資料に含まれていないけれども、同様に「情報を提供する際のデータ形式」として推奨されることを追加しておきます。

  • PDFも、アクセシビリティ対応のための「タグ付きPDF」として生成しておいたほうが再利用性が高い(ファイルサイズは大きくなるが)。

  • レイアウトの不要な文書は.docファイルじゃなくて.txtファイルで作成するほうがいい。(※2011-04-05追記、松永英明氏のアドバイスを得て追記)

  • テキストやHTMLで、折り返し部分に改行(または<br>タグを入れている)と再利用性が低いので、改行は段落の切れ目だけにするほうがいい。

  • 本当に正しい情報かどうかが重要であるデータへのアクセスには、改ざんされていない正しい情報であることが確認できるようにSSLを使えるようにするほうがいい。

  • ファイルサイズが小さければ小さいほどサーバーの負荷が下がり、アクセス集中によって閲覧できない状況を減らせる。

ご参考までに。

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