1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善

コンセプトダイアグラムを描く4つのステップ

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コンセプトダイアグラムを描く4つのステップ

2つのサイトを例に挙げつつ、図解の方法とポイントを紹介していこう。

(1)関係する人や機能/コンテンツを洗い出す

まず、関係する人(ステークホルダー)や機能、コンテンツなどを洗い出し、関係性を位置や大きさで表すと良い。

【図2】関係する人と場所(サイト)を洗い出して配置
【図2】関係する人と場所(サイト)を洗い出して配置

まず、筆者のメディア活用におけるサイト「実践CMS*IA」の位置づけについて図解してみる。いろいろ試行錯誤した結果、自分を中心に置き、上の隅に2つのユーザー(読者)群を、下の隅にはサイトやメディアなどの場所を並べることにした。オブジェクトを配置するにあたり、できれば縦と横の軸の意味も明確にしたいところだ。そこで今回は、横の軸を「実践 vs. 理論」、縦の軸を「個人 vs. 企業」として設定した。

左上の「事業会社」の層には、自分も所属していることを小さな人アイコンで表している。ビル、家、本などのアイコンも入れてあるが、アイコンは目立ちすぎるとコンセプトを伝えるための邪魔になることが多いので、白抜きにして存在感を減らした。

ポイント
  • 関係する人や場所、機能、コンテンツなどを洗い出す
    (運営側とユーザー側の両方、サイト以外のメディアやオフラインの場所も忘れずに)
  • 配置する場所に意味を持たせる
    (ただし、この時点ではラフでも問題ない。軸などの意味を明示的に記述するかどうかは伝えたい内容による)
  • 色や大きさに意味を持たせる
    (必要に応じて)

(2)サイトが担うべき役割を描く

次に、登場人物とオブジェクトの関係を表現・記述することで、サイトが置かれたコンテクストや担うべき役割を明確にしていく。それぞれのユーザーはどこで何をするのか?順番や因果関係はあるのか?

【図3】サイトと行動の関係性を描く
【図3】サイトと行動の関係性を描く

筆者の場合は、まず「事業会社に勤務し、過去の経験・知識・スキルを活かして“実践”を積み重ねた」。その結果、実体験に基づくリアルなノウハウを得ることができるが、そのノウハウはその企業に特化しすぎていたり、一度のみで再現できるか分からないことがある。リソースや技術の制約や社内事情のため、十分に実践できないことも多い。そのため、「個人サイトで現象を再現させる“追試”やさらなる“実験”を行い、応用・汎用化した」。さらに、実践した手法や結果を随時サイト内のブログで公開し、Twitterも活用して反応を得る。このサイトにアクセスがあるからこそ、運用や集客、SEO、解析などの実験が可能になるのだ。

(3)サイト以外まで視点を広げる

Webだけではコンセプトが完結しないことも多いはずだ。今回の例では、個人サイトで人気が高かったノウハウを整理・発展させ、記事や講演の形に昇華させてメディアサイトやセミナーで「発表」する。ここでより広いオーディエンスにリーチする結果、より多くの反響や意見、ヒントが得られ、それは業務の「改善」につながる。

【図4】完成版。実際には数回書き直してこの形になった。
【図4】完成版。実際には数回書き直してこの形になった。

さらに、制作者やベンダー関係者が、記事を参考に実践したり、講演を聴くことでモチベーションを高めることができれば、より良いサービスをクライアントに提供できるようになる。ベンダーのクライアントでもある勤務先企業(つまり自分)は、その恩恵を受ける。この因果関係が社内で認知されると、社外でのメディア活動がしやすくなる。

これらの循環を持続させるのが「実践」における重要なコンセプトだ。サイト(やこの連載)はこのコンセプトに基づく実践の一部分だと言える。

同じことを文字のみで表すと、「実践=体験に基づく改善と共感のサイクル。Twitter等のソーシャルメディアでサイクルの速度が加速する。」というような文章になるが、分かったつもりになるだけで、十分には伝わらない。

書き方のコツとしては、最近の「インフォグラフィックス」の表現方法も参考になるだろう。ただし、コンセプトダイアグラムの場合は、必ずしも数値を集めたり、データを視覚的に表現する必要はない。また、図が複雑になってしまった場合は、整理が足りないということだ。視点を変えて何度も描き直してみよう。

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