リンク構築のテクニックは時代と共に変化する - 最新の方法論は?
リンク構築テクニック過去の4時代
リンク構築第1期リンク交換、メールによるリンク依頼、直接リンクの購入
僕がSEOを始めた頃、リンクはほぼ例外なく手作業によって獲得するものだった。
競合サイトに向けて張られたリンクを検索エンジンで探し、関連性のあるディレクトリとリンクリストを見つけ、関連性のあるサイト宛てにメールを送り、自分のサイトにリンクしてくれるよう頼んだり借りを作ったり、あるいは買収(広告購入とも言う)したりしたものだ。相互リンクも試した(バカなことも何回かやったよ)。
リンク構築第2期リンクネットワーク、コメントスパム、有料テキストリンク
SEOコミュニティとの関わりが深まるにしたがい、さまざまなベンダ(多数のサイトからなるネットワークを構築したり、ブログや掲示板やゲストブックにスパムを投稿したり、テキストリンクを販売したりする業者たち)の存在を知るようになった。こういう業者を使ってクライアントの検索順位を上げてみたら、ほぼいつも大成功だった。
そんなときにマット・カッツ氏に出会い、グーグルのウェブスパムチームについていろいろなことを知り、ペナルティとその影響を知った(Floridaアップデートを覚えてる?)。僕らが取り組んでいた一部のサイトがサンドボックスに入っているのに気付いたこともあった。
リンク構築第3期リンクベイト、クイズベイト、ソーシャルメディアリンク
時が経つにつれて、僕は次第に賢くなった。HilltopアルゴリズムやTrustRank、Anti-TrustRankをはじめ、たくさんの事柄について論文を読んだ。サンドボックスに入っていたサイトが信頼性の高いリンクを多数獲得して抜け出す例を知った。僕は、グーグルの検索品質チームが正当なリンクを見抜いて勘定に入れる(そしてゴミを捨てる)能力を向上させつつあることを理解し始めたので、「ホワイトハット」のリンクだけに注力するようになった。
ちょうどその頃、リンクベイティングやソーシャルニュース、ソーシャルブックマークが、自然にリンクを生んでくれるようなトラフィックを呼び込むことに気付いた。僕らはクイズ(SEOmozを辞めた後、マットはちょっと成功しすぎたみたいだ)やバイラルコンテンツで、あっという間にたくさんのリンクを獲得することに成功したので、それをサービスとして提供し始めた。
リンク構築第4期コンテンツのライセンス供与、UGCによるリンク、リンク獲得を狙った記事コンテンツ
顧客が変わり、力を注ぐ対象が変わるにつれ、僕らも再び変わっていった。リンクベイトはさらに範囲の広いバイラルマーケティングの取り組みに取って代わられた。リンクを獲得する実践的で質の高い方法としてソーシャルメディアマーケティングが生まれた。
僕らのクライアントも、より大きなブランドや組織になり、1回限りのリンクプロジェクトでは対応できなくなった。そこで僕らは、コンテンツや技術をライセンス供与するとか、編集スタッフを対象にリンク獲得やソーシャルメディア参加の研修を受けさせるとか、ユーザー生成コンテンツ(UGC)でビジターを集める、といった手法を提案するようになった。ロングテールをターゲットとした大規模サイトの深い階層にあるページに自然なリンクを呼び込む方法や、埋め込みコンテンツとユーザーに受け入れられたブランドへの親近感を結び付けてリンクを成長させる方法などを探った。
この時代には、もうリンクを買うのは完全に止めた。
わかりやすいように、歴史の流れを図示してみよう。
ソーシャルもやってます!