フォルダ分け機能利用者の2割弱が迷惑メール用フォルダを作成/ケータイの利用実態調査
Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアと共同のもと、携帯電話の利用実態についての調査を行った。モバイルサイトへのアクセス方法やメールのフォルダ分けに関する調査結果の中から、ポイントとなるデータをピックアップして掲載している。
- 1つ前のページに戻る場合、半数以上はブラウザ上の「戻る」キーではなく「左(十字キー)」を使用
- 7割弱のユーザーはメールのフォルダ分け機能を利用、うち2割弱は迷惑メール専用のフォルダを作成
- モバイルサイトへのアクセスは「ブックマーク/お気に入り」の利用が8割を超える
- ブックマークの登録数は「20個以上50個未満」が23%で最も高く、50個以上登録しているユーザーも2割弱存在
※この調査は15歳~49歳のモバイルユーザーを対象に行ったモバイルリサーチである。調査概要に関しては、記事の末尾に記載している。
では、グラフを確認しながら具体的な内容をみていこう。
1つ前のページに戻るときは半数以上が「左(十字キー)」を使用
まず、携帯電話でモバイルサイトを閲覧する際に、1つ前のページに戻る場合、「戻る(ブラウザー上の戻る)」と「左(十字キー)」のどちらを利用するか尋ねた(図1)。
その結果、「左(十字キー)」と回答したユーザーの比率が非常に高く、全体の半数を上回る62.9%となった。「戻る」と回答したユーザーは22.6%、「特に決まっていない」が14.5%である。
また、この結果を男女別に比較すると(図2)、男性は「戻る」を使う比率が女性より高く、逆に女性は「左(十字キー)」と回答した比率が男性より10ポイント高いことがわかった。
最近ではPC向けサイトだけでなく、モバイルサイト上でもアクセス解析ツールを使った分析を行うようになってきているが、解析ツールやキャリアの種類、そしてそのサイトの設計によってはユーザーがブラウザー上の「戻る」キーではなく「左」や「Clear/Back」などを押して1つ前のページに戻った場合、ページの再読み込みが行われずユーザーの遷移履歴を追うことができないというケースも起こりうる。
今回の調査では、ブラウザー上の戻るではなく「左」を使うユーザーの比率が圧倒的に高いという結果が浮き彫りにされた。サイト制作や解析ツールの導入を考える際は、この点を考慮する必要があるのではないか。
7割弱がメールのフォルダ分けを利用
うち2割弱は迷惑メール専用のフォルダを作成
次に、メールのフォルダ分け機能を使っているかどうかを尋ねた(図3)。「1つ」と答えた場合はメインの受信フォルダの他に1つ(合計2つ)のフォルダを使用しているという意味である。
「フォルダ分けをしていない」を除く、72.2%のユーザーがメールのフォルダ分けを行っており、そのフォルダ数については、「5つ以上」と回答したユーザーが44.6%で最も高く、次いで「3つ」の9.9%、そして「4つ」の8.7%が続く結果となった。
メールのフォルダ分けを行っていると回答した249人に対して、具体的にはどのような人からのメールをフォルダに分けているかを尋ねた(図4)。
その結果、「仲の良い友達」と回答したユーザーが66.3%で最も高く、次いで「学校・会社関係」の58.2%、そして「配偶者/彼氏・彼女」の55.0%が続く結果となった。他の項目に比べると、比率は低いものの、「迷惑メール」と回答したユーザーが19.7%(全体では14.2%)存在する点には注意する必要があるだろう。
Webマーケティングガイドが過去行った別の調査によれば、携帯電話におけるメールマガジンの登録経験率は80%以上と非常に高いものの、約10%のユーザーは携帯メルマガを「ほとんど見ない」傾向にあることがわかっている(参照:「携帯のメルマガに関する調査(上)」)。
この結果に加え、今回の調査では「迷惑メール」の専用フォルダを用意してしまっているケースも見受けられる結果となった。
いくら開封率の高い携帯メルマガとはいえ、「迷惑メール」フォルダに移されてしまっては元も子もない。迷惑フォルダに仕分けされるという最悪の事態を避けるためにも、改めてユーザーの欲しい情報と、適切な配信頻度を見つけ出す必要があると考えられる。
モバイルサイトへのアクセスは8割以上がブックマークを利用
次に、過去に1度でも利用したことのあるモバイルサイトへ移動する時のアクセス方法を尋ねた(図5)。
その結果、「ブックマーク/お気に入り」と回答したユーザーが最も高く83.8%と他を圧倒している。次いで「検索エンジン」の40.3%、そして「アクセス履歴」の37.7%が続く結果となった。また、「URLの直接入力」(36.2%)や「QRコード」(33.6%)などの回答についても同程度の回答があり、「ブックマーク/お気に入り」以外の利用率については、ほぼ同じ比率に留まっている。
上記の結果を男女別に分析すると、男性に比べ女性は「検索エンジン」や「URLの直接入力」の比率がやや高いものの、いずれにせよ、「ブックマーク/お気に入り」が8割以上の比率を占めている(図6)。
キャリア別にアクセス方法をみると(図7)、auユーザーは「ブックマーク/お気に入り」の利用率が他キャリアに比べてやや高く、「URLの直接入力」や「QRコード」の比率も相対的に高い。その一方で、「検索エンジン」の利用についてはSoftBankユーザーに比べて30ポイント弱も低いなど、キャリア間での差異が大きい結果となった。
SoftBankユーザーは、上記のとおり他キャリアに比べて「検索エンジン」の利用率が高いものの、その他の方法については平均的な利用率となっている。docomoユーザーでは、他キャリアに比べ「URLの直接入力」や「QRコード」の利用率が低く、「検索エンジン」の比率はSoftBankに次いで39.8%となっている。
次いで、モバイルサイトへのアクセス方法の中から頻繁に利用する方法を尋ねた(図8)。
その結果、「ブックマーク/お気に入り」と回答したユーザーが84.9%で他を圧倒しており、「アクセス履歴」が6.7%、「検索エンジン」が4.1%で続くものの、その比率はわずかである。
また、キャリア別で分析すると、SoftBankユーザーは「検索エンジン」の利用率が他キャリアに比べて高く、auユーザーとは10ポイント以上の差異がみられる(図9)。
20個以上のサイトをブックマークしているユーザーが4割を超える
利用率の高いブックマークであるが、実際にいくつくらいのサイトをブックマークに登録しているのかを尋ねてみたのが以下のグラフである(図10)。
その結果、「20個以上50個未満」と回答したユーザーが最も多く22.9%、次いで「10個以上20個未満」の21.7%、そして「5個以上10個未満」の19.4%が続く結果となった。また、「50個以上」と回答したユーザーも19.1%存在しており、20個以上のサイトをブックマークしてユーザーが全体の40%以上にも上ることがわかった。
ブックマーク数を男女別にみると、女性は「20個以上50個未満」と回答したユーザーが男性に比べて10ポイント高く、逆に男性は20個未満の回答で女性を上回っており、男性に比べ女性のほうがブックマークしているサイト数が多い(図11)。
今回の調査では、検索エンジンの利用率が総じて低い結果となったが、これは1度以上利用したことのあるサイトへ移動する際の方法を尋ねているためであると考えられる。すでに利用したことがあるサイトへのアクセスに関しては、ブックマークの存在が非常に重要であると言えるだろう。
調査概要
- 調査対象:15歳~49歳のモバイルユーザー345人
- 調査期間:2008年7月25日~2008年7月28日
- 調査方法:モバイルリサーチ
- サンプリング:男女比均等割り付け キャリア比はdocomo:53.9% au:36.5% SoftBank:9.6%
- 調査機関:ネットエイジア株式会社
- 本調査は、業界の全般的な調査であり、あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
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