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ケータイメルマガ、読むか否かはタイトル次第!/携帯電話のメールマガジンに関する調査

Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアと共同調査のもと、携帯電話のメルマガに関する調査を行った。

携帯電話のメールは開封率は高いとよく言われる。確かにパソコンと比べると接触頻度も高く、何より常に身近にあるメディアであるため、そのレスポンスが非常に早い事は理解できる。

ただ、最近では迷惑メールの増加により、ドメインやURLを指定して受信/受信拒否をする指定受信機能が普及してきており、企業からのメールマガジン(以下、メルマガ)が届かないケースも出てきている。

本調査では、ユーザーの携帯メルマガの登録状況などを改めて調査し、明らかにしたいと思う。

※調査概要に関しては、記事の末尾に記載している。

携帯メルマガの登録経験率は86.1%

まず、携帯メルマガの登録状況を尋ねた。

その結果、86.1%のユーザーが携帯のメルマガに登録したことがあると回答した(※今回、Webマーケティングガイドが行った調査は携帯メルマガの購読経験率で、『ケータイ白書2008』(インプレスR&D)で発表している、携帯メルマガの”購読率(43.1%)”とは異なるものである)。

[Q1]

また、登録件数については、「2~3個」が最も多く25.5%。次いで、「4~5個」の22.3%が続く結果となり、半数近くの携帯ユーザーは2~5個くらいのメルマガに登録していることがわかった。

ただし、10個以上と回答したユーザーは合計で20%を超えており、メルマガのヘビーユーザーも多く存在していることが伺える。

約10%のユーザーは携帯メルマガを「ほとんど見ない」

メルマガの登録経験があると回答した297人に対して、その開封率を尋ねた(Q2)。

その結果、「4~6割」と回答したユーザーが最も多く26.6%。次いで、「ほぼすべて」の25.6%、そして「7~9割」の23.2%が続いた。

[Q2]

携帯メルマガの開封率は高いと言われてはいるが、「1~3割」が15.2%、そして「ほとんど見ない」と回答したユーザーも9.4%存在しており、いくら最も身近なメディアである携帯とはいえ、ユーザーに見てもらうためには何らかの仕組みを用意する必要はあるのではないかと考えられる。

70%弱のユーザーは「タイトルが怪しい/つまらないメルマガ」を読まないケースが多い

携帯のメルマガを「ほとんど見る」と回答したユーザー以外の221人に対して、どういったとき、もしくはどういったメルマガを読まないケースが多いかを尋ねた(Q3)。

その結果、「タイトルが怪しい/つまらないメルマガ」と回答したユーザーが最も多く67.4%。次いで、「自動的に登録されているメルマガ」の56.1%。そして、「毎日のように来るメルマガ」の53.8%が続く結果となった。

[Q3]

また、携帯電話の特性からか、「文章が多いメルマガ」(33.9%)や「ページの長いメルマガ」(33.5%)を見ないケースが多いと回答したユーザーも多く存在した。

Eコマースなどのダイレクトレスポンス事業では、高い効果を発揮するメルマガであるが、今回の調査からは携帯メルマガの開封率は必ずしも高いわけではない、そしてメルマガのタイトルや内容、頻度によっても開封率は大きく異なることが明らかとなったと言えるのではないだろうか。

30%近くのユーザーは、会員登録したにもかかわらずメルマガを受信できていない

携帯メルマガの登録経験があると回答した297人に対して、登録したにもかかわらずメルマガが届かなかった経験をしたことがあるかを尋ねた(Q4)。

その結果、70.4%のユーザーは経験したことがない(「あまりない」40.1%と「まったくない」30.3%の合計)と回答しており、多くのユーザーは登録したメルマガをきちんと受信できていることがわかった。

[Q4]

ただし、29.6%のユーザーはメルマガが届かなかった経験がある(「良くある」4.7%と「たまにある」24.9%の合計)と回答していることには注意する必要があるだろう。

この原因としては、指定受信機能の存在が挙げられる。

携帯のキャリアや機種によっては、携帯端末を買い替えた場合以前の設定が自動的に継続されるケースがある。また、ユーザー自身が自分で設定したことを忘れてしまっていることも考えられる為、多くの携帯サイトでは会員登録時に、指定受信の解除を呼び掛けている。

指定受信機能の利用意向は65%と高く、今後の利用拡大が予想される

さらに、指定受信機能の認知、利用状況、そして今後の利用意向を尋ねた(Q5)。

その結果、指定受信機能を知っていると回答したユーザーは88.1%となり、大半のユーザーがこの機能を知っていると回答した。

[Q5]

また、利用状況に関しては、「利用している」が47.5%、「利用していない」が52.5%となり、若干ではあるが非利用者が上回っていることがわかる。

今後の利用意向に関しては、「利用したいと思う」が65.8%、「利用しないと思う」が34.2%となり、指定受信機能の利用拡大が伺える結果となった。

メルマガで重視すべき点は、「送信者名/アドレス」や「メールの長さ」、そして「文字の量」

最後に、企業から送られてくるメルマガのどういった点を注目、もしくは重視するかを尋ねた(Q6)。

その結果、「送信者/アドレス」を気にする(「非常に気にする」と「多少気にする」の合計)と回答したユーザーが74.5%と最も多くなった。次いで、「メールの長さ」の67.3%、そして「文字の量」の64.1%が続く結果となった。

[Q6]

また、「件名」についても55.4%と半数を上回り、重要な要素であることが伺える。

もちろん、ユーザーはメルマガの内容も重視していると考えられるが、今回の調査結果からは、いくら内容がおもしろかったとしても、そのメールの件名や長さによっては見てもらうことすらできないといった事態も十分にあり得るのではないかと考えられる。

企業の担当者には、内容にばかり気を取られず、全体のバランスを考慮した上でメルマガの作成や配信を行うことが求められるだろう。

調査概要

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  • 調査対象者:15歳~39歳のモバイルユーザー345人
  • 男女比:均等割り付け
  • キャリア比:Docomo 51.0%、Ezweb 35.1%、Softbank 13.9%
  • 年齢比:10代 22.9%、20代 34.2%、30代 42.9%
  • 調査期間:2008年3月21日~2008年3月24日
  • 調査方法:モバイルリサーチ
  • 調査機関:ネットエイジア株式会社
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  • 本調査は、業界の全般的な調査であり、あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
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