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SEO業界に就職するためのビギナーズガイド(後編)

この記事は、前後編に分けてお送りしている。後編となるこの記事では、前回に引き続き、初めてSEO業界の仕事に就職するための手引をお届けする。今回は、履歴書の書き方や面接の際の留意点などについてお伝えする。

履歴書

履歴書を作成するとき、細かいことをあれこれと気にしすぎる人が多い。ペーパーウェイトだの紙の白さだの、あるいは紙に香りをつけるかどうか(もちろん必要ない)なんてことを気にかける人たちがいると聞いたことがある。僕の経験からすると、僕に仕事をもたらしたのは、どんな場合も、履歴書の内容であって、手の込んだ工夫や紙ではない。

履歴書で重要な要素を下記に挙げていこう。

  • 応募先に応じて内容を変える――僕はいつも、自分が応募する仕事に合わせて履歴書を作成する。もちろん、一般的な内容の履歴書は持っているよ。それをテンプレートにして、応募先の企業に関する調査を基に、アレンジして使ってるんだ。

  • 独創的なカバーレターを作成する――人を戸惑わせない程度に目立つカバーレターを作成しよう。たとえば、僕にSEOmozの仕事をもたらしてくれたカバーレター(PDF、英語)や、ランドがこれまでで一番気に入った応募者の例(英語記事)を見てみよう。この2つが功を奏したのは、どちらもとも応募する前に、SEOmozの社風を調査していたからだと言うことを忘れないで。

  • 適切な履歴書レイアウトを使用する――KISS(Keep It Simple Stupid)の法則に従おう。つまり、できるだけシンプルにしろってこと。最初に、自分の最も重要なセールスポイントをリストアップし、すべてをきちんと整理して書くこと。「Microsoft Word」にあるデフォルトの履歴書テンプレートは絶対に使用しないで。それから、履歴書を2ページにしないこと(僕が使用しているテンプレートを下でダウンロードできる)

  • 履歴書の内容――これが一番重要だ。慎重に言葉を選び、自分自身が最も良く見えるようにしよう。嘘をついてはいけないが、遠慮なく自分の技能をアピールしよう。

  • 綴りと文法――できるだけ多くの人に履歴書を読み直してもらおう。君が学生なら、適当な先生や教授に見せるといい。学生でないのなら、頭のいい友達に見てもらおう。履歴書に誤字や脱字があったり、文法が間違っていたりすると、雇ってもらえなくなる確率が格段に高くなる。

僕の履歴書を自由にサンプルとして使用してくれていいよ。
僕の履歴書を自由にサンプルとして使用してくれていいよ。

自分の売り込み方のサンプルとして、また適切な言葉選びに役立てるために、僕の履歴書を自由に使ってほしい。実際の履歴書をPDFファイルで用意した。

このテンプレートは、(これまでは)僕の家族以外に公開したことがない。もともとは、兄のジョシュが、大学院に進学したときに貰ったものだ。下のリンクから、このテンプレートをダウンロードして。遠慮はいらないよ。

ポートフォリオ

SEO業界の仕事に就くためには、履歴書だけでは不十分なんだ。

  • ケーススタディをやってみる――自分の技能を活かし、結果は数値を用いて示すこと。報告には、以前の状況、改善するために自分が行ったこと、その後の結果を含めて書いておこう。僕が以前投稿したケーススタディ(英語記事)は、今言ったのとはちょっと形式が違うけど、それでもいいサンプルになるだろう。

  • 人の手助けをする――どういうケーススタディをやればいいのかわからない? それなら、地域の慈善団体に連絡して、何か自分に手伝えることがないか尋ねてみよう。もしウェブ開発者になりたいのなら、先方のウェブサイト作りをすると申し出てみよう。SEO担当者を目指しているのなら、競合の多いキーワードでその団体のサイトの検索順位を上げられるか、やってみよう。面接の際には、必ずこの経験について話すこと。

  • 常に相手に理解できる言葉で話す――何を話しているのか理解できない相手と会話するのを好む人はいない。だけど、誰だって自分よりも知識の豊富な相手に感服させられるのは好きなんだ。企業を調査したとき得た知識を使って、どのように自分を表現したらいいのかを考えよう。

  • 数字を使う――自分のケーススタディの結果を1ページにまとめた要約を作成しよう。必要な場合はグラフや表も使用すること。

面接

面接は大きなチャンスだ。準備万端調えて、礼儀正しく振る舞おう。

  • 履歴書を持参する――履歴書は複数枚プリントして用意し、汚さないように茶封筒に入れて持って行こう。さらに、もっと多くのコピーが必要になった場合のために、USBメモリに保存したPDFフォーマットの履歴書も用意しておこう。最後に、自分のウェブサイトに最新の履歴書を掲載しておくこと。面接官がどんなことを求めるかは予測できないものだ。

  • きちんとした服装――就職の面接のとき、きちんとした服装で臨むことは常に効果があるということを、僕は絶対的に信じている。男性なら、カーキ色のズボン、ワイシャツ、ネクタイ、革靴、黒の靴下を着用しよう。女性の服装に関しては、僕はよくわからない。だが、大体の目安としては、控えめの服装にして、だらしない格好は避けること。君がまともな服装で臨めば、相手も君をまともに扱ってくれるだろう。

  • 自分を信じる――ここまでの時点で、必要な知識は十分に得られたはずだ。かたくならず、もし面接官の質問に対する答えがわからなくても、正直にそう答えよう。面接官たちは1日中、おもしろみのない型通りの返答を聞かされている。だから、生身の人間と話ができて、ほっとするはずだ。

  • その後のフォロー――面接の後に、お礼の気持ちを伝える簡潔なメールを送っておこう。簡単にできるし、良い印象を残すことができる。

自分が必要な人材だと相手に思わせる

(どの程度までやるかは、君がどのくらいその仕事を必要としているのか、また、インターンシップや見習いとしてなのか、あるいはパートタイムかフルタイムか、などの就業条件によって違ってくるね。僕の場合、大学の授業が望む方向につながるものではなかったので、極端なくらいにやらなきゃいけなかった)

  • 相手が断れないような提案をする――僕がSEOmozに応募したとき、(限度はあるけど)無給で仕事をすると申し出て、必要なリソース(コンピュータやソフトウェアなど)なども自分で用意すると約束した。インターンとして、当座の目的が金銭ではないことははっきりしていたしね。僕に価値ある経験をさせてくれそうな企業が見つかったんだから、後で得られる大きな見返りと引き換えに、短期的な(金銭と労力の)損失は我慢するつもりでいた。総じて企業側は、インターンから得るものの価値が相手に与えるものより高ければ、そのインターンを働かせてくれる。ただし、インターンのうちは退屈な作業もたくさんやらされると知っておこう(僕はこれまで、このウェブサイトに書き込まれたブログ投稿を全部読んで、その分類をさせられたよ)。だけど、必ず、自分が憧れる会社で働くことが大事だ。

その他のこまごましたアドバイス

  • 自然体でいること!――企業側は君のことを気に入るかもしれないし、気に入らないかもしれない。どんなときも、相手の気持ちを変えるために、君にできることは何もない。

  • 決め手は運――自分の力だけではどうにもできない場合もある。求職活動の途中では、失敗も犯すだろう。僕も今まで何回も失敗したし、きっとこれからも、もっとたくさんの失敗をしでかすだろうな。だけど、自分の過ちからいろんなことを学ぶことができたし、絶えず自分を磨いてきた。僕は、常に自分を磨いていれば、いずれは何かで成功を収めることができると確信している。その何かは、思いもよらないところに転がっているのかもしれないけどね。

書を捨てよ、行動しよう!

  • 今すぐ行動開始――僕は、たくさんのブログを読んだ。その中には、優れた助言もあったよ。だけど、そういうブログが本当に役に立ったと思えたのは、そこから学んだことを実践し始めてからだった。今すぐにこの記事をプリントアウトして、ここに書いてあることを全部、自分でやってみてほしい。さあ、仕事探しを始めよう!

僕より経験豊富なSEO担当者たちがコメント欄に意見を書き込んでくれることを楽しみに待っている。このガイドをどう改善できるか、教えてほしい。もし、僕に直接連絡を取りたい人は(経験の豊富な人も、経験の浅い人も)、僕のプロフィールページにある連絡先情報を使用して、遠慮なくメールかプライベートメッセージを送ってほしい。読んでくれてありがとう!

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