2月に実施した「SEO業界に関する調査」を締め切ってから、僕らはすごく頑張って、3000人以上の人から寄せられた回答の数字をまとめてその結果をグラフにし、詳しい考察を加えて調査結果に関する記事を書き上げた。それから、iPhoneの当選者も決定したので、その人に直接連絡して当選したことを知らせなくっちゃ。
そうそう、僕はSEOmozに来てからまだ日が浅い。だから会社のみんなは、今回の調査結果を発表するついでに、僕もネットワークデビューして自己紹介をするのがいいと考えたんだ。
僕は数か月前に、ジェフたちがいるエンジニアリングチームに加わり、素敵な新ツールの開発や、既存ツールの改良に取り組んできた。僕は、ソフトウェアアーキテクチャだけでなくデータにも興味があるので、ここ2~3週間のほとんど(週末もだよ)をつぎ込んで、(多数の)調査結果を丹念に分析した。その分析結果について、ここであまり詳しく説明するつもりはないけど(こちらの記事を読んで!)、興味深いポイントがいくつかあったので、それについては取り上げておきたいと考えた。もし今回の記事について何かコメントがあれば、遠慮なく投稿してほしい。
ではまず、IANAL(I am not a lawyer:私は法律家ではないのであしからず)的な免責事項の説明から。僕は統計学者ではない。相関関係は因果関係とは異なるものであり、調査結果にどのような傾向が現われているとしても、そこに何らかの因果関係があることを示すものではない。もし読者の中に統計学者がいるなら、どんな些細な間違いでも指摘してほしい。それ以外にも、意見があれば遠慮なく聞かせてもらいたい。ここに示した調査結果に対して、誤差を算出するなどの統計学的な処理は一切行っていない。むしろ、この調査結果を発表することで、他の人々がもっと深い分析を行い、興味深い結果を発見してくれればいいと思っている。これについては、この記事の最後の方でもっと詳しく説明するつもりだ。
最初に、僕はときどき、自分がやってなくて成功した人々がやっているのはどんなことなんだろうと思うことがある。収入と成功がまったく別物だということはわかってるけど、手元にあるのは収入のデータなので、これを利用して考えてみるしかない。1つ僕が気づいたのは、1日に購読しているブログのフィード数と収入を比較してみると、興味深い傾向が見られることだ。
このグラフからわかる(あるいはわかってもらいたい)ことは、グラフの左側、つまり年収が3万ドル付近の層では、1日に100件以上のブログ(RSS)フィードを購読している回答者の割合が平均よりも低いということだ。年収3万ドル未満のグループでは、黄褐色のバーが、他の色のバーの平均よりも短い。一方、年収15万ドルや、さらに25万ドル以上の層を見ていくと、1日に100件以上のブログフィードを購読している回答者の割合は平均よりも高くなる。年収15万~25万ドルのグループにおける黄褐色のバーは、他の色のバーの平均よりもかなり長い。
ふむ……どうやら、君もSEOmozを自分のフィードリーダーに追加した方がよさそうだね。
というのは、ちょっとした冗談さ。統計的にも浅薄な見方だしね(相関関係は因果関係じゃないんだから)。収入に関するもっと真面目な考察は、調査結果のページへどうぞ。だが今はとりあえず、こちらのデータを見てほしい。
この分析は、もう少し意味深いものだ。グラフを見ると、Google Webmaster Centralに登録することで悪い影響があると考えている回答者の割合はほんのわずかだ(12%以下)。これはグーグルにとって朗報だろう。しかし、この件に関しては、42%の回答者が「わからない」と答えている! 態度を決めかねているウェブマスターが数多くいるということだ。
ここでは調査結果について詳しくは述べないと断ったよね。この記事で提供する情報は以上でおしまいだ。こちらの記事では調査結果に関して、さらに詳しく説明している。たとえば、僕がここで述べたこと以外にも、PPC広告に対する1か月あたりの支出(これには僕も驚いた!)とか、SEOに関わる人たちのデモグラフィック統計、SEOに関わるようになったきっかけ、実際の仕事の内容、雇用主、使用しているSEOツール、メディア、そして僕のお気に入りのSEO業界予測などについて、情報を提供している。だから、ぜひ目を通してみてほしい。
もっと詳しくこのデータを分析してみたければ、CSV形式かSQL形式で調査結果をダウンロードすることも可能だ(必ず右クリックして「名前を付けてリンク先を保存」すること)。CSV形式は行数が多過ぎて、OpenOfficeにインポートするとクラッシュしてしまうから、SQLiteなどのソフトウェアが最も確実だろう。データの概要はとても……んー、そこそこわかりやすい。もし何かアドバイスが必要なら、遠慮なく下のコメント欄に投稿するか、僕宛てにメッセージを送ってほしい。返事をするよう努力するつもりだ。
今回、ブログを書く側に回ってみて楽しかった。だから、またもっとこのような機会があることを楽しみにしている。じゃあ、またね!
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