だれもが情報の受け手であり出し手

だれもが情報の受け手であり出し手

ソーシャルメディアでは、情報の流通の主導権がユーザーやコミュニティの側にあり、情報が伝播していく過程にさまざまなユーザーが関わる点が、従来のマスメディアとは大きく異なる特徴だ。

従来のマスメディアでは、情報の流れは特定少数の情報発信者から消費者へ、という一方通行のものだった(図3)。しかしソーシャルメディアでは、誰もが一次情報の発信者になれるだけでなく、そこに新たな情報を付加した二次情報の発信者にもなりうる(図4)。また情報を受信する経路が多岐にわたるため、より自分好みの情報を効率的に取得することも可能になるうえに、時には役割を変えながらコミュニケーションを行うことがある。たとえばブログでは、一次情報の発信者が、その情報を元に発信された二次情報の受信者となり、それに応える形でさらに情報を生み出すといった循環も頻繁に起こるのだ。また、ソーシャルブックマークやソーシャルニュースは、二次情報や三次情報も大きく伝播させる力を持っている。ソーシャルメディアはこうした再生産性や双方向性を備えているために、流通する情報は密になり、伝播する範囲も広くなるのである。

図3 従来のマスメディアにおける情報の伝播
図4 ソーシャルメディアにおける情報の伝播

どんどん拡大する人気と集客力

ソーシャルメディアの中には、ソーシャルブックマークやソーシャルニュースのように、単位時間あたりの注目度を測ることによって、まさにその瞬間に多くの人々が関心を集めている情報を抽出する機能を提供するものがある。これらのサービスは、ウェブの持つ即時性と、多くの人の投稿による網羅性、群衆の英知を同時に活用していて、最近ではその価値が認められ、利用者数を伸ばしている。また、人間関係に根ざした情報交換の場としてのSNSや、表現や討論の場としてのブログなどは、日本でもすでに一般に定着しているといえる。

ソーシャルニュースサービスである「ニューシング」を運営するマイネットジャパン代表の上原氏に話を伺ったところ、「ソーシャルメディアとは、自分自身を軸とした関係性に根ざしたメディア」であるという。つまり、自分と関係のある人々や、自分と同じような属性を持った人々が話題にしている情報をソーシャルメディアを通じて取得することによって、インターネット上にあふれている雑多な情報の中から、自分自身にとって重要な情報だけを効率的に取得できるのだ。こうしたフィルタとしての機能は、確かに便利なもので、ソーシャルメディアが拡がりつつある大きな要因の1つだといえるだろう。

検索エンジンを超える集客力も……

誰もが気軽に情報を発信者にも受信者にも媒介者にもなれるようになっただけでなく、流通する膨大な量の情報を整理し、ユーザーの一人一人が自分にとって有意義な情報を効率的に取得していくことを助けるようなサービスが隆盛してくるにつれて、ソーシャルメディアはまさにメディアとしての成長を遂げてきた。ソーシャルメディアが生み出すトラフィックは、無視できないどころか巨大なものになり、ソーシャルメディアを介したアクセス数が、検索エンジンのそれをも軽々と上回ることも珍しいものではなくなった。つまり、Web担当者の視点から見れば、ソーシャルメディアは検索エンジンと同等か、もしかしたらそれ以上の集客力を持ったメディアへと成長を遂げたと見ることもできるのだ。

個人がそれぞれ自分向けの情報を選び、
みんなが情報の受け手であると同時に発信するメディアが
ネット上での存在を増してきている

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