ビジネスに役立つSNS

SNSで炎上したくない! 専門家に頼らず、お金もかからない“たった1つの対策”とは

SNSの炎上を防ぐために必ずやるべきことを、SNSマネージャー養成講座 運営代表の田村憲孝氏が解説!

今やビジネスで活用しない手はないSNS。無料ではじめられ、運用の効果が大きい反面、万が一企業の評判を損なうようなトラブルが発生したら、大損害を被ることもあるでしょう。

SNSで炎上しないための防止策について、一般社団法人ウェブ解析士協会 SNSマネージャー養成講座 運営代表の田村憲孝氏が解説します。

SNSの炎上を防ぐために、必ずやることは「事例の共有」

SNSでトラブルが起こらないように願っているが、万一トラブルに巻き込まれたときには、どう対応すればいいか困るかもしれない……。何か対策はありますか?

SNSに関するセミナーなどを開催すると、質疑応答でよくお聞きするお声です。

大きな企業や団体の場合だと弁護士やコンサルタントなどの専門家と契約されていたり、社内に専門の部署があったりと、あらゆるトラブルを解決できる体制が整っているケースはよくあります。

しかし、中小規模の企業の場合は、万が一の場合にどうするべきか。途方に暮れるようなケースもあるでしょう。専門家に頼らずともできることは事例の共有です。これがすべてであると言っても過言ではありません。

最近発生したSNSトラブル

最近発生したSNSのトラブルを見てみましょう。

  • 男女の役割の違いを前面に出したキャンペーンを実施した。
  • 企業の重役が公の場で差別的な発言をした。
  • 飲食店の従業員が厨房で不衛生な行動をした。
  • 社用車が交通ルールに触れる運転をした。
  • 企業の公式アカウントから特定の政党を批判する内容の投稿をした。
  • 社会的に容認されない行動を投稿した個人アカウントの勤め先が炎上した。
  • 人事担当者個人アカウントからの発信内容が「ブラックだ」と批判され炎上した。

まだありますが、このあたりで止めておきます。

私も職務上、常にSNSのトラブルはチェックしています。たしかに中には「これはいくらなんでもかわいそうだな……」という炎上事例もあります。しかし上記に挙げた例も含めて、大多数のトラブルは誰が見ても起こるべくして起こっています。

SNSトラブルの多くは、炎上事例を知らないから

では、なぜこのようなトラブルが後を絶たないのでしょうか。これは簡単で「こんなことを発信するとトラブルになる」と知らない方が大勢いらっしゃるからです。

たとえば、この記事を読んでいるあなたは「飲食店の従業員が厨房で食材を舐めた動画をSNSに投稿すると大変なことになる」って常識だと思ってますよね。でも、それを知らない人が世の中にはまだまだいらっしゃるということです。だからSNSのトラブルは無くならないのです。

数か月前に話題になった、回転寿司店での炎上の例を覚えていらっしゃるでしょうか。テーブルに配置されている食器に次々に不衛生な行為を続け大炎上。動画に写っていた本人は学校を辞めるまで追い込まれた事例です。おそらく今後、就職や進学を試みるたびにこの行為がハードルになるでしょう。

この回転寿司の事例を見たときに、何か既視感があったので調べてみました。すると、10年前にまったく同じトラブルが発生していたことがわかりました。10年前も当時の少年が回転寿司で食器を舐めてTwitterに投稿し、大批判されていました。

やるべきこと:炎上事例とその後の影響を社内で共有する

とにかく事例を共有すること。それも何があったかだけではなく、その後どういう影響があったのかまでを共有しておくことで、大部分のトラブルは避けることができます

私もクライアント様が「女性に向けて『あなたはどんな家事が向いているか』がランダムに出てくる診断アプリをつくりたい」と相談を受けて、必死に止めたことがあります。家事は女性がするものという印象を与え、トラブルになることは間違い無いと考えたからです。過去に類似したトラブルがいくつも発生していたことを知っていたからです。

SNSは今やビジネスに欠かせないツールになりました。一方で、大小のトラブルが今日もどこかで発生しています。あなたの会社を守るために、定期的な事例共有を継続してください。

小さな会社・お店が知っておきたい SNSの上手な運用ルールとクレーム対応

SNSでのトラブルを防止するにはどうするか。また、万が一SNSでのトラブルに巻き込まれたときに被害を最小限にとどめるには、どういう行動をとったら良いのか。まとめて書籍にしました。1社に1冊。1拠点に1冊。お守り代わりに置いてやっていただけると嬉しいです。

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