「TVer」と比較し利用を迷うのはアマプラが1位、CM有無と周回遅れ度がカギ?【スパコロ調べ】
スパコロは、「利用実態調査TVer編」の結果を発表した。TVerは、在京民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)が中心となり設立したネット配信サービス。2015年よりサービス開始しており、現在はNHKやローカル局も参画している。
TVerの認知率は約5割、ライバルはやはり「Amazonプライム・ビデオ」?
全国15~69歳の6,915名に、まずTVerを知っているか・利用経験はあるかを聞くと、認知率は全体の48.5%、利用経験率は22.0%、現在利用率(1年利用率)は17.5%だった。
現在も利用している人に利用頻度を聞くと、「ほとんど毎日」16.1%、「週に2、3回程度」22.7%、「週に1回程度」24.0%などとなった。これらを集計すると全体の62.8%が「週に1回以上」、91.9%が「1か月に1回以上」利用していることとなる。やや物足りない数値だが、TVerは“TV放送の見逃し配信(約7日間)”を中心としており、他のサブスク動画配信とは単純比較できないだろう。
次に「TVerで利用/視聴しているコンテンツ」を聞くと、「ドラマ」71.9%が特に多く、「バラエティ」53.6%、「アニメ」17.7%がそれに続いた。なお利用頻度が多い人は「バラエティ」が高い。「マイリスト機能」からの視聴も高く、TVerを使いこなしている様子がうかがえる。
「TVerを利用している理由(利用目的)」では、「無料見逃し作品が充実しているから」62.2%、「好きなときに見ることができるから」42.9%、「追加課金がないから」36.0%が上位だった。利用頻度別では、「追加課金がない」「見たいジャンル・番組が充実している」「国内の作品が充実している」といった項目でかなりの差が出ており、利用頻度が高い人ほどこれらの利点を評価していることがわかる。
現在のTVer利用者に対して「TVerに代わって選んだり、TVerとどちらを利用するか迷うサービスはあるか?」と聞くと、「ある」38.4%、「ほとんどない」61.6%となり、6割以上が他と比較せず利用している。具体的に比較したサービスでは「Amazonプライム・ビデオ」「YouTube」「GYAO!」が上位だった。アニメやドラマの場合、Amazonなどで1週遅れて配信開始になる作品も多いが、“そこまで周回遅れになりたくない”とTVerでいち早く視聴しておく、というニーズはあるだろう。“CMをいっさい見たくない”という人はサブスク動画配信を使っているようだ。
調査概要
- 【調査対象】全国15~69歳
- 【調査方法】インターネットリサーチ(利用実態調査TVer編)
- 【調査時期】2021年10月15日~17日
- 【有効回答数】6,915名
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